沼津便り6月号
G7 が広島で始まった。バイデン大統領は岩国基地まで専用機でやって来た。 岩国でも厳重体制だと言う事をフェイスブックの写真で見た。僕は高校まで岩国で生活していたが、今から思うと岩国 基地とは共存して生きて来たように思う。生まれた時か らあるこの基地に対して特に違和感はなかったし、基地 のお陰で市の運営も潤沢に展開出来ているのではない だろうか? さてこの岩国基地のお陰で僕は子供の頃から基地の FEN から流れる音楽を自然に聞いていた。演歌よりも ビートルズ、ローリングストーンズの音楽に心を奪われ た。当時岩国市には第一産業と言う電気店があり、その 中にレコードを販売するコーナーがあった。高校生にな った僕はここに行き新しいレコードを探すのが唯一の 楽しみだった。当時 CSN&Y の「デジャブ」を購入した 事を良く覚えている。プレーヤーにレコードを置き解説 書を読みながら、その音楽に酔いしれていた。1970 年代生活の主役はすべてアナログ技術で成り立っていた。 レコードを針で擦り、それがスピーカーを通して大きな音になり耳に届く。アナログとは 摩擦・摩耗の技術(機械的技術)で成立していた。自動車もタイヤが路面との摩擦・摩耗 力によって進むことが出来るし、摩擦力(μ)を制する者が優位に立っていた。 この当時今のデジタル社会を誰が予想していただろうか?全てのアナログデータはデジタ ルデータに置き換えられ、後数十年もすれば昔の人は鉛筆で紙に文字を書いていたなどと 紹介される事になると思う。音楽も当然デジタルデータに置き換えられて、保存する媒体 も時代と共に変化して来た。少し前まではフロッピーディスクと言う低容量の記録媒体が 確かにあった。そうして CD,MD と少し容量の大きい媒体に変わり、今はその媒体も見る 機会が少なくなっている。更に apple は apple music と言うカテゴリーを確立し、サブス クでいつでもどこからでも好きな音楽が聞けるようにした。当然雑誌・小説も同じ技術でデジタルで本を読む時代に変わって行っ た。だから自宅から本とか音楽を聞く CD 等の媒体が消えて行った。 若い時アナログで技術を習得して来た僕 にとっては耐えれないような技術革新で ある。エンジンは摩擦・摩擦を制御する事 が重要であり、それをコントロール出来な いとエンジンは壊れてしまう。僕も若い頃 はファビリー摩耗試験機を使い、色々な表 面処理の評価を行った。しかしなかなかエ ンジン耐久試験との相関が取れず苦労した思い出がある。結局単体テストでは上手く行かなかったため、エンジンで摩耗試験が出 来るように進めた。 また締め付け技術も摩擦・摩耗を考慮し、軸力を決めて締め付けトルクを導き出している。 工場ではこの締め付けトルクで一日多くのボルトを締め付けている。また夏場と冬場のμ が変化する事を考慮し、締め付けトルクをコントロールしている。 しかしデジタル技術では、この摩擦・摩耗技術は必要としない。 お金も仮想通貨、デジタル通貨が当たり前となり、コロナの拡大で一挙にデジタル通貨が 広まって来た。中国で生活すると現金が無くても生活に困らなくなって来ている。 また仮想通貨は紙幣そのものが不要になってきている。だから書店が減るように銀行も不 要になる時代が来ると言われている。 更にこのデジタル技術に人工知能が加わり、大変な事になって来ている。僕も最近は分か らないことがあればチャット GPT に聞いている。またホテルの予約をする時も AI チャッ トで確認している。 昔は優秀な職人になる為には最低 でも10年は必要と言われていた。 厳しい親方に付き、その技術を目で 盗む時代であったが、今はこんなや り方は流行らない。親方の技術をデ ジタル化しロボットが料理までも 作る時代なのだ。 そうしてその技術はAIの発展に より、更に進化していくのだ。 さて自動車もデジタル化が進んで いるが、100%デジタル技術だけで成立させる事は可能なのだろうか?自動車から摩擦・摩耗技術が消える日が本当に来て しまうのだろうか?早速チャット GPT に聞いてみよう。とても便利な時代を今日も満喫しているのだ。