いわき市  元 市議会議員  山本健一 活動ブログ -2ページ目

ゆびさきの宇宙――福島智・盲ろうを生きて を読みました。

たいへん感銘を受けた。
本の主人公、福島智(さとし)さんは、
盲ろう者(盲聾者)。
見えず、かつ、聞こえない。

そのようなハンデキャップを持ちながら、
たくましく生きている。

指点字という手段でコミュニケーションする。

福島さんにとって、生きる上での力となっているのは、
次の三つとのこと。
1 ユーモアのセンス
2 常識にとらわれない自由な発想
3 自分の生きていることには、なにか必ず意味があるにちがいない、と確信すること

「生きているっていうことがクリアされていれば、もう本当に80~90%以上、人生は成功してる」
こんな言葉にも感銘を受ける。

NHKの
「課外授業 ようこそ先輩 みんな生きていればいい」
を見たい。著者の
「課外授業」です。

あー、そーそー。
本文で気になることが。

日付を記すに「04年」「08年」と表現している。
日本の年号で書けないもでしょうかね。

著者も日本人だし、読む者の多くも日本人なのにね。

自死という生き方―覚悟して逝った哲学者 を読みました。

著者の「葉隠」に対する理解がまちがっているのではないかと思う。

「『死にたがり』になっている武士」との表現があるが、普通、死にたがっている武士などいないと思うが。

しかし、現代の自然死の「末路」についての議論はもっとあってしかるべきと思う。この本のその点についての指摘は参考になる。

著者はこの本を書いた後、自殺したそうだ。ご冥福をお祈りする。

小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの を読みました。

昭和の男、という本を読んで、
小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの
読んでみようと思った。

小倉昌男といえば、
宅急便をつくり、
昭和を代表する成功者の一人と思うが、
家庭的には恵まれていなかった。

小倉の娘さんは、
境界性パーソナリティ障害だったとのこと。

家族に病人が、
特にケアが難しい病人がいると、
本人はもちろん、
家族もたいへんだ。

どんな人でも、
人にはわからない苦しみがあるものだ、
と改めて、痛感した。