つぐない | Let's watch a movie, shall we?

Let's watch a movie, shall we?

外国映画専門
映画は娯楽のみにあらず

感じることは人それぞれ、それって素晴らしい

2009.02.16~ Blog開始

原題:Atonement(2007年)

評価:★★★☆☆

【STORY】
1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。政府官僚の長女セシーリア(キーラ・ナイトレイ)は、兄妹のように育てられた使用人の息子、ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)と思いを通わせ合うようになる。しかし、小説家を目指す多感な妹ブライオニー(シーアシャ・ローナン)のついたうそが、ロビーに無実の罪を着せ、刑務所送りにしてしまう。(シネマトゥデイ)

【CAST】

キーラ・ナイトレイ

ジェームズ・マカヴォイ

シアーシャ・ローナン

ロモーラ・ガライ

ヴァネッサ・レッドグレーヴ

 

etc,,,

 

ブッカー賞作家イアン・マキューアンのベストセラー小説『贖罪』を、『プライドと偏見』のジョー・ライト監督が映画化。

 

幼く多感な少女のうそによって引き裂かれた男女が運命の波に翻弄される姿と、うそをついた罪の重さを背負って生きる少女の姿が描かれる。

 

運命に翻弄される男女を演じるのはキーラ・ナイトレイと『ラストキング・オブ・スコットランド』のジェームズ・マカヴォイ。映像化は困難と言われた複雑な物語を緻密な構成でスクリーンに焼きつけた監督の手腕に注目。

 

第65回ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)と第61回英国アカデミー賞作品賞受賞。第80回アカデミー賞では作品賞を始めとする7部門にノミネートされ、作曲賞を受賞。

 

観終わっての感想は“許せない”でした。償いとして小説の中では2人を一緒にしてあげたい的なあの発言のラストの終わり方でより一層許せない!!ってなってしまった。笑

 

ブライオニーの勘違いや思い込みで2人は引き裂かれたとどこかの解説で見ましたが、勘違いでも思い込みでもなく、ただブライオニーがセシーリアとロビーの関係を許容できなかったように思う。実際ブライオニーはロビーに恋心を抱いていたわけですしね。2人が引き裂かれればいいのにって無知がゆえにどれだけの重い過ちをしたかもわからずに嘘ついちゃったように感じた。

 

ローラとポールが結婚した展開に関しては事実を知ってる側としてはキモイ。けどローラも真実をなんとなくわかっていそうな・・・。

 

後半は戦争シーンが多くて、だいぶ雰囲気が前半と後半で変わる映画だなって。戦争が始まるならどのみち引き裂かれてた2人でしょうが、そういう問題じゃない。人生を狂わせるほどに人を不幸にしたという事実はなかなか罪深いし償いをするにも遅すぎるし結局姉に会いに行けなかったとか、はい?って感じだし美化しないでほしいと思ってしまった。

 

リズミカルなタイプライターの音がおしゃれと感じていたけどラストでなるほど、作家になってたんだな~。んー、私はこんな償いは許せないなぁ。病気になって寿命も尽きようとしてるときの出版、でもしっかり寿命を全うしてるし、なんだかなぁでした。

 


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