日本ファミリーオフィス協会 -60ページ目

明日から中国出張ー中国の「今」を見る

明日から香港、深せんへの出張だ。中国の今を知らないと中国ビジネスも始まらない。私の顧問先でもほとんどの会社が中国に大きな関心がある。なかには中国に工場をつくった会社もある。日本の第一の貿易相手は今や中国だし、我々の生活のすべてが中国なしには考えられない。


中国の中でも、仕事をするとなると、やはり香港か上海だろう。よく中国では観光は北京、買い物は上海、食事は広州と言われてきたが、今や上海と香港がずば抜けている。香港でも深せんの発展は目を見張り、この都市は毎年大きく変貌しているという。


深せんは10年ぶりだが、もはや1000万人都市になっているようだ。高々30年前は漁村だったところだ。現在中国の発展を象徴するこの都市は魅力たっぷりだ。中国パワーを是非肌で感じたい。


他の顧問先の社長にも、中国ビジネスで少しでもアドバイスができるよう、フリータイムも貪欲にいろいろなものを見てきたい。

中国人は嫌い、しかし中国なくして日本のビジネスは成立しないー20年前の逆

最近いろいろな経営者と話をするが、必ず「中国」が話題になる。これは業種を問わずだ。だいたい同じような話で、個人的には中国人が嫌いだが、商売となると今や中国人なくしては成り立たないということだ。これはちょうど20年以上前、私が最初に中国に行ったときに中国人の学生から聞いた話の逆バージョンだ。


曰く、日本人は嫌いだが日本人なくして中国の商売は成り立たない、ということだ。今や全く日中が本当に逆転したと日々実感する。実は私は25年前から「中国は世界一の経済大国になる」と言っていたが、当時は誰も信じなかった。むしろ頭がおかしいと思われていたが、今や誰もこの言葉を疑う人はいないだろう。


最近の円高、株安にも手が打てない日本の政治家の能力から考えると、日中再逆転は不可能だろう。少なくともここ数十年間は中国経済におんぶにだっこになろう。中国は10年くらいでアメリカを抜く可能性すらあり、日本は世界3位の地位を保つことも難しかろう。それを考えると、中国とのビジネスの重要性は増す。


もはや好き嫌いを言っているときではない。業種によらず、中国とのビジネスを一早く考え、軌道に乗せた会社が今後の勝者となることは間違いない。




「小沢総理」は是か非か

最近また永田町が騒がしくなってきた。民主党代表選に小沢一郎が出るかもしれないからだ。小沢一郎が代表になり、総理になることは過半数の国民が反対のようだ。ところが民主党の国会議員では、そうでもないところが難しい。


私と物理的に近いところに小沢側近の有力議員がいるが、彼などに言わせると菅総理のもとでは早晩、衆議院解散に追い込まれるというのだ。確かに当の議員にとってはそうなると大変な事態だ。小沢一郎がなれば公明党との強いパイプで何とか乗り切れるという期待もあるようだ。


それはともかく、総理がいてその背後に真の実力者がいるという構図は、田中角栄以来、日本政治のお決まりパターンだ。小沢一郎などは20年前の海部総理の時からそのポジションについている。これは海外からみると不思議なこと、この上ないようだ。いいかげんにそのパターンから脱却する必要はあろう。


小沢一郎は玄人好みの政治家といわれ、歴代経団連会長も小沢親派が多い。今の日本の閉塞感を打ち破るには小沢の力が必要と考える民主党議員が多いのも事実だろう。反対派は政治とカネの問題を挙げるが、要は誰が総理になったら日本の国益が守れるかがポイントだと思われる。好き嫌いで判断していい問題ではない。


その点、アメリカは日本よりはるかに民度が高い。クリントンの変態事件が暴露されたときには、日本人は皆これでクリントンは辞任だと思っただろう。ところがアメリカ人は、彼は変態だが政治家としてはアメリカの国益を増進してくれる人なので引き続き大統領でいることを支持したのだ。他の国ではこうはなるまい。


いつかは小沢一郎も闇将軍ではなく、自ら総理になり、日本の改革をやってみてはどうか。それでダメならもう日本には力のある政治家はいないので恐いことになるが、誰かがドラスティックなことをしないと日本は落ちていくばかりだ。

ビジネスは利己か利他かー実際には利他の企業、人はほとんどいない

最近ではどの会社もホームページを持っていて、それをみるとだいたい同じような経営スローガンが掲げられている。要はお客様本位とか利他とかいう言葉である。しかし、本当に多くの企業がそんな経営をしているのか?


