V.A. 「MY FUNNY VALENTINE」
 
 「My Funny Valentine」と言えば、名演がたくさんありますが、
ワタシ的にはやはりチェット・ベイカーでキマリ!ですね。
 
 
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 このコンピに収録されてるのは
 チェット・ベイカー
 ビル・エヴァンス&ジム・ホール
 ソニー・スティット
 ジョニー・ハートマン
 ナンシー・ウィルスン
 チューチョ・ヴァルデス
 ダイナ・ショア
 チコ・ハミルトン
 ジャッキー・テラソン
 エラ・メエ・モーズ
 ロン・カーター
 小林桂
 ジェリー・マリガン
 ラシェル・フェレル
の13組のアーティストで、
オープニングとラストはチェットのヴァージョン。
オープニングは「CHET BAKER SINGS」、
ラストは「JAZZ AT ANN ARBOR」。
そしてジェリー・マリガンのところでもチェットが吹いてます。
「チェットに始まり、チェットで終わる」と言っても過言ではないでしょう。
 
 またエヴァンス&ホールのアップ・テンポなヴァージョンも
アルバム「アンダー・カレント」で繰り返し聴いたものです。
曲の持つロマンチックな部分はまったく無視して、スリリングな応酬になるのが、
新鮮に感じたものです。
BRAD PAISLEY 「AMERICAN SATURDAY NIGHT」    2009
 
 ブラッド・ペイズリーって、ひょっとして日本ではCDデビューしてない?
グラミーやCMAはおろか、日本でもカントリー・ゴールドなんかに出てるのに。
 
 
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 比較的オーソドックスなNO.1ヒット「Then」ももちろんいいですが、
ストレートなタイトル・チューン、
そして「Everybody's Here」なんかもサイコー!
 
  このブラッド・ペイズリーとかキース・アーバン、
そしてロック界のジョン・メイヤーあたりの若手が近年、頑張ってるなぁ。
でも日本じゃなかなか認知されないんだよね。悔しいね。(笑)
ギターも上手いんだけどね。「She's Her Own Woman」なんかの
ブルージーなギターも上手いね!
CONJUNTO CESPEDES 「VIVITO COLEANDO」  1995
 
 キューバ音楽と言えば、ライ・クーダーがプロデュースしたブエナ・ヴィスタ、あるいは古くはアフロ・キューバンあたりを思い出します。
 
 
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 このコンフント・セスペデスはグイレルモ・セスペデスが中心となったユニットのようで、それに管が加わった作品です。
キューバンらしい情熱的なものから「Dolor y perdon」のような甘いバラード、ブラス・ロックのようなアンサンブルを聴かせる管の「Ibiano」まで、
多彩なサウンドを聴かせてくれます。
 
 ここ2~3日、涼しい日が続きますが、閉め切った部屋で、
キューバン・ミュージックを聴くと、思わず1枚脱いじゃいそうです。(笑)
MARTINA McBRIDE  「MARTINA」    2003
 
 カンザス出身のマルティナ・マクブライド、
竜巻が発生するところでも有名。
そして「オズの魔法使い」の舞台としても知られています。
アルバムのラストに「虹の彼方に」のライヴ・ヴァージョンが
収録されています。
 
 
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 シャナイアやフェイスほど、今の音楽に迎合するでもなく、
カントリー臭を残したポップ・チューンを唄うマルティナ。
中途半端と言えばそれまでですが、ま、安心して聴けるシンガーでしょう。
 
 圧巻はライヴ・ヴァージョンの「虹の彼方に」、
伸びのある艶やかな唄声に会場は魅了されてます。
CHRIS REA  「THE ROAD TO HELL」    1989
 
 いきなりタイトル・チューンから始まる本作。
しかもタイトル・チューンは「こもれび」という妙な邦題で、
「パート1」と「パート2」に分かれています。
「パート1」はラジオの交通情報が延々と流れ、
それに導かれ、クリスのブルーズ。スライド・プレイも聴けます。
 
 
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 本作の全編でスライド・プレイが聴けますが、
派手さこそないものの、実に効果的に渋~くフィーチャーされてます。
 
 日本では「On The Beach」あたりが一番人気でしょうが、
英国ではこのアルバムもかなり売れたとか。
 
 「Your Warm And Tender Love」でのブルージーなギター、
いかにもクリスらしい訥々としたギターです。
INCANTATION 「DANCE OF THE FLAMES」   1983
 
