V.A.  「琉球的哀華」    1976-2002
 
 『沖縄濃度120%!
熱い沖縄・美しい沖縄・楽しい沖縄・踊る沖縄・祈りの沖縄。
歌って踊って笑って泣ける全17曲の沖縄系ポップ決定盤。』
 
 
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 収録曲は
 島唄 / THE BOOM
 平和の琉歌 / ネーネーズ
 花 HANA / 加藤登紀子
 十九の春 / 松坂慶子
 童神~天の子守唄~ / 山本潤子
 黄金の花 / ネーネーズ
 100万つぶの涙 / THE BOOM
 ありがとう / りんけんバンド
 安里屋ユンタ / 細野晴臣&イエロー・マジック・バンド
 いいあんべえ / THE BOOM
 愛より青い海 / 上々颱風
 海とぅ島 / りんけんバンド
 てぃんさぐぬ花 / 矢野顕子
 ウムカジ / ネーネーズ
 守礼の門 / 伍代夏子
 島唄 / 加藤登紀子
 黄金三星(くがにみちぶし) / りんけんバンド

 
 THE BOOMの「島唄」を初めて聴いた時、
「沖縄から日本全国に発信するグループが出てきたんだなぁ...。」
と、勘違いしましたっけ。沖縄の音階を巧みに使い、大ヒットさせました。
沖縄音階はジャワやバリの音階と似ていると言われ、
踊りの時の頭上で振りかざす手の動きも、どこかバリに似てたりするんですよね。
 
 ブックレットやケース内側の紅型(びんがた)のデザインも琉球的!
この「紅型」というのは、13世紀頃から伝わる染めの技法だとか。
賀川理恵さんという方がデザインされたようで、
「紅型だいだい賀川理恵のお仕事」というブログで見ることができます。
元ちとせ 「コトノハ」     2001
 
 2002年にアルバム「ハイヌミカゼ」でメジャー・デビューするちとせ嬢、
 デビュー前にインディーズよりリリースしたのが、「Hajime Chitose」
この 「コトノハ」の2枚のミニ・アルバムです。
青盤の「Hajime Chitose」に対して、赤盤の「コトノハ」です。
 
 
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 ドブロのような音色に導かれて唄い出す「コトノハ」、
南の島に雪が降る情景が思い浮かぶ「約束」。
 
 この時代の、日本語を上手く発音しないJ-POPが氾濫する中、
元ちとせちゃんは、きちんと日本語を発音し、奄美独特のこぶしを効かせ、
まさに「ワン&オンリー」的な存在でした。
FIONA APPLE 
「EXTRAORDINARY MACHINE」 
2005
 
 『もっとましな方法があれば、そのうちに気づくでしょう。
わたしにはどうにもできないの、勝手に道が後ろ向きに延びるのよ。
優しくされても、意地悪されても、
最大限に楽しませてもらうわ、
わたしは「フツウじゃない」「マシーン」だから。』
 
 
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 ワタシには、どこか陰鬱に聴こえてしまいます。そこが好きですねぇ。
メロディ・ラインもメジャーからマイナーに転じたり、
そういった情緒不安定そうなところ(ワタシが勝手にそう思ってる・笑)が
このヒトの最大の魅力です。
 
 どの曲もフィオナらしくて素晴らしいですが、
フィオナのピアノだけで唄われた「Parting Gift」、
この力強く唄われた「失恋ソング」は何なんだ!?
 
