日本ファミリーオフィス協会 -43ページ目

アメリカもファミリービジネスの国ー日本より多い96%の企業がファミリービジネス

アメリカの会社というと、、、イメージ的にはフォードやIBMといった大企業を思い出す。しかし、どこの国でも企業のほとんどは中小企業だ。しかも驚いたのはアメリカは日本以上に「ファミリービジネス(同族企業)」が多いのだ。ある統計によると、日本は全企業の95%がファミリービジネスでアメリカは96%に及ぶという。


何年か前に、エールクラブの会合でモルガン・スタンレー証券のロバート・フェルドマン氏と話したときに、彼は「アメリカのほとんどの企業はファミリービジネスで感覚的には日本より多い」と言っていた。この発言に驚いたる記憶がある。しかし、さすがはモルスタのエコノミストだけあって、その「分析」は正確だ。確かに、アメリカの方がファミリービジネスの割合は多い(誤差の範囲内かもしれないが)。


フェルドマンさんの素朴な疑問として、アメリカではファミリービジネスは尊敬される企業で、ファミリーカンパニーであることを「宣伝」するジョンソン社(カビキラー)などがあるが、日本では皆無であることだ。むしろ日本のファミリービジネスは「同族」であることを言わないでくれ、とお願いしているくらいだ。日本ではファミリービジネスが正当に評価されていないのは不幸だ。


もっとも、欧米でもかつてはファミリービジネスは「古い経営形態でなくなるもの」と考えられていた。しかし実態はますますファミリービジネスは栄えるという意外なことになり、「これはいい経営形態」だとなった。日本でも同じ道を辿れるはずだが、ビジネススクールでもファミリービジネスの講座がなかったり、まだまだ遅れている。



ファミリーオフィスの顧客のほとんどはファミリービジネスであり、ファミリービジネスの不幸はファミリーオフィスの不幸ともなる。日本では正当に評価されないが日本企業の95%をも占めるファミリービジネスのため、その普及啓発をすることは、日本経済の復活にも大いに寄与することになる。そこで当協会としても、当分はそこに注力していくことになったわけである。

節電するかしないかー一切おかまいなしの有名人も

今日は暑かった。真夏の東京は毎日こうだと思うと、脱出したくなる。企業はほぼ強制で15%電気使用量を削減だが、個人は努力義務だ。まあそこはさすがに日本人。法的な問題はなくても同義的な見地から自主的に節電する人が多い。


ところが、電気を多量に使っては「いけない」ことではないので、おかまいなしの人もいる。私の住んでいるマンションには昭和の大女優がいるが、その方は24時間冷房を使っているので、室外機がうるさくてたまらない。しかし本人に文句を言えないのが「同義問題」の難しいところだ。文句を言うものなら、「冷房をつけていけないの」とでも言われそうだ。


日本人の素晴らしいところは、法的な問題がなくとも他人に迷惑をかける行為はしないことだ。これはアメリカ人も中国人も一様に感動する点だ。この点がなくなったら、日本人の大きな長所が一つなくなることを意味する。東京の高いビルに上ると夜の暗さに驚く。企業はもちろん、個人のマンションでもそうなのだ。


日本人の美徳を忘れないようにしたい。

フェイスブックを始めるー元々はハーバードでの美人投票から

フェイスブックは革命だと思った。これにより、高校時代とか昔の友人にまで遡ることができる。もしかしたら一生会わずに終わってしまったかも知れない人にアクセスできるのだ。もちろん、今回のアラブの国々の革命もこのフェイスブックが一躍買った。


第二のビルゲイツを目指していたハーバードの学生ザッカーバーグという天才が始めた。まだ20代というから恐れ入る。もともとはハーバードの寮の中での「美人投票」からヒントを得たらしいが、アメリカ人は本当に美人投票が好きだ。


私もアメリカ留学中は2年間学生寮に入っていたので、この美人投票にはいやな思い出がある。1年目はエールの大学院生の寮にいたが、9月にはもう寮の中で美人投票が始まった。本能的にこういうものに巻き込まれるとろくなことにならないと思い棄権したが、この判断は間違っていなかった。この動きを知ったある女性が部屋のドアを叩き「あなたは誰に入れた」と怒って聞いてきたのだ。もちろん棄権したよといって、難を逃れた。