一方、企業の至上命題は利益追求である。残念ながら利益追求と利他ということには相関性は低い。当然、ビジネスはトレードオフの要素が多く、自分の利益と相手の利益が同じベクトル上に並ぶことは稀にはあるかもしれないが、基本はトレードオフだ。


そうなると勢い、どちらに重点を置くかという選択になることも多い。その時の基本は、私は「利他」だ。お客様の利益にならないことは絶対にしない。というか、それが当たり前だとずっと思っていた。しかし、それは当たり前ではない。むしろ例外だ。そんな話をすると、やはりこの男は変人だとか、仕事の仕方を知らない青二才だ、とか言われる。


特に組織ではそうだ。「相手の利益を考えるべきではないですか」などと新人が部長に言うものなら、「お前はまだ若い。青二才で世の中をしらない」といわれるのがオチだ。当たり前の意見なのに上司から誉められることはまずない。組織としては筋論よりもまずは目先の売り上げであり、それを達成できない部長はリストラ対象だ。


どの企業も利他とはいうものの、それはあくまでも外部に対するPRであり、実践は相当難しいだろう。個人事業主もしかりだ。それでもお客様と長い付き合いをするには、利他しかないような気がする。少なくとも私は、青二才と言われても、何とかファミリーオフィスとして、お客様の利益になることだけのアドバイスをしていきたい。

中国の超富裕層とはー基本は成金

中国の経済発展とともに、超富裕層も急速に増えてきた。中国の典型的な超富裕層とは、企業家や大企業の幹部といった面々だ。日本にも中国の大企業の支店が出てきているが、そこの支店長などは超富裕層の仲間入りを始めている。


私もそういう人の何人かに会ってお話をしたことがあるが、皆ここ10年ほどで急にお金持ちになった人たちなので、服装もすべてブランド品で住まいも港区のタワーマンションが多い。要は自己顕示欲が強い人々だ。前半生が貧しいほど、金持ちになったときには自己顕示欲が旺盛になるのは容易に想像できる。


だから彼らをビジネスの対象にするならば、伝統的なお金持ちではなく成金の特徴をよく掴むべきなのだ。ここは現時点で中国人へのビジネスを考える際にキーになると思われる。


基本はそうだが、やはり国が違うと風俗習慣が違うので面食らうことも多い。しかし今の段階では試行錯誤でいくしかない。何といってもGNPで10%弱の伸び率を継続している国は魅力だ。ファミリーオフィスの面でも香港にはすでにいくつかファミリーオフィスができているようだし、中国人の超富裕層を顧客にするのもおもしろいかもしれない。


2030年には世界の覇権はアメリカから中国に移るという学者もいる。少なくとも、そのころには世界一の経済大国にはなっているだろう。日本はそのころにはインドにも抜かれ、ベスト5に残るのが精一杯だろう。アメリカよりも中国を大事にする日本があると想像される。ちょっと悲しい現実だが、お互いにとって大事なパートナーとして付き合っていければ日本の発展にもなる。


今や中国を考えずにどの業界も成り立たないー日中経済逆転

今年のGNPの予想が各誌で出ているが、今年、日中のGNPが逆転することがほぼ確定した。分かっていたこととはいえ、現実になると頭の切り替えが必要になる。私のように大学で中国経済を専攻した者にとっても、頭の整理が必要な事実だ。25年前はこの国は社会主義経済だったのだ。


でも事実は事実として認めなければ何も始まらない。今や急速に中国の日本経済に対する影響力は高まり、あっという間にどの業界でも中国抜きにしては商売が成り立たない状況になった。私の知るある高級レストランは、長引くデフレと接待文化の消滅で一時はどうなるかと思われたが、ここにきて中国の富裕層の大量来客により復活したそうだ。


まだまだ日本人は、経済では中国より日本の方が上だと考えているのではないか。変化があまりにも急であったため、中国を真剣に考えない人も多いと思われる。だから逆に、中国とのビジネスを今から真剣に考える会社はまだまだ伸びしろがある。


