いわき市  元 市議会議員  山本健一 活動ブログ -4ページ目

井上靖著「群舞」を読みました。

近くの薬局さまの
片側の壁一面に
本棚が設えられ、
多くの本が並んでいる。

私の趣味と合い、
本棚を眺めているだけで楽しい。
その本を貸してくれる。

久しぶりに貸してもらった本が、
井上靖の 群舞 である。

なんと 雪男 を題材に、
笑わせるところもあり、
井上靖には珍しいユーモラスな内容だった。

井上靖の描く女性は魅力的だなぁ。

吉村昭著「冷い夏、熱い夏」を読みました。

著者 : 吉村昭
新潮社
発売日 : 1990-06-27
図書館の本棚で通りすがりに見つけ読んでみた。

吉村昭の本はずいぶん読んだが、
そのいずれとも趣を異にしている本だった。

多分、自分の弟の死の事実を書いた本だと思う。

弟は50歳で肺がんで死ぬ。
本の書き手である吉村昭は、弟に肺がんの告知をしない。

がんの末期は、死に行く本人もつらいが、
見守る家族も身内もたいへんつらい。

わたしなら、冷静でいられるかは置くとして、自分の状況をよく踏まえたうえで、残された時間をどうするか、考えたいものである。

蔡焜燦著 「 台湾人と日本精神(リップンチェンシン)―日本人よ胸を張りなさい 」を読みました

台湾は、日本が日米戦争に負けた後、
チャイナの国民党の支配を受けた。

その台湾国民党政府が、
住民に恐怖政治を敷いた。
すなわち、台湾の白色テロである。

「ぼろぼろの綿入り服に唐傘を背負ってわらじ履き、天秤棒に竹籠を下げ、竹籠の中には鍋釜が・・・」
著者の蔡焜燦が、目にした国民党軍の姿である。

そのような党や軍が、かつての日本「台湾」を統治したのである。
民度の低い人間が、民度の高い民を統治したのである。
これは猛烈な悲劇である。

現在の台湾は、民主化して、そのような悲劇は過去になったが、
自分勝手な夢を他者に押し付ける、
肥満した大国が隣に厳然と存在する。

台湾の憂鬱は続く。