JOYCE WITH DORI CAYMMI 「RIO-BAHIA」  2005
 
 『ジョイス約2年ぶりの最新作、日本先行発売!
ブラジル音楽界の至宝 "ドリ・カイミ" とのコラボレーションで紡ぎあげた、最高のブラジリアン・グルーブが誕生、
ジョイスの透明感溢れる声とドリ・カイミの深く優しい声が、
流れるようなギターの音色とともに、またひとつバイーアから
ファン待望の名盤が生まれた。』
 
 
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 タイトル・チューンの「Rio-Bahia」は、
ジョイス=リオ生まれのカリオカ、ドリ=バイーア生まれという設定ですが、
ドリの父親のドリヴァルはバイーアだけど、ドリはリオ生まれ。
バックのバンドもジャジーでドリも渋~い!
ケニー・ワーナーというピアニストがいいね!
BOB DYLAN  「GOOD AS I BEEN TO YOU」   1992
 
 『アコギとハーモニカなアルバム。
風に吹かれて30年。ディランの原点がここにある。』
 
 
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 なんと全曲アコギ弾き語り。(64年「ANOTHER SIDE OF」以来)
おまけに全曲トラッドやフォークのカヴァー。
「Sitting On Top Of The World」や「Hard Times」などは
わが国でもよく知られた楽曲で、ディラン自身もこのような古い名曲が
いろんな世代のヒトに歌い継がれていくことを
願っているのかもしれません。
JOYCE  「MUSIC FOR SUNDAY LOVERS」  1994-98
 
 ジョイスの90年代のベスト盤。
 
 
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 もちろんオープニングはこの時期の名盤「オルフェの陶酔」から
「中国人と自転車」、
ボッサ・スタンダードの「ソ・ダンソ・サンバ」「三月の雨」
ジャズ・スタンダードの「テンダリー」あたりも
しっかりセレクトされており、
オーマガトキ時代のジョイスを堪能できますよ。
VAN DYKE PARKS  「TOKYO ROSE」   1986
 
 はっぴいえんどとの絡みなどで、親日家として知られるヴァン・ダイク。
当然日本をモチーフにした作品を作ることはごく自然な発想ですが、
琴や尺八、鳴り物などの和楽器をフィーチャーしたり、
リズムが突然カリプソ調になったり、
とちょっと掴みどころの無い作品です。(笑)
 
 
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 唄の内容は決して日本讃歌などではなく、
今の日本や過去の日本を風刺したり、
日米関係のいろんな摩擦や問題を唄ってるのではないでしょうか。
そう思いながら訳詩を読んでいくと、どれも意味深です。
ただ、ラストの「One Home Run」、かっとばせ、ホームラン!
といった和やかな草野球を唄ったものと思われますが、
後半、歌詞が日本語で唄われており
 心ときめく時 風は止まり 共に進み行こう
 未来ぼくらの 青空広がる野原に行こう
 今日は楽しい草野球さ
 僕の願いはたったひとつのホームランを一発打つだけさ
 ただボールに向かい思い切りプレイするだけ
この詩でさえ、日米の抱える問題をクリアし、仲良くやって行こう、
といったヴァン・ダイクの願望を感じるのですが...。
V.A. / THE PRINCE OF EGYPT NASHVILLE   1998
 
 『ドリームワークスが贈る究極のアニメーション
「プリンス・オブ・エジプト」は、偉大な指導者=モーゼの物語。
壮大なドラマにインスパイアされ、ナッシュヴィルの人気アーティストが
集結し、実現した豪華なアルバム。』
 
 
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 オリジナル・サウンドトラックにはマライア・キャリーと
ホイットニー・ヒューストンの「When You Believe」が
大ヒットしましたが、その公式サントラとは別に「カントリー編」と
「ブラック・ミュージック編」の2種の「裏サントラ」とも言える
アルバムがリリースされました。
つまり白人クリスチャン層と黒人クリスチャン層に対する
2種類の切り口を設けた、ということで、
このように幅広く聴いてもらえるような訴求の仕方が素晴らしいですよ。
 