2年目にハーバードの大学院生の寮にいるときにも同様のことがあった。大学院生でこれがあるのだから、10代後半の学部生の寮だったら、毎日のように投票だろう。それを「効率的」にするためにフェイスブックのようなシステムができたとしたら、美人投票も大変な社会貢献をしたことになる。やはり切羽詰った必要は発見の母であったのだ。




ハーバードクラブの行事で「座禅」を体験ー鎌倉の円覚寺で

昨日は鎌倉で座禅体験をした。もちろん初めてだ。初心者向けの特別コースだったため、10数人の我々グループの他は誰もいない。やはり半数がアメリカ人だ。日本人だったら座禅という名前は誰でも知っているが、外人にとってはとても面白いものに映るのだろう。


とりあえず、座禅体験が終わり、それからは眺めのいい庵に移り、円覚寺の高僧と茶を飲みながら議論の時間になった。日本人は「宗教」というと敬遠するが、欧米人は宗教が生活と一体となっているので、誰でも宗教には詳しい。仏教についての質問が矢継ぎ早に行われる。むしろこの時間のために参加した人が多いことに気づいた。


これはまさに「禅問答」の時間だ。しかも、学者風のアメリカ人が難しいことを聞き始めた。この人はどうやら日本語はそれほど出来ないらしい。そこで、先日のハーバードクラブでも会ったジョナサンという在日暦14年の若者が「同時通訳」を始めた。傍から見たら何とも奇怪な光景だ。


よく禅で「無我の境地」というが、これがアメリカ人には理解が難しいようだ。もっとも日本人だって理解は難しい。こういう話を同時通訳できるジョナサンを見直した。彼は有名ボーディングスクールのエグゼター出身で、ハーバードではエズラ・ボーゲルに社会学を教わったそうだ。社会学も宗教学に近いので、こういう分野に土地勘があるのだろう。


今後、座禅ができることがあるか分からないので、まさに一期一会の体験になった。


日本の政治はなぜ三流なのかー国民がしっかりしているから?

先週来の日本政治の混乱、ゴタゴタは外国人には全く理解不能のものらしい。先週のハーバードクラブで何人かのアメリカ人と理由を話したが、全く理解もされなかった。でも問題の本質は三流の人しか政治家にならないことではないか。あるいは、政治家になったときには一流でも、いつのまにやら菅さんのように三流の人物になるのではないか。


アメリカでしばらく暮らしていた者から見ると、アメリカの政治家はしっかりしていてプレゼンもうまい。確かに優秀な人が政治家になる傾向にあると思う。しかし、逆にいうとアメリカのような複雑な社会だと政治家がしっかりリーダーシップを取らないと国家がまとまらないのではないかと感じた。


日本ではかなり昔から「政治三流、経済一流」と言われてきた。一流の経済を支えているのは国民である。また国民自体も政治三流を受け入れてきたと思う。それはなぜかというと国民一人ひとりがしっかりしていて、「ある程度ゆたかに暮らしていけた」からではないか。今回の大震災でも神戸の大震災でも普通の国だったら暴動が起きるはずだ。


東北の被災地をみても、人々は秩序正しく生活しているという。これを見た中国人ボランティアは驚いて帰るという。中国人は列に割り込むのが普通だが、東北の人はこんな状況下でも割り込む人はいないという。もちろん不満はあるが、「何とか生活していける」ので暴動にもならないのだろう。


今週、コロンビア大学のカーティス教授の講演を聞いたが、まさに教授も同じことを言われていた。日本の政治が三流なのは「国民がしっかりしているから」ということだった。自己責任のもとに国民がうまく生活できていれば、いい政治は必要ない。日本はその状態が続いているので、戦後ずっと政治は三流で「よかった」というのだ。普通の外国人から見ると一国の首相が「いつやめるか」ずっと分けの分からないことを言っていて、暴動が起きない方が不思議だろう。


そうはいっても、今後の日本では国民が「何とか生活できる」状態がいつまでも続かない。その時にこそ一流の政治家が求められるが、この時期はそう遠くはないと考える。急に一流の政治家が登場するのであろうか。





これから「投資」はしてはいけない?-ある投資のプロの話

先日、投資一筋30年の方とお話した。この方は業界の裏情報をよく知っていて、さわかみ投信の澤上篤人さんの情報もよくくれる。最近はあまりいい情報もないが、「投資」そのものの疑問も持っていた。もっとも、人に商品を売ってその手数料で生きている投資のプロなので、あくまでもオフレコだ。


