冥王星の日

本日冥王星の日です。

ということで、冥王星に関する何か。

冥王星は怖がられることもあるし私ももう少ししたら第一弾中年の危機(冥王星同士スクエア)がやってくるので戦々恐々としていますが、必ずしも何かコトが起きるとは限りません。

冥王星が何かを起こすときには、

・それがもうすでに古い

・要らないものにしがみついている

・新しい何かを入れたい

という条件があります。

古いというのは時代的にです。

秩序を守ることは当たり前ですが、ずっと同じ秩序でよいわけはないので、その秩序を変更していく必要があるときに冥王星の力が働きます。そして冥王星の力は不可逆なので、もう元に戻ることはできません。その前はどうやって生きていたのか、分からなくなるほどの意識の変革が起きます。今、持っていない人はいないのではないか？と思われるスマホですが、黒電話時代は「何日何時にここで待ち合わせね」と言ったらそれを絶対に守っていなければならなかったわけです。しかし今は、「今どこ？」とリアルタイムで聞けるようになったし、「ごめん遅れる！コーヒーでも飲んで待ってて」と言ってスタバチケットを送ることもできるわけです。これは時間の感覚が変わってきたことを示します。

以前、講座の時にどなたかに

「今と昔とでは引き寄せにかかる時間がだいぶ変わってると思うのですが、それについてどうお考えですか？」

と聞かれたことがあります。

確かにそうだなと思うのですが、もはや時間もある程度「扱える」ものになりつつあるからかもしれません。

もちろん時間を縮めたり延ばしたりすることはできない(できる人もいるけど)のですが、そうではなく、時間に対する扱い方が変わってきたということです。未来も過去も、すぐそばにある感じ。

例えば未来のことなら予測して「こうなるからこうしてて」と相手にお願いできるし、過去のことなら自分の脳みそで思い出さなくても写真を遡ればいいですよね。しかも年月日で分けてあるし。場所でも分けてくれるし。検索もできるし。

これは明らかにスマホおよび携帯電話の普及によるところが大きいと思います。もっと言えばインターネットですね。

冥王星が射手座の時代にこの部分は確立されたように思いますが、今から家電に戻れと言ってももう誰も対応できないでしょう。便利だからというだけでなく、それが当然のこととして生活に浸透しているからです。

しかし家電も、もっと昔は飛脚便などのアナログな、人が届ける手段だったわけですよね。その間に電話交換手があったのでしょうけど、そうするとこの時代、飛脚便の人たちと電話交換手の職業は失われたことになります。

今はAIの台頭により、60％程度の職業がなくなると言われています。

それが果たして悪いことなのかどうか？

残りの40％をみんなで分けられればむしろ、生活の質は向上するのではないでしょうか。

せっかくこんなに、未来も過去も隣に居合わせているような時代なのに、今を生きるためだけにあくせく働くとはなんと矛盾していることか。40％を分け合うとなれば、大金持ちになることはできないかもしれないけど、果たしてそれは万人にとって共通の目標なのでしょうか。時間がない、休む暇もない、仕事をするために生きているような状態なんだったら、生きるために仕事をする、に戻すのも良いのではないかと思うのです。

今後の水瓶座冥王星の時代は、そうしたことに一石を投じてくれるかもしれません。お金に働いてもらうことも可能だろうし、何も全てがマンパワーである必要はないのだから、家事やその他、可能なことは機械やロボットにやってもらって、人間にしかできないことをする。

もしそうなったら、より一層人間は自由を謳歌することができるし、自由を謳歌する手段のために、人間が創造性を発揮して仕事が回っていくようになるかもしれません。

無駄と言うと良くないですが、余白を楽しむことが最高の贅沢になり、お金は二の次になる時代もやってくるかもしれません。というか、もうそれを実践している人もいますよね。年収200万円で丁寧な暮らし、みたいなVlogをやっている人たちはその時間的余裕や、自分の生活に秩序をもたらすことを喜びとして生きているのでしょう。

今、世の中にやたらと秩序を求めたがる風潮にありますが、これは逆に言うと、個々人が自分の生活に秩序を自分で与えることができていないがために、人や社会に求めるようになっただけなのかもしれません。自分さえ良ければいいということではなく、少なくとも自分はきちんとしているという自負があれば、人のことをそんなに責める必要もなくなるし、全員がそのような心持ちになっていれば余裕を持って相手に対して接することができると思います。

AIには(今のところ)想像力はありません。

自動運転が普及したらタクシーの運転手、トラックの運転手は要らなくなると思っている人もいるでしょうが、とっさの判断は誰がするのでしょうか。

経理的仕事はもしかするとなくなるかもしれませんが、何かがおかしくなった時、誰が「もしかして」と思って帳簿をひっくり返すのでしょうか。帳簿をひっくり返すことはAIができますが、「もしかして」は人間にしか今のところは出来ないでしょう。

そう考えると人間側に、より一層想像力が求められる世の中になっていくかもしれません。それは経験値や、今まで誰に影響されたか、影響を及ぼしてきたかというその人のパーソナリティが重んじられるということでもあるでしょう。

水瓶座＝クール、という見解をよく見かけますが、そうではないのです。距離感を大事にしているだけで、だからこそある客観性で、誰にも肩入れすることなく、みんなが良くなるためにじっと見つめています。

大人になったら何を言うかよりも何を言わないかだ、とよく言われますが、水瓶座の性質はまさにこれでしょう。山羊座の場合は問題提起をする性質もある分、何を言ってどう決着をつけるかが問われていました。

しかし水瓶座はそうではありません。

自分が何を言わないようにするか。

そしてどんな想像力を自分が身につけているか。

これらが今後、必要な世の中になっていくのではないでしょうか。

そしてこうしたことがすでにできている場合は、冥王星の恩恵を受けるでしょう。

できていない人は何かしらの衝撃的な出来事によって、身につけることになるかもしれません。