活動してないギタリストの旅　～ロックンロール青春日記！～ -21ページ目

活動してないギタリストの旅　～ロックンロール青春日記！～ -21ページ目

ホームピグアメブロ

芸能人ブログ人気ブログ

19May
- Bryan Adams/Summer of 69
  最近、わたしが洋楽に目覚める切っ掛けになった、あまり評価されない８０年代ロックのＰＶを、ネットで見つけて喜んでいますが、今日もすごく好きだった曲を見つけてハイになっています！それは、前回取り上げましたリック・スプリングフィールドと、当時の立ち位置的に被るのですが、彼に負けず劣らず、今聴いてもスゲーかっこいいと思えるこれ！ブライアン・アダムス/サマー・オブ・６９この方はカナダ出身で、当時８０年代前半から中盤にかけて、リック・スプリングフィールドどころではない、絶大な人気が日本でも向こうでもありました。特にこの作品が入っていた「レックレス」というアルバムは売れに売れ、わたしも当時は愛聴盤で、初めて自分が結成したバンドで、試しに合わせた曲も実はこの曲でした。（すぐにツェッペリン、ストーンズなどのコピーバンドに移行しましたが・・・）でも彼もリック・スプリングフィールドなんかとおなじく、ここ日本では、女性人気のアイドル先行的な売り込み方をされていて、当時愛読していた洋楽雑誌、「ミュージックライフ」のインタビューは、「好きな食べ物は？」みたいなのばっかりで、本人が「さっきから俺の音楽となんの関係があるんだ！」みたいにブチ切れているのを読んだ記憶がある。まあ、当時の８０年代洋楽は、わたしみたいな中学生が夢中になっていたくらいだし、マスコミもそんな程度でしたが、でも今この人を改めて聴いてみると、音は硬派で本格的だし、現代まで残りえると思えるほど名曲のオンパレードです。中でもやはり、青春のせつなさを回想する詞も、そのストレートなロックな曲も、特にいいと自分が感じるのがこの曲だ。アメリカンロック（カナダ人ですが）らしいパワーＰＯＰな、ギターがエキサイトする曲で、この人の持ち味はまさにこれ・・・と思うのですが、でも彼が評価されバカ売れしていたのは、こういうのより、いかにもなアメリカンロックのバラードでした。
16May
- Rick Springfield/Jessies Girl
  最近わたしがリアルタイムで洋楽に目覚め、小遣いで毎月狂ったようにシングルレコードを買い、ライブに足を運んでいた、あまり日の目を見ない８０年代産業ロックを懐かしく、Ｙoutubeで見ています。この時代は、アメリカでＭＴＶという音楽専門チャンネルが放送開始したてで、どのアーティストも凝ったＰＶを作っていて、ＣＤを買いなおすほどではないけれど、それらを見てみたい！・・・みたいな。ということで、今日懐かしく発見したのが、リック・スプリングフィールド/ジェシーズ・ガールこの方は、聴いてお分かりの通り、当時流行っていたブリティッシュではなく、アメリカンロック傾向の人ですが、オーストラリア出身だったと思います。後のチャーリ・セクストンとか、アイドル的シンガーのハシリみたいな感じで、実際80年代前半の頃、彼はここ日本でも、女性に大人気で、いっつもミュージック・ライフ誌などで大々的に取り上げられていました。今ではどういう評価なんだろうな？あんまりリックについて語る人を見ないし、８０年代一発屋的な評価なのかな？でもこれ一曲だけで消えたわけではなくて、８０年代前半の２，３年の間、ベスト１０ヒットを飛ばしていた記憶がありますが、まあ、その後長くにわたって活躍したわけではないし、サウンドもややワンパターンで、80年で欠かせない一人とはいえないかもしれません。しかし、ここであえて彼を取り上げたのは、自分が好きだった人で懐かしいのもありますが、僕は彼のライブを見ているのだ！！！甘いルックスなので、アイドル的人気があり、僕も女の子に誘われて見に行ったのですが、彼の音楽自体はポップなんだけれど、その顔のように甘くはなく、全般的にこの曲のように、ギターがややハードなパワーＰＯＰという感じで、結構硬派な印象でした。まあ、シングル向けの売れ線曲ばかりなんですが、でも純粋にメロディーが良い曲ばかりです！ちなみに彼は、今も現役で活動してるようで、ＨＰも発見しました！！http://www.rickspringfield.com/いや～、昔よりかっこいい音楽やってるんじゃない！？（見た目若いが今何歳だろう？）
08Feb
- ゲイリー・ムーアが亡くなったと・・・
  ゲイリー・ムーアが亡くなったそうですね。さっきニュースでみました。う～ん・・・段々、我々が多感な頃、全盛だった人が亡くなるようになってきましたね。やがて、気が付けば、我々の世代が訃報を迎える時代になりそうです。ちなみに、わたしは、どちらかと言えば、テクニカル方向ではないロックに影響を受けてきた人間なので、ゲイリー・ムーアのことは、実はあまりよく知りません。高校時代は、ステレオイメージ的の、「ヤングギター」に載ってそうな、早弾きメタル・ギタリストの印象しかなかった。しかし、90年代初頭の頃、わたしがよくつるんでいた、他のバンドのギタリストだった人が、このゲイリー・ムーアを敬愛していまして、彼のアパートに行くたび、ゲイリー・ムーア関係のビデオを見させられたのです。最初は、興味のないギタリストだし、めんどくさいなとしか思わなかったんですが、鑑賞してみますと、あれれ・・・、これは結構良いんじゃないか？と思えるものがありました。それは、ほぼ、シン・リジイ/Thin Lizzyというバンドに対してなんですが。わたしは、シン・リジィなんて、ジューダス・プリーストみたいな、よくあるメタルバンドだろうとしか思っていなかったんですが、ヴォーカル「フィル・ライノット」による、歌心を大切にした楽曲が心に響く、非常に良質なハードＰＯＰ・Ｒｏｃkバンドであることがわかりました。それも、楽曲によっては、もうハードロックとすら言えない、幅広い歌をやっていることも知りました。Ｔｈｉｎ　Ｌｉｚｚｙのアリバイゲイリー・ムーアー（左）、ノリノリですね！！フィル・ライノットとともに、アイルランド人なんですよね。（ライノットは南米黒人とのハーフ）ちなみに、ゲイリー・ムーアは、すべてを通してこのバンドに参加していたわけではなく、とある一時的の頃に限るようなのですが。ところで、90年代前半頃の話ですが、我々、アマチュアロックミュージシャンの世界で、いきなりブルースが流行しだしたことがありました。メンバー募集で来る、どう見てもハードロック、メタル上がりのヤツが、「ブルースをやりたい！」とことごとく言ってきて、我々のやってたパンクノリのＲ＆Ｒを、もうこんなサウンドは時代遅れだとけなすのですよ。何だか不思議に思いましたねぇ・・・。今思えばこれ、当時、日本のテクニカル指向なメタルギタリストに、絶大な影響力を持っていた「ゲイリー・ムーア」が、ちょうどハードロックからブルースに転向というか、原点回帰して、黒人ブルースマンと共演したりしたんですね。テクニック指向メタルがもう、半ば飽きられ始めたというか、時代遅れに感じられてきた時期で、みんなこのゲイリーの変化に飛びついたんだと思います。わたしはその少し前、先に話した、ゲイリー命の知人ギタリストの家で、ゲイリー・ムーアが、アルバート・コリンズなどと共演する、ライブビデオを見せられました。しかし、黒人ブルースマンの横で、なんだか場違いな早弾きしてるな、という印象がしただけで、ゲイリーのブルースにハマることはなかった。と、それよりも、ゲイリー・ムーアが、わたしの大好きな、フリートウッドマックの、ピーター・グリーンを師としてるのを、後々知ってびっくりしたほどです。おまけに彼は、ビートルズのジョージ・ハリスンとも共演しているし、クリームのクラプトン以外の二人とも共演と、わたしの大好きなミュージシャンとばかり、過去に共演してたりしますね。それなのに、ゲイリー本人のやっていることにに、なぜか関心が湧きません。彼の冥福を祈るとともに、これを機会にシンリジィー以外のゲイリーも、真剣に聴いてみようかな・・・
18Jan
- ＡＲＢは日本最高のロックバンドだっ！！
  最近クルマで良く80年代日本のロックバンド、ＡＲＢを聴きますと書きましたが、本当にＡＲＢばかりを流している感じだ。ＡＲＢとレッチリとエアロ・・・、ボブ・マーリーしかここ一ヶ月聴いてないかも。わたしが初めてＡＲＢを知ったのは、高校時代の同級生がテープをくれたことだった。それまでアンチ邦楽で、欧米ロックしか一切聴かなかったんですが、ＡＲＢ、勧められるがまま嫌々聴いてみて、おっ？案外いいじゃないか！！と思いました。その時はまあそんな程度で、よりハマってしまったのは後々バンド活動して以降のことです。とまあ、そんななんだか20数年前ＬＰレコードで熱心に聴いた懐かしいものを、何故か今更またぶり返したように何度も聴いてるというわけですが、それほどＡＲＢって色あせないいいバンドだと聴けば聴くほど感じます。ところで、あれだけクオリティーの高い、いい曲を作っていたにもかかわらず、彼らはなんで一般にはいまいち知名度がないのだろうか？アルバムを聴きながらいろいろ考えてみました。多分アルバムのタイトルの多さもあるだろう。今更どれを聴けばという状況があるのかと・・・それと、あえて言えば、石橋凌のボーカルも原因ではないかと思う。石橋凌の歌声は、よく言えば渋く、悪く言えば非ＰＯＰでとっつきにくい年寄り臭い声だと思います。男のロックを求める人には絶大な支持があるだろうが、色気という意味では野暮ったく感じるかもしれない。ちなみにわたしも、こう書くとＡＲＢファンに目の敵にされそうだが、石橋凌の歌やスタイルはそれほど好みではない。それなのにいつまでも聴き続けてしまうわけは、やはりそれだけの魅力・・・、楽曲、演奏の魅力が、日本の他のどのバンドよりあるんだと思う。ちなみにＡＲＢは石橋凌のバンドという印象が強いですが、元はギターの田中一郎が中心になって作ったバンドのようである。石橋凌はオーディションをえて参加したと、以前彼の本で読みました。田中一郎は、ＡＲＢの前はリンドンというアイドルフォークで、すでにデビューしていたようです。リンドン、あまりのベタな70年代アイドルっぷりに今聴くと笑ってしまう。