私がよく人に言うのは、その道の一流のプロが何をしているかを調べてその通りにするのがいい、ということだ。保険のプロに聞くと自社商品は買っていない。自分では全労災を買っていることが多い。投資も同じで、今は投資のプロは自分では何もしていない人が多いようだ。それだけいい投資先がないのだろう。


昔は、投資の「セオリー」というのがあって、「長期、国際分散でドル・コスト平均法の投資」をしていればそんなに間違いはなかった。ところがこれは全て、リーマンショックで否定された。それに代わる新たなセオリーはまだない(おそらく永遠にないのでは)。これでは投資のプロでもお手上げだ。


もっとも、何かしていないと手数料商売なので生きていけないので、今でも次から次へといろいろな商品は出てくる。しかし、この被害を受けるのは一般投資家だ。そこで失敗して、ますます「投資は恐いもの」ということになってしまう。悪循環だ。


しかもより重要だと思われるのは、リーマンショックは「100年に一度」のものではないことだ。今後は個人的には「5年に一度」はクラッシュが起こると思われる。世界経済が借金とレバレッジに頼っているので、いつどこで破たんが起きてもおかしくないからだ。世界一の強国アメリカでさえ、国家財政の破たんの危機を迎えている事実をみれば自明だろう。


少なくともしばらくは投資はしない方がいい。金融機関などに言うと怒られるが。。。



写楽と高橋克彦氏ー歴史マニアの藤井輝久弁護士の説を検証

私が写楽の研究を始めたのは、1991年の3月に知り合いの藤井弁護士から自費出版の本を受け取ったからだ。それは「写楽の謎」という本だった。当時私はエール大の寮で生活しており、ちょうど春休みだったので、この本の題名に驚愕したものの、一日かけてこの本を読破した。500頁以上の大著だ。


内容も奇抜で、写楽は平賀源内だったという新説だ。私の知る限り、この説を唱えた人はいない。写楽の大首絵がでた1794年には源内は既に刑死したことになっているからだ。しかし、この点に関しては田沼意次のブレーンだった源内は、秘密裏に田沼の出身地である静岡県の相良町に匿われていたという説がある。今も相良町には源内の墓が実在し、私も10年ほど前にこれを見て確かめた。隠遁していた可能性はある。


問題は源内が写楽だったかだが、これは「大変厳しい」と言わざるを得ない。確かに万能の天才、源内が絵を描いたのは事実で浮世絵も手掛けているが、「似ている箇所がある」だけでは同一人物とは言えない。同様に写楽=歌麿説や、北斎説なども「似ている箇所がある」というのが根拠だ。しかし今日ではことごとく否定されている。


2001年に経団連の広報にいた私は、ちょうど当時の大河ドラマ「時宗」の原作者、高橋克彦さんに経団連広報誌の原稿を依頼した。「写楽殺人事件」で写楽についても相当研究されている方だ。ちょうどいい機会だったので、藤井弁護士の本を送って読んでいただいたが、やはり可能性はゼロに近いという見解だった。


そのころには、もう写楽=斉藤十郎兵衛説が定説になっていた。その後も写楽本はいろいろ出ているが、もう確定してしまってからでは何を言っても説得力はないだろう。でもミステリーはミステリーでずっと解明されない方がロマンがあった。その点は非常に残念だ。



ハーバードから野球ビジネスにーハングリー精神の嘉数(かかず)駿君

先週金曜日のハーバードクラブで、アメリカの有名ボーディングスクールであるエグゼター出身の長尾さんという若手女性が、日本人で学部からアメリカの大学に行く学生が増えない理由は「就職」にある、という分析をしていた。当然、よく言われる話であるが、確かに旧来型の日本の大企業はアメリカの大学を卒業した「変わった」人材を好まないかもしれない。


しかし、何も大企業だけが就職先候補ではない。特に、東電がああなってしまう今、大企業に入ったから安泰とはとても言えない現状もある。いわゆる「いい就職先」がなくなっている。先週初めて会った、嘉数(かかず)駿君はまさにアメリカの大学を出たメリットを生かしている。その場ではあまり話をしなかったが、彼の話は何かで見たり、読んだことがある。