誰かが書いていたが、日中関係で日本の方が経済面で優れていたここ数十年間は、むしろ歴史的には例外だ。

唐の時代、中国は世界一の国だったし、元の時代も同様だ。明、清の時代も中国が世界のGNPの20%以上を占めていたという統計もあり、やはり中国は「眠れる獅子」なのだ。日本はまだまだ中国に学ぶことはあるし、これからは特にそうなるだろう。


私の顧問会社でも中国ビジネスを全てが会社が多かれ少なかれ考えている。私もますます中国を勉強しなければならなくなった。マクロで見ても「中国」がしばらくは日本企業におけるキーワードになりそうだ。

エチカ「ハーバードに行こう」番組のずさんさー様々な事実誤認

今日は午後9時からフジテレビ系列でひどいハーバード特集の番組を見た。出てきた大学院生の北川君も、おそらく番組の方向性から都合のいい発言だけが放送されたと思うが、ちょっとやばい人のように見えてしまった。


彼の発言のうち、ハーバードは成績でなく「人間力」で選ぶなどということを信じていたら大変なことになる。面接もほとんどの人は受けていない状況下で、どうやって「人間力」を見れるのか。1000字のエッセーでその人の「人間力」が見れるはずもない。おそらくその発言の前後に北川君はいろいろなことを言っていたと思われる。


むしろ今のハーバード入試の問題点は、ペーパー試験の上位を合格させ、その人のバックグラウンドを見ないことだ。日本のハーバードクラブ元会長の加藤祐一さんはそのことを大学に申し入れたと言っていた。


日本人学生が「5人」しかいないというのも随分と誤解を招く。これは「学部」での数字であって、大学院となると減ったとはいえ、まだ数十人はいる。ビジネススクールは一学年10人前後はまだいる。それでも800分の10なので超少数派ではあるが。


ベネッセの「ルートH」という塾が最近いろいろなところで脚光を浴びているが、ここに通っていた灘高の天才マジシャンこと志賀健太氏がインタビューされていた。彼ももうエールに行ったころだろうが、ぜひ大物になってほしいと願っている。


ともかく、外国の大学入試というのは本当に実態がわからず、番組作りも大変なことは分かるが、事実誤認が一人歩きをするのはよくない。英語もできず「人間力」だけでハーバードに入れると思っていたら、何年か前に「ハーバードのビジネススクールに入る」と言っていた中田英寿の世界に入ってしまう。


逆に、私は少なくとも数百人のハーバードの学生に接したが、「人間的に魅力がある、人間力がある」と思ったのは数人くらいだ。寮でもいろいろな学生と話したが、たいていは自分のIQ自慢(200以上の天才などなど)とかの話が多かった。やはりほとんどはペーパーテストが満点近くて(アメリカの○○州の共通テストでトップとか)、エッセイも無難なことを書き、何か得意なこと(ピアノなどの楽器が多かったが)があるといった人々だ。


人間は知らない世界にはいろいろな幻想を描くが、マスコミ報道に踊らされることなく自分の目で確かめることがやはり大事だと再認識した番組だ。





自民党内の小さな変化ー森・青木といったゾンビ政治家への反発

自民党の参議院会長に中曽根氏が選ばれた。相変わらずこういうときには森喜郎や引退したはずの青木幹雄が出てくる。それで派閥で締め付け、ポストなどを約束して「一件落着」となる。しかし、野党になった今はもはやこの手法は通じなかった。本人たちも、この変化に気づかなかったとは、政治勘も衰えてきた証拠だ。


青木さんはマンション内で何度かお会いしたことがあるが、話したことはない。森さんとは何度かお話したことがある。私のゼミの指導教授である石川忠雄先生(元慶大塾長)を尊敬していて、先生の弟さんの葬儀で何分間かお話した。個人的には悪い印象を持っていないが、私が「経団連」に勤めているという話をしたときに顔が曇ったのが印象的だった。


それもそのはずで、森さんが自民党幹事長をしていた1993年に、経団連が野党になった自民党への政治献金を廃止するという「事件」があった。この時に森さんは経団連の三好正也事務総長(当時、当協会理事)に経団連会館に呼ばれ、三好から一方的に政治献金の終了を告げられたそうだ。


