(続)英№23 都会派センスで粋がるデビュー作《コートニー・パイン(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

♪♪♪ ご訪問ありがとうございます。

       ジャズサックス「コートニー・パイン」のレコード紹介です。♪♪♪


都会派センスで粋がるリーダ・ビュー作
何でも詰め込み「でも出来る」と・・・
翌年『Destiny's Song』では性ブチ撒け!!

一句

   “  粋がって でも出来ると デビューし  ”

④『ジャーニー・トゥー・ジ・アージ・ウイシン』(86)
《Journey To The Urge Within/Courtney Pine》
コートニー・パイン(ts,ss,bcl)、レイ・カーレス(bs)、クリーヴランド・ワトキス(vo)、オルフィー・ロビンソン(vib)、ジュリアン・ジョセフ(p)、ゲイリー・クロスビー(b)、マーク・モンディサー(ds)。

《YouTubeリンク:Journey To The Urge Within/Courtney Pine》

《Courtney Pine Blog紹介》
 ①『Modern Day Jazz~』(95)  ②『Within The Realms ~』(90)

英№7糞・味噌・ゴチャ混ぜUKジャズ    英№8「「神&仏」が宿った!!
③『Destiny's Song』(87) 

英№16「魂の呻き!アフリカ移住者か?

 

ステーキを食ってたら、幕の内当も、パスタも食って最後の締めは焼肉。

このレコードはそんな構成。

パインのリーダ・ビュー作。

デビュー時に「でも出来るんだ」と、何でもかんでも詰め込む奴が多い。
この人も同じ。


どうでも良い曲も含め、1曲毎にレンジが丹念に仕込まれている。
初作品でありながら
量の高さを示す。
まともなパインのアドリヴは数曲しかない。

中でも4ビートを聴かすのは2曲だけ。
 

プラノを使ったアドリヴは一押し。
デイヴ・リーヴマンのスピリッチャルを抜いた音・・・そんな演奏。
力強く吹き込むソプラノは太い音で吠え、聴き応え十分・
味のソプラノ。

レコード③『Destiny's Song』(87)は
統派4ビート。
J.コルトレーンのスピリッツを継承、けたたましい魂の響きがする。
③は当デビュー作④の翌年録音。
③&④、とても同一人物とは思えないほど異なる。
都会派センスを気取った奴が、翌年の録音では
性論をブチ撒け始めた。
都会派の④から突如、根性派の③に
変。そんな変りよう。

  一句

     “  粋がって でも出来ると デビューし  ”