政治家の本分は次回選挙の当選だけ?ー維新に群がる政治屋たち
最近の国政選挙は「勝つ党」から立候補すれば誰でも比例復活当選できる傾向がある。次回衆院選は「維新」から立候補すれば誰でも比例復活する選挙になるだろう。この傾向は政治家の質をますます下げることになる。杉村太蔵を増やすだけだ。
ある現職大臣から聞いた話だが、国会議員が次の選挙に必死になるのは、多くの人が落選すると他の職業につけないからだと。しかし、こんな人々に国会議員をされてはたまらない。日本をよくしようという志がある人のみが政治家としての資格があるのは当たり前だ。
この中で「志がある政治家」の一人だと思っていた桜内文城さんがみんなの党から「維新」に鞍替えするという。渡辺代表は事前に相談がなかったことに怒りを露にしたそうだ。桜内さんは苦労して議員になったことはよく知っているが、あまりに節操がないことにあきれる。もう一度、議員になろうとした初心を思い出してほしいものだ。
彼とは1991年にハーバードの寮で何度か話をしたが、当時大蔵省から派遣で来ていた彼は、人生は何になるかではなく「何をするか」だと思いませんか、とよく私に言っていた。官僚であろうが議員であろうが、何をするか、どうやって日本を変えるかが彼の原点だったはずだ。
それが議員であり続けることが明らかに目的化している。みんなの党で「脱官僚」をしたければ落選してもみんなの党から出るべきだろう。国会議員でなくても、その目的を達成することはできるはずだ。むしろ国会議員でできるとはとても思えない。国会議員で脱官僚ができるなら、とうの昔にそうなっているはずだ。
そうはいっても選挙に落ちればただの人ですよ、という反論もあろう。しかし、「何をするか」を考えれば身分は関係ない。むしろ議員でないほうができるかもしれない。多くの政治家がそのあたりを取り違えているのではないか。「議員になる」こと自体が目的化している議員が多すぎる。
開成が高校生クイズ三連覇ーしかし心配は知識偏重
開成の柳沢校長が言っていた高校生クイズで開成が三連覇した。同じ三連覇がかかっていた俳句は決勝で負けた。開成と「俳句」は結びつかないが、正岡子規が開成出身と聞いて納得した。「クイズ」の方は各県の受験校が出てくるので、開成が出るのは自然の流れだ。
日本の教育の大きな特徴として「いかに多くの知識を覚えるか」がある。「クイズ」はその最たるもので、考える力よりもどれだけ正確に覚えているかが勝負を決する。開成の成績トップも驚くべき知識量だ。もちろん知識は「必要条件」として重要だが、日本の受験秀才は「自分で新たなアイデアを出す」訓練に圧倒的に欠けている。
アメリカに留学するとまずこのことに気づく。日本で重視する「写真のような記憶力」は全く評価されない。それよりもユニークな考え、発想が評価される。これこそが、クラス、大学、あるいは社会に貢献するからだ。記憶力がいい人がいくらいても社会が変わらないのは自明の理だ。私も「歴史」の試験で、自分の覚えている知識を大量に書いたが、教授から「自分の考えが何もないではないか」とひどい点をつけられた悲惨な経験がある。
もっとも、日本の教育も算数などは世界的に評価されている。しかし、大学で負けてしまう。ノーベル賞学者のほとんどがアメリカで学んでいるのもこのためだ。優秀な高校生はいくらでもいるのに、大学で遊んで「普通の人」になるのはもったいない。
日本の大学も危機感を持って改革しようとしているが、当面は優秀な若者は海外の一流大学にいって刺激を受ける必要があると考える。今年から開成の成績トップの学生に「ハーバードbook prize」を授与しているのも、高校生に海外にも目を向けてほしいからだ。こういう「きっかけ」がないとなかなか新しいことに踏み出せないのが人間だ。
「クイズ」は見ていて面白いのでテレビでなくなることはないが(最近少なくはなったものの)、それで「頭がいい」と考えるのは大きな間違いだ。そろそろ日本人も「記憶力がいい=頭がいい」という発想を転換し、「新しいことを考えつく=頭がいい」と考える方が今の閉塞した日本社会にも合っていると考える。
今月の「私の履歴書」は今井敬さんー元経団連会長は東大囲碁部出身
