今朝もいつもの八王子交差点で街頭演説をしていると、向かいで公明党の現職市議の方が朝立ちを始められました。
そこから２箇所目の街頭演説場所の防府駅に向かう道中、３名の市議選立候補予定者の方々が演説や朝立ちをされている姿をお見かけしました。
来月４日の告示までいよいよ１週間を切り、各立候補予定者も選挙モードといった様相ですね。
さて、首長と議会のあり方、議員・議会の役割などについて何回かに分けて書いてみる第２弾です。
前回は首長と議員とが馴れ合うことはいけないと書きましたが、だからと言って反目していれば良いというものでもありません。
感情的な対立や、勢力争いの構図の中で議案の賛否の態度が決まるのは健全とは言えません。
昨今目立つ議会と対立し、議員定数削減などを主張する首長。
彼らは、いかに議員が仕事をしていないかをあげつらい、議員があたかも無駄飯喰らいのようにこき下ろすのが特徴です。
しかし、首長も議員もその地域を発展させようという思いがあるのは同じはず。
中には「自分のことしか考えてないのでは」と感じさせる方もおられますが、すくなくとも地域を衰退させようという気持ちは無いはずです。
ならば、その点においては首長も議員も目的を共有していると言えます。
首長は、議員をまちづくりのブレーンだと考えれば良いのです。
議員も住民の支持を得て議席を得ているのですから、住民の代表者です。
その意見は住民の意見であることに変わりありません。
馴れ合ってはいけないが、様々な意見や主張を聞くことは政策実行に欠かせません。
首長も神様ではありませんから、行政の全てを把握することは出来ません。
自分の見えないところで公正とは言えないことが行われていたり、無駄や、また癒着のようなことがないとも限りません。
そのチェックをしてくれる議員の存在はありがたいものであるはずです。
指摘があれば、真摯に受け止め改善に努めればよいのです。
議員、議会との関係をどう構築できるかは、人間の器量の問題かもしれません。
一方、議員・議会もいくらチェック機能を果たすとは言っても、単なる粗探しに終始するようでは建設的とは言えません。
首長をやり込めるのが目的ではなく、より良い行政運営を実現することが目的なのですから、建設的な指摘や提言・提案を行うべきです。
馴れ合いではなく、かと言って感情的な対立でもなく。
「和して同ぜず」
これが、首長と議会の、そしてまた議員同士の理想的な関係なのではないでしょうか。
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