陽気な雨　/　リンドン1974年　リンドンのデビュー曲。メンバーは田中信昭、田中一郎、伊藤薫www.youtube.comしかし、田中一郎、これだけ初期にデビューしてたということは、早くからプロフェショナルなギタリストだったんだなぁと改めて思う。ちなみに田中一郎は、わたしのような１９７０年前後生まれには、イカ天審査員（昭和平成バブル期のアマチュアバンド勝ち抜き合戦ＴＶ番組）の印象が強いかもしれないが、ＡＲＢ脱退後彼は甲斐バンドに入っています。余談だが、甲斐バンドといえば田中一郎加入前の曲、「裏切りの街角」はわたしが大好きな曲です。後にヒットした「Ｈｅｒｏ」なんかより全然好きです。折を見て自分が聴きたいだけなのですが☟甲斐バンド - 裏切りの街角www.youtube.comそういえば、ＡＲＢ初代ベーシストの宮城伸一郎氏も、脱退後は有名なチューリップに行きました。これも、自分が折を見て聴きたいだけなのだが、チューリップにも好きな曲があります。財津和夫より姫野達也さんの方が好き！「博多っ子純情」博多っ子純情Provided to YouTube by JVCKENWOOD Victor Entertainment Corp.博多っ子純情 · TULIPWELCOME TO MY HOUSE℗ 1977 Shinko Music Entertainment Co., Ltd.Released on: 2007-05-...www.youtube.comしかし当時のバンドは甲斐バンドにせよ、チューリップにせよ、エレキ楽器使ってるというだけで、曲調はまるっきりのムードフォークですね（歌詞が、五月雨、山笠・・・ですよ。）わたしはフォーク好きなので、ヘタにロック意識の曲よりこういうベタなのにグッときますが・・・というわけで、まあ話しは飛びましたが、ギタリストが作ったというルーツからなのか、ＡＲＢはギターがとにかく魅力的で素晴らしいバンドだと思うのだ。わたし個人的には、特にこの初代田中一郎のギターが好きなんですが、後を継いだ斉藤光浩（元ＢＯＷＷＯＷ）、白浜久のギターもいい。ちなみに、90年代にユニコーンのメンバーを入れて再結成したＡＲＢは、聴いてないので良くわからない。そういえば、最近ＡＲＢから石橋凌が脱退したと知りました。脱退もなにも、あの人のバンドじゃないの？、と突っ込みたくなるが、90年代に参加した若いメンバーも困ってるだろうね（笑）自分ではなく元はギタリストが作ったバンドだから、周りの目とは裏腹に脱退という形なのかもしれないが、まるでジョー・ストラマーの脱退したクラッシュみたいだ。俳優業が忙しいのか？この際いっそ田中一郎や、歴代ギタリストが再参加して、石橋凌抜きのＡＲＢにするというのはどうかな？田中一郎、斉藤光浩、白浜久が順番にボーカルとって、ＡＲＢ名義で新作作ったら面白そうだ。というか、石橋凌が抜けた今、ある程度期待してＡＲＢ再開を見るにはそれしかないだろう。というわけで、ＡＲＢ、今はもうバンドの実体もないわけで、いまさらここで宣伝しても仕方ないかも知れないですが、それでもあえて言いたくなったので勝手に書いております。日本のカッコイイ・Ｒ＆Ｒを聴きたい人には、是非ＡＲＢを胸を張ってお勧めします！初期のアルバム、今では入手難しいみたいなので、やや値は張るがリマスターされた２枚組みベスト「魂」がおすすめだ。これを聴けば、ＢＯＯＷＹなんかがいかにここから頂いちゃってるかわかるだろう。わたしが一番好きな田中一郎期の名曲たち。斉藤光浩（元ＢＯＷＷＯＷ）期の、名作「One Way Trip」。ベースはかのジャン・ジャック・バーネル（ストラングラーズ）だ！ギターソロがムチャかっこいい。白浜久が参加していた、80年代後期の名バラード「Dreaming Baby」。白浜さんの時代は、キーボードが前面に出てきたり、派手なギターアレンジなどでかなり大仰な印象になる。シンプルな初期パンク時代を信奉していたわたしの元バンドメンバーは、この白浜時代のＰＯＰなＡＲＢを、えらくけなしていた。しかし、わたしは白浜久のソングライターとしての才能をかなり尊敬しています。というのも、それまで散々いろんなことをやり、もうマンネリ、枯れ行くばかりとなってもおかしくないのに、いい意味で腰の据えた新鮮なサウンドを新たに作りだせたのは絶対に彼の功績だと思う。元々、なんか年寄り臭い石橋凌の、妙な落ち着きにピッタリというか、ギターの音色の騒々しさの割にはガキくさくない、いい大人のロックをやったよなって思います。おまけに、この白浜時代は他のどの頃より、重く暗く、社会の暗部をえぐるような深い曲が多いんですよ！仕事が、毎日がうんぬん、青い単純な初期の爆発もいいが、どこか憂鬱なこの時代も負けずにいいと思う。ＡＲＢの完成形サウンドというのだろうか。それにしても、なんでこんな良い曲が無名なんだろうね・・・う～ん、これらを聴くと、16歳に戻って、もう一度一からバンドやり直したくなりますね。
06Jan
- ギターはテクニックが重要！
  仕事の用件で、遠方に備品調達を頼まれたわたくし。時間がかかるし、車の中で久々になんか聴きたくなったので、たまたま置いてあった「Ａ．Ｒ．Ｂ．」をかけてみました。「Ａ．Ｒ．Ｂ．」ご存知、石橋凌が歌うあのバンドだ。わたしはアマチュアバンドをやっていた１０代終わりごろ、この「Ａ．Ｒ．Ｂ．」が好きで結構影響を受けました。特にギターの田中一郎、斉藤光浩、白浜久氏にはかなりインスパイアされ、相当コピーしました。80年代当時、時代は超絶早弾き、凄テクなど、ギターソロ全盛で、みんなスピードを競っていたんですが、わたしは、「凄テクなんか問題じゃない！ギターは技術ではなくセンスだ！」と公言し、彼らみたいなロックンロール・ギターに傾倒しました。しかし、Ａ．Ｒ．Ｂ．のギターは特にさほど難しいフレーズはなく、簡単にコピー出来るにもかかわらず、わたしが弾くと何故か彼らみたいにカッコよくならず、全然良い感じに聴こえません・・・彼らのかっこいいフレーズセンスを自分のオリジナル曲に応用しても、田中一郎のようなあの、おお～っという軽快な感じにはならない。わたしと彼らの個性の違いというのでもなく、要はまるきりわたしがダメにしか聴こえないのだ。なぜだ？フレーズ自体は問題なく弾けてるのに、何が違うのか、自分自身も長年ずっと謎でしたが、２０数年後の今久々にＡＲＢを聞いてみてハッと理解しました。わたしと彼らの何が違ったのかといえば答えは簡単、テクニックが違ったのである！あまりに当たり前なことのですが、それが何故かなかなかわからなかったんですよね。上手い人が簡単なフレーズを弾くのと、下手なヤツが簡単なフレーズを弾くのでは、結果が全く違うのですよ！そういえば以前、「テクニックでギターを語るのは間違いだ！！」とブログで主張していた人がいました。わたしはそこで、うざがられるのを覚悟で、軽く自分の意見を述べさせていただいたのですが、その意見を端的に言うと、とにかく、ギターをはじめ、楽器を弾くと言う事は技術ですから、テクニックでギターを語るのは、基本、間違っていないと思う！！それどころか、極論すれば、演奏の良い悪いはテクニックが大半と言っても良いんじゃないか？よく例え下手でも、情熱があればなんて言いますが、本当にいいものを作るには、努力しないヘタではダメですね！下手ウマじゃないけれども、最低限でも必ずどこかに技術的に上手い部分・・・言い方を変えると、説得力といいましょうか、それがないと、人を感心させるいいギタリストにはなれないと思うのだ。テクニック派の対極みたいに言われるストーンズのキースだって、立って低くギターを構えたまま、あんなに動いて、結構細かい複雑なアルペジオなんかをミスりもせず、きれいにプレイしますからね。あの人も、やはり存在を示すだけのかなりのテクニシャンだと痛感する。カッコだけではないのだ！！そういえば、自分が音楽活動やってた時、大流行していた80年代日本のロックバンド・・・例えば「ブルーハーツ」とか「ユニコーン」といったバンドのことですが、わたし当時はあの手のバンドが大嫌いで、全くといっていいほど聴きませんでした。しかし、こちらも20数年たった最近、こだわりも少なくなり、ネットでいろいろ見るようになったのですよ。そこで、思わぬ彼らの多様な面白さを知り、世紀が変わった今になりようやく再確認したりしてますが、中でもなんでＢｏｏｗｙがあれだけ飛びぬけて大成功したのかわかる気がしました。それは、先ほどの話しに通じることですが、まず高橋まことさんのドラムが、他のどのバンドよりもテクニック的に相当上手くていいと感じること。他のバンドは、あれに比べるとどれもショボイです。あのパワフルで完璧なドラムとリズムセクションに、当時の日本では革新的だったギター、そして歌が上手くてルックスがいいスター性のある、わかりやすいボーカルが乗っている。まさに、日本と言うフィールドで見れば完璧で、これで成功しないほうがおかしいですよ。とにかく、このように成功している人は、例えそれで売ってなくとも、やはりみんなテクニック的にも実はずば抜けて上手いということだと思います。これはわたしが今まで、単に、見ないよう、考えないようにしてきただけのことかもしれませんが、ヘビーメタルやジャズ・フュージョン以外の、いわばロックバンドでは、テクニックって案外見落とされてるポイントなのではないか？勿論、同じくらいか、それ以上にセンスが重要なのは言うまでもないですけれども、テクニックに関してはあればあるだけ、なお良いと思うんですよ！難易度が高いフレースが出来て、何も損な事は無いはず！あとで選択して、必要ないことは捨てればいいだけだ。昔、ツインギターでバンドやったとき、相方が元ヘヴィ・メタル出身で、テクニカル追求がバカらしくなったと、彼はわたしのＲ＆Ｒ・パンク系バンドに鞍替えしてきたのですが、基礎テクニックがあるだけやはり演奏に余裕があるのですよ。バンドの性格からお互い早弾きなんかしないけど、ソロを弾くとその違いは明らかだった。テクニックがあって余裕があると、同じ簡単なフレーズでも力が入らずノリが出せるし、一杯一杯で弾いているわたしみたいな人間とは、おのずと聴こえ方イキが違うのである！しかし、こう書いていてふと思うのは、やはりギターって努力と頑張りだけでもきついかなと思う・・・そうすることが楽しいと思えないと、苦痛だけになってしまいます。やはり、楽器にはもって生まれた向き、不向きがあるのかなとも思う。そういう意味では、わたしはギターって、好きだけれど向いてなかったなと思います。若きあの日に、なんでこの事に気付かなかったのだろうかと思う・・・田中一郎のギター
