ハーモニクスは抽象的に読む、と講座でも毎度言っています。
が、この「抽象的に読む」がきっと難しいのだろうと思います。
例えば太陽と金星がスクエアになっているとき。
私はこれを、「予想していなかったことで、「楽しい！」と思えることに出会う年齢」なのだと解釈します。
楽しいと思えるというのは、人との交流かもしれませんし、趣味と出会うのかもしれません。いずれにしても、今までそんなこと考えたこともなかったことで、楽しい！がやってくるというイメージです。やってくるというか、自分がそういうアンテナを立てているということなんですけど。
スクエアかオポジションかコンジャンクションなのか、それを読み分ける必要はあまりないと思っていますしそのように伝えてもいますが、ただもう少し上級者になればその内訳も少しだけ加味すると良いのではと。
だから、「予想していなかったことで」という枕詞をつけています。
でも、別にそれがあってもなくても「楽しいに出会う」には変わりないので、どちらでも良いと思います。
結婚した年齢とかで見てみると分かりやすいかもしれません。
太陽と金星のアスペクトではないのですが結婚っぽいよな～と思える天体のアスペクトを見て、「多分、理想とは違ったんじゃない？」と聞くと「そうです」と即答されることがありますが、これは大抵スクエアになっています。
ともあれ、何事もネイタルチャートありきですから、ネイタルチャートを読めないことには話になりません。まずはネイタルチャートを読んで、その後未来予測をできるようになって、それでその中ではどうしても発見できないことはハーモニクスやミッドポイントを見て、それでも分からなければ分割調波を見てみる。
これがオーソドックスな順番ではないかと思います。
ネイタルチャートだけでもある程度予測をすることは可能です。本当に大きなことしか分かりませんが、何歳ごろにこれ系のことが起きるかもね、というのは分かるのです。でもそれだけではあまりにもヒントが少ない。
それは、「明日からの1年程度のうち、日本で雨が降ります」と言っているようなもの。そらそうやろ！と思われて終わりです。
なので、具体的にいつごろなのか、どれぐらいの確率なのか、それを回避できるのか、できないならどのように対策をしたらいいのか、その上でそれでも起きるとしたらどういうことなのかを予測するのです。
それだけいろいろと考えたからと言って必ずしも当たるかどうかは分かりません。しかし占い師の仕事は将来を予言することではなくそれに対する助言と一緒に考えることですから、むしろ悪いことは外れた方が良いのです。尤も、こういうことは外れずにその通りに出るほうが、占い師としての信頼は上がるのかもしれませんが。
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