住宅新築検査における欠陥住宅防止策 基礎編
本日は基礎のコンクリートについてのお話です。
基礎も欠陥住宅を産みやすい工程の一つです。
そこで、コンクリートを流しこむ時の要注意事項!!
1.現場でコンクリートに水を混ぜない!!
コンクリートに水を混ぜると著しく強度が低下してしまいます。
なぜこのようなことが、現場で行われてしまうかというと・・・・
施工が楽だからです!!
水を混ぜたコンクリートはなめらかで流動性が良く、
流し込むのが非常に楽です。作業性が上がるのはわかりますが、
それによる弊害は計り知れません。(絶対止めさせましょう!!)
2. 養生期間を守ること!!
コンクリートを流し込んでから、強度が発現するまで間、
上写真のオレンジの型枠を外さず、放置しておくこと
冬場は特に冷え込みます。
この時期だと最低5日は必要になるでしょう。
(冬場はコンクリートが固まるまでに時間が必要です)
特に建築を急がれている方は要注意!!
この期間を短縮して、仮住まい費用(賃貸家賃)を抑えたいのは
わかりますが、欠陥住宅が出来上がってては本末転倒です!!
ご注意ください。
住宅新築検査における欠陥住宅防止策 基礎編
本日は基礎の前工程である杭工事についてです。
軟弱地盤ですと、たいていの場合は杭工事を施します。
今回はコンクリート杭ですが、ひとつ重要なことがあります。
それは・・・・
杭の位置と高さです。
ほんとに基本的なことなんですが、よくあります。
---位置---
コンクリート杭の場合ですが、土地に”ガラ”が入っていると打てません。
だから勝手に変更しちゃうんです。
(これで欠陥住宅になった例もありました。)
---高さ---
なかなか合わすのが難しいです。
杭と基礎の底に盛土や石があるとそれで沈んでしまいます。
(そういう欠陥住宅もあるんです。)
やはり現場が大事ですので、しっかりチェックしましょうね!!
欠陥住宅検査(瑕疵検査)の記録 構造編(不同沈下)
いきなりヘビーなものがきてしまいました。
本日の欠陥住宅事例は不同沈下です。
K様邸は築2年ちょっと。
レベルで測定すると
南東方向へ4/1000程度の床傾斜!!
(約8mで32mmの傾斜でした。)
さらに柱も同一方向に倒れてました。
(不同沈下です!!)
もちろん他にもたくさん・・・・
いつもの如く断熱材がない・・・・
業者さんにも来ていただいて、補修を要求しましたが、
すぐには回答は出せませんとのことです。
(明らかに若そうな監督なので、仕方ないですが・・・・)
このような欠陥住宅は補修するにしてもやはり時間がかかります。
こういうひび割れにはご注意を!!
地盤は大事ですよ!!
欠陥住宅検査(瑕疵検査)の記録 構造編
ご無沙汰しております。(さぼっててすみません・・・)
師走はやっぱり師走です。
あっという間に今年残すとこと5日です。
本日は見るも無残な欠陥住宅事例です。
大阪市阿倍野区のH様邸。
木造3階建でヒドイ欠陥住宅でした。
まずは雨漏れ・・・・
その他にも・・・・・
・虚偽申請
・構造計算書なし
・隣の建物とつながっている!!
・準耐火違反
・漏水によるカビ・木材の不朽
・断熱材の欠落
・接合金物の未設置
とんでもない仕事です。
あきれて物が言えません。
雨漏れが発覚した当初・・・・
施工会社の社長(1級建築士)はお施主さんに何と言ったか想像できますか???
なんと・・・・
”ネズミの小便ちゃいまっか!!”
です。
早くそんな会社は無くなってしまえと思います。
近所でもこの工務店は家を建ててるのですが、
そこでは・・・・
”ベランダが落ちたそうです!!”
Hさんがかわいそうでなりません。
法廷で絶対ぶちのめしてやるう~~!!
木造3階建を購入されるときは、欠陥住宅の可能性が
高いので、気をつけてください。
住宅みちしるべ流!! 住宅検査(欠陥・瑕疵)の記録 構造編
本日は非常にむごい話です。
この家を設計した設計士はデザインで有名なのですが、
家を自分の作品としか思っておらず、全くD様の要望が
反映されていないまま、建築されてしまったケースです。
計画時は言ってもいないのにコンクリートのプランを持ってきたり、
鉄骨を使ってみたりと、やりたい放題だったそうです。
D様は非常に高齢で、口約束のみで建築が始まって
しまったため、希望と違う面積の小さい家を建築されてしまいました。
しかも、現場を見ると欠陥のオンパレード・・・・・
耐力壁なのですが、ラスカット合板が戸袋で切断・・・・
耐力壁になってません!!
梁せいがスパンに対して小さい!!
構造計算はもちろんされてません。
しかもこの設計士は事態が悪くなったとわかって、
逃げてます。
ほんとにとんでもない話ですよね。
家を自分の作品としか思ってないような
建築家には頼まない方がいいと思います。
たとえそれが有名な方であってもです。
皆様、気をつけてください。