08Dec
- アンプとエフェクター
  「マーシャル・アンプ」のポスターです。左上には、社長のジム・マーシャル氏のサインが入ってます。これは1995年のNAMMショーに、当時楽器業界関係者だったアキオ（元バンドメンバー）が招待してくれ、その時にジム・マーシャル氏からじかにもらったものである！ジミヘンやジミーペイジなんかと親しい人と、直接会い会話し握手した！ギタリストの端くれとして、これは感激であった！！このポスターは以来、家宝として大事に保管してある。、パッと目に付く限り、わたしの部屋で元ミュージシャンを匂わす物は、今じゃこのポスターだけ・・・とかなんとか、長々と、思い入れ深そうに書いているものの・・・ジム・マーシャル氏には、ホント申し訳ないが、実は、わたしはマーシャルのアンプを所持したことは、一度もない・・・愛用したこともないんですスタジオに、マーシャルと他のアンプがあれば、迷わず他のアンプを選ぶほど、非マーシャル派です。どこのスタジオにも、大抵JCM800あたりが置いてありますが、あれを初めとした、マーシャルアンプを使ってみて、ピンときたことが一度もない・・・。わたしは、最初にフェンダーのアンプを選んだこともあり、フェンダー・ツイン系のアンプが好きです。ギター始めた初期は、ローランドのジャズ・コーラスばかりを愛用していました。次にフェンダー・ザ・ツイン。これは一番長くて、6年くらい使用した。最後はVOXのAC30というアンプを使っていた。しかし・・・、ギターには思い入れが強いわたくしですが、アンプに対してはえらい執着が薄い・・・エレクトリック・ギターなんて、いいアンプが無ければ単なる鳴らない板に過ぎず、アンプはロックンロールを演奏する、ギターと並ぶ大事なファクター。なのに、あまり興味が沸かない・・・使用しなくなればドライに売りさばくし、記念に写真さえ写していない。今は押入れに、家庭用20ワットのフェンダーのアンプが一つあるだけ。それも、すぐにパッと出せない状態である。もうツアーもライブもやる予定もないし、録音だって、今は機材に音源が付いているので、それで何も問題ないのですよね。というわけで、久々に、楽器関係について語りましたが、最後に、ギターとアンプをつなぐ、エフェクターについても語ってみたいと思います！エフェクターと言っても、直結派のわたくし、語るにも、実はほとんど持っていない。以前は、BOSSの定番ディストーション、DS-1や、コーラス、ディレイなど、いくつかありました。特に、BOSSのあのオレンジのDS-1は、人から流れ、ムダに３つくらい持っていた。それらは、壊れたり貸したりで、今は手元にない。実家にまだあるかもしれない。今、我が家には、ヤマハのディストーションと、クライベイビー（ワウ）の、たった二つしかない・・・我が家のエフェクター。ヤマハのこのディストーションはレアで、他人が持ってるのを見たことがない。わたしもこれ、もらったものです。実際、ほとんど売れなかったシロモノらしいが、BOSSのより粒がハッキリしていて、大好きです。反対に、クライベイビーは、音がダーティー過ぎて、あまり好きではないですね。以前持ってたBOSSのワウが、ソフトで音が暖かくて素晴らしかったんですが、いきなり故障し、ライブが控えてたため、これをあわてて中古で買いました。以来仕方なく使用している感じです。ちなみに余談ですが、今日はジョン・レノンの命日です。ジョンといえば、やはりリッケン、カジノとともに、VOX　AC30を浮かべます。
20Nov
- ザ・ポリスシンクロニシティー
  中古CDを二枚買ってしまった。我が店は、中古CDの販売、買取りもやっているが、なんだか棚が死んでいるというか、埃まみれでバラッとしている印象だ。わたしは音楽ファン（だろうと思っている）なので、興味があり、仕事後じっくりあさってしまうが、以前いた店でやっていた、新品オフプライスと違い、あまり掘り出し物はない。人が、飽きた！売る！と思うCDは、どうも同じ傾向があるみたいで、「なるほどねぇ～」と納得するような、同じようなアーティストばかりが並んでいる。あれば誰かが必ず買うというものは、皆売らないか、稀にあっても値段が高い。それでも、何かあるんじゃないかと、血眼でよーくよーく見てたら、全然あいうえお順関係ない場所に、「ポリス/シンクロニシティー」を発見！！即購入です！ちなみに、この作品、中学時代ＬＰレコードで持っていました。今でも押入れにあると思いますが、レコードプレイヤーがないので、もうかれこれ20年以上、聞いていない。新品CDで、改めて買いなおすという感じでもなかったし・・・ちなみに、ポリスは、全アルバムをＬＰで持ってるくらい好きでした。特に1枚目～３枚目・アウトランドス・ダムール/Outlands d Amur・白いレガッタ/Reggatta de Blanc・ゼニヤッタ　モンダッタ/zenyatta mondattaは、CDで買いなおし、今でもたまにかけるくらい好きだ。パンクっぽい曲あり、レゲエ調ありの、バラエティーに富んだ、聴き応えある内容で、おすすめです。ところで、今回そんな、80年代メガヒット「シンクロニシティー」を買い、久々に懐かしさにふける私ですが、やはりメガヒットだけに、全曲素晴らしい内容だと、改めて思いました。また、楽器に詳しくなかった中学当時に気付かなかった、今ならではのいろんな感想も持った。ポリスといえば、ほとんどの人は、まず「スティング」を浮かべるのではないだろうか？確かに、このアルバムに限らず、ほとんどの曲を作り、歌うスティングは凄いと思う！しかし、他の二人のメンバーも、それ以上とは言わないが、同じくらい凄い。例えば、有名な「見つめていたい/Every Breath You Take」を例にあげると、あの曲を聴いて、まず耳に残るのは、ギターのあのアルペジオでしょう？あのミュート気味のフレーズがなければ、あの全米Ｎｏ1ヒットは、単なるスリーコードの、なんてことない曲だと感じる。この曲に限らず、アンディー・サマーズの、コーラスがかった、クリーンにうねる、ギターの威力は凄いと思う！シンクロニシティー２という曲も、あの人のギターだけで、仮にスティングの歌が無かったとしても、同じ魅力で聞けそうだ。それは、このアルバムの曲以外でも同じ。例えば「ゼニヤッタ～」の「高校教師」とか「カナリアの悲劇」などにも言える。彼のギターが聴こえた途端、「ああ、ポリスだ！」とわかるくらい、ギターがバンドサウンド全体の特徴を作っている。彼こそ、個性的なギタリストと呼ぶにふさわしい人ではないかと思うのだが・・・。そして、クリアーなハイハットと、タイトなスネアが印象的な、メンバー唯一のアメリカ人、スチュアート・コープランドのドラムも、これまた凄い！このアルバムで、彼はアフリカンで、不思議に楽しい「ミス・グラデンコ」を披露しているが、これが、スティングの真面目くさった曲とは好対照でいい！それに、このアルバムではないが、例えば1st、「アウトランドス～」の「ソー・ロンリー」なんかを聞いても、まず耳に残るのは、彼の、金属部に手数の多い、ハイテンションに疾走するドラムである。こうした、楽器で語る、凄腕の二人に対し、スティングのベースにさほどインパクトはない。スティングが、必要以上に自分をアピールし、いろんなところに出たがるのは、実は内心、この二人に引け目を感じていたからではないか？なんて思う。そういえば、ポリスが解散し、その後のスティングのソロを聞くと、全然音のイメージが違ってます。確かにいい曲だが、スタジオミュージシャン的で、私には退屈に感じるサウンドになってしまった。その意味からも、やはりこの二人の存在は、かなり大きく、ずいぶん過小評価で終ってしまっているなと思う。ちなみに、ギタリスト、アンディー・サマーズは、ポリスがスタートではなくて、後期のアニマルズにも在籍していました。アニマルズと言えば「朝日のあたる家/The House of the Rising Sun」が有名だが、あの頃ではなく、サイケデリックに影響を受けた、60年代終わりの、「エリック・バードン＆ジ・アニマルズ」時代である。当時を聞くと、さすがにまだ、アンディー・サマーズらしいフレーズや、存在感はそんなになく、印象に残らない地味な感じで、後のポリスでの活躍を思わせるものは何もない。まあ、長くなりましたが、わたしが海外にいた時、ずっと「見つめていたい」が、チャート一位を独走していたことも思い出します。80年代初期、このアルバム及び、カット・シングルは、それだけ世界で、売れに売れていた。確かに、その評価に値すると思う名盤だ。
15Nov
- エアロスミス　パンプを買った！
