【微妙な商品を前にしたとき、売れる販売員が考えていること】平山枝美の販売ブログ | 疑問解消で売り上げも3倍!?平山枝美の販売ブログ

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お声がけすらできなかった問題児が、なんと担当店の売り上げをみるみる改善するマネージャーに大変身!現在では販売コンサルタントとして活躍する筆者がこっそり(?)お伝えするブログ。皆さんが楽しく接客・販売の仕事ができるヒントをぎゅっと詰め込みました。

【どんなに好きなショップで働いていたとしても、正直「微妙だな」と思う商品は入荷してきます。そんな時、売れる販売員が考えていることとは、どんなことでしょうか】

 

まずい

 

こんばんは、販売コンサルタントの平山枝美です

 

パンどろぼうという絵本をご存知ですか?

私は、その絵本の、とあるページをめくるたびに毎回爆笑してしまいます。

 

自分でもよく飽きないなあと思いつつ

今日もその絵本をめくります

 

はてさて。

 

今日のテーマはコレ。

 

先日からみうらじゅんさんのお話をしていますが

この本を読んでいました

 

 

 

みうらさんといえば、自分を「ひとり電通」として

仕事を企画から営業、接待、制作まで全部手掛け、ヒットさせてしまうという凄腕の変な人ですが(褒めてる)、

どうやってそういうふうに仕事を生み出しているのか、考え方が書かれている本です。

 

その中で、みうらさんは

「なんだか変だなあ、嫌だなあ」

と思ったものほど、自分で

 

「好きだ!」

 

と、暗示をかけ、自分を徹底的に信じ込ませる

という話をしています。

 

たとえば、ゴムでできた蛇とか。

ゆるキャラとか(ゆるキャラは、みうらさんが作った言葉です)

 

これをみうらさんはマイブーム、と呼んでいますが

 

そして、そのマイブームをを

「これ、すごくいいんですよ」と、勧めていき、世の中にブームを作っていくのです。

 

で、この話を読んでいたときに私は思い出したのです。

 

そういえば、

売れている販売員さんほど、微妙と思った商品を

「好きかも!」

と、暗示をかけるのがうまいのだよな、と。

 

私自身も、所属していたブランドの商品がさほど好きではなく

「苦手なものをどうやって売れっていうんだい」

と、考えていました。

 

しかし、ある時に自分でちょっと着てみたら意外と似合ってしまったことがありました。

先輩たちからも

 

「着るとかわいいんだね」

 

などと、思いがけないお褒めの言葉をもらって、有頂天になりました。

それで、思ったのです。

 

「周りが、なんだこれっていう商品ほど、売れたらおもしろいな」と。

 

売れていない、ということは、在庫があること。

いくら売っても在庫が減ることはない。
(下手をしたら、他店から在庫が集まってくる)

 

売れ筋がなくなって売上がとれない、にもならない。

 

そして、なにより

自信がつく。

 

というわけで、微妙だな、という商品に対し

どうしたら自分で好きだと思えるのか、暗示をかける方法を模索していきます。

 

まずは、着てみる。

着ないとわからないことって、多いものですから。

 

普通に見えてたけど、落ち具合がかわいい、とか

色が変と思ってたけど、私の肌とは、なじみがいいな、とか。

ポケットの位置が絶妙だな、とか。

 

アパレル以外の方は、使ってみるのも一つの手ですね。

自分で買えない場合は、お客様になりきって妄想してみましょう。

 

あとは、組み合わせてみるのも、好きになるときの一つですね。

一つで着るとどうにも変だったけど、ボトムを変えたら、すごくよく見えた、などもあるでしょう。

 

そして、とにかく人におすすめしてみる。

お客様にもそうだし、スタッフにも

 

「なんか、可愛く見えてきた!」と、連呼する。

 

すると、なんとなく、愛着が湧いてくるのです。

これがけっこう、大事です。

 

某ショップにいた時、そこにはナチュラル系の服しかなかったのですが

何を思ったか、たまにエッジのきいちゃった商品が入荷したりするんですよね。

 

「これ、どうやって売るんですかね。何考えているんですかね」と言うスタッフに対し

「えっ!!? かわいいじゃないですか! とても!!」

と言うと、最初は微妙な顔をされるのですが、いつのまにか、その商品が売れていたりします。

 

みんなで思い込み、店の中でブームを巻き起こす。

これも売れるための秘策です。

 

というわけで、まとめますと

微妙な商品を前にしたとき、売れる販売員が考えるのは

 

「好きだと、思い込む」

 

参考にしていただけたでしょうか。

ちなみに、好きだと思い込もうとすると

自分の中で「好きである言い訳」を作り始めます。

 

それが、さっき、試着(使ってみたら)出てきた感想ですね。

肩の落ち具合がいいとか。

ときには、いいところが見つからず、

「この、微妙な縫い目の角度がいい!」とか言ってしまうかもしれませんが、それでいいのです。

 

そういう、言葉にできる感想ができるからこそ

お客様も納得しやすい。

だから、微妙な商品ほど、販売員の手から売れてしまったりするのです。

 

 

みうらじゅんさんの、『「ない仕事」の作り方』、ぜひ読んでみてください。

 

というわけで、今日もお疲れ様でした。

それでは、また今度!

 

 

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