日経「私の履歴書」はいよいよ今井敬さんの登場だ。この方に最初にお会いしたのは30年前。当時、新日鉄の部長だった今井さんと碁を打った時だ。私は慶大囲碁部主将の時代だったので、毎日囲碁の練習をして今よりかなり強い時期だった。この方が東大囲碁部主将だったとは打つ前に聞いたが、社会に出るとそれほど打つ機会がなくなるので、衰えているだろうと想像しながら打ち始めた。
ところが、予想と違ってなかなか有利にならない。最後はどうなったか忘れたが、ともかく緻密な碁で強い印象を覚えた。私はその直後に経団連に就職し、当時は新日鉄の斉藤英四郎さんが経団連会長だったが、斉藤さんの口から新日鉄で囲碁がダントツなのが今井敬さんだと聞いて、そうだろうなと思ったものだ。
印象に残った人はその後の経緯をフォローするのが人の常。その後も新日鉄の今井さんがどうなったのかを新聞などでチェックしていた。その頃、私は留学を考えており、仕事相手の通産省の今井尚哉さんに留学の話をしたら、何とこの方が今井敬さんのおいだと知って仰天したものだ。
既に「私の履歴書」第2回で今井敬さんが書かれているように、お父さんの善蔵さんは囲碁の達人で第1回アマチュア選手権の優勝者だ。これから出てくるかもしれないが、今井さんの男の兄弟は5人で全てが囲碁六段だったそうだ。もちろん敬さんがダントツなのは言うまでもない。長兄の善衛さんは城山三郎の「官僚たちの夏」のモデルになったと今井尚哉さんから聞き、あわててこれを読んだりもした。
大学の囲碁部主将経験者で、今井敬さんほど出世された例はない。そもそも人数が少ないので当然ではあるが、他には早稲田囲碁部で「アマ4強」の一人、村上文祥さんがエバラの副社長になった。村上さんは自称、村上水軍の末裔で豪快な人だった。たまたま経団連の会合で会って、これから頻繁に会おうと約束した直後に急逝された。しばらく口も聞けないほどのショックだった。
今井さんが経団連会長時代、私は広報にいたので、頻繁に打合せに同席した。何ともシャープで「数字」を絶対に間違えない方だった。会長発言で数字の間違いは致命傷になるので、一つ一つ確認したが、ともかく間違いがなかったのが印象的だった。全てに緻密で「私の履歴書」も緻密な文面だ。これも楽しみにしたい。
世界の「知のメジャーリーグ」を目指す若者が増えているー新たなヒーローは生まれるのか?
最近、新聞、雑誌などで若者の留学を扱うことが増えた。これは秋学期への移行が話題になっていることとリンクしているのは言うまでもない。それとともに、日本でも世界の大学ランキングが紹介されることが多くなり、日本の一流大学も世界的には大したことがないと分かったことも大きい。
とはいっても、日本の大学の世界ランクは劇的に上がっている。20年前は東大でも150位くらいだったが、今は20位前後になっている。これは小宮山学長時代にエール大との提携などの「国際化」を図ったからだ。国立から独立行政法人化への移行も大学の危機感をあおった効果があった。
しかし、何と言っても日本の大学に世界の頭脳が集まらない現実はいかんともしがたい。原因は「言葉」だ。やはり「英語」でないと世界的な頭脳は集まらないので、日本はここあたりが限界になってしまう。若者が知の世界的なリーグに行こうと考えたらアメリカの大学に行かざるを得ない。
野球やサッカーでも日本の一流選手が世界のメジャーリーグを目指す傾向は顕著だ。学問の世界でも当然そういう動きが活発になってしかるべきである。事実、日本のトップ高校生はハーバードを目指す人が増えている。こういう若者が増えれば、その中から第二のザッカーバーグが出てくることも夢ではない。
それを期待して、私も優秀な若者の留学を応援している。
留学した若者が日本で成功するには、日本企業の意識改革が必要である。幸か不幸か、日本の大企業も苦しくなってきて、「改革」をせざるを得ない。こういう時が新しいことをするチャンスでもある。韓国がIMFの管理下に入って初めて大きな危機感を持ち、その後、サムソンなどの大企業が飛躍した例もある。
日本の伝統的優良企業であるシャープでさえ、台湾のメーカーに買われてしまうのは日本人に大きなショックを与えた。他の大企業も人ごとではないはずだ。こういう時こそ、ピンチをチャンスととらえ大きな意識改革や構造改革が必要だし、可能だ。アメリカ帰りの日本人若手が、ザッカーバーグのように何か大きなことをする時代が近いうちにくることを大いに期待している。
君原健二の「私の履歴書」が終わって驚いたことー日本にはヒーローはいらない?
