404.七色の光~ はわ~ ヤバイな もうクラクラしちゃって 倒れそ | かおり流 もうひとつの「宮」

かおり流 もうひとつの「宮」

「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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前のお話→ 403.無理強い~やっぱり帰るのやめる!!
チェギョン目線です
 

 

すんっごい久しぶりに ああ シンくんってばホンッとワンジャッピョン(王子病)!って実感したな~

半年も経ったし… 再婚すると知って 終に潮時なんだなって思ってたのに 突然現れて 迎えに来た 帰るぞって有無を言わさず連れ戻されるのはちょっぴり悔しいんだけど その強引さ 嫌じゃないんだもんな~ ははは

キスするって言われて ギャーって焦ったけど ジテさんとチェ尚宮お姉さんが居るのに 拒めもしなかった
ううん…拒むわけ無いよね…//・//

でもやっぱりちょっと待って!だってシンくん今日ミニョンさんと婚約式するはずじゃない?!
 
だってね
今朝目が覚めた時 ああとうとう今日が来たって…
一年前の今日 あの雪の朝のシンくん 初めて見る表情(カオ)をしてた 忘れられるわけない
合房なのに泣いちゃって…優しくて… 何も無かったのに… 心が重なったのが解った
それからあたし達 どんどん近付いて… 幸せだった …離れるまで ずっと
本当にシンくんの為にあそこを出たのかな? 本当はただ 逃げ出したのかも…
でも逃げたんなら馬鹿よね
シンくんの隣は どんなに辛くても幸せだった
この上なく幸せな場所から 全力で逃げて来て こんなところで 目覚める度に後悔してんだもん
 
ああ…どうして今日なんだろ
ホントにもう あたしのシンくんじゃなくなっちゃうんだ 
それだけでもう 涙が溢れて溢れて止まらなくて
「チェギョン?いい天気だから 出かけないか?」
「う…うん…」
起きて来ないあたしの様子を見に来たジテさんに 悟られてしまった
なのに なんにも言わないんだもんな~ やんなっちゃう
 
「映画でも観に行くか?
日本のアニメやってるって スタジオジブリのやつ 好きだろ?」
朝食の後 コーヒーを飲みながらタブレットから顔をあげたジテさんは いつも通りの優しい笑顔だった
「うんっ」
今日を乗り越えれば またこのまま 平穏に暮らして行けるのかな…
 
ホントは 自転車にでも乗って風を切って走って 何もかも忘れてしまいたかったけど もう流石に自転車はダメだって チェ尚宮お姉さんに止められてるから
支度して 家を出ようとドアを開けたジテさんが急に立ち止まって すんごいおっきな目をしてこっちを見るから何事かと思ったら
 
「チェギョン そこに居るんだな?나랑 얘기 좀하자/ナランィエギジュマジャ/俺と話をしよう」
うそ…この声…
なんでっ?!
「シ…シンくん?どうして…今日って婚約式じゃ…」
それなのに ただこの声を聞いただけで胸が震えるなんてあたし…バカなの?嬉しいなんて!
わかってんの?これはとんでもない事よ?
だって今日は婚約式だと公になってるのに こんなとこに居るなんて 天と地をひっくり返すような事じゃ…
まさか 全てを捨てて此処に来たんじゃ…
そんなのダメよ!間違ってる!
あたしの所為で地に落ちたのに!
廃妃になったあたしなんかに構ってる場合じゃ無い!
継妃を受け入れなきゃ皇太子で居られない筈なのに!
「帰って!」
「チェギョン!
一人で帰れるわけがないだろう? お前を迎えに来たんだ」
 
え?どういうことなの?
そういえばあたし 廃妃と言っても平民になったんじゃなくて 確か…恵韻宮慈駕(ヘウングンジャガ)とかなんとかって… 側室になってるんだった!
やだ…まさか…
「おかしなこと言わないでよ 婚約式はどうしたのよ!ミニョンさんは?」
「その事ならちゃんと説明するから 早く顔を見せるんだ」
やっぱりそうなんだ!
東宮妃の部屋はミニョンさんに譲らなきゃならないのに 宮中の何処か別の部屋に?!
 
「귀찮다.비켜라./クィチャンタ ピッキョラ/邪魔だ どけ!」
ジテさんがあたしにどうする?って目で合図してるけど…
やだやだ 怖いよ このまま連れ戻されても前よりも辛い立場に身を置くことになるだけじゃんっ!!
あたしは無言のままふるふる首を横に振る
「싫다고/シルタゴ/嫌だと(言ってる)」

「本当に俺を捨てたのか? 違うだろう?」
捨ててなんか…でも…
史劇ドラマさながらに 正室のミニョンさんと張り合う側室になるなんて… そんなの絶対ヤダよ!
「す 捨てたの きれいさっぱり 此処で新しい人生を始めたのに 何しに来たのよ!」

でもシンくんは 嘘だ 全部解っている それは俺の子だって…
逃げ口実も何も無い だってあたしは シンくんがこんなに好き こんなわけわかんない状況なのに 声を聞けただけで涙が溢れてしまうんだもん

「チェギョン…謝るよ 俺が頼りなかったんだよな?
もう大丈夫だ お前が俺の元を去ってまで 俺と その腹の子を守ろうとしたって事は充分解った
これからは 誰になんと言われようが 俺の手でお前と子供を守って見せる
頼むから戻って来てくれ」
ホントに?あ そっか赤ちゃんの母親だから優位に?
でもぉ…희망/(ヒマン希望)は女の子だからぁ…ミニョンさんが男の子を産んだらコロッと…
やっぱ無理だよぉ~
救いを求めて見上げたジテさんの目が… え?何?信じろって言ってるの?信じていいの?
 
