こんにちは!胚培養士のM・Yです。
私は学生時代、夜遅くまで実験をしていた部類の人間でした。
雑用をするのが結構好きだったので、よく試薬の作製のために夜遅くまで作業台の前に立ち、試薬が作られていく様子を眺めていました。
それなりに実験もこなし、論文を書くまでは良かったのですが
根幹になりうるだろう実験がどうしても成功しなかったのです。
説明書を何度読み直しても、何度実験してもどうしてもだめだったのです。
その実験が成功すれば、もっとすごい論文になる。その一歩前で私は卒業してしまったのです。
いまでもそのことが心のこりだったのですが……
今年に入り、久しぶりに大学を訪れると、まだ在学していた先輩から
「あの実験、すんなり成功したんだけど、Yさんなにしてたの」
と笑われてしまいました。
その先輩はとても素晴らしい実験操作をされる方なのですが、
あの時ほど悔しいことはなかったものです。

「技能には個人差がある」
これは実験だけに限った話ではありません。
もちろん、我々胚培養士にも言えることです。
では、浅田レディースクリニックではその「技能の個人差」があるのか。
答えは簡単です。
「取得する時間差は個人差がありますが、臨床の現場に立つ時は個人差が無いようになっています」
当院では臨床(患者様の大切な卵子、精子、受精卵を扱う時)の場において、
一定の技能テストに合格し、臨床の場に立つことを許可されたスタッフのみが、
皆さまの大切な卵子、精子、受精卵の業務に携わらせていただいています。
この技能テスト、当院の中のテストなので、「簡単なんじゃないの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
何度受けても、何年受けても、もし、ダメなところがあれば不合格です。
何度も泣いてきた胚培養士もいます。
私もその一人です。
ですが、すこしでも皆さまの治療に貢献していたい、その思いでやらせていただいています。
今後もそれを考え、日々技術の向上を目指していきます。

今回はここまでにいたします。
また次回お会いしましょう。