 ワイノーナやランディ・トラヴィス、アリスン・クラウス、
パム・ティリス、ヴィンス・ギル、フェイス・ヒル、
リーバ・マッキンタイア、クリント・ブラック、
ベス・ニール・チャップマン、アラバマ、トビー・キース、
チャーリー・ダニエルズなど当時の売れっ子が集結してます。
オープニングのワイノーナのパワフルな「Freedom」と
クリント・ブラックの「Slavery, Deliverance And Faith」が
聴けるだけでもワタシは嬉しいです。(笑)
矢野顕子 「峠のわが家」  1986
 
 これは素晴らしい!
 後に一緒に活動することになるベースのアンソニー・ジャクスンとの
出会い。
 
 
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 童謡「ちいさい秋みつけた」、
まさかこのようなアレンジになるとは...
まさに「アッコ・ワールド」、唯一無二の世界です。
 「一分間」では所々、スティーヴ・ガッドのドラムスと
ユニゾンになるところがまさに奇想天外...。
 そして「そこのアイロンに告ぐ」、
ベニー・ウォーレスのアルト・サックス無しには
ここまでジャジーなテイストは醸し出せなかったでしょう。
SANDY DENNY  「THE ORIGINAL SANDY DENNY」  1967
 
 『1970年「メロディ・メーカー」誌選出の
No1女性シンガーともなった故サンディ・デニー。
本作は彼女がフェアポート・コンヴェンションに加入する以前の
67年に録音した珠玉の初期作品集。』
 
 
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 67年に録音されましたがリリースされたのはサンディが亡くなった
78年。実態は70年にリリースされた「SANDY DENNY」という
アルバムに「My Rmblin' Boy」(トム・パクストン作)を加えたもの。
 
 当時のサンディは看護婦を正業とし、昼間は看護婦、
夜はクラブで唄ってたそうです。
内容はトラッド4曲に、他人の曲が6曲で、オリジナルは無し。
たしかに「Pretty Polly」あたりのトラッドを聴くと、
後のフェアポート時代を想わせます。
JOYCE  「DELIRIOS DE ORFEU」  1994
 
 邦題「オルフェの陶酔」、
スピック&スパンの吉田和雄さんがプロデュースしてます。
収録曲の半数がジャズ・スタンダードというのも
ジャズ・ファンはそそられますよ。
 
 
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 ジャッキー・モレンバウムのチェロをフィーチャーした
「Cantaloup Island」(ハービー・ハンコック作)の他、
「Speak Low」「Tenderly」などのジャズも佳し、
ビートルズ・ナンバー「Here, There and Everywhere」も素敵ですが、
ギター弾き語りの「オルフェの陶酔」や「中国人と自転車」などの
オリジナルの素晴らしいのは言うまでもありません。
特に「中国人と自転車」は「中国人と自転車のように切っても切れない仲、
最後にはきっと寄り添えるはず...」と唄う軽快なボッサです。
COMPAY SEGUNDO 「LO MEJOR DE LA VIDA」   1997
 
 『「彼の声は究極の最高、神のお告げ、
すべてがそこから流れ出す源泉。」・・・ライ・クーダー』
 
 
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 コンパイ・セグンドと言えば、ライ・クーダーとの
「ブエナ・ヴィスタ・ソーシャル・クラブ」にも参加した
キューバ音楽の重鎮とも言えるお方。あの「チャン・チャン」の作者。
本作制作時はなんと91歳!
 
 「Es Mejor Vivir Asi」、
スペインの女性シンガー、マルティリオとデュエット、
スペインのフラメンコ風の唄い口とキューバのボレロが合体、
この哀愁漂う曲は涙モノです。
http://www.youtube.com/watch?v=Yfitl-yjVvk