「どうせ誰も立ち入る事なんて出来はしない
俺とお前の間には 恵政殿皇太后も ユルも この男も存在しない」
ホントなの?ミニョンさんも?継妃無し?東宮殿に戻れる?
 
「お前がこのドアの向こうで 泣きながら震えてる事くらい 解っている
俺の手で その震えを止めて欲しいんだろう?
涙を拭ってやる 髪も撫でてやるし… ああそうだ 好きなだけ俺の匂いを嗅げばいい
早く出てきて 素直にこの腕に抱かれろよ」
そりゃ 抱きついてくんくん嗅ぎたいけどぉ… ど どうしよう… こっ 心の準備がっ!!!
 
開いた扉の向こうには… えっと ほら良く言うじゃない?後光が差すとかなんとか
だからね 大袈裟でもなんでもなく 本当に 七色の光を背負ったその人が立ってたの
眩しくて直視できないその人は そう やっぱりあたしが守りたかった人 あたしの大好きな人
どこまでも神々しいイ・シン皇太子殿下
なのに… もしもこの人が こんな人が…
全てを棄ててあたしを選んだんだとしたら どうしたらいいの?!
幼い頃から 淋しさを乗り越えて陛下に付き従って皇太子として生きてきたこの人が あたしの為に…その位を失ってしまったら? おっとっけ~~~~!?
 
それなのに こんな状況なのに 会えた喜びの方が勝ってしまうなんて…あたし!★○ノ?ДИ!/
 
「こんな重たいドアが 俺とお前の間に在っていいわけがない そうだろう?」
そうだけどぉ…
「キスする前に 一度顔が確認したいんだが…?」
ええっ?!ぅぎゃ~~~~~//// ムリムリ!ば
「…ばか…」
…言わないでよ
「久しぶりに会った夫に言う言葉か?」
いや誤解ですって”ばか言わないで”って…言いたかったんですけど?!
「”보고 싶었다”라든지 ”사랑해” 라든가 말하면 귀여운데
ポゴシッポッタ~ラドゥンジ.サランヘヨ~ラドゥンガマラミョンキヨウンデ…
/会いたかった とか 大好き とか言えば可愛いのに」
って そんな… また… うひゃ
「ま…継妃を貰おうとしてた人に そんな事言うわけないでしょ!バカッ!馬鹿馬鹿!」
シンくんの胸を叩く私は 次の瞬間にはその胸に抱きしめられてた
 
ああ…この香り…くんくん… はふぅ~ん いい匂~
はわ~ ヤバイな もうクラクラしちゃって 倒れそ…

「なあ もういいだろ?間違いなく本物だと確認できたんだろ?早く仲直りのセレモニーをしよう」
それってアレ?アレですか~っ?!
 
涙を拭ってくれて 顎を掴まれて いよいよ//・//
と思ったら

「思った通り 手入れが行き届いてないな」
えっ?!
し…しどい… そんなにヒドイのッ?!
「殿下 わたくしの不徳をお許しください」
あ チェ尚宮お姉さん
シンくんはミニスカート姿のチェ尚宮お姉さんに目を丸くしてる
お姉さんったら赤くなって カワイイ(笑)
「…宮中ではおおよそ出来そうにない恰好だが まあ…此処でならいいんじゃないか?」

「そんなことより 今はコレだろ?」
あ う ふん…
触れた唇から溶けてしまいそう
シ…ン… くぅ… ん
ひぃ…
久しぶりなのに長いよぉ~!
だ…
だからぁ~!!
「ところでシンくん…婚約式 放り出して来ちゃったの?ミニョンさんは?」
ん?怒ってる?
「やれやれ…」
 
ミニョンさんをあたしが戻るまでのカモフラージュにしたなんて聞いて ムカッ!
女心ってもんをこれっぽっちも解ってないシンくんに腹が立って 掴み掛かるあたしに 悪びれもせず 彼女が自らそうしたんだって言うけど
ほらね!それって彼女がそれほどシンくんを慕ってるって証拠デショ?
どこまで~も わかってないんだから!
しかも後からよくよく聞けば 婚約式はジテさんの弟ジヌさんを代理に立てて…中止にしてないだなんて!(驚きの事情はともかく)
あたしが戻らなかったら やっぱミニョンさんと結婚するんじゃん ぷんっ
 
放火犯を捕まえたから 後はあたしを連れて帰国し 陛下に全てを告白して あたしの廃妃を取り消して貰ったら元通りだって言うけど…
なんか腑に落ちない

でも…
「直ぐに戻ってくれ もうひと時もお前と離れて居たくない」
なんて強く抱き締められて あたしが拒むはずも無いじゃん…ってか拒める人なんて居ないって
 
희망/(ヒマン希望)がシンくんにはじめての挨拶(キック)をして… どさくさに紛れて シンくんのこと初めて”アッパ”って…呼べた
 

 

今日もありがとうございますカムサハムニダ

 

またまたお待たせしました
チェギョン だいぶ勘違いしてました
若干切実な嫉妬も…mmm
ダウン更新のリンク貼りましたダウン

 
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