ガソリンスタンドなどでATフルードチェンジャーを

使ったATF交換作業は、この年代のMercedes-Benzにおいては厳禁です。※注1


何故なら、ATミッション内部に高性能なフィルターが付いており、

それを取り替えずしてATフルードを取り替えるのは、意味が無いに等しいからです。


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これはフィルターの濾紙が汚れが詰まった状態で、

ATフルードの吸い込み口から濾紙が圧に耐えられずに飛び出してしまったフィルターです。


現車での症状としては、低速時の変速タイミングが度々おかしい・不安定などが見受けられました。


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本来は上の様な状態でなければなりません。

新品フィルター。


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新旧比較。


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コレでは正確なシフトタイミングは望めませんね。


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スラッジ(OILの焼けや酸化で発生するカス)や

クラッチ板のフェーシングのカスでしょうか。残っていますね。



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ATFフィルターも純正をお薦め致します。

OEM品とはやはり「出来の良さ」が違います。



※注1

ATフルードチェンジャーの使用そのものは、何も悪くは無いのですが

ATF交換時にはミッション下のオイルパンをはぐり、

この「フィルターの交換を必ずすべき」だという事です。









ちなみに97年以降のメルセデスは

電子制御式のATミッションに切り替えられ、

フィルターはこんな簡単な構造の物に変わりました。
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交換前


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取外した状態。上にバルブボディが見えますが、

エレクトリカルプレートと言う呼び名になりました。


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交換後。