イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ/クレイトン・M・クリステンセン
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人生において幸せの感じ方は人それぞれでしょうが、その人生の幸せとは何かを考えさせてくれる本です。
今は幸せだからずっとこのままでよいと思っている人も、今の環境を変えたいと願い他人が持っている幸福をうらやましく思う人もそれが本当に正しいことかわかりません。
ずっとこのままで、というのは現在の環境をそのまま維持し続けるということになりますが、経済環境の変化だけでなくそもそも自分が年老いていくということに対して逆行することはできないのでそもそもが不可能です。
他人の幸せというのも、自分から見て華やかであって実際のところはどうなのかわかりません。
それが本当の成功なのか偽りの中で作られた成功なのか、偽りの場合はそこまでして自分はその環境を手に入れたいと思うだろうかとか。
この本では、過去の成功・失敗体験からどうすればよいとか、こうやって歩を進めていきなさいという予測ではなく、理論を元に人生や仕事のやり方というものをプランニングするように書かれています。
私たちが働く目的とは何なのか、新しい分野に進出するときにどう考えればいいのか、その計画がうまくいかなかったときにどう方向転換すべきなのかといったことだけでなく、家族との向き合い方から子育てで大切なことというのを単に筆者の経験則から出なく、実績から導かれた理論で解説しています。
そして、理論を持つということの大切さもこう書かれています。
あなたは人生の重要な決定を、過去の事例や他人の経験を参考にして下せばいいと思うかもしれない。 (中略) だがそれでは、未来へ向けて船出するとき、その情報や助言を受け入れ、どれを聞き流すべきかという、根本的な問題の解決にはならない。これに対して、確かな理論を使ってこれから起きることを予測できれば、成功するチャンスを格段に高められる。
この本の面白いところは、家族や子育ての分野でもどうすべきかというところをかなりのページを裂いて解説しているところです。
自分には子供はいませんが、自分が親からしてもらったことと照らし合わせてみると納得することも多くありますし、理論を交えた子育て本というのはなかなか無いのではないでしょうか。
そんな仕事の考え方だけでなく、家族や子供との向かい方にも深く切り込んでいるので、何が人生において幸せなのかというのを深く考えさせられます。
成功というのは何なのか、それは1つしかないものでも他人の評価によって決まることでもなく、自分の中でそれを生み出しそして掴み取ることの大切さというものを考えさせれる本でした。
目次
第1部 幸せなキャリアを歩む 第2講 私たちを動かすもの 第3講 計算と幸運のバランス 第4講 口で言っているだけでは戦略にならない 第2部 幸せな関係を築く 第5講 時を刻み続ける時計 第6講 そのミルクシェイクは何のために雇ったのか 第7講 子どもたちをテセウスの船に乗せる 第8講 経験の学校 第9講 家庭内の見えざる手 第3部 罪人にならない 第10講 この一度だけ・・・・・・