中年世代にとって「君原」はマラソンのヒーローだ。悲劇の円谷と違い、何となく明るいイメージがあり、時々フルマラソンにも出ていて驚くことがある。もちろん会って話したこともないが、新日鉄でも広告塔で人気者だったと思いきや、上司にねたまれて会社をやめざるをえなかったようだ。歓送会もしてもらえなかったとあった。異常な話だ。
しかし、これはある意味、日本社会の縮図だ。同じ部署に有名人がいて、頻繁に講演でいなければ直属の上司もどういう仕事をさせていいか困るだろう。トップから明確な指示が出ていればいいが、そうでないケースが多い。君原自身も居場所がなくなり、50歳で早期退職をせざるを得なかったそうだ。銀メダリストが歓送会もなかったというから、相当険悪な職場環境だったのだろう。
ホリエモンに代表されるように、日本ではヒーローは叩かれ続けてきた。農耕民族にヒーローはいらないのか。古くは田中角栄しかり、リクルートの江副さんしかりだ。最近になって、世代が変わっているので若い人は変わってきていると思うが、支配層である老年層は旧態依然だ。
スポーツはヒーローが出やすい。しかし、そのヒーローも末は哀れだ。野球選手でもかつてのエースが今は生活にも困っているという話はよく聞く。原因は複雑だろうが、日本人のヒーローを好まない気質が原因の一つにはあろう。しかし、シャープや他の大企業の惨状を見るにつけ、日本は変わらなければならないと感じているのは私一人だろうか。
日本にもいよいよビル・ゲーツやジョブス、マーク・ザッカーバーグが必要になっているのではないか。そういうヒーローがアメリカ経済を牽引している。責任を取らないサラリーマン社長ではもう限界が来ているのではないか?シャープでもパナソニックでも経営責任の所在が明確でなく、これが農耕社会の特徴でもあるが、泣きを見るのは社員だけだ。
二ール・アームストロングの死に一つの時代の終わりを感じる
宇宙飛行士の毛利衛さんは、アームストロングの月着陸の映像を見て宇宙の分野で生きていくことを決めたそうだ。私もこの映像を見た記憶がある。ともかく日本中、世界中が大騒ぎだった。その後、アームストロングは表舞台から去り、オハイオで大学教授をしていることは知っていた。
私自身も就職して、たまたま宇宙開発の担当になり、日本ではアメリカが月に到達した1969年の10月に宇宙開発事業団ができたことから本格的に始まったことを知った。ある意味、恐ろしいことである。アメリカは月に行っていたのに、日本はそれから宇宙開発を始めたのだ。
日本の宇宙開発はそれからアメリカへのキャッチアップを目標に徐々に力をつけていった。しかし、スタートの差はいかんともしがたく、まだまだ米ソには遅れをとっている。それでも宇宙科学やロケットの商業化の面ではアメリカにも追いつきつつある。これは大変なことだ。
思えば、40年以上前に人類は月に行き、その後は行っていないのも変な話しだ。その勢いからすると、相当前に火星に有人で行っていてもおかしくはない。2010年宇宙の旅の世界だ。アメリカが月に行かなくなった理由は、ソ連との競争に勝ち、その後は膨大な予算を使い、かつ人々の生活向上にも資することのない宇宙開発は敬遠されたようだ。「夢とロマン」では飯は食っていけないということか。
今は、商業化を代表とする宇宙開発が主流になったが、「夢とロマン」を求める宇宙開発があってもいい。アームストロングの死により、完全に「国威発揚」や「夢とロマン」の時代は終わったと感じたものだ。実利だけの宇宙開発は寂しいし、余裕がない感じがする。
俳句の高校生大会ー開成が連覇ならず
ハーバード時代にお世話になった柳沢東大教授が、昨年4月に開成の校長になったが、その時に言われたのが開成は俳句で全国優勝していることだった。囲碁部出身の私としては、「それは囲碁だろう」と言いたかったのだが、ともかく今年も柳沢さんは俳句の優勝に期待していたようだ。