  久々にエアロスミスの「パンプ」を聴きました！！このアルバム、80年代の終わり頃に持っていたのだが・・・多分、元バンドメンバーあたりに、借りパクされたと思われ、いつの間にか手元に見当たらなかった。エアロやハノイのアルバムは、こうした理由で結構無くなっている。まあ内容知ってるし、テープ録ってるからいいやと、その後買いなおさず、そのまま現在に至るんですが、うちの店で先日、なんと中古900円で、売れ残っているのを発見！！900円はお徳なので思わず買ってしまいました。それにしても、一曲目の「ヤングラスト」から、ホントなつかし、かっこいい！！このパンプの一つ前に出たアルバム、「パーマネント・バケーション」と共に、わたしがリアルタイムで聴いたエアロスミスですから、親近感があるというか、まだロックにこだわっていた若き日を思い出します！エアロスミスはご存知の通り、70年代にデビューし、大ブレイクしました。しかし、主要メンバー脱退などで人気が下降し、70年代後半にはほとんど壊滅状態だった。しかし、80年代半ばにオリジナルメンバーで再出発！再出発二作目の「パーマネントバケーション」が大ヒットし、見事復活！！再結成し、このように復活するパターンって、ほとんどありませんよね。時代も味方したのだろうが、それにしても、エアロスミスのパワーと幸運度は凄い。そんな、復活大成功の彼らが、満を持して出したのが、この「パンプ」と言えるかと思う。わたしは、やはり多くのコアなエアロファンと同じく、ダーティーなロックしていた、70年代のエアロが好きだ。一番聴いたのは、多分「闇夜のヘヴィーロック/Ｔｏｙｓ　Ｉｎ　Ｔｈｅ　Ａｔｔｉｃｋ」、「ロックス」、「ドロー・ザ・ライン」の三枚だと思う。メンバーの人間関係や、ドラッグの問題もあったのか、ギリギリの緊張感があるのが、70年代のエアロである。ギターも重く、ヘヴィーに疾走して、ハードロック好きギタリストなら、一発で参るサウンドだろう。そういえば、ややチープだが、名曲「ドリーム・オン」「ママキン」の入ったファーストもお勧めだ・・・そんな70年ファンが、結構否定する雰囲気あるのが、復活から現代に至るエアロスミス。華やかでポップすぎるイメージが強いのか、わたしの知人でも、もはや同じバンドではないとか、ボロクソけなしてる人が多い。でもパンプを、今の視点で聴いてみると、70年代に負けない、ロックした名盤なのではないかと思う。試行錯誤で、思い切りポップ路線方向だった、前作パーマネントバケーションほど、ベタな感じではない。エンジェルみたいな、甘ったるいバラードもなく・・・しかし、難解でもなく、エアロらしい、ブルージーさが根底にある、ハードロックンロールだ。復活して再び成功したという喜びからか、もの凄くいい意味で勢いのある楽曲が満載。それも、昔の重さやキリキリした緊張感、不健康さはなく、全体的に前向きに明るいハードさ、元気がある。明るく楽しくても、十分ロックのダイナミズムは出せてるところが、エアロスミスの凄いところだ。前作は、70年代エアロ支持者からすれば、確かに、甘ったるくて聞いてられない部分があったかもしれない。しかしこのパンプは、そんな古いファンにも、そして今の、映画の主題歌バラードのイメージの人でも、どちらにもアピールできる、バランスのいい内容ではないかと思うのですよ。この後のエアロは、わたしからすれば、なんだかよりハードにはなるが、全体的にオーバープロデュースというか、大仰になってゆく傾向が否めない・・・。中には大好きな曲もあるが、その華やかさの割には、全体として印象に残らない感じがする。そうした意味でも、パンプはシンプルで、らしさが一番出ている、復活後の頂点な作品と言い切りたい！エアロ聴いてみたいけれど、古いのはなぁ～、と言う人にはぜひおすすめしたいアルバムである。それにしても、スティーヴン・タイラー。あんな、ロックボーカリストの全てを持った人って、いませんね。歌唱力にせよ、声質にせよ、キャラにせよ、あんな奇跡のようなボーカルがいれば、ギターがわたしでも、世界一のＲ＆Ｒバンドになりますよ（笑）最近、エアロからスティーブンが脱退、他のボーカルなんて話題が出ていましたが、まあ、あの人たちなら、相応の代理を見つけるのかもしれないですが、わたしに言わせれば、あれほどのものはありえないでしょうね。
15Oct
- かっこいい女性ボーカル。
  以前、僕の好きな女性シンガーについて記事にしました。僕が好きで良く聴く女性シンガー、アーティストは多く、以前記事にしたケイト・ブッシュやバングルズのスザンナ・ホフスをはじめ、初期のジョニ・ミッチェルやローラ・ニーロやキャロル・キングも良く聴く。そして、ロック系の女性シンガーとなればやはり、これまた以前記事を書いた、ジャニス・ジョプリンが、月並みだが筆頭に上がる好きなシンガーだろう。その他では、ロックのカッコよさを感じ、かつ嫌な感じがしないシンガーとして、ジョーン・ジェットも好きな一人だ。と、これら有名人はさておき、先日たまたまＹｏｕ〇ubeでＰＶを見ていたら、ものすごく惹きつけられる、素晴らしい女性シンガーを二名発見し、ファンになってしまいましたので、みなさまにもご紹介してみます。まず一つ目が、実は僕があまり好きではない、あの有名なカナダのプログレバンド？ラッシュのメンバーが企画したらしい、The Big Dirty Bandこの企画グループで歌っている女性ボーカルのカッコよさに、思わず目を奪われてしまったのだ。The Big Dirty Band。曲は、ザ・クラッシュがやっていることでも有名なあの曲↓https://www.youtube.com/watch?v=cj4_YxaKu4Iこんなこと言ったら人種偏見になるかもしれませんが、やっぱり白人は顔が小さくて足が長くスタイルが良いなって思う。こういうスタイルでやるとすごくフロント映えするなぁと感じます。このかっこいい女性ボーカルは、Die Mannequinというバンドで活動しているCare Failureさんという方だそうです。Die Mannequin、アマゾンでＣＤ探したが見つかりません････。Die MannequinThe Big Dirty Bandの彼女とはまた雰囲気が違います。個人的にはThe Big Dirty Bandでの、ワイルドなロックンロールの彼女が魅力的だ。そして、もう一人、最近見つけた魅力的女性シンガーはこの人。この、なんとも艶っぽいいい声でふんわりと、ホール＆オーツの名曲を歌う女性シンガー、素性が良くわからなかったんですが、なんと僕が大好きな70年代アメリカンロックバンド、リトル・フィートのギタリスト、ローウェル・ジョージの娘さんだというから驚きです。彼女の名前は、イナラ・ジョージ彼女はこのThe Bird and the Beeという男女デュオで活動しているようで、今後要注目のシンガーの一人だ！
04Sep
- 気分はレッチリ！
  会議に向かうクルマのCDプレイヤーで、今日もまた好きな音楽をかけて走りました。今日選んだのは、ここ最近カリフォルニケイションとか、バイ・ザ・ウェイという曲が大ヒットして、かなりビッグになった感のある「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」です！彼らの大ヒットな近年の作品ではなく、ミクスチャーとかオルタナとか言われ、ここ日本でまだどこかマニアックなバンド扱いされていた８０年代半ばのデビューから、１９９１年の大ヒット作「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」までの作品をかけました。やっぱりレッチリはこの８０年代後半くらいが、なんだか勢いがあっていいんですよね！この時代の作品は、ファンキーで鋭角なカッティングギターにラップっぽいボーカルという、このバンドの基本スタイルこそ変わりませんが、メガヒットしている２０００年代の昨今ほど、キャッチーではない感じがします。でも自然と体が動いてしまうようなファンキーなノリは、この時代のほうが強いんじゃないかと思います。サードアルバムに入っている「Ｂｅｈｉｎｄ　Ｔｈｅ　Ｓｕｎ」。そして、メタル全盛のこの時代の白人ギタリストとしては異色だった、ファンクカッティングが特徴のギタリスト、ヒレル・スロヴァクという人が亡くなってしまい、１９８９年、特に近年のレッチリ躍進の立役者ともいえる、ジョン・フルシャンテをギターで迎えて初めて出した作品が「母乳」。そしてレーベルを移籍して９１年に出した名盤「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」。特にこの作品はそれなりに売れたので、お持ちの方も多いと思われます。この「ブラッド・シュガ～」に入っている、１９９１年全米No1ヒット、「アンダー・ザ・ブリッジ」この曲の切なさは、何度聞いてみても本当に沁みます。アンダー・ザ・ブリッヂ。わたしはベタなヒット曲みたいなわかりやすいのを、意外と好むので、やはりこの曲が一番彼らでは好きです。これを流したタイミングがちょうど会議帰り、クルマの中で、沈みゆく夕日を見ながらだったので、ジーンときました。ぜひ、そんなシチュエーションの中でかけてみてください。そうそう、２００６年のこれは彼らの本領発揮というか・・・、ＰＶが秀逸です（笑）↓
14Aug
- バンド・オン・ザ・ランがいい！！
  ここ最近ずっとクルマで、ポールマッカートニーばかり聞いています。ジョン・レノンが大好きなわたしですけれど、なんだかポールが聞きたい気分なのです。ビートルズ解散後、ジョンにくだらないとか言われながらも、マイペースで粘り強く頑張ったポールが、最近のわたしの気分と、ピッタリマッチしているのかもしれない。個人的な叫びであるジョン・レノンを今聞くと、よりブルーになってしまいそうですからね。というわけで、今ポールが何度目かのマイ・ブームとなってるわたくし！！そんなポールの数多くの作品の中で、わたしが一番好きなのは、月並みですが、「バンド・オン・ザ・ラン」です。この作品、中学生以来の長い付き合いなのだが、以前よりも歳を重ねた今の方が染み入る気がしますね。それに、何度聴いても、不思議な名盤だと感じます。と言っても、難解なものがあるわけではなく、あくまでポールらしい素直な曲なのですが、でも、ビートルズ後期ヒット曲のような、アレンジもきっちりきっちりして、いかにも歌いやすく、絶対に1位取れそうという曲ばかりでもない。なんとなく流れでやったような、いい加減な、ユルい曲も多い。しかし、流して全体で聴くと心地いい作品と言おうか。ポールはジョンなどに比べると、ロック度が薄くて、お行儀がいい印象があるが、ウイングスの数多くの作品を聴くと、ハッキリ言って、ジョンよりアドリブ性や、ロック度が高いと思う。バンド・オン・ザ・ランも、ロックのエッヂが聴いていて、ありがちのポールイメージではない作品だと思います。この作品は珍しい？アフリカ、ナイジェリア録音で、アフリカのニュアンス感じる曲もあるけれど、あくまでニュアンス程度だ。全体的には、ギターロックなアルバムである。ラフだが、展開の変わった、面白い曲が多くて、でも、ポールらしい、歌える安心のメロディーやコーラスが、各曲にしっかりあって、それが心地よい。疲れた心に、まあのんびり行こうぜと、全体で訴えかけてくるような作品だ。