THE DAVE BRUBECK QUARTET 
「TIME OUT」
1959
 
 ジャズの名曲がCMなどで使われた時代がありました。
デイヴ・ブルーベック・クァルテットの「テイク・ファイヴ」は
アリナミンVドリンクのCMで使われてましたね。
 
 
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 当時は、この5拍子の曲が好きだ、ということを告白することさえ、
ちょっと恥ずかしくてためらったものです。
今は堂々と「テイク・ファイヴ」が好きだ! と宣言できます。(笑)
 
 セロニアス・モンクなんかも変拍子をやってましたが、
この「テイク・ファイヴ」はまさに「変拍子の決定版」といったところでしょうか。
この曲自体はポール・デスモンドの作ですが、
それを取り上げたブルーベックの先進性と、
変拍子リズムをきちんと刻むドラムスのジョー・モレノにも一票!
中盤のドラムスが大きくフィーチャーされるところなんかは
聴いてて胸がスカッとしますよ。
JOYCE 
「VIVA! JOYCE THE FINEST COLLECTION」 
1999-2003
 
 『ボサノヴァの女王、ジョイス、
人気の代表曲をセレクトした初のFAROUTベスト・コレクション!
日常のお気に入りの空間を心地よく演出し、
最高のリラクゼーションを与えてくれるこれぞ定番ボサノヴァ・アルバム!
この一枚でジョイスの旬のボサノヴァのすべてがわかる永遠の一枚!
(日本オリジナル盤)』
 
 
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 英国のブラジル音楽専門レーベル「FAROUT」に吹き込んだ
3枚のアルバムからのベスト・セレクションです。
1999年の「HARD BOSSA」
2001年の「GAFIEIRA MODERNA」
2003年の「JUST A LITTLE BIT CRAZY」からの選曲です。
 
 ブラジルではボサノヴァはもはや人気がなく、アーティストの活躍の場は
欧州や日本なんですよね。本作も日本の企画です。
 
 99年の「London Samba」などは80年代のジョイスを彷彿とさせるスキャットと
クールなギターが心地よく響きます。間奏のトロンボーンとギターも
かなりイカシてますよ。
また01年の「Forcas D'Alma」は強調されたリズムが印象的です。
03年の「Samba Do Joyce」のジャジーなサウンドも
自身のバンド「バンダ・マルーカ」を得てより一体感を増しています。
KING CRIMSON  「SHOGANAI」      2002
 
 60年代~70年代のクリムゾンを愛聴してきたワタシは
これはとても同じバンドとは思えないほど進化しています。
なんせ、収録時間33分の中に10曲も詰め込まれてるんだから。
 
 
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 タイトルに「しょうがない」という日本語をチョイスした意図は
ワタシにはまったくわかりまへん。(笑)
日本盤は「SHOGANAI」、
海外盤は「HAPPY WITH WHAT YOU HAVE TO BE HAPPY WITH」、
ジャケもおのずと違うデザインとなります。
 
 ガムラン風の「Shoganai」、ブルーズ調の「Potato Pie」など、
往年のファンは耳を疑いたくなるサウンド...。
でも「太陽と戦慄(パートⅣ)を聴いてちょっと安心。
更に「Clouds」のラストに出てくる「宮殿」のコーラス、これにはきっと涙するはず。
元ちとせ 「この街」     2002
 
 「この街」のイントロのピアノ、この切なさは何なんだ!?
都会で暮らす自分がふとした時に故郷に想いを馳せる、といったシチュエーションか?
 