しかし、これは全国放送のテレビでもやっていたように、松山東が優勝した。新聞にも結構大きく掲載された。しかし、俳句と囲碁を比べて俳句人口が多いとは思えない。囲碁は昔はTBSの全国放送で高校選手権が放送されていたが、今はスカパーの囲碁将棋チャンネルでしか放送されていない。もっとも、俳句は日本人なら誰でも「分かる」が、囲碁はルールを知らないと何も分からないので視聴率は低くなるだろう。
囲碁は梅沢由香里さんが「ヒカルの碁」のお手伝いをしてから、少年層に広まった。しかもインターネットの発達で、いつでもどこでも打てるので、地方の学生も不利ではなくなった。プロの世界では中国、韓国に遅れをとって久しいが、底辺は間違いなく広がっている。マスコミも囲碁のことをもっと宣伝してくれてもいいと思う。
俳句のことは全く素人で分からないが、昔経団連に俳句同好会があり、若い人が入らないで困るという話を聞いた。高校で俳句部があるところがいくつあるか知らないが、とても多くはないだろう。しかもその「評価」は相当難しい。俳句のプロが一般の句会に参加しても、必ずしも優勝できるわけではないそうだ。
一方、囲碁の場合はプロと素人の差は相当大きく、かつ「間違って」素人がプロに勝つこともゼロに近い。
高校生の世界では、俳句の方が囲碁よりマスコミ的に「優遇」されていることは快くはないが、囲碁は世界的なもので日本が一番ではないが、俳句は日本固有のものなのでこれを保護しなくてはいけないという側面もあろう。ちょうど10年ほどまえに経団連で有名な俳句の師匠に出会い、「そのうちに」始めますよと言ったきりになっていることを思い出した。
日米学生交流ーハーバードの学生に日本の高校生を会わせるH-LAB
昨日はハーバードクラブの会合があったのだが、いつもと趣きが異なり、日米の大学生、高校生が集まる場にハーバードの卒業生がゲストとして登場するという企画だった。事務局は東大の学生がやっており、私も知らなかったが、ハーバードの学生を日本に招き日本の高校生と合宿で勉強会を行うという「H-LAB」という企画を行っている。
こういう草の根の日米学生交流はいいことだ。この動きに日本企業も賛同しており、三菱商事がサポートしている。昨日は槙原相談役が来ていたのには驚いた。より驚いたのはハーバードクラブに出たことがない開成の柳沢校長が来ていたことだった。女子高校生から質問攻めに会っていた。高校生からはヒゲで人気があるようだ。
ここに来ていた高校生はどんどん質問してくる。麻布や開成、渋谷学園、愛知の海陽学園の学生も二人きていた。海陽学園は今年初めての卒業生を出して、東大に13人合格したことで話題になった。本来、国際的にも通用する人材養成ということだったので、外国の大学にかなり入ったと思ったが、わずか二人だったということだ。
なかなか高校生にこれから何をするのがいいかは誰にも分からず、人によって正解は違うことは当然だ。高校生からは、これから何の職業とかどこの企業に就職するのがいいか、と聞かれたが、個人的には恐くて具体的な話はできなかった。このあたりは大学の間に自分で考えて結論を出すしかないだろう。あるいはアメリカのように一度社会に出て、また大学院で大学に戻り、必要な技能を身につけ再就職するような社会に日本もなってくるかもしれない。
終了した後に、中高年のハーバード卒業生は「日本は、まだまだこういう大学生や高校生がいるうちは大丈夫だね」と話し合いながら帰路についた。
「ファミリーオフィス実践研究会」が始動ーまずは環境整備が必要か
先週の金曜日には、キャピタル・アセット・プランニング社の北山雅一社長の主宰する「ファミリーオフィス実践研究会」の第1回会合が開催された。私も「日本型ファミリーオフィスの役割と成功の条件」というテーマでお話させて頂いた。まだ第1回で周知が行き渡っていない状況だったので20数名の参加となった。これは今後増えていくことになろう。
