こんにちは!胚培養士のKitaです。今回は胚培養士の要となる胚操作の研修について紹介します!
以前からの続きの記事になりますので、そちらもご覧ください(^^)

胚操作とは、ピペットを用いて胚を操作し、新しいDishへうつしかえる動作になります。
培養業務においてとても重要な工程で、胚培養士必修の項目になります。
患者さんから預けていただいた大切な胚を扱うため、ここから胚培養士としての責任がどんと重くなる瞬間です。この研修を始めたとき、不安と緊張で心臓がバクバクしていました…
それではどんな時にこの作業をするのか、簡単に説明しますね。
受精操作が完了した卵をインキュベーターで培養するための専用Dishにうつしかえたり、
その翌日に今度は分割や胚盤胞への成長に適した培養液にうつしかえます。
また、融解した後も胚を移植用または培養用のDishにうつしかえる作業が必要になります。
それでは実際に研修を進めていきましょう!
ここでいきなりピペットは持ちません🙅♀️ベテランの方の手の動きを撮影したビデオをみて学習することからスタートします!何度も何度も確認し、あたまの中に叩き込みます。
頭の中でイメージができたら、いよいよピペットの持ち方から指導が始まります。鉛筆と同じ持ち方で力を入れすぎないようにふんわり持ちます。

持ち方をクリアしたら、培養液のみを吸い吐きしてピペット操作に慣れます!この際勝手に液体が吸いあがってくる現象(毛細管現象)を経験してみます。
移しかえの動作の種類は用途に合わせてなんと4種類以上!!
なかには異なる培養液に移しかえるため移しかえ先の培養液で洗いという操作を必要とするものもあります。
この洗いは古い培養液を新しい培養液に持ち込まない環境をつくる大事なポイントになります。
この操作もひたすら鍛錬あるのみッ!
臨床で実際に患者さんの胚を操作できるのはすべての項目で合格の判断を得られてからになります。
全ての移しかえができるようになるまでなんと1年以上かかります…!!
かなり簡潔ではありますが、胚の移しかえの研修については以上になります!
いかがだったでしょうか?次回は胚観察の研修について紹介しようと思います😊
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