12月議会閉会・・・怒るのも疲れるもんだ | 世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。


12月議会の最終日でした。

先ず最初の嵐は一般会計補正予算でした。

小学校給食の民営化のための補正予算が上程されていたのですが、教育民生委員会では、これを削除した修正案が提出され可決されたことを、教育民生委員長が報告。

この修正案について、賛否が問われました。

私は、

 ・教育長はこれまで「学校給食は学校教育の一環である」との見解を述べてきた。であれば、給食調理を民営化することによってどのような教育的な効果が得られるのかを先ずは明らかにすべき。

 ・また、華城小、中関小の保護者に尋ねたところ、配布されたリーフレットが分かりづらく周知が十分でなく、また十分な意見聴取も行われていないこと。

 ・昨今、食品偽装の問題が続出する中、利益追求をしなくてはならない民間業者に委託するこで、食の安全性の確保を不安視する声が市民の間で上がっていること。

などの理由を討論で述べ、原案に反対、修正案に賛成いたしました。

他の議員からも、議決前に業者への説明会の案内が配布されたこと、本日の14時から説明会が予定されていたこと、民間業者に委託しても現行よりも費用がかかること・・などの指摘が討論で示されました。

採決の結果、僅差で原案が否決され、修正案が可決。小学校給食の民間委託は、1年間据え置き検討されることになります。


第2の嵐は、水道事業会計の補正予算。

土日や深夜の当直業務を民間委託することに数名の議員が反対の態度を示しました。

こちらは、賛成多数で可決。私も補正予算案に賛成しました。


そして、監査委員の選任。

監査委員が辞表を提出したため、補充のための選任です。

一人は議会選出なのでもちろん異論は出ません。市長が提案したいわゆる「優れた識見を有する」方について、補助金に対する疑義で訴訟中のやはず園問題の当時の担当者であったことを指摘し、反対を表明する議員が出ました。

また、現在教育次長ということで、市長に近すぎるという意見も。人事案件について、質問や、反対があるのは異例のことです。

私は、

 ・退職公務員が間をおかずに監査委員となる場合、執行部に不利となる決算上の非違をただしづらく監査が形式的になる傾向がる。

 ・監査は市民の立場に立って行い市民に行政に対する批判材料を提供しなければならず、予算執行者からの独立が求められるので、今後はこれらの点を考慮してもらいたい。

などの意見を討論で述べた上で、人事案件でもあるので賛成をいたしました。

採決の結果、これも賛成多数で、議会の同意を得るという結果になりました。


そして、最後の嵐、監査委員を1名増やすという条例改正。

これは、なぜか最終日に追加議案として上程されました。最終日に上程されるということは、その場で採決を求めるということで、この手続きがおかしいと、議会側は委員会付託を求めていました。

本会議を休憩し、総務委員会が開かれました。

この委員会がお粗末で、求めた資料は提出されない、これまでの検討の経緯も示されない、質疑に明快な答弁が出来ないという状態。

監査機能の強化に反対ではないので、意見を付して賛成しようと思って討論も考えていたのですが、余りの執行部のいい加減にキレてしまい、思わず反対討論を行ってしまいました。

委員会での採決の結果、僅差で賛成多数で可決。

本会議が再開され、継続審査の動議なども出されましたが、これは否決。

採決が行われました。

私は、

 ・監査機能の強化において監査委員の増員は有効策でないと考える専門家がほとんどであること。

 ・単に人数を増やせば監査機能の充実につながるという考え方は、市民の目には実効性に欠けるパフォーマンスと映りかねないこと。

 ・議案上程までの経緯に問題がある。

 ・委員会でも求められた資料が出されない、はっきりした根拠、効果が示されない、質疑に対する十分な答弁がなされていないなど、効率的に審査にならず、議会軽視というよりも、市民に対して失礼である。

などの意見を述べましたが、所管委員会の副委員長でもあり、委員会での結論を尊重し、賛成をしました。

他の議員からは「反対討論より厳しい賛成討論じゃったね」と言われましたが、もう言わずにはおれないほど、怒りまくってました。

こんな感じで、今日は反対討論したり、反対討論みたいな賛成討論したりと、大変な一日でした。

通常なら、12月議会の最終日は午前中で終わることも多いのですが、結局16時過ぎ頃までかかってしまいました。

なんだか、疲れきってしまいました・・。

議案を提出する側が、十分な検討を重ね、しかるべき手続きを踏み、しっかりと準備していれば、ここまでもめなくても済む問題もあったと思います。

これでは本当に市民に申し訳ないというのが正直な気持ちです。

このブログは執行部の方にも読んでいただいている方が多いようです。

本当にお願いです。お互い真剣にやりましょう!


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