 
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 ディープ・フォレストのエリック・ムーケをプロデューサーに迎えた「凛とする」の
「ストリングス・ヴァージョン」、奄美という南国のイメージを背負った彼女が
「摂氏零度を細胞の中に焼きつけよう」とか、
「ただ雪は果てなくわたしに降りつもる」といった寒々しい歌を唄うのは
ちょっと意外だったのと、それがストリングスのアレンジに上手くマッチしてる...。
 
 とにかく素敵なシングルでした。
MILES DAVIS  「WATER BABIES」       1967-68
 
 お蔵入り音源集です。
「ネフェルティティ」の時のモノが3曲、
「キリマン娘」以降のモノが3曲(LPでは2曲のみ)。
 
 
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 「ネフェルティティ」分の3曲はもちろんショーター作、
69年の自身の「SUPER NOVA」で3曲とも再演されてるので、
ここでの録音は当然プロト・タイプということになりますか。
 本作の聴きどころは、ショーター主導の3曲よりも
68年の3曲の方でしょう。
マイルス、ショーター、ハンコック、カーター、ウィリアムズのクィンテットに
チック・コリアのエレクトリック・ピアノと
デイヴ・ホランドのエレクトリック・ベースが加わった、
まさに「電化マイルス」を予感させるモノだからです。
 
 「Two Faces」のラテンぽいフレイヴァーは、やはりチック・コリアの仕業?
トニーのドラミングまでもがラテン・ロック的。
そして摩訶不思議なサウンドで構成される「Dual Mr. Tilman Anthony」、
リズム隊だけで展開される前半の実験的なファンキー・サウンド、
そしてマイルスが吹き始めると、その精彩の無さを煽るような
トニーの多彩なドラミング、これは面白いですよ。
SARAH McLACHLAN  「SURFACING」       1997
 
 今日が45歳のお誕生日だそうです。
bornin先輩のところで知りました。
 
 
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 このアルバムはかなり売れたようです。
オープニングの「Building A Mystery」、どこか懐かしい感じがします。
実のところ、オンタイムでは能動的に聴かなかったのですが、
何曲か知ってる曲がありました。知らず知らずの内に耳に残ってたんでしょうね。
 
 唄い方に抑揚とか起伏みたいなものが無い分、曲の美しさがよくわかり
安心して聴けるシンガーだと思います。
 
 ベタですが「Angel」や「Adia」はやっぱり名曲ですね。
V.A.  「A TRIBUTE TO GARTH BROOKS」 
1999
 
 ガース・ブルックスのヒット・チューンがカヴァーで網羅されています。
 
 
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 「HATS OFF TO GARTH BROOKS」というタイトルで同内容のモノもあります。
(ジャケ違いなのですが)
また「HATS OFF! A TRIBUTE TO GARTH BROOKS」という
似たタイトルもありますが、こちらは参加アーティストもまったく違う企画のようです。
 
 収録曲は
 
 Teddy "Zig Zag" (Guns N' Roses) / Friends In Low Places
  Al & Matt Jardine (The Beach Boys) / Papa Loved Mama
  Herb Pedersen (The Desert Rose Band) / She's Every Woman
  Robin Mcauley (Michael Shenker Group) / That Summer
  Jason Scheff (Chicago) / The Fever
  Bobby Kimball (Toto) / The Dance
  Dave Amato (REO Speed Wagon) / Shameless
  Half Penny Marvel (Eclectic Ensemble) / To Make You Fell My Love
  Denny Laine (Wings) / The Thunder Rolls
  Tony Guiliano & Maryanna Elliot / The River
  Gary Griffin / Mr.Blue
  Spencer Davis & Carmine Appice / Standing Outside The Fire
 
 さて、参加アーティストを見ると、ハーブ・ペダーセン以外は
およそカントリー・ミュージックとは所縁もないヒトたちばかり。
ま、ガース自体がショーアップされたロックぽいカントリーで、
同時代のアラン・ジャクスンやティム・マッグロゥ、ジョージ・ストレイトらとは
まったく違ったアプローチ、スタンスですから。
名前見ると、結構意外な名前もあるでしょ?
 
