№9 羽音?まるで熊蜂の闘い《フィル・ウッズ(as)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズサックス「フィル・ウッズ」のレコード紹介です。音符

 

H.バップ・リバイバル、N.Y.に復帰!

まるで2匹の熊の闘い、熾烈な羽音が!
一発の針で即・共倒れ覚悟、熊蜂の飛行!

一句

 “熊蜂 音で脅す サックスか”

⑨『フィル・ウッズ/ルー・タバキン』(80)
《Phil Woods/Lew Tabackin》
フィル・ウッズ(as)、ルー・タバキン(ts)、

ジミー・ロウルズ(p)、マイケル・ムーア(b)、

ビル・グッドウィン(ds)。
《Phil Woods Blog紹介》

⑦『At The Montreux Jazz F.』(69)№7 しゃくり上げ!ウッズ節

⑧『Live At Montreux 72 Vol.1』(72)№8 一歩前衛に!棘々しく

 

これはまるで、熊の闘いだ。
2匹の熊蜂が強烈な羽音で飛び周る。
高い羽音のウッズ、少し低い羽音はタバキン。


闘争する2匹のソロはに物狂いの羽音。
その曲は「Limehouse Blues」。

一発の針を刺せば即死、まるで共れ覚悟か。
と、思わせる程凄まじい。

USの70年代はフュージョン、80年代はH.バップ・リバイバル。
それをチャンスと捉えたか。

ウッズはEUを後にし、N.Y.に復帰。
当⑨は、帰米後のアルバムとなる。


タバキンはビッグバンド要員と思ってた。

ノーマル・タッチのタバキンのはず。

ところが、両者のバトルは熾、聴き応え十分。

 一句

 “熊蜂 音で脅す サックスか”

 

特にグッドウィンのドラムが際立つ。

新たなH.バップ時代を迎えた・るドラム。

ドラム&サックスの過激なプレイは御見事。


80年代以降のウッズは以前紹介したので参考にどうぞ。

⑦『At The Vanguard』(82) №4 人生観が音楽観を変え

⑥『Heart Bop』(81) №3 吠える!感情豊かに音を駆使

 

音譜 2匹の熊蜂の闘い、強な羽音で飛び周るサックスバトルをお楽しみ下さい。