こんにちは!胚培養士のKitaです。
今回で胚培養士の研修シリーズ最終回となります‼
今までの研修シリーズのブログはこちらにまとめているので、あわせてお読みいただければ胚培養士をより身近に感じていただけると思います😊
最終回となりましたが、本日は胚観察の研修についてご紹介していきたいと思います。
胚観察は受精操作をした翌日から培養7日目までの卵の形態的な評価をする項目になります。
インキュベーターで撮影された卵の画像をモニター上で確認し、評価をつけます。また必要に応じて倒立顕微鏡での観察もおこないます。
最初は卵を正しく評価する研修からスタート!
評価に個人差があっては本当に正しい評価とは言えません🙅♀️
誰が観察をしても同じ評価になるよう、スタッフ全員の基準を揃えることが重要なのです‼
臨床外の胚画像を先輩スタッフに一緒に見てもらい、とことんすり合わせていきます。
また培養日数によって評価する胚の形態も変わるため、なんとそれぞれに研修項目があるのです…!
・培養1日目(前核期 )
・培養3日目(分割期 )
・培養5~7日目(胚盤胞期 )
クリックしていただくと培養日数ごとの評価について詳しく説明している過去の記事にとべます‼
1つの項目で数百個以上、時間をかけて正しい評価をつけられるよう訓練します。
一定の基準をクリア後にテストを受け、それが合格するまで研修は繰り返されます。当時は研修シートが山の様につみあがりました…。
さて、こうして胚の評価がクリアすると、次は観察方法 になります。
当院ではタイムラプスインキュベーターを導入しているため、観察はモニター上でおこなうことが基本ですが倒立顕微鏡で観察をおこなうことももちろんあります。
そこで必要になってくることは正確な評価かつ、スピーディーに観察を進めること!!
インキュベーターの外は体内環境と異なるため曝露時間を可能な限り短くする必要があるのです💡
臨床外で評価も観察方法もOKが出たらいよいよ臨床研修にはいります‼
通常の観察は観察者と観察介助者の2人でおこないますが、研修にはいる場合はさらにもう1人追加で観察をおこない、研修者の評価のつけ方や観察の仕方をチェックします。
臨床での観察も安定するまで数カ月おこないます。その後Lab長からOKがもらえれば、はれて1人で観察することができます🌸
以上で胚観察の研修は以上になります!いかがでしたででしょうか😊
今回の研修シリーズのブログを含め、長くお付き合いいただきありがとうございました‼
胚の評価についてや培養している胚についてのご質問やご不明点がありましたら、診療時間内にお電話いただければ胚培養士がお応えしますのでぜひご利用ください。
また、見学ルーム や木漏れ日テラス 開放の際にもお応えできますので、お気軽にいらしてください🤸♂️
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