こんなロックであるのにのどかなノリは、ジョンやジョージには絶対に出せないだろう。代表曲の一つで、歪んだギターがドライブする、クルマにはもってこいの「ジェット」。他にも、まるでジョンがホワイトアルバムでやった、ハピネス・イズ・ウォームガンみたいな、いくつかの作品をつなぎ合わせたような、コロコロ展開が変わる、タイトル曲もいいです。曲が大仰でアレンジも華やかだと胸焼け起こしますが、この曲は、アコギでガラッとカントリー風になるのがいいですよ！そしてスローなハードソウル、ブルース調の「レット・ミー・ロール・イット」も、聴けば聴くほど味わいが出る。てきとーそうな「ピカソの遺言」もいい！ピアノが跳ねる、マイナー調のレディー・マドンナみたいな、「西暦1985年」も素晴らしい！まあ、全部いいんですよね（笑）でも、わたしが中でも一番好きな曲は「ミセス・ヴァンデヴィルト」という曲です。エスニックなフォークというか、昔流行った「ジンギスカン」を思わせるような雰囲気の曲だ。あの「ジンギスカン」の関係者は、ここからヒントを得たのでは？と思うくらいである。「ミセス・ヴァンデヴィルト」それにしても、このアルバム、特にベースがいいプレイしてるね！ベースはいったい誰が演奏しているのだろう？・・・って、ベースはポールでした（笑）これは、ボケではなく、一瞬マジメに、そう考えてしまいました。やはりポールは、ボーカルの印象の方が大きいですからね。そういえば、ベースに限らず、この作品、ドラムも全てポールの演奏なんですよね。キース・ムーンが、このアルバムを聴いて、「ドラムはだれがやったわけ？」とポールに聞いてきたと、ポールの公認伝記で読んだんですが、この話しは有名な話らしい。ポールは、ビートルズの「バック・イン・ザ・ＵＳＳＲ」や「ジョンとヨーコのバラード」でもドラムを叩いていますが、ハッキリ言って、シロウトとは思えないくらい相当上手いですよね。他にも、ピアノもギターも上手いし、正真正銘のマルチプレイヤーです！とにかく、ポールはわかりやすく、深みにイマイチ欠けるという、ステレオタイプのイメージは、この作品を聴けば覆ること間違いなしだと思う！ＬＰ時代にはなかった、ボーナストラックのシングル曲も、みないい曲だなぁ～！！というわけで、やはり後世に名盤として残る作品は、何度聴いても飽きない良さがある。いろんな風景を見るのも楽しいけれど、やはりわたしは、それと同じくらい、行き詰った時はビートルズ関連が効きます！それも、うちひしがれたジョンや、改まったジョージなどより、歳がゆくほど、なんだかポールの良さが染み入るようになってきた気がします。ポール、最近はおじいさんで、わたしも以前ほど夢中になって注目してるとは言いがたいが、ぜひ長生きしてもらいたいものだ。
03Aug
- 今日は初期ロッド・スチュアート祭りです。
  今日は仕事休みで、久々に家でゴロゴロと音楽三昧してみました。今回チョイスしたアルバムは、ロッド・スチュアート/ロッド・スチュワート・アルバムロッド・スチュアート/ガソリン・アレイロッド・スチュアート/エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリーロッド・スチュアート/ネヴァー・ア・ダル・モーメントとまあ、初期ロッド祭りです！！わたしはロッド・スチュワートは全般的に好きなアーティストですが、特に好きで他人にもお勧めしたいのが、フェイセズと同時進行でやっていたソロ初期、70年代初頭のこれらマーキュリー時代のロッド・スチュワートです！この、世界的大スターへの階段を駆け上がる直前のロッドが、一番楽曲の雰囲気も、完成度も、とてもバランスがいいとわたしは思うんですよね。ちなみに、この時代のロッドは、シンプルなロックンロールではあるんですけれども、ブリティッシュ・トラッドフォークの影響というか、要素がある感じの、後の時代に比べて素朴な歌が多いです。なかでも、最初に爆発的に売れたこの時代の代表曲、マギー・メイという曲は、そういうブリティッシュ・トラッドフォークな雰囲気が濃厚です。こんなフォーキーなシブイ曲が、アメリカで、どうしてそこまで爆発的に売れたのか、わかるようなわからないような感じがしますが…。↓初期ソロ時代の大ヒット曲で、代表曲の「マギー・メイ」。ちなみに、紹介しておいてなんなんですが、わたしはこの曲、それほど大好きでしょうがないという感じでもないんです。勿論、嫌いではないですが、NO1ではない。彼の初期で、もっと素晴らしい曲は多く、それらを紹介してゆきましょう。（知っている方も多いかもしれませんが・・・）まずは、１９７０年に出したファーストアルバムの、ロッド・スチュアート/ロッド・スチュワート・アルバムより、、わたしの大好きな、ドラマチックに盛り上がる、シンプルかつ感動のバラード、「Handbags & Gladrags」。そしてもう一つ、この曲以上に、わたしが特に愛してやまない曲が、続けて入っている、これぞロックンローラー、ロッドのイメージそのままの、ゴキゲンなブギー調のロックンロール、An Old Raincoat Won't Let You Down/オールド・レインコート！です。そして、アルバム「スマイラー」に入っている、エルトン・ジョンとの共演曲、ブラスが炸裂するノリノリのナンバー、Ｌｅｔ　Ｍｅ　Ｂｅ　Ｙｏｕｒ　Ｃａｒも最高！とまあ、きりがないので、とりあえずこれくらいにしておきます。ところで、これらの曲に限らないんですが、この時期のロッドのソロアルバム、演奏者たちのメンツを見てみますと、ボーカル：ロッドギターとベース：ロン・ウッドピアノ：イアン・マクレガン（フェイセズ）ドラム：ミック・ウォーラー（第一期ジェフベックグループ）今となってはえらい豪華なメンバーが基本で、度肝を抜かれます。先ほども言った通り、この時期のロッドは、スモール・フェイセズの残党や、ロン・ウッドなどと、かの「フェイセズ」を結成し、同時に並行して活動しています。しかし、あまり活動を分ける意味がよくわからないくらい、似たようなサウンドをやっています。で、このように、ソロにも、フェイセズからのメンバーの参加が多い。ギターなんかは、ほぼ「ロン・ウッド」が専属みたいに、全編でプレイしていると言っていいくらいです。ちなみに、フェイセズもですが、このロッドのソロとか、この時期のロン・ウッドのギタープレイは、ホント素晴らしいと思う。とまあ、こんな調子で、言ってしまえばロッドは、バンドマンがあんまり喜ばない掛け持ち状態なんですよね。おまけに間が悪いことに、バンド（フェイセズ）より、ソロの方がバカ売れしてしまいます。マギー・メイの入った、３枚目のソロ「エブリピクチャー・テルズストーリー」は、英米Ｎｏ１を記録！そして、それが原因なのか？やがてフェイセズ消滅！後は、ロッドが一人、世界のスターとなってゆくわけですが、この素朴なレインコートなんかを演奏してた頃のロッドが、もう何度も言いますが、わたしは断然大好きです！！これら、今更アルバムすべて集めるの、面倒だなぁ～と思う方には、この時代をまとめたベスト「マーキュリーアンソロジー」という、ベスト作品があるようです。曲リストを見ると、全体像をほぼ把握するには、これで十分だと思います。
13Jul
- フォーク的オリジナル曲「下総流山」
  今日は久々の休日。朝起きたら、ポール・マッカートニーのごとく、いきなり頭にメロディーと歌詞が流れていました。こういう場合、普段聞いている、有線やラジオのメロが知らぬ間に入ってた、ということも多いので要注意なのだが、でも天気も悪いし、これは早速録音するしかないと、昼過ぎ嫁が買い物に行っている間にパパッとＭＴＲ録音してみました。嫁に聞かれたくないので、取り急ぎで、リズムも歌もガタガタ気味だが…、まあ歌はボーカリストではないので、参考程度。いつか誰かに歌ってもらうとしてだ！わたしのこの小さなブログ世界では有名？な、わたしのフォーク好きっぷりが出たような仕上げになってしまいました。正直、聞くたびおかしくて笑ってしまうのですが、まあ個性ということで（笑）ゴタクはともかく、音源載せてみます。「流山」jagnoise下総流山　彼岸花咲く道を戊辰の別れと友の叫び　大江戸に夕日がしずむ下総流山　庚申塔が建つ丘にちっちゃな夢だとせせらわらう　古の野仏鰭ヶ崎赤城山　陽炎に電車がゆれた希望なんかに酔いしれて　落ちて散りゆくよりもここで生きてゆく　夢はそこにある輝かなくとも　きみと生きてゆく
17Jun
- 英語で歌う前に
  ピーターバラカンさんの書いた、ＮＨＫ出版から出てる、「猿はマンキ　お金はマニ」と言う本が面白かった。これ一種の英語教育本なんですが、主に日本人の発音のおかしさに主題を置いていて、なるほどなぁ～、と感心しました。ピーターさんは、30年日本に住んでる方なので、日本語の仕組みも良くわかってるでしょうから、そういう人だからこそ書ける文で、とても参考になる。ちなみに、これから海外に行く予定もなく、英検受ける気すらサラサラないわたしが、どうしてこの本に惹かれたかと申しますと、私は長年音楽を聴いたり演奏したり、自作したりしています。普段英語の曲ばかり聴いてるくせに、自作曲は全て日本語です。でも、当然できるものなれば、英語でも創作してみたいと思っています。しかし出来ない。というのは、楽器を持ったごく最初の頃、何度か自分の好きな洋楽、例えば、「イマジン」とか「ジェラス・ガイ」とか、ニール・ヤングの「ハートオブ・ゴールド」、そのあたりを弾き語りして、テープに録音してみたんです。自分では完璧なつもりだったんですけれど、改めて録音したのを聞いてみると、愕然としました。本家のジョン・レノンやニールヤングとは、全くもって同じようには聞こえないんですよ。演奏はまあ、当然プロではありませんから、程遠いのは置いておいて、歌もです！確かに間違いなく、覚えた英語で、彼らと同じように歌ったはずなのに、「いまじん　おーる　ざ　ぴぃぽー」「あいむ　じゃすと　じぇらすがぁあぃ～」みたいな…完全「カタカナ発音風英語」になっていて、カッチョ悪いことこの上ない。残念ながらプロの人でさえも、日本人の英語の歌には時折、このようなのを見受けます。聴いていてこちらが思わず恥ずかしくなるような、明らかに日本イントネーションの英語…。まあこういうことがあって以来自分は、絶対英語では歌ってこなかった。特に自作曲なんかだと尚更、仮に何とか英語で詩をつけたにしても、どう発音すればらしくなるのか、まるで見当もつきません。普段から当たり前に話せる人以外、安易に英語で歌うのは良くない、とさえ思っています。とにかく、自分の発音の良し悪しを確認するには、好きな英語の歌を歌ってみるのが一番じゃないかと思う。一度録音して、自分で聞いてみるのをお勧めします。簡単そうなようで、同じような発音で完成させるのは、相当難易度が高いはず。そういえば、英語って、なんだか口の奥でモゴモゴ、頭全体を響かしながら話す感じだ。言わんとしてること、わかるかな？？？それが一番よくわかるのが、初期のニールヤングの曲です。スローだし、ささやくように丁寧に歌ってますから、英語のイントネーションというのがどういうものか、よくわかる。まあこのように、英語の発音に関してわたくし、ずっと疑問やコンプレックス、そして多大なる興味を持っています。その疑問をかなりスッキリさせてくれる、まさにドンピシャな本がこれだった！！彼は音楽関係の人でもあるので、音楽ファンとしても楽しい。とは言え、やはり自分はドップリ日本文化で育った、日本の中の日本人なわけで、「レイディオゥー」とか、「ゲィヴ・ミィー・マニ」なんて、やはり実際やるとなると、どうもこっ恥ずかしいですねぇ。