森さんは面白い人で、三好から言われたので三好正也が献金廃止を「決定」したと思い、その後はいろいろな所でそういう話をしたそうだ。もちろん、そんな重大なことを事務総長が判断できるわけもなく、平岩会長の決断なのだが、森さんはそんなこともわからない人だそうだ。そんな人がよく首相になったと誰でも不思議に思うだろう。


森さんは首相時代、有名な「イット(IT)」事件やクリントンとの「HOW ARE YOUならぬ WHO ARE YOU」事件を起こした人だ。麻生さんでもそこまではできないだろう。そんな人が自民党で未だに力を持っているのは、河野太郎ならずともおかしい話だ。


自民党も早くこういう人に引退してもらわないと、政権復帰が遠のくばかりだ。民主党と自民党が政権を数年ごとに交代しあうような政体をつくらないと、日本の政治は永遠によくならない。今は民主党もしばらく安泰なので、逆にいい政策はできない懸念がある。今こそ自民党に大いにがんばって、党内改革をしてほしい。

ハマコー人気に驚くーワイドショーではトップ

ハマコーが逮捕されても、そんなに意外性はなく、もう誰も注目しないと思っていたが、事実は反対だった。今日は朝から、ハマコー関連の番組ばかりだった。私はハマコーとは会った時に「碁を打ちましょう」と言うだけだが、テレビでこの人を知る人の話を聞き、そうかもしれないと納得することが多かった。もうこの人に会うこともないと思うと、何となく寂しい気持ちになる。そういう印象を相手に与える人だ。


私のハマコーの印象は、「瞬時に機転が利く人」というものだ。ハマコーの趣味は囲碁で、日本棋院の八重洲囲碁センターによく現れるという話を10年以上前に聞いた。自分がハマコーということがわからないように、帽子をかぶって囲碁を打っているので逆に非常に目立ち、有名になったようだ。この辺りはハマコーらしい。


ハマコーが私と最後まで碁を打たなかったのも、おそらく深謀遠慮だ。私は最初から「負けますから打ちましょう」というのだが、信じていない。おそらくボロボロにされ、それを吹聴されるのを恐れたように思える。実はいろいろと考える人物なのだ。まあ、あくまでも推測だが。


私がハマコーに唯一の質問をしたのは、「先生はTVタックルでは怒鳴り散らしているので、普段はそうでもないですね」ということだ。ハマコーは笑いながら、視聴率を考えての言動であくまでも演技ですよ、と言っていた。深謀遠慮の男なのだ。


今日のテレビでのコメンテーターも、こんな政治家はこれからは出ないと言っていたが、日本が貧しかった時代の産物のような人だ。でも日本人に人気があったのは、寅さんのような人情があるからだろう。若者の支援をすることが多かったと聞くが、最後はやはりお金がネックになった。もう表舞台に出てくることはないだろうが、日本の政治史上によきにつけ、あしきにつけ、特筆される存在だろう。

ハマコー、森元首相長男の逮捕に思うー1つの時代の終わり

ここ数日で、立て続けにハマコーや森喜郎長男が逮捕された。理由はそれぞれだが、ともに古い自民党の体質を受け継いだ人だ。世襲に利益誘導型政治だ。確かに民主党も期待はずれではあったが、それで「自民党よもう一度」と思っている人は少ない。もうあの、「実力より当選回数」という政治はこりごりという人が多いのではないか。


自民党の中でもほとんどの人が分かっていると思うが、自民党は抜本的に変えないと今度は政権を取れない。細川連立政権の数ヶ月の再現と思ったら大間違いだ。まさに谷垣さんではだめで、河野太郎あたりが総裁にならないと国民に「変わった」とアピールできないだろう。


それができないところが自民党が復活できない理由だ。森喜郎さんが未だに力を持っていて、キングメーカになっているというから呆れてものもいえない。こういう古い政治家に早く引退してもらうことだ。しかし、なかなかしぶとい。長男の逮捕でもまだ当選できるかもしれない。そこがこの程度の国民ならこの程度の政治家、といわれる所以だ。


ハマコー氏は相当前に引退したものの、息子が議員だ。これはやめてほしかった。父親はそれなりの存在意義はあったが、息子さんは特徴のない人だ。森喜郎さんの長男は、さすがに政界は引退だろうが、おやじは次の衆院選で当選する可能性はある。


政治家がよくならないと、とても900兆円もの国の借金は返せまい。政治の世界をよくできるかどうかは、一人ひとりの主権の使いようだと思うが。