 まさに「才女」ですな。
V.A.   「山崎まさよし トリビュート・アルバム」
2005
 
 『~みんな山崎まさよしを歌いたい~』
 
 
 
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 サブ・タイトルは「ONE MORE TIME, ONE MORE TRACK」
 
 収録曲は
 スネオヘアー 「風の伝説(メッセージ)」
 ユンナ 「僕はここにいる」
 中孝介 「HOME」
 平川地一丁目 「中華料理」
 勝手にしやがれ 「アレルギーの特効薬」
 和田アキ子 「月明かりに照らされて」
 杏子 「迷路の街」
 サンタラ with 森俊之 「ヤサ男の夢」
 クレモンティーヌ with ソリタ 「ふたりでPARISに行こう」
 JAKE SHIMABUKURO 「Hikaru Kaigara」
 元ちとせ 「名前のない鳥」
 bird 「散歩しよう」
 天野清継 「One more time, One more chance」
 
 知ってるヒトが半分、知らないヒトが半分。
知ってる曲が「Hikaru Kaigara」「名前のない鳥」と
「One More Time, One More Chance」の3曲。
 
 サイゲンジのギターをバックに唄う中孝介の「HOME」、
和田アキ子の「月明かりに照らされて」、
杏子の「迷路の街」などの実力者たちの曲は特に良いです。
 
 シンガーとしての山崎は好きではなかったけど、
ソングライターとしての彼は、なかなかですね。
RICKIE LEE JONES 
「TRAFFIC FROM PARADISE」 
1993
 
 何曲かでレオ・コッケのスライド・プレイを始めとするギターが聴けます。
 
 
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 「オレ」という一人称で唄われる「Beat Angeles」、
ブライアン・セッツァーのギターを得て生まれ変わったボウイ作「Rebel Rebel」、
レオ・コッケのギターが軽快感を演出している「Jolie Jolie」、
ディヴィッド・ベアウォルドがギターとヴォーカルで活躍する「The Albatross」
など、恋多きリッキー・リーがお届けする母性愛あふれる作品でした。
 この時点でリッキー・リーは既に離婚してたんですね。
CHRISTOPHER FRANKE 
「THE CELESTINE PROPHECY」 
1996
 
 例の「まだ聴けてないCDたち」のダンボール箱に、こんなのがありました。
 
 
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 昔、西ドイツ(まだ東西に分かれてた頃)にタンジェリン・ドリームというバンドが
ありました。そこでシンセサイザーを弾いてたのが、
このクリストファー・フランケです。
ジェイムズ・レッドフィールドという作家の「聖なる予言」という小説の
オリジナル・スコアをクリストファー・フランケが担当した、ということです。
 
 所謂「ニュー・エイジ・ミュージック」とか「ヒーリング」とかの言葉で
評される類の音楽なんですが、パンフルートやアフリカン・ヴォイス等を用い、
ディープ・フォレストやクスコみたいな感じ。
 
 「Jensen - The Energy Thief」などは二胡や琴のような音を模し、
女声のアフリカン・ヴォイスとチャイナぽいサウンドとのギャップが面白いです。
坂本龍一 「LOVE IS THE DEVIL」     1998
 
 そう言えば、「まだ聴けてないCDたち」のダンボール箱に、こんなのがありました。
映画のサントラですね。観てませんが。
ゲイの画家、フランシスコ・ベイコンの伝記映画のようです。
 
 
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 教授のピアノとシンセで創り上げられたノイズの様な、実験音楽のような...。
全28曲の小品集ですが、これらの音の断片を聴いてもチンプンカンプン。
ピアノの静謐さと、シンセが生み出すノイジーな音世界のコントラストが
面白いのですかね。やっぱ、映像を観ながら聴かないとダメだね。
V.A.  「大阪ソウルバラード」     2003
 
 『大阪生まれ、男が泣けるソウルバラード、15曲。
男が泣ける、男のバラードの名曲は、なぜか大阪から生まれます。
そんな、名曲中の名曲だけを集めた、究極の大阪コンピレーション。
一生聴けます。一生歌えます。一生泣けます。』
 
 
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 収録曲は
 「やっぱ好きやねん」 / やしきたかじん
 「悲しい色やね」 / 上田正樹
 「大阪で生まれた女」 / BORO
 「酒と泪と男と女」 / 河島英五
 「生まれる前から好きやった」 / やしきたかじん
 「大阪ビッグ・リバー・ブルース」 / 憂歌団
 「大阪エレジー」 / シャ乱Q
 「なめとんか」 / やしきたかじん
 「いじめやんといて」 / トミーズ雅
 「OSAKA ON MY MIND」 / 上田正樹
 「あんた」 / やしきたかじん
 「お前が好きやねん」 / 門田頼命
 「大阪で生まれた男」 / 間寛平
 「大阪恋物語」 / やしきたかじん
 「おやすみ大阪」 / ファンキー・プリンス
 
