BOB DYLAN  「NEW MORNING」   1970

 『ディランズ・マスターピース、時代を超える21世紀への贈り物。
70年代の訪れと共に本来のディラン・スタイルを甦らせた11作目。』


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 ザ・バーズとレコーディングする予定だったけど、
ザ・バーズの面々が冗談だと思い込み、実現しなかった
というのが本作のエピソードでしょう。

 「If Not For You」はジョージ・ハリスンや
オリヴィア・ニュートン・ジョンらにカヴァーされ、ヒットしました。
そんなことよりも「If Dogs Run Free」の
ジャジー&ブルージーな雰囲気は何なんでしょうか?
女性のスキャットみたいなのが妙なムードを醸し出してます。
ROBBIE ROBERTSON  「ROBBIE ROBERTSON」  1987

 ロビー・ロバートスンのソロ第一弾ですが、
ザ・バンドの面影をまったく感じさせないサウンド。
それもそのはず、U2やピーター・ゲイブリエルなんかが参加してるんだから。


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 唯一、リック・ダンコが加わった「Sonny Got Caught In The Moonlight」が
ザ・バンドを思いださせる!?
ということは、ザ・バンドはロビーのバンドではなかったんだ...!?

RY COODER  「TRESPASS」  1992

 『ユニークなアイデアと斬新なサウンドで綴る話題の映画「トレスパス」。
リトル・ヴィレッジの僚友ジム・ケルトナーと創り上げた異色の最新アルバム。』


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 サントラ盤はラッパーたちによるラップ・ミュージックが主となり、
ライのは、あくまでも「スコア・アルバム」ということになります。

 どこか環境音楽ぽい不気味な曲なんかもあり、
かなりサスペンス的な、あるいは不気味な映画なんでしょうか?
そんな不気味なインストに交じって2曲のみ唄入り。
特にジュニア・ブラウンが唄うカントリー・チューン「Party Lights」で
初めて不気味さから解放されます。(笑)
B.B.KING  「LIVE IN COOK COUNTY JAIL」  1970

 いわゆる「刑務所慰問コンサート」ですが、
今改めてこれを聴いて思いだしたのは、高倉健の最期の作品「あなたへ」、
我が郷里、富山の刑務所でロケが行われた映画で、
後日、健さんが刑務所の受刑者の前でお話をされ、受刑者の多くが
涙を流して聞き入っていた、というハナシ。
それに比べ、BBの刑務所ライヴ、冒頭の女性のMCに対するブーイング、
「お涙頂戴」どころか、受け入れられない部分にはあからさまに拒否反応。
あんたら、ホンマに更生できんのかいな?と思っちゃいます。(笑)


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 やっぱ「How Blue Can You Get」のようなスロー・ブルーズ、
これがこの時期のBBの魅力の一つでしょうか。
63年の「LIVE AT THE REGAL」と並んで、ベスト・ライヴでしょう。

LEANN RIMES  「THIS WOMAN」  2005

 『これは今の私そのもの、そして、私は始まったばかりなの...』


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 アルバム「BLUE」で各界の話題をかっさらったのが13歳。
今リアンは22歳、途中ポップ路線に逸脱し、
ナッシュヴィルから目を背けられるも再びカントリー回帰を狙った力作です。

 「When This Woman Loves A Man」のパワフルな唄声、張りのある声、
まさに「円熟味」、この時点でまだ22歳なのに、
13歳ですでに大成してるから
「円熟味」というコトバを使ってもおかしくない...。
OTTMAR LIEBERT + LUNA NEGRA  「BORRASCA」  1991

 「HIGHER OCTAVE MUSIC」と言うレーベル、
湾岸戦争後のペルシャ湾を掃海するためのキャンペーン・アルバムを制作し、
その売り上げの一部を環境保護団体に寄付しているそうです。
このレーベルから出ているアーティスト、ほとんど日本では無名で、
しいて言えば、このオットマー・リーバートが日本でも紹介されてるくらいですか。