北山社長は生保が必要とする資産設計ソフトなどで実績を挙げてきた人だ。その延長上に、富裕層の資産管理ソフトをつくり、これから広めようとしている。私の見るところ、確かにこのソフトは超富裕層にとってはかなり有用だが、現時点でコストをかけてこれを利用する人がどれだけいるか、まだまだ普及啓発が必要かなと個人的には感じている。
というのも、超富裕層は信頼する人からの「紹介」がないと、いいものでも新しいものは使おうとは思わない傾向にある。仮に紹介があっても、今度は「費用対効果」の厳しい目が待ち構えている。そういうことを厳しくしていかないと、いくらあっても資産はすぐになくなってしまうことを超富裕層はよく知っているのだ。
だから超富裕層ビジネスには「時間がかかる」。その間「待っていられない」のが企業の実情だ。外資系や日本の金融機関のプライベートバンキング部の撤退はそのことを如実に示している。まだまだ日本で超富裕層ビジネスのインフラができているとは考えていない。
とはいうものの、その芽は出てきている。最近は各方面で「ファミリーオフィス」という言葉を聞くようになった。ほとんどが本質をわかっていないものだが、最初は誰でもどこの国でもそうだ。10年くらいはかかるだろうが、こういう芽を育てて、日本も欧米並にファミリーオフィスが数千くらいあるような状況まで持っていかねばなるまい。
まだまだ先のことだが、日本の場合は「変化が始まれば早い」こともある。変化が起きるまでは地道に活動していくしかないが、その芽が各所で出てきたのはうれしい限りだ。
ハマコー氏ついに死すー田中派独裁時代の最後の生き残り
ハマコーさんが亡くなった。この人には永田町のマンションで一緒で、よくお話をさせて頂いた。そこで会う前にも、ハマコーさんが囲碁の日本棋院に現れるということは知っていた。囲碁は弱ったようだが、暇さえあれば日本棋院の八重洲に登場していたらしい。
うわさでは、自分が「ハマコー」であることがバレないように帽子をかぶって碁を打っていたようだ。しかし、これは逆効果だったようで、八重洲では「ハマコーがくる」ということで多くの囲碁ファンが集まっていたようだ。さすがにハマコー本人にこのことを「助言」してくれる人はいなかったようで、私が直接「やばいですよ」と言ったら帽子をかぶることは止めたそうだ。
最後は金銭トラブルに巻き込まれ、寂しくマンションを去っていった。本人から聞くところによると、自分は人情派なので若い人ががんばっているところを見ると、つい連帯保証人などになってしまい、過去にもひどい目に合ってきたそうだ。世間ではそうは見ていないと思うが。
ハマコーで一番印象に残っている場面は、何と言っても予算委員長のときの「宮本委員長殺人者」発言だろう。何の脈絡もなく共産党議員の質問に対して「後悔するよ」とか言い出し、突然、宮本委員長が人を殺したなどと相当過去の話を持ち出した。次の選挙で共産党が惨敗したことから、この発言は自民党の大物が「言わせた」という説もあるようだが、そうではないだろう。
既にいろいろな自民党議員が言っているが、実は頭のいい人で、発言にも計算があった。そうはいうものの、興奮すると独自の正義感から自分が抑えられなくなる一面もあった。マンションでも怒鳴りだして驚いたこともある。TVタックルでの怒鳴る場面はほとんどディレクターの指示だったそうだが、ディレクターも想定外の怒りの場面もあっただろう。
今では政治家がサラリーマン化し小粒になってきたせいか、こういう特徴のある人はほとんどいなくなった。こういう人ばかりでは困るが、何人かいると組織も活性化すると思う。ハマコーさんの冥福を祈って合掌。