どういう経緯かは知らないが、東京の高校からハーバードに行ってニューヨークでスポーツビジネスの就職先を探していたらしい。ちょうど千葉ロッテがバレンタイン監督の時代で、直接バレンタイン監督に会って千葉ロッテへの就職を決めた。これは今の日本の若者にはなかなか真似のできない芸当だ。現在はサンフランシスコ・ジャイアンツで日本でのスカウトをしている。


要は、アメリカの大学(学部)に行ってしっかり勉強もしていれば、何らかの道は開けるということだ。もちろん向こうに行っても遊んでいるだけでは、日米どこでも就職先は見つからないだろう。ハーバードクラブでもハウスト学長からの「日本人が少ない」発言を受けて、ハーバードに合格する日本人を増やそう運動をしているので、嘉数君のような若者が手本になって日本の若者の目を海外に向けてほしいと感じた。



今年の日本からのハーバード学部合格者は4名ー但し全員、帰国子女

今日はハーバードクラブで今年のハーバード学部合格者の報告があった。日本人合格者は4名で昨年と同じだが、今年は全員が帰国子女だった。日本の高校は灘高が一人だが、彼も小中とアメリカにいたそうだ。やはりハーバードの日本人へのハードルは高くなっているので、高校まで日本の学校だけだと英語力の点で厳しいのだろう。


今日はゲストとして外務省の部長さんが来ていたが、国策としてはやはりアメリカの大学に多くの日本人を出そうということのようだ。ハーバードクラブでも昨年くらいから、若手が受験生の指導をしたり力を入れているのだが、なかなか結果には結びつかない。アメリカはやはり中国人やインド人の比重を上げているようだ。


優秀な高校生にアメリカの大学にいくように薦めても、先方が日本人を敬遠していれば高校生の努力も無駄になりかねない。私が留学した1990年は日本経済が強く、日本の国際競争力は世界一だった。アメリカの大学も競って日本人をとっていた。今はその反対である。大人が高校生の進路まで狭めているのだ。


個人的には人数は想定内だったが、内容は想定外だった。海外経験のない高校生も合格していると思っていたのだ。そういう高校生も相当数、受験したようだが、全員だめだったわけだ。帰国子女しか受からないとなると、日本にずっといた若者は日本の大学しか受けられなくなる。これは寂しい。


確かに相当英語ができなければ、アメリカの大学の授業についていくことは困難だろう。日本の大学のように授業欠席などは考えられない。授業中の受け答えが成績にも響くのだ。成績がよければ授業は楽しいだろうが、教授の言うことがわかっていなければ、これは苦痛だ。そういう理由で面接で落とされているかもしれない。


わたしとしては、次世代を担う若者にできるだけアメリカにいって経験を積んでほしいと考える。

一躍全国区になった松木謙公さんー5年前は全く無名

今日の内閣不信任案の茶番劇の中で、ただ一人筋を通した人がいた。言うまでもなく民主党の松木謙公代議士だ。この人は5年ほど前に隣室に事務所を構えたため、その時に初めてお会いした。失礼ながら当時全く知らない人だったが、選挙区が自民党の武部元幹事長と同じだと伺った。その後、選挙区で武部さんに勝ったこともある。


それでも、全国的には無名の存在だった。その後、小沢一郎を支持する「一新会」の事務局長をして、時々名前が出るようになった。何か持っている人だと思ったが、それは頑固に筋を通すことだと今日分かった。民主党の重鎮がいくら説得しても考えを曲げなかったのは、テレビ的にも目だち、なかなかだった。


個人的には小沢一郎の言うことは何でも聞く人だと思ったが、今日は「小沢さんは小沢さん」と豪語した。ここ数日の松木さんの行動を見る限り、確かにあの場でいきなり不信任案反対にはまわりにくかったこともあろう。格好もつかない。


しかしこれで除名にでもなったら惨めなものだが、それはそれで筋を通していれば道は開けるということだろう。鳩山さんが昔の自民党のような寝技をしたのとは対照的だ。鳩山さんはもともと自民党田中派なので、寝技は得意だろうが、今日の行動の評価は本当に難しいところだ。


それにしても「辞める時期」は日本的で、紙にはかいておらず口頭での約束だ。総理の座にしがみつく菅さんのことだから、危ないぞと多くの人が考えただろう。しかし公衆の面前で、全国放送された場でのやり取りなので、3か月以内には辞めざるを得ないのではないか。これが本当に昔の自民党だったら密室なので当事者以外は分からない。


ともかく、松木さんはこれで男を上げたと思われる。これから、より大きくなってほしい人だ。