16May
- ジミ・ヘンドリクス
  ジミ・ヘンドリクスが没後40周年だそうですね。没後40周年というのも、変な響きだと感じますが…最近は何でも商売のネタだったりするから、油断ならないな…それはそうと、ジミヘンといえば、当然わたしも全アルバムを所持し、高校時代から20数年、繰り返し聴いてるほど大好きですが、以前若いギタリストに、「ジミヘンが凄いというので聴いてみたけど、何が凄いのか、全然わからなかった！」と言われたことがあります。別に超絶テクというギターには聴こえなかったし、曲も普通にポップで、どこがギターの革命児、神様なんですか？と…あのね…そりゃ今の、レイジー何とかとか、スリップなんとかとかと比較したら、ぶっ飛ぶものではないかもしれないが…まあその時は面倒なので、「そのうちわかるよ！」と言って濁しておきましたが、せっかくなので、じゃあ実際何が凄いのか、具体的に私の思いを今ここで言います。それはですね、月並みではありますが、やはりあの時代における先進性ではないでしょうか。勿論、ジミヘン一人だけがそうだったわけではないですが、でも彼は、ポピュラー音楽の流れを変えるきっかけになった、大きな一人には違いない。彼の登場以前は、ロックといえば、初期ビートルズに代表される、マッシュルームカットの、ＰＯＰなビートロックバンドが主役だった感じだ。ワイルドなストーンズやザ・フー、ヤードバーズでさえ、その空気を引きずってる感じがする。それを変えたのがジミヘンであり、クリーム、そして…ジェファーソン・エアプレーンやグレイトフル・デッド、ドアーズなどのバンドではないか…？特に、ヘンドリクスは、ギターリフをメインにすえた、後のハードロックにつながりそうなサウンドを、一番最初にやった一人という気がする。パープル・ヘイズや、マニック・デプレションみたいな、元祖ギター・ハードロック的な曲は、それ以前に誰もやってなかったんじゃないかなぁ～。（あれらを歌いながら弾くところも凄いね…）ファーストARE YOU EXPERIENCEDが発売されたのが、1967年春。わたしの生まれる前なので、当時の状況は語れませんが、いろんなバンドを聞いてるとそう痛感します。彼の登場をきっかけに、メインのサウンドの質がガラッと変わったと。↑これ、１９６８年ですよ！！　わたしが生まれるかどうかくらいですか…。それと、これは結構忘れられがちな事だと思いますが、ジミ・ヘンドリクスも凄いけれど、さらにその魅力を倍増させてるのが、エクスペリエンスというバンド。ジャズ的なテクニシャン、ドラマーのミッチ・ミッチェルの素晴らしさは言うまでも無く、ノエル・レディングのビートバンド的ベースもいい。彼ら二人は、イギリス人…、要は白人なんですが、ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンスがあまり黒っぽく感じない理由…。少なくともわたしは、どちらかというと、彼らは白人寄りなロックサウンドに感じていますが、それはこの、ノエルとミッチ二人の存在感も大きいからだと思う。そういえば、ジミヘンの曲の中にほんの少し、ノエルの曲が混じっていますが、ヘンドリクスのハードロック、ブルース的な曲に比べ、えらい前時代的なビートＰＯＰ風です。それに縦横無尽なギターが乗ってて面白いし、むしろその存在がほほえましく感じ、安心します。彼らにはそんな幅広さがある。革新的なギターとイギリスのビート曲のコラボみたいで面白い、ノエル・レディングが歌うLittle Miss Strange。このバンドは素晴らしい！！　やはり特別だと痛感するのは、ジミがこの後、一時黒人トリオとして、「バンド・オブ・ジプシーズ」をやるのですが、それを聴いて違和感や退屈を覚えることからです。黒人特有の、後ノリのドシッとした、ファンキーなサウンドと、彼の歌が合ってない気がして…わたしは、この「バンド・オブ・ジプシーズ」は、昔も今も、ほとんど聴きませんね。ヘンドリクス自身も当時、今のわたしと同じことを感じたのか定かではないですが、結局、ミッチ・ミッチェルと再度合流し、また活動します。彼の死後のもので、割と最近出された発掘作品集アルバム、「First Rays of the New Rising Sun／ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン」…長いタイトルですが、これがそのミッチと再度組んだ、最後の作品となりますが、実に秀作揃いの、素晴らしいアルバムだと思います。ややサイケビート的なニュアンスのある初期より、落ち着いていて、それこそファンキーで、発掘と言うと、あんまりロクなのがなかったりしますが、これは本当に例外。この作品は、初期の必聴三作、アー・ユー・エクスペリエンスト? / ARE YOU EXPERIENCED アクシス:ボールド・アズ・ラヴ/AXIS : BOLD AS LOVE エレクトリック・レディランド /ELECTRIC LADYLAND とともに、ぜひ押さえるべき作品だと思いますが、いかがでしょうか？ちなみに、わたしが一番好きな彼の歌は、エレクトリック・レディランドに入ってる、ミッドナイト・ランプ/Burning Of The Midnight Lampです。サイケでムードある雰囲気が最高です。Jimi Hendrix /Burning Of The Midnight Lamp ↓
- ジョン・レノン　愛の歌に思う
  ヨーコ・オノ～♪そういえば先日、親しくしていただいてる人気ブロガーの方の記事に、歌詞についての事があった。大変興味深い内容でしたが、そこに、プロは私生活や愚痴を、歌詞に反映させないもの、というようなことが書いてあったので、思わず、ジョン・レノンが歌った一連の歌はどうなんだろう？なんてコメントしてしまいました（笑）これ、私的には、別に議論をふっかけた訳でも、内容にいちゃもんをつけたわけでもないんですよ。ただ純粋に、よくよく思えば、史上最大の私生活の暴露と、個人的なもの以外の何者でもない歌を、世紀のスターがやってるよな…、そう思うと、ジョン・レノンという存在がおかしくて（笑）そういえば、ビートルズに、「ジョンとヨーコのバラード」という曲がありますが。あれ、わたしも好きな曲の一つですが、歌詞を読むと、はぁ？って感じです。ヨーコとの結婚式の模様を、歌詞で実況中継（回想？）してるような内容なのだ。まったく周りが騒いでうんざりだよ～♪　みたいな、だから何？歌詞の意味という点では、関係者以外には何の意味もない歌です。そして、ジョンと言えば、ソロ活動におけるヨーコの歌です！！まずはご存知、「ディアー・ヨーコ」これは、ヨーコ、君がいないとテレビもなにもかもつまらなく感じる～♪、というような内容。そして、「オー・ヨーコ」もしかり…ハッキリ言って、ジョン本人とヨーコ以外には、なんの関係もない。ジョン以外の、他の有名どころの作品…、例えば、クラプトンのレイラや、ストーンズのアンジーなんかも、とても個人的な歌ですが、レイラは名前を変えてる時点で（実際はパティーですね）どうとでも解釈できる余地が生まれてるし、アンジーは別れを、感情たっぷりに悲しんでる点で、感情移入できる。しかし、ジョンのはただただ、ヨーコヨーコ、愛してるよ～、という調子で繰り返すばかりだ…でも、それをありがたく、嬉々として聴いて、感動しているわたしがいるわけです。ジョンが、ヨーコ、ヨーコ好きだ～♪、と延々歌ってるものを、何年もジーンと聴いてる。まあ、それだけジョン・レノンが、世紀のスターで、大天才だからこそのなせる業なんでしょうが、彼は歌詞を書いていて、「でもこれ、買ってくれるファンには、なんの関係もないよなぁ…」とか、微塵も感じなかったのだろうか？愛情表現に、欧米人と、日本人の違いはあるのかもしれないですが、おっと…そういえば、ヨーコさんは日本人ですよね。いくら向こう育ちでも、「ちょっと…、家で言ってくれるのは嬉しいけれど、こんなの世界に向けて歌うのは勘弁してよ！」と少しも感じなかったのだろうか？まあ、ステージで袋に入って無言、みたいな活動するような、凡人には計り知れない人ですから…。あと、愚痴、人格攻撃の点で見ても、やはりジョンは、アルバム「イマジン」に入ってる、「ハウ・ドゥー・ユー・スリープ」において、解散後不仲だったポール・マッカートニーを、暗に非難しています。平和の象徴と言われる歌を看板にしてるアルバムで、他の誰もしたことないくらい人をののしっている…このアルバムには、先の、オーヨーコ、愛してるよ～、も入っていますが、彼を信じるまま別れ（させられ）た、前妻からすれば、これ、聴くに耐えないものではないだろうか？これらを深く考慮した様子もなく発表し、平和、愛の人の代表のようになったジョン。う～ん…、彼は聖人でもなんでもなく、むしろ非常に、自分勝手なところのあった人だと、わたしは思います。