PMになりたくない症候群 @ ベテランIT営業が教える「正しいITの使い方、営業の使い方」
プロジェクトマネージャになりたくない若者というのが、入社2年か3年目ぐらいの人たちのことを言っているのか、プロジェクトマネージャとしての仕事を任せられるようになる30中ごろの中堅エンジニアのことを指しているのか分かりませんが、前者であれば実際にPMをやっている中堅エンジニアの苦労話を飲み屋ででも聞いて自分はそうなりたくないな、と思ってるかもしれませんし、中堅エンジニアが言ってるのであれば実際に経験した結果、もうあんなに見合わない仕事はしたくないと思ってるのかもしれません。
何れにせよPMと言う仕事が見合わないと感じることはあったりします。
PMの仕事が見合わない理由
まず、PMというのが何をするかと調べてみると、IPAのプロジェクトマネージャ試験の概要ページ にこんな風に書かれていたりします。
1. 対象者像 高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの責任者として、プロジェクト計画を立案し、必要となる要員や資源を確保し、計画した予算、納期、品質の達成について責任をもってプロジェクトを管理・運営する者 2. 役割と業務 情報システム又は組込みシステムのシステム開発プロジェクトの責任者として、当該プロジェクトを計画、実行、管理する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。 (1) 必要に応じて個別システム化構想・計画の策定を支援し、策定された個別システム化構想・計画に基づいて、当該プロジェクトの実行計画をプロジェクト計画として立案する。 (2) 必要となる要員や資源を確保し、プロジェクト体制を確立する。 (3) 予算、工程、品質などを管理し、プロジェクトを円滑に運営する。進捗状況を把握し、問題や将来見込まれる課題を早期に把握・認識し、適切な対策・対応を実施することによって、プロジェクトの目標を達成する。 (4) プロジェクトの上位者及び関係者に、適宜、プロジェクトの実行計画、進捗状況、課題と対応策などを報告し、支援・協力を得て、プロジェクトを円滑に運営する。 (5) プロジェクトの工程の区切り及び全体の終了時、又は必要に応じて適宜、プロジェクトの計画と実績を分析・評価し、プロジェクトのその後の運営に反映するとともに、ほかのプロジェクトの参考に資する。
責任と言う言葉が重く響いたりもしますが、これだけのことを自分が全てコントロール可能だとしたらやりがいがあり、楽しい仕事のはずです。
もちろん、何でもかんでもやっていいというわけでもなく、上位決定者とネゴを取ったり実行方針に関する合意を取るなど面倒な仕事もあったりもします。
しかし、それでも基本方針の合意が取れれば後は自分のプロジェクトとして実行管理ができるはず・・・。
が、実際のプロジェクトとプロジェクトマネージャの仕事はそうでもなかったりする部分もあります。
このプロジェクトマネージャやってて楽しくないと思うのは、下記のようなプロジェクト。
・ 決定権がまるで無いプロジェクト
・ 責任だけを取る役割
・ 適材適所に要員を配置できない
・ お客さんとの窓口だけを押し付けられる
・ ワーカー兼務
結局、そんなプロジェクトばっかりやってたらプロマネの仕事を嫌うのもさもありなん、って思ったりします。
それをうまくやるのもプロジェクトマネージャの仕事と言う人もいるかもしれませんが、理想と現実のギャップが激しすぎて毛嫌いする人も多いのではないかと思ったり。
これはそのプロジェクトの規模によったりもしますが、「君、プロジェクトマネージャね」と言われても実質やることはプロジェクトの管理だけでなく、設計や構築の実業務までをこなすようなことになり、プロジェクトマネージャと言う言葉と役割だけが一人歩きするケースもあったりしています。
あいつプロマネにしようぜ計画
(個人的にどうでもよいことと思ってますが)35歳プログラマー定年説みたいなのがあって、じゃあ君もプロマネの仕事ぐらい出来るようにならなければならないよ、ってな具合に役割を振られだしたりもします。
それまでプロマネをやって人は、一つ上の立場から指示を出すようにもなるんですが、それによって指示系統が著しく冗長で複雑になっている気もします。
プロジェクトの体制図を見ると、プロジェクトマネージャの上にはプロジェクトオーナーがいて、プロジェクトマネージャが出す方針について最終合意を得て支援や協力を得られるはずですが、そういう一つ上の立場の人が間に入ってあれこれ指示を出したりもして、プロジェクトマネージャの決定権や裁量権を奪っていったりもします。
結局プロジェクトマネージャに与えられる仕事は、その責任を取ることで上と下の板ばさみにあったりし、とても見合わない仕事と認識されたりするのではないかなと。
「プロマネとして一人前ではないから」という気持ちはわからなくも無いですが、十分な教育を受けることも無く役割だけが与えられて、何も出来ない状態でプロマネの役割だけをこなしていく羽目になれば、何も楽しいと思わないのではないでしょうか。
これは、体育会系の「先輩からやられたから後輩にもそうする」みたいなことを歴史的に繰り返していってるだけのような気もするわけです。
なので、プロジェクトマネージャには責任だけが残り、やりがいや楽しさを見つけられる要因が無いのではとも思ったり。
本当にプロジェクトが自分でコントロールできれば否応なしにやりがいや楽しさって見つかる気はするんですがね・・・。