  一時期、ペルーあたりのフォルクローレにハマった時があって、
このインカンテーションというユニットの作品も数枚持ってます。
 
 
 
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 実はペルーやボリビアなどのアンデスのミュージシャンではなく英国人。
元々は英国のバレー・オーケストラの面々。
たまたまラテン・アメリカを題材にしたバレーを上演する際、
バレー・オーケストラが急遽作ったユニット。
クラシック畑のギタリストがチャランゴを弾き、
同じくフルート奏者がケーナを吹き...。
 
 お馴染みの「コンドルは飛んで行く」や「花祭り」などを聴くと、
まったく遜色ないですね。
V.A. 「RED HOT + RIO」  1996
 
 『ブラジルの比類なき財産が産みおとした、近未来ブラジル音楽の結晶』
 
 
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 この「RED HOT +」シリーズって、
エイズ・チャリティだったんだよね。
そう言えば「RED HOT + COUNTRY」なんてのも持ってたなぁ。
 
 参加してるのはエヴリシング・バット・ザ・ガール、
ディヴィッド・バーン&マリーザ・モンチ、インコグニート、
フローラ・プリム&アイアート・モレイラ、ミルトン・ナシメント、
スティング&ジョビン、セザリア・エヴォラwithカエターノ&坂本龍一、
ジウベルト・ジル、ベベウ・ジウベルト、
アストラッド・ジルベルト&ジョージ・マイケルなど。
 
 セザリア・エヴォラとカエターノのほんわかムードの「É Preciso Perdoar」、スティングとジョビンの「How Insensitive」もなかなか!
ANGELIQUE KIDJO 「AYÉ」  1994
 
 それにしても、この角刈り、カッコええ!!
 
 
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 アフリカの言語で唄われてるから、ネイティヴ度高し?と思うけど、
アフロ・ファンクとでも言うサウンド?
 
 エイズ差別を訴えた「Idje Idje」、
内容とは裏腹に、美しいコーラスをフィーチャーしたバラードです。
一方、アフロ・ファンクの代表格「Yemandja」、
こんなビートの曲をステージ上、所狭しと踊りながら唄うんだろうな、
きっと。
JOHN McLAUGHLIN  「MAHAVISHNU」   1984
 
 『最強ドラマー、コブハムを迎え、
70年代を代表するジャズ・ユニット、
マハヴィシュヌ・オーケストラの現代版を狙った
80年代マクラフリンの意欲作。』
 
 
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 時代の流れなのか、マクラフリンがギター・シンセを多用してるのが
どうも馴染めませんでした。
加えて管(ビル・エヴァンス)をフィーチャーしたのも
どこか抵抗ありましたよ。(笑)
やっぱ、第1期マハヴィシュヌ・オーケストラのようにバカテクで
ゴリゴリ押して欲しかったなぁ。
せっかくビリー・コブハムも復帰したことだし。
 
 変拍子の"妙"が影をひそめてしまい、ポップな感じになってもうた。
そんな中、ちょっとファンキーな味付けが余分だけど「Nightriders」では
けっこう弾きまくってます。
また往年のコブハムの速射砲が味わえる
「East Side West Side」の疾走感も、今や懐かしく感じます。
CLANNAD 「MAGICAL RING」   1983
 
 邦題「妖精の詩~マジカル・リング」。
 
 
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 ゲール語で唄うアイリッシュ・グループ、クラナド。
ドラムレスのせいか、落ち着いた幻想的なサウンドが楽しめます。
トラッドを追究するグループではなく、シンセなどもフィーチャーした
ヒーリング系のサウンドとして耳にするのが正解でしょう。
 
 「Tower Hill」なんかは、どこか初期のディヴィッド・クロスビーを
想い起させるようなコーラス・ワークが神秘的です。
 
 そもそもグループ名の「クラナド」は、
ゲール語で「家族」の意味だそうです。
兄妹を中心に親族のみで構成されたグループです。
アイルランドで活動、レコードをリリースしてた彼らの
実質的なイギリス・デビューとなった本作、
BBCの番組のテーマ曲「ハリーズ・ゲームのテーマ」で
英国でも一気にブレイクした、と言うワケ。
 
 ハープの音色が可憐なトラッド「妖精の女王」や
「ハリーズ・ゲームのテーマ」などのハーモニーの美しさは
まさに「癒し」の効果あり!?