でもおいたちが不幸で、あんなビッグになりすぎて、一概にひどいヤツだと非難もできない。それに人間は、多かれ少なかれ矛盾してるものだと思いますから…でもイマジンは落差大きすぎ！そんなジョンに対し、彼の詩は偽善で、いささか問題がある、とは誰も言いませんね。むしろ、プライベートを包み隠さず歌うその姿勢は、他のメンバーより評価が高いくらい。確かに、（相手の見えない）愛してる～♪や、人として優しく～♪みたいな、無難でありがち、万人向けな歌詞よりは、数倍面白いとわたしも感じますよ。それに、アルバム・イマジン、凄く曲がいいですしね。ということで、要は歌詞に決まりや、心がけるものなんか、実は無い！なんだか、世紀のスター、ジョン・レノンを見てると、そんな気がしてしまいます。彼は作曲面でのコード進行も奇想天外。いい曲とは？曲作りの基本は？　歌詞の意味は？そんな議論してるのがアホらしくなります。どんなジャンルでどんな内容を歌ってても、どんなコード進行とアレンジだろうと、音楽というのは、面白いか？　いいと思うか思わないか？全てこれだけではないだろうか。そういえば日本の、特に最近のアーティストといわれる人たちには、歌詞でも歌でも、もっと露骨な冒険をしてもらいたいものですね。国民性なのか、どうも売れてる曲の歌詞が、優等生的で無難、かつ幼いものばかりと感じて仕方ありません。歌詞一つで、これだけネタにできるものは、今の日本に、ほとんどないんじゃないだろうか？ディアーヨーコ↓http://www.youtube.com/watch?v=n4rBsbL0M6k
06May
- 我が店の手書きＰＯＰ展
  売り上げ悪いっ！！！うちの書店、今年の（も？）ゴールデンウィークはダメダメでした。お客さんがまるで来てくれません…そのくせ、わたしの仕事は一向に楽にならない、というサイアクのパターンです。休日は荷物が来ないので、バイトたちはヒマそう。なのでみんなには、いつものパターンでＰＯＰを書いてもらいました。うちの店、コミックの売り上げだけは良くて、特にコミックスのＰＯＰには力を入れております。以前も、ＰＯＰ展を発表しましたけれど、↓http://blogs.yahoo.co.jp/jagnoise6801/40160575.html今回もいい作品が揃ったので、せっかくだから、その第二段をやりたいと思います。うちのバイトたちはみんな上手ですよ～まあ、書店にバイトに来るような子たちって、こういうの好きなのばっかりですから、うまいのも当然なんですが。夜のリーダーの作品！主力の大学生の作品です！緻密だ…フリーター男子の作品。女子大生バイトの作品！いや、みんな凄いね！！ホント、感心するくらい上手い！！と、ここで、一人別世界をゆく男が・・・本人自信満々に、何故か凄く嬉しそうで、ウキウキにペンを執っているんですが、彼の作品というのが・・・なにこれ？　てか、明らかにおかしいでしょ…エヴ●…？？冬のソ●タ(笑)ハリー●ッターえーと、北川●子…　本人怒るよこれ…しかし、ちょっとあまりに、予想を超えた仕上がりだったので…、みんなで笑いが止まらず、接客非常に困りました。あまりに笑ってしまったので、彼少し傷ついたらしく、「ちょっと、人の笑うだけじゃなくて、てんちょ～、自分だって書いてみてくださいよ～！！」と言ってきた。えーっ！！おれ書くの？？絵なんて、数十年、まともに書いたことないけど、たぶんイケるよ！「意味わかんないっすよ！」いや、なんか描けそうな気がするんだよね。というわけで、なんとなくウキウキで、萌えっぽい絵を書いてみましたよ。どうだ～！！　必殺ボールペン書き～！！（なんかヘン…）でも楽しい。マンガ、本気で描いてみようかな…。
24Apr
- 村八分というバンド。
  Rockとは生き様である！！誰かがそういってるのを聞いたことがあります。俺はRock一筋だから！！そんな台詞も良く聞く･･･Rock！自分も含め結構安直に使ったり語ったりするが、Rockってどういうものなんだろう？音？　ルックス？　生き方・行動・考え方？？　これは本当に人それぞれで、普遍的な答えはないだろう。ところで、それらの答えはこれだ！…と断言するつもりもないのですが、日本のバンドで、僕が珍しく、非常にロックだ！セクシーだ！と強烈に感じるグループがあります。それは、ロック好きな方なら、いちいち声高に言わなくても、結構な確率で知っていらっしゃると思われますが、村八分というバンド！１９７０0年代初頭という、日本のシーンにほとんどロックなんてなかっただろう時代に、元ＧＳダイナマイツのギタリスト山口富士夫さんと、ヒッピーのチャーボーを中心に結成。わたしは当時１歳なので、当然リアルタイムで知る訳もないのだが、京都をベースに活動し、幻のロックバンドと言われたそうだ。ストーンズみたいな…との意見があり、確かにＣＤを聞くと、演奏、アレンジは露骨に、ミック・テイラーがいた時代の、ストーンズっぽくはあります。しかし呪術的に「がなる」ボーカルは、全くミック・ジャガー風ではなく、非常に強烈で独特、慣れるまではあんまり聴き心地がいいとは言えない歌だ。しかし、こんなボーカルは、日本にも世界にも、前にも後にもいない。また、はっぴぃえんどなんかもそうですが、チャーボーの詩は、後の日本のロックのように、安易に英語に逃げないと言うか、非常に詩的で、なにより「御所」だとか、日本固有の表現も出て来て、自分はそこが素晴らしいと思う。それに、楽曲も、山口富士夫さんのブルースっぽいギターも文句なくかっこよくて、３５年後の今聴いても、マネしたくなるくらいカッコイイです。当時は今ほど情報もなかっただろうに、70年代初頭の日本で、よくこれだけのブルースロックなギターをプレイしたなって驚く。だって、あのこうせつの「神田川」より古いわけですからね。彼らの、ＣＤジャケとかに過ぎませんが、そのビジュアルを軽く見ただけでも、日本のロックバンドにはあまりない不敵さ、セクシーさを感じる。以前音楽関連の仕事をしていた時、チャーボーの詩集及びヒストリーみたいな本が出て、入荷してきたことがあり、割と高額本だったので買えませんでしたが、、パラパラ読んで、その、あまりのアーティスト的指向と人生に感動したことがあります。Voチャーボーは実際、芸能界からのスカウトも多く、その後スターになるチャンスが幾らでもあったにもかかわらず、芸能を拒否し、京都で詩を書いて歌を歌う生活をし、やがて薬に溺れ、94年に淋しく亡くなられてしまったそうです。実は私個人は、こういう生き方がかっこいいとは思いますが、自分に合っているとは思わないし、素晴らしいとかさほど思いません。それはたぶんわたしが、ロックな生き方をする、天性のロッカー的な人間ではなく、普通の人・・・、はたまた傍観者だからなのだが、でも自分を棚に上げて思いますけれど、まさに、こうした計算されてない生き方こそがロック！と言っていいのではないだろうか？http://jp.youtube.com/v/G9EqrB0ISawこの村八分の、それなりの音質で聴ける、一応唯一の代表作といえるのか、「ライブ村八分」は、普通のCD屋にはあまりなく、Amazonもなかった当時、僕は販売元のGoodlovinというレーベルから、通販でダイレクトに買いました。そして！ついでと言ってはなんなんですが、ギターの山口富士夫さんが８０年代後半にやった、ティアドロップスもご紹介。バンドブームという世相の中、一般にもウケると思われたのか、珍しくメジャー・レーベルから出された作品で、村八分よりはもう少し８０年代っぽいサウンドで、ストリート・スライダーズ好きが一発でハマリそうなロックンロールです。わたしはこちらも、当時からＣＤを持っていますが、今どうしても見当たりません。（当時のバンドメンバーに借りパクされたのかも・・・。）やはり歌に、独特のクセがあり、どうしてもこの人たちの場合、非ＰＯＰになりがちですが、でもやはり詩が良く、不思議な心地よさもあるサウンドで、わたしは８０年代後半くらい、かなり愛聴しました。
19Apr
- パクリ？な曲
  上海万博のテーマソングが盗作疑惑だそうですね。わたしは元々バンド活動をし、自作自演していた者として、こうした盗作の話題となると、やはり食いつかずにはいられません（笑）この件については、わたしの周りでも、中国と言うだけで怒り心頭！！やはりあの連中は安易に盗作、パクリばっかりだという批判する人は多い。確かに、露骨になぞって、わがオリジナルだと言い張るのは、恥を知れといいたくもなりますよね。そういえば、一から生み出した日本に対する敬意がない…、とかいう意見も見たし、聞きました。でも、これなんか、ちょっと、言い過ぎではないかと思います。曲に関していえば、日本人もそんなに人の事は非難できないのでは？というのも、わたしがまだ若かった70、80年代頃（現在？？？）は、日本も、アメリカやイギリスのものを、普通にパクッたりしていました。当時は、みんなにあっという間に噂が広まるみたいな、ネットというツールもなかったし、それに洋楽ロックは、一部のファンが、マニア的に聞いているみたいなところがありましたからね。普通の日本ＰＯＰＳを好む人は、全然そういうのを知りませんでした。なので、平気でイントロがそのまんまとか、れっきとしたプロフェショナルの曲でもありましたよ。例えば、これはあまりにも有名ですよね↓【公式】シーナ＆ロケッツ　レモンティ【LIVEアーカイブ】SHEENA & THE ROKKETS LEMON TEA LIVE with　山口冨士夫1978-2013 SHEENA & THE ROKKETS' 35th ANNIVERSARY KOLLECTIONfrom 1986 DOUBLE LIVE ALBUM "CAPTAIN GUITAR AND B...www.youtube.comこれはエアロのですが、ヤードバーズのが有名です。わたしは、高校生の時実はこのエアロのバージョンを初めて聞いたのですが、最初これを聴いたとき、「なんでエアロがシナロケのコピーしてるの？？？？」ってなりました（笑）シナロケのバージョンは、小学生の頃から、スネークマンショーで知っていたんですよね。これも、まるきりではないけど、自分で考えたと言われるとちょっと…、と思うレベル。