SANDY DENNY  「RENDEZVOUS」  1977

 『78年4月に若くして亡くなり、その早すぎる死が今も惜しまれている
サンディ・デニーの最期のソロ・アルバム。』


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 全10曲の内、オリジナルが7曲。
残りの3曲は盟友リチャード・トンプスンの「I Wish I Was A Fool For You」、
エルトン・ジョンの「Candle In The Wind」、
カントリー・スタンダードの「Silver Threads And Golden needles」

 マリリン・モンローに捧げられた「Candle In The Wind」、
このエルトン・ジョン作の曲は後にダイアナ皇太子妃にすり替わりました。(笑)
TOM WAITS  「A SMALL AFFAIR IN OHIO」  1977

 名盤「SMALL CHANGE」と「FOREIGN AFFAIRS」をリリースした直後のブート音源。タイトルもそれぞれのアルバムから "SMALL" と "AFFAIR" をくっつけて。

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 レコードではベット・ミドラーとデュエットした
「I Never Talk To Strangers」、男女の会話をトムが一人芝居...。

 レコードではシェリー・マンやルー・タバキンがバックを務めてるんだけど、このFM音源のブートはクレジットが無いため不詳。
ジャズ・コンボを従えたトムはまさにアサイラム時代のトムです。
矢野顕子 「GOOD EVENING TOKYO」  1987

 矢野顕子さんのライヴ音源や映像はいつもワクワク・ドキドキします。

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 デビュー・アルバムからの「電話線」も素晴らしいし、
小坂忠さんの「ほうろう」、これが聴けるだけでこのライヴの価値あり!
「いもむしごろごろ」「ちいさい秋みつけた」のアレンジも
今更ながら、ただただ感服するばかり。

 それにしても「ほうろう」は、いい曲です。
細野さんの作曲もさることながら、小坂さんの歌がイメージを定着させ、
まさにJ-POPのスタンダードと言えるでしょう。
NICOLETTE LARSON 「IN THE NICK OF TIME」  1979

 いろんなミュージシャンのバックで唄ってた時代に、
ニール・ヤングの77年のアルバム「AMERICAN STARS'N BARDS」の参加が
きっかけでデビューが実現したようです。
そんな彼女の2ndアルバムです。

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 同時代のリンダ・ロンシュタットやカーラ・ボノフ、リッキー・リー、
ケイト・ブッシュあたりと比べると、イマイチ個性に乏しいような気もしますが、
この爽やかな感じがいいのかね。

 爽やかな曲が並ぶ中、ちょっとラテンぽいリズムの「Rio De Janeiro Blue」
あたりが新鮮に聴こえます。それとリトル・フィートの「Trouble」、
ヴァン・ダイク・パークスのキーボードの伴奏だけで唄い上げてます。
DAVID CROSBY  「TOWERING INFERNO」  1989

 FM放送用のライヴ音源、1989年です。
ちょうど2ndソロ・アルバム「OH YES I CAN」リリース直後で、
そこからの数曲と、CSNY時代の曲をミックスした構成です。
バンド・スタイルの曲にはマイク・フィニガンやダン・ダグモアら
旧知のミュージシャンを起用しています。


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 僕の好きなクロスビーは、やっぱ「Guinnevere」や「Dreams」などの
アコースティックな曲。他のSNYらと比べ、ちょっとジャジーで、
ちょっとブルージーな "C" が好きですね。

 「Deja Vu」でのマイク・フィニガンのオルガン・ソロは素晴らしい!
本来ならスティルスのギターとカルヴィン・サミュエル・スミスのベースが
暗躍するパートですが、マイクのオルガンと
それにかぶさるダン・ダグモアのギターがいい味だしてますよ。
ダン・ダグモアってカントリー系のスティール・ギタリストというイメージが
あったんだけど、なかなかソリッドなギター・プレイを聴かせてくれます。
BUDDY GUY 
「I WAS WALKING THROUGH THE WOODS」
 1960-64

 『ブルースのヤバさを体現する男、バディ・ガイ。
勢いづいたらとまらない、キレまくったモダン・ブルースの名演集。』


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 コブラが倒産し、チェスに移ったバディの60年代初期の作品。
疾走感溢れるバディもいいけど、スロー・ブルーズに聴ける
ハイテンションなヴォーカル&ギターが聴きモノ。
「Stone Crazy」でのヴォーカルはちょっとオーティス・ラッシュの影響?
とにかく「出たとこ勝負」的なエモーショナル・フィーリングは天下一品!
JOHN HIATT  「BRING THE FAMILY」 1987

 ジョン・ハイアットほど日米間の人気度の温度差があるミュージシャンは
いないでしょう。


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 ジョンがライ・クーダー、ニック・ロウ、ジム・ケルトナーを迎えた
まさに「職人ユニット」です。これだけ素晴らしい面子が揃ったのに、
一番心に響くのはピアノ弾き語りの「Have A Little Faith In Me」
と言うのも皮肉なもの...。

 一方、ライ絡みでは「Lipstick Sunset」のじわぁ~っとくるスライド、
これがまた、たまりませんなぁ。
CROSBY & NASH with NEIL YOUNG 
「THE 1972 BROADCAST」
1972

 クロスビー&ナッシュが「SHERIFF'S BENEFIT CONCERT」に出演した時の
ブート音源で、地元のバンドやエルヴィン・ビショップなどに交じって
ヘッドライナーとして登場したC&Nです。


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 デュオ・ナンバーやCSN~CSNY時代の曲のアコースティック・ライヴ。
後半、ニール・ヤングが飛び入り出演、
アルバム「HARVEST」をリリースしたばかりのニールは
「Harvest」「Only Love Can Break Your Heart」「Heart Of Gold」
「The Needle And The Damage Done」を披露します。
「ニードル」はC&Nのハモリ無しなのはわかるけど、
「Heart Of Gold」にはなんでハモリつけないんだろ?
PAUL WELLER  「HELIOCENTRIC」  2000

 『愛、情熱、信念、希望、夢、企て、言葉・・・
守るべきものを知っている、彼こそが"ザ・キーパー"
裏切りの無い生きざまを語るポール・ウェラー待望の5作目。』


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 アルバムを通して特にキャッチーな曲は無いんだけど、
シングル・カットされたのは「He's The Keeper」、
これはフェイセスの故ロニー・レインに捧げられたもの。

 そしてボートラにはあの「Bang Bang」が。
これは66年のシェールのものよりもテリー・リードのほうが
ワタシ的には思い入れがあります。

 それほど熱くならないポール・ウェラーもいいもんですよ。
TOM JOHNSTON 
「EVERYTHING YOU'VE HEARD IS TRUE」
1979

 邦題「真実の響き」

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 マイケル・マクドナルドがドゥービーズに加入し、
ストレートなロックを信条とするトムは、ついていけなくなった...
というのはウソで、病欠気味だったトムが治療に専念するために
バンドを辞した、というのがホントのところでしょう。
この1stソロ・アルバムにはマイケルも参加しており、
サウンド的にはソウルっぽいものやフュージョンぽいものなど、
マイケルがかなりの比率で主導権を握ってたようにも感じられます。
そういった意味ではバリバリのロックンロールを期待したヒトは
ちょっと肩透かしを喰らうでしょう。

 ジョー・テックスの「Show Me」をカヴァーしてます。
R&Bをやってもコーラス・ワークはドゥービーズを感じさせます。
メンフィス・ホーンズの起用も当たってますね。
「I Can Count On You」が一番ドゥービーズぽいか?