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 ドイツ生まれのフラメンコ・ギタリスト、
自ら「ヌーボー・フラメンコ(新しいフラメンコ)」と題したアルバムも出し、
日本を始め、東洋の文化も吸収したサウンドを聴かせてくれます。
よく「ニュー・エイジ・ミュージック」と言う風に例えられますが、
ある種、癒しの空間を演出するかのごとく、耳に優しい音楽か?
と思いきや、ライヴ・ヴァージョンの「La Rosa Negra」などは
なかなか熱いフラメンコ・スピリッツを感じさせます。
RICKIE LEE JONES  「GIRL AT HER VOLCANO」  1978-1983
 
 アナログ10インチ(25センチ)盤です。
邦題は「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」。
 
 
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 リッキー・リーの愛唱曲を集めたモノなんでしょうね。
だからライヴ・ヴァージョンありスタジオもあり。
「Lush Life」や「My Funny Valentine」、「Under The Boardwalk」などの
スタンダードに交じり、トム・ウェイツの「Rainbow Sleeves」が!?
この曲のみ78年の録音で、リッキーが「浪漫」でデビューする前。
そういえば、当時、トムとリッキー・リーは同棲中。
そこにチャック・E・ワイスも加わったトライアングル状態。
リッキー・リーにとっては「想いでの唄」でしょう。
トム特有の「美メロ」です。
加山雄三さん
「BEST 40」 
 
 少年時代のあこがれでした。
このレコードは、昔、HT Countryさんがブログで
紹介されてたような。...
LP2枚に40曲のベスト・セレクションを詰め込んだ物で、
LP4面にそれぞれ「愛」「旅」「海」「夢」といった
テーマを持たせて編集したものです。
 
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 40曲をボク流に好きな順番にシャッフルすると、
1. 君のために
2. ある日渚に
3. 夜空を仰いで
4. 夜空の星
5. 二人だけの海
6. 蒼い星くず
7. 暗い波
8. 夕陽は赤く
9. 恋は紅いバラ
10. 旅人よ
と、いう具合に並びますが、2LPに収録されなかった
「ブラック・サンド・ビーチ」も上位に入りますね。
SERGIO & ODAIR ASSAD 
「LATIN AMERICAN MUSIC FOR TWO GUITARS」
1985
 
 ブラジル出身のアサド兄弟は、同郷のジナタリや
アルゼンチンのピアソラなどからギター用の小曲を提供されてました。
バンドネオン奏者のピアソラがギター用の組曲を作ってたなんて
ちょっと意外なような気もしますが...。
 
 
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 3つのパートからなる、ピアソラ作の「タンゴ組曲」、
タンゴという概念を意識せずに聴くと、クラシックのようにも聴こえ、
またフラメンコのようにも聴こえる、不思議なサウンドです。
だからピアソラの音楽を支持するヒトとまったく支持しないヒトがいるのも
充分頷けます。
 
 一方、演奏するアサド兄弟、さすが兄弟だけあって、一糸乱れぬ演奏、
とりあげる楽曲もダイナミックさは無く、どちらかというと緻密な作りの曲で、
かと言って、耳に馴染みにくい音ではなく、親しみが持てます。
DAVID CROSBY  「LIVE AT THE MATRIX」  1970
 
 クロスビーが1stソロ・アルバムをリリースする直前のライヴのブートで、
尚且つジェリー・ガルシア、フィル・レッシュ、ミッキー・ハートの
グレートフル・デッドを従えての音源です。
 
 
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 翌年のソロ・アルバムに収録される「Cowboy Movie」「Laughing」、
遡ってバーズ時代の「Triad」(アルバム「4WAY STREET」にも収録)、
当時のデッドの「Bertha」「Deep Elem Blues」、
89年のアルバム「OH YES I CAN」に収録される「Drop Down Mama」、
後のクロスビー&ナッシュの「The Wall Song」など
どれもデッドをバックにちょっとゆるめ、時にはハイ!の演奏です。