↓HD THE MODS 崩れ落ちる前にTHE MODS 崩れ落ちる前にwww.youtube.com今はこうしてすぐネットなどで調べられて、あっという間に広まってしまうし、結構若い人が、古いロックとか、洋楽に詳しかったりしまよね？当時は、気付く人は気付いて、あくまで身内レベル程度で文句を言う感じでしたが、そもそもがかなりマイナーで、あっと言う間に全国に広がる、みたいなこともありません。当時のプロの、みんながみんなではないけれども、かなり頭を悩ますことなく、安易なアイディアで、大儲けした人は多いことでしょう。そういう事を思い返すと、影響力の大、小は別としても、やはり、日本人は偉そうな顔をして、一から生み出したオリジナル日本、なんてことは言えませんよ！当時だけではなく、ロックで言えば、やはり今も相変わらず？？↓ドラ◎ンアッシュと、↓とまあ、わたしはなにもここで、盗作疑惑を暴き、糾弾したいわけではないんですよ！！！バレないバレない、丸ごと盗んでやれ！という確信犯なら問題ですが、自分の経験上、どこかで聴いていて、覚えてたメロが思わず出てしまった、ということもあると思うからです。これ、わたしが天才ではなく、平凡だったからでしょうが、作曲経験のある方で、同じ思いをした方はいらっしゃるんではないでしょうか？どこかで聞いていた曲が、なんとなく潜在意識が覚えていたらしく、うかつに出てしまった！！そういう事が、わたしも過去に、何度かありました。覚えていることで言えば、バンドに新曲を持ち込んだら、「ハウンド・ドックのまるきりパクリじゃないか！」とメンバーに指摘されたことを覚えています。わたしは６０年代、７０年代、８０年代洋楽ファンでしたから、ハウンド・ドッグなんて、全然好きでもなく（どちらかというと嫌い）、ほとんど聞いたことがないにもかかわらず…多分どこかで聞いてた彼らのメロを、無意識取り込んでしまったんだと思うんですね。これは前にも書いたことではありますが、特に、歌える、いいメロディーにこだわって作っていると、一番不安になるのはそこの部分です。あまりにも出来すぎたメロだと、これ誰かの曲じゃないの？って、確信が持てなくなります。↑↑それはあんたがプロじゃなく、才能の無いシロウトだからだよ！！！しかし、プロ中のプロで、誰もが名音楽家だと認めるであろう、かのストーンズでさえ、ある曲に似てる、盗作ではないかと指摘されたことがあります。ミックが、「どこかで彼女のを聞いていたのかも…」と自信なさげに言ってたインタビューも見たし、私個人は、言われるほど両者は全く似てないと感じるんですが、参考までに↓KD Lang - Constant CravingThe Rolling Stones - Anybody Seen My Babyこれ、そんなに似ていますかね？私的にはこのくらいで盗作と言われてしまうと・・・と思うんですが。あとこれ、個人的には、自分が大ファンということを別にしても、ストーンズのほうが絶対いい曲だと思いますね。とまあ、要するにですね、重箱の隅をつつくように、こんなことをいちいち言ってたら、スリーコードの王道ロックンロール、王道ブルース進行のブルースはどうなるの？って話ですよ！！！！！キリがなくなりますし、怖くて作曲なんかできませんよ。オリジナルと言われるものに、当然敬意は払うべきだと思いますし、発信する人の影響力や状況で一概には言えないものの、わたしは極論すれば、コピーでさえもう別物という見方も、できなくはないと思っています。限りある楽器のフレット、音階、コード合わせのなか、これだけの作品数と情報量で、ゼロから、全く過去に聞いたこともないオリジナルをと言われてもね…それをゼロからと感じさせるのが、真の天才かもしれませんが、それだったら、今のロックシーンに、真の天才はあまりいないんじゃないかと思う。まあ、意識的に、「どうせパクったところで、誰も気付かねぇよ～！」というのは当然ダメですね。生みの苦しみを味わず、多額な報酬をもらうのは、やはりいい気分はしないです。しかし、あえてオマージュしたとか、無意識に似ていたとか、あらゆるパターンがあり、そんなの他人が見て区別がつくわけでもなく、ここが判断の難しいところです。まあとにかく、パクリに関しては、日本も今でこそ、まだシビアーになったと思いますが（上目線ですね…）あまり世界に、でかいことは言えないと思ってたほうが、謙虚でいいと思いますよ、わたしは。
10Mar
- ベースという楽器とわたし
  私の楽器紹介♪なんて書庫、一応あるのですが、もはや誰も気付いていないでしょう…（笑）とにかくそこで、わたしの所持する楽器について、過去に全て紹介してきたつもりですが、思い切り忘れてるものが、いくつかあることに気がつきました。今日は思い出したついでに、その中の、残された大物？を、ここで久々に紹介しちゃいましょう。それはタイトルにもありますが、こちら↓ベースで～す。って…、まあ、楽器やってる人なら見ればわかりますよね。これは、YAMAHA　BB1200という機種です。わたくし、ギターについてはオタクの域ですが、ベースはいまいちよくわからんもので…もう完全に録音用アイテムとして、どうでもいい感じで、部屋のそこらにぶん投げていたのです。しかし、最近ブログ関係の、ベーシスト兼Ｖｏ、Andrew氏のところで話が出ていて知ったのですが、これ、もう生産されてない貴重なものらしいのですよ。おまけに、かの「ポール・マッカートニー」が、70年代後半頃、少し使用してたとか…まさに「ええっ？」て感じです！！ビートルズ大好きとしては本当にうかつでした…どうもポールはヘフナーかリッケンのイメージしかなくて…こんなのまで使ってるとは夢にも思わなかったです。はい。ちなみに、このベース、自分で買ったものではありません。これがわたしのものになったいきさつを説明しますと、わたしは元々、フェンダー・ジャパンの、真っ黒の「ジャズ・ベース」を持っていました。それも録音用に、知人から一万くらいで買ったもので、なかなかいいサウンドとルックスで、結構気に入っていました。ところが、あるとき、知ってるバンドのベーシストが、一度それ弾きたいので貸して欲しいと言って来ました。まあ、スタジオ一、二回くらいならいいかと貸してあげたら、なんとそいつバイクでこけて…体は大丈夫だったのですが、わたしのベースが吹っ飛び、着地したところにクルマがきてバキバキ、という…（大泣き）で、そいつが、申し訳ない、かわりにと持ってきたのが、なぜかこの「BB1200」でした。これは当時、多分12万円くらいのベースで、ジャズベースより全然高級機種。今思えば完全に得した形です。しかし、当時はジャズベースが気に入ってたし、ロックンローラー気取っていたし、別にベーシストではないので人前で弾かないのだけれども、でも…、こんな「フュージョン」みたいなベース嫌だ～！！と内心ショックを受けていました。しかし、必要に駆られ仕方なく、一度録音で弾いてみたら、なんと、見た目とは裏腹に、ものすごく太くて、パンチがあるロックなサウンドなんですよ…ジャズベースなんかよりはるかに素晴らしい（と感じる）サウンドです。というわけで、あれから20年。もう今ではなくてはならない、下手すると、ギブソン・レスポールより弾いている楽器となっています。裏。スルーネック仕様です。欠点としては、レスポール並に、大変重いんですよ。このベース。と、ここで、長くなって済みませんが、私のベースプレイヤー雑感みたいな話しをしたいと思います。わたしはメインはギタリストで、長年ギターを弾いてきましたが、一年間だけベーシストとしてバンドに参加したことがあります。というか、ベースが脱退したので、しばらくツインギター状態からベースに転向しただけですが、別に難しい小技決めるバンドでもなかったので、なんとなくやり過ごせました。でも、ベースは、ある意味ギター以上に面白く、とてもやりがいを感じました。というのも、あくまでドラムのリズム感が悪くない、という前提ですが、バンドのグルーヴが、ベースの調子一つで大きく変わります。（あたりまえですが。）リズムを取りながら旋律を奏でるという、打楽器と弦楽器の橋渡し的位置の為、ベースのノリ如何で、ギターや歌がより映えたり、全然ダメに聴こえたりするぐらいです。それくらい大きなポジションなんだなと、演奏していて強く実感しました。そして、これは個人的意見なのですが、ベーシストは、ベースしか触ったことがない人より、ギターなどの楽器も出来る人の方が、わたしは良い演奏をすると思いますね。これは他の楽器にもある程度言えることかもしれませんが、いろんなベーシストと演奏してみて、わたしはそう感じました。ベースしか知らないプレイヤーは、ギターの気持ちや立場、それに全体のバランスを考えられません。非常にギターや歌を映えにくくする、無駄に手数の多い、それでいてグルーヴは弱いという、そんなプレーヤーが何人かいましたが、例外なく他の楽器に関心ない人だった気がします。（人を思いやれない性格、というのもあったかもしれない。）とにかく、言うまでもないことですが、やってみたら深くない楽器は一つもありません。ベースもまたしかり。やればやるほど深くはまるし、わたしのような、細かい部分作業が苦手で、全体から見るほうが向いているという人にこそ、実はハマリ役の楽器だと思います。ちなみに、私の好きなベースプレイヤーですが、勿論トップは、ポール・マッカートニーですね。他には、ジョン・エントウィッスル（ザ・フー）ジョン・ポール・ジョーンズ（レッド・ツェッペリン）ジャック・ブルース（クリーム）アンディー・フレイザー（フリー）ロニー・レイン（スモール・フェイセズ、フェイセズ）オヴァレンド・ワッツ（モット・ザ・フープル）ジャック・キャサディ（ジェファーソン・エアプレーン）スキップ・バッテン（後期バーズ）リック・ダンゴ（ザ・バンド）ボブ・モズレー（モビー・グレープ）ポール・シムノン（クラッシュ）ブルース・フォクストン（ザ・ジャム）コリン・モールディング（XTC）サム・ヤッファ（ハノイ・ロックス）こんなところかな…まだ思い出すかもしれない。ベースが強く印象に残る曲はこれですね↓http://www.youtube.com/watch?v=ZzLky4U-xCg