№1 精神科医?患いのピアニスト《デニー・ザイトリン(p)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズピアノ「デニー・ザイトリン」のレコード紹介です。音符

 

精神科のジャズ、黒縁眼鏡が難しそうに!

クールな音、山の天辺を渡り歩くように!

「がたた」道を一揆にすっ飛ばすように!

 

一句

 “患いの ピアノを弾くや 神科医”

①『シャイニング・アワー・ライヴ・アット・~』(65)
《Shining Hour-Live At The Trident/Denny Zeitlin》
デニー・ザイトリン(p)、チャーリー・ヘイデン(b)、

ジェリー・グラネリ(ds)。


《Bill Evans Blog紹介》

⑥『What's New』(69)№6 首振り八年!フルート?

③『At The V. Vanguard』№3 ラファロ、天に!最期の演奏


黒縁眼鏡にモジャの髭。
しそうに、遠くを眺める男。

「精神科」だそうだが、納得する顔付である。
現役の精神科医がジャズをやる。
すると、潜入感からか小しいピアノ野郎だと。

つい、決め付けてしまうのだが。

聴いてみれば、やっぱ潜入感どおり。
山の天辺を渡り歩くような、クールな音が連なる。

ビートに乗り「ぐんぐん」迫りくる。
熱い音で、蒸し返すように乗りまくる。
そんなの縁な世界の方である。

ビル・エヴァンスに似た響きがする。
冷酷無比、近寄り難いたさが「じわぁ~」。

と、忍び寄ってくる。

推しの曲は「At Sixes And Sevens」。
7/4、6/4の変拍子で「がた・た」のアドリブ。
とかく、こういうエリートさんが陥る技だ。
デイヴ・ブルーベックしかりである。


ところが、「がたがた」道を一揆にすっ飛ばす。

このライヴ感が何ともいい。
 

クールで近寄り難いように聴こえるが。

B.エヴァンスと異なりワーで押し切ってくる。

そんなザイトリンは立派、だと思う。
 

 一句

 “患いの ピアノを弾くや 神科医”

 

精神科医であり、特な個性のピアニスト。
医大在学中に、デビュー作をリリース。

当①は三作目、この時・若干26歳である。
当アルバムは表作と称される。

 

音譜 「がたた」の道を一揆にすっ飛ばすピアノをお楽しみ下さい。