 所謂「方言」で唄ってサマになるのは大阪弁だけでしょうね。
カラオケで唄ったことがあるのは「悲しい色やね」と「大阪ビッグ・リバー・ブルース」
だけですが、向こうのヒトたちはガンガン唄っちゃうんでしょうね。
 
 「やっぱ好きやねん」や「生まれる前から好きやった」、
「お前が好きやねん」
「悲しい色やね」の「おれのこと好きか、あんた聴くけど...」
「大阪ビッグ・リバー・ブルース」の「お前のこと好きやったよ...」
「あんた」の「あんた、今でも好きだよ...」
「大阪で生まれた男」の「なんで好きやと言えんのや...」のように
「好き」という感情をすんなりと表現できちゃうんですね、大阪人は。
 
 やしきたかじんの曲が多過ぎなのと、歌手ではない寛平やトミーズ雅は
あえて無くても良かった?
この3者の曲はワタシ自身、あまり聴いたことがありません。
もひとつ、ファンキー・プリンスなるグループ、GSブームの末期のグループで、
GSと歌謡曲のギリギリのところを行ってるような。
イントロのファズ・ギターが時代を感じさせます。
ワタシ的には憂歌団の「大阪ビッグ・リバー・ブルース」が一番好きだね。
これが入ってる「BLUES」というCDはほんまよう聴きよったわ。
でも、ここでのヴァージョンはイントロのコーラスがないんだよね。
 
 この「グリコ企画」は、いくつかシリーズ化されてるようです。
収録曲を見る限りでは、この「黒盤」が一番まとまってるような気がします。
BRUCE COCKBURN  「BRUCE COCKBURN」 
1969
 
 カナディアンSSWのブルース・コバーンがフォーク・シンガー然とした作品を
出してたのは、69年のデビュー本作から70年代中盤までかな。
それ以降は徐々にエレクトリック化し、ジャジーな路線にも足を踏み入れる。
 
 
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 本作はほとんどがアコギ弾き語りですが、
本質は違うものの、一聴、ニック・ドレイクあたりを想わせるものがあります。
「Thoughts On A Rainy Afternoon」のようなマイナーな曲は
寂寥感がひしひしと伝わり、なかなか良いですな。
 
 しかし、このヒト、ギターの伴奏も簡単なようでいて、
よーく聴くと、なかなか難しそうなことやってますよ。
「The Thirteenth Mountain」なんかは、ちょっとトリップ感のある歌、
それにギターが上手く合わせています。
このヒトの「シャラシャラ」したギターの音色も独特ですねぇ。
LIVINGSTON TAYLOR  「INK.」     1997
 
 この「CHESKY」というレーベルは音が良いので有名です。
特に「Isn't She Lovely」のイントロの口笛の音は
オーディオ・チェックのバロメーターらしいです。
(ワタシはそこまで音質にこだわりませんが...)
 
 
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 カヴァー物ではこの「Isn't She Lovely」(スティーヴィー・ワンダー)、
「Hallelujah, I Love Her So」(レイ・チャールズ)、
「Fly Away」(キャロル・ベイヤー・セイガー)、
「Baker Street」(ゲリー・ラファティ)、
「The End Of The Innocence」(ドン・ヘンリー&ブルース・ホーンズビー)
「Never Can Say Goodbye」(いろんなヒトが唄ってます、クリフトン・ディヴィス)
などが名を連ねています。
 
 イントロのサックスが印象的な「Baker Street」、
リヴのアレンジはサックスの替りにハーモニカで再現、
アコースティック・サウンドで表現するなら、このハーモニカも正解かも。
 
 「ハート・ウォーミング」という形容はまさにリヴのためにあるようなものです。