 弦をバックに「The Dance」を唄い上げるボビキン、
いつものようなハイトーン・ヴォイスじゃなく、ちょっと新鮮。
スペンサー・ディヴィスもかなり以外なんだけど、
「Gimme Some Lovin'」のフレーズがチラッと出てきたりで、御愛嬌。
V.A. 「印象派の世界とウィンダム・ヒル」
1992
 
 『印象派の代表的作曲家、ドビュッシー、フォーレ、ラヴェル、サティらの作品を
ウィンダム・ヒルの代表的アーティスト達が個性的に演奏。
聴きなれた旋律の新しい感動がここにある。』
 
 
 
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 この「ウィンダム・ヒル」というレーベル、どう解釈したら良いのでしょうか?
ウィリアム・アッカーマンが創設した時はフォーク・ミュージックのレーベルでしたが、
以降、ジャズなどのインストを扱うレーベルというイメージが
自分にはあったのですが、
その後、ニュー・エイジ・ミュージックなる不可解なレーベルとなったようです。
 
 「シシリエンヌ」が入ってなかったら本作に出逢うことはなかったかも。
ついでにサティの「ジムノペディ」も入ってますから。
 
 一口に「印象主義」と言ってもよくわからん!
幻想的で耽美的に表現された音楽のことを指すらしいのですが、
ウィンダム・ヒというルレーベルが得意とする「自然」というモノの描写、
これが「印象主義」とか「印象派」に繋がるのでしょうか。
 
 アレックス・デ・グラッシのギターとポール・、マッキャンドレスのオーボエが
美しく奏でる「ジムノペディ第3番」の美しさといったら、格別ですねぇ。
V.A.  「PANTHALASSA : THE REMIXES」      1999
 
 「まだ聴けてないCDたち」のダンボール箱から1枚。
 70年代エレクトリック時代のマイルス・ディヴィスの曲を
キング・ブリット&フィリップ・チャールズ、ドク・スコット、DJカム、
ビル・ラズウェル、ジェイミー・マイアスンらがリミックスした作品です。
 
 
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 このようにハウス・ビートに乗っちゃうと、なんかマイルスも不気味...。
DJカムの「In A Silent Way」なんかは、犬の鳴き声みたいな音に
マイルスのペットが絡みつくような感じで、妙な気分。でもカッコええ。
電化マイルス時代のリズムは「音の洪水」みたいな印象があったんだけど、
ビル・ラズウェルの「On The Corner」を聴くと、
リズムがシンプルになった分、マイルスのペットがよりクローズアップされた感じ。
 
 これだけハウス、クラブ風にリミックスされてもマイルスはマイルスなんだよねぇ。
JONI MITCHELL 
「THE STUDIO ALBUMS 1968-1979」
 
 10枚組で、なんと ¥2637!!!
もちろん紙ジャケ仕様、見開きジャケ。
 
 
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 「SONG TO A SEAGULL」 (1968)
 「CLOUDS」 (1969)
 「LADIES OF THE CANYON」 (1970)
 「BLUE」 (1971)
 「FOR THE ROSES」 (1972)
 「COURT AND SPARK」 (1974)
 「THE HISSING OF SUMMER LAWNS」 (1975)
 「HEJIRA」 (1976)
 「DON JUAN'S RECKLESS DAUGHTER」 (1977)
 「MINGUS」 (1979)
 
 近年、「ORIGINAL ALBUM CLASSICS」などの5枚組セットなどを
店頭でみかけます。ボクも数セット買いましたが、
いずれも紙ジャケのプリント技術や糊付けなど、
細部の作りに不満を感じたものです。
今回のジョニの10CDはすべて見開きジャケ仕様、
ただし開いた状態で内側からディスクを出し入れするのが面倒。
また、ジャケ内側の歌詞は読み辛く、虫メガネ状態。
でも作りはしっかりしているし、1枚あたり¥264ですから。(笑)
 
 手持ちとはダブリますが、CD1枚分の値段で10枚買えちゃうんだから。