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住宅みちしるべ流!! 住宅検査(瑕疵・欠陥)の記録 リフォーム編

長らくさぼってて申し訳ありません。



今日は訪問販売をやっているリフォーム会社の検査記録です。




全く意味のない補強やシロアリ駆除、瓦の調整を


した上に高額な請求を突き付けてきた事例です。




これは小屋裏の梁の割れ補修・・・・

小屋裏だけやっても全く意味がありません。


住宅みちしるべ


シロアリ駆除もやっているみたいですが、

肝心の床下はやっておらず、意味がありません。




これは瓦のずれ修正と固定


住宅みちしるべ

シリコンで瓦を密着させているようですが、全く必要のない工事です。






なので・・・・


交渉は全額返金を求めました。





施主であるS様(兵庫県)は非常に人柄の良い方です。


このような住生活者の方を欺くような悪徳リフォーム会社は


早く無くなればいいと思います。

住宅みちしるべ流!! 住宅検査(瑕疵・欠陥)の記録 雨漏れ編


先日検査をさせて頂いたH様邸



雨漏れがするという事で、いざ現場に乗り込みました。


H様は施工中の現場写真を撮っておられ、簡単に原因を発見する事が出来ました。


問題の写真はこちら・・・・


住宅みちしるべ

何かお分かりでしょうか??


これは下屋部分の軒裏です。




防水の施工手順が逆なんです。




業者さんはすぐに対応するとの事ですが、


他にも基礎の欠落、ホールダウンアンカーの欠落、


断熱材の欠落等もろもろの問題がありましたので、


依然として補修計画書の立案中です・・・・




なんでこんなに時間がかかるのでしょうか・・・・


ただの時間稼ぎかもしれませんね。


H様はこの家のデザインが気に行ってらっしゃってるので、


ご期待にそえるように、真摯に対応されるのを望みます。

住宅みちしるべ流!! 住宅検査(欠陥・瑕疵)の記録 構造編

今回は具体的事例を紹介します。




M様邸


我々が調査に入ったきっかけはカビでした。


上棟後に2か月程度、養生シートなしにほったらかされた結果、




合板はカビだらけ・・・・ 


住宅みちしるべ



含水率は30%を上回るものまである始末・・・・


住宅みちしるべ



壁量計算では壁倍率を3.5倍と仮定してますが、

厚み不足で3.0倍しか取れてません(2×4工法の場合)


住宅みちしるべ


耐力壁線上の耐力壁の長さは600mm以下

であり耐力壁とは見なせません。


(建築主事判断で変わってきますが、本件の場合はハイスタッドなので・・・・)


住宅みちしるべ




結果は欠陥三昧でした。




この現場は現在止まってます。


施工業者さんは基礎以外は建て直すと言ってますが、


補修計画の立案・審査中です。




M様ももう待てないと言っておられてます。


一刻も早く家が完成するのを願います。



住宅みちしるべ流!! 住宅検査(瑕疵・欠陥)の記録 断熱編

今日は断熱編のちょっと専門的な話です。


とはいっても、難しい話ではありません。




間仕切り壁上部・下部には通気止めが必要です。




住宅みちしるべ

床下通気止めの欠落


住宅みちしるべ

小屋裏通気止めの欠落




*通気止めはFLAT35(旧住宅金融公庫)工事仕様書に規定する

  もので、床下等からの空気流入を止めるために必要な部材です。

    



FLAT35の割増融資を受けている住宅でも施工されていない場合が多いです。



公庫の中間検査は断熱材の施工までは見れないことが多いですから・・・・



寒い家を作ることになりますので、注意しましょう。



住宅みちしるべ流!! 大事なお金の払い方

今日はお金の話をしたいと思います。


 

家を建ててくれる会社に、


自分が納得いく提案出ていないのにも関わらず


お金(契約金)を先払いするのはやめましょう。




契約金を払う先にと、対応が悪くなりがちです。


営業さんからしたら、契約金をもらうことは提案が満足してもらったという証なのです。


契約金を払った後に希望を言っても

”難しい”とか”それはよくないですよ”とか言われて、希望は通りにくくなります。



なので、お金を払う前に希望を全部伝えて

満足のいく提案を書面でもらってください。

(書面とは、具体的には図面・仕様書・詳細見積りです。)



書面はイメージではなくて、できる限り具体的に細かく書いてもらってください。

そのあとでの契約金の支払をお勧めします。




営業さんはすぐに契約したがりますが、出来る限りのばしましょう。

ちょっとぐらいわがまま言ってもいいんですよ。


いちばん大きなお買い物なんですから!!



住宅みちしるべ流!! 住宅検査(瑕疵・欠陥検査)の記録 断熱編

昨日の続きです。


今日も ”住宅の毛布(断熱材)” の話です。




突然ですが質問です。


夜寝る時に、毛布に隙間があると寒いですか??


もちろん寒いですよね。





実は・・・・・



家も断熱材の施工が悪く、断熱材がない


部分があると寒いんです!!





当然ですが、これでは断熱材は効いてません。

(結構多いですよ!! 検査した家では、だいたいダメです。)





家も人間も、毛布(断熱材)ですっぽりくるんでやると


暖かくなりますよ。




住宅みちしるべ流!! 住宅検査(瑕疵・欠陥検査)の記録 断熱編

あと1日で今年ももう12月ですねDASH!


皆様は夜寝る時、風邪ひかないように、ちゃんと毛布着て寝られてますか??




今日は・・・  


”住宅の毛布(断熱材)”  


の話です。





床下は冬場特に冷えますDASH!


なので、毛布のような存在である”断熱材”を入れなければなりません。


↓(白いものが床下の断熱材です。)





もしこんなことになってたら・・・・・


↓(断熱材がなく、床下地合板がむき出しです。)





めちゃくちゃ寒いです。(。>0<。)


暖房かけてもすぐ冷えてしまいますよ~~~~



皆様、気をつけましょう!!



住宅みちしるべ流!! 住宅検査(瑕疵・欠陥検査)の記録 構造編

検査やってますと、いろいろな欠陥に出会います。


今日は構造編(ビス)の話です。




壁(石膏ボード)に使用するビスには注意!!




*特に2×4の耐力壁等に使用するビスは、長さや種類を間違えると計画時

 の耐力を得られない可能性があります。区別が付きにくいので、大工さんも

 間違える可能性があります。


このビス長さは28ミリですが、本来は32ミリを使用しなければいけません。




ほんとにややこしい・・・・( ̄▽+ ̄*)



もっと簡単にすればいいのにと思います。








住宅みちしるべ流!! 住宅新築検査の記録 構造編

今日は構造の話です。


構造っていうと難しいイメージがありますので、簡単な話をしたいと思います。



釘の打ち方には注意が必要!!



----悪い例----

釘のピッチが150mmであることがわかります。

100mmピッチが正解です。

*ここは耐力壁であり、所定の強度を確保するためには

 外周部の釘ピッチは国土交通大臣認定の内容に適合

 (@100mm以下)させることが必要です。



大工さんに任せっきりにしてしまうと、


強度不足の家ができてしまうかもしれません。





現場ではしっかり確認するようにしましょう!!




住宅みちしるべ流!! 新築住宅検査の記録 基礎編

今日は基礎のちょっとだけ専門的な話をします。



コンクリートは法律で定めるかぶり厚さを確保することが大切です。



*かぶり厚さ・・・・コンクリート表面から鉄筋表面までの距離。

           強度、耐久性、耐火性を確保するために、

           建築基準法でも規定されています。


<悪い例>

20mm程度になっています。(法律では40mm)




<良い例>

40mmでOKです。




戸建住宅の場合、現場監督は現場に常にいるわけではありません。


職人さん任せだと、こういった不具合は放置される傾向にあります。




やはり、第3者である検査機関が厳しく検査することが大切です。