エンジンオイルは皆さんマメに交換されておられるかと思いますが、
見落とされがちなレベライザーオイルの交換。
高価なタンデム構造のパワステポンプや
リアショックアブソーバーの寿命にも
大きく関わる部分ですので、
早目早目のお取換えがお薦めです。
(最低でも4年4万km以内が良いと思います)
フィルターも汚れています。
ここは安心のMercedes-Benz純正のレベライザーOILが良いですね。
これでポンプもショックアブソーバーも
長持ちしてくれる事でしょう。
意外に見落とされがちな定期交換部品の一つが
このエアコンドレンパイプ。
オーディオヘッドユニットの交換やETC通行機取付など、
電装品の交換時に破損されているケースも多い様です。
「室内ウィンドウが何故か曇りやすい」というクルマは
まず初めに疑うべきPOINTです。
左旧。右新。
ストレッチに最適?
これでまた10年は安心ですね。
全て点灯すると同時にパワーステアリングも効かなくなった。」
と、オーナー様談。早速見てみると、予想通りファンベルトが外れています。
更に外れた原因を見ていくと、ウォ-ターポンププーリーが傾いている?
分解してみるとウォ-ターポンプのフィンがモゲてしまっています。
ウォーターポンプ取付部、フロントカバー側の写真。
ギリギリ再使用可能でした。
幸い、たまたま御遠方への出先から
ちょうどJ-AUTOの近くを通る所での故障で、
オーバーヒートもせず、水漏れも発生する事無くご来店でした!
これならウォーターポンプとクーラント(LLC)のお取替えで済みますね。
ベアリング劣化破損によって故障したウォーターポンプ。
新品
入っていたクーラント新旧比較。色が解り辛いですが
左が旧。右が新。9年間使われた旧クーラントは真っ黒です。
新は綺麗なブルーです。
クーラント劣化がベアリング破損の大きな要因と思われます。
しかし、このワゴンもう9年間点検させてもらってませんので、
他の部分もとても心配です。御納車前の整備には自信が有りますが、
流石に各部、疲れが溜まってきていそうです。
基本的にとても頑丈なW124では有りますが、
溜め込む前に整備!で、快適に安心して長くお使い頂きたいですね。
'92 W124 500E。新車時から未交換の燃料ホース。
ヒビ割れが酷く危険ですので交換です。
新品ホースを組み込んだ状態。
2001年のSLK320から外したタンクフィルター。
ガソリンタンクの素材のせいなのか?錆が酷いです。
お気を付けて頂いた方が良いかも知れませんね。
現車は冷間時にエンジンルームから
「パスパス」音が特に大きく発生していた。
がエンジンが温まると音は小さくなっていた為、
オーナー様は修理を先延ばしにされていらした。
材質変更を受け、オール金属製になっている。
これなら耐久性も問題無いだろう。
ショウルームへの回送走行でも、明らかにエンジンの
低速トルクの出方やアクセルペダルへの反応が
良くなっているのが解る。
この分なら燃費もきっと良くなっている筈です。
整備も立派なECOですね!
左側ベルトプーリー取付部からOIL漏れが僅かに発生しています。
オーバーホール可能なVICKERS製のリアレベリング機構付き
分解していきます。
上新。下旧。
内部洗浄を徹底的に行い、摺動部分を最小限に馴らして組み付け。
ガソリンスタンドなどでATフルードチェンジャーを
使ったATF交換作業は、この年代のMercedes-Benzにおいては厳禁です。※注1
何故なら、ATミッション内部に高性能なフィルターが付いており、
それを取り替えずしてATフルードを取り替えるのは、意味が無いに等しいからです。
これはフィルターの濾紙が汚れが詰まった状態で、
ATフルードの吸い込み口から濾紙が圧に耐えられずに飛び出してしまったフィルターです。
現車での症状としては、低速時の変速タイミングが度々おかしい・不安定などが見受けられました。
新品フィルター。
コレでは正確なシフトタイミングは望めませんね。
クラッチ板のフェーシングのカスでしょうか。残っていますね。
OEM品とはやはり「出来の良さ」が違います。
※注1
ATフルードチェンジャーの使用そのものは、何も悪くは無いのですが
ATF交換時にはミッション下のオイルパンをはぐり、
この「フィルターの交換を必ずすべき」だという事です。
ちなみに97年以降のメルセデスは
電子制御式のATミッションに切り替えられ、
取外した状態。上にバルブボディが見えますが、
エレクトリカルプレートと言う呼び名になりました。





















































































