残業しなくなってから考えるようになった3つのこと | A Day In The Boy's Life

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とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

不景気のあおりもあり、業務量が少なくなって残業時間が減ってしまったり、人件費削減のために早々に帰るように命じられたり、そういう経験をしているエンジニアも多いのではないでしょうか。


元々残業が多いと言われるエンジニアのお仕事ですが、私自身も入社当時は結構残業してたりもしてました。

好んでするというよりは、だらだらと仕事していていつの間にか遅くなっていたり、プログラミングなどはキリをつけにくい業務で、ここまで作ったらとか、このバグを直したらとかで、延々と時間が使ってしまい気づいたら終電間際なんてこともありました。


元々数ヶ月とかかかる開発の仕事ですから、その中の1日でできる作業量というのはしれていて、そしてその日に終るはずも無いことなんですが、夢中になっていたり、不安に駆られたり、(うまくいかなくって)やけになったりして残業突入というパターンが多かった気がします。

まぁ、何れにせよ時間と言うものを無限にあるかごとく、あまり気にすることなく仕事をしていました


最近では、先に書いたように会社のほうでも厳しく言われていたりして、残業と言うものがほとんどなくなりました。

まぁ、残業代が出ないと言う状況では、早く帰ったほうがお得と言うこともありますしね。

そんなこんなで残業をしなくなってから、1日の中で仕事に対する考え方が少し変わった点を書いてみます。



時間を逆算して考える


1つは、時間を逆残して考えるようになったということです。

例えば9時に始業して、18時に就業するとすると仕事に割ける時間は8時間です。

この時間で終らせるには、今日一日やるタスクにどれだけの時間を割くべきかを意識するようになります。


残業ありきで考えると、終らなかったら残ればいいんだとか、終電間際までの15時間労働とかとんでもない時間枠で考えるようになります。

そのため、朝からの仕事も集中力が得られません。

まったりやろうぜ、って気分にもなったりします


8時間と言う明確な時間枠を決め、この時間までにこのタスクを終らせないと、定時で帰ることができないという緊迫感を持って仕事をすることで、各作業も集中力と効率化の余地を考え出します。

システム開発する上で、スケジュールを細かく立てる割には、1日と言う作業単位の中ではあまり明確なタスク完了基準を持っていないような気もします。

なので、この日からこの日までにこの機能を実装するなんてあいまいな基準になり、前半のんびりやって後半押し込むような体に悪い仕事の仕方になったりします。


時間を逆算して考えることの効能は、後で書くような今日やることの意識、今日やらなくてよいことの認識、無駄を極力減らす努力をする、と言うところに結びついてきます。



明日に回すことの判断ができる


時間枠が決められているため、今日一日でできることというものも当然制限されてきます。

あれもやろう、これもやろうと無謀なタスクを突っ込んだところで終るはずもありません。

先に書いた逆算した結果、今日できるタスクは何かと言うものを考えれば、これは明日に回そうという判断もつくようになります。


それによって随分と心理的な余裕を生む効果もあると思います。

無理にあれこれやらなくっちゃということではなく、これ以外は今日やら無くても大丈夫なんだと言う、不安を取り除く効果をもたらしてくれたり。

この機能を全部実装しようと言う無理な計画ではなく、このモジュールのテストがクリアしたら今日は終わりという考えを持ったほうがキリがつけやすいでしょう。


今日やること、明日やることの判断をするというのは意外と難しいものです。

目の前に並べられたタスクの重要性や納期、様々なタスクを時間枠に当てはめた上でそれに取りかかれる残り時間など、色々な要因を考慮する必要があったりするからです。

最初は見積もりが甘かったりで、時間オーバーしたりすることもあると思いますが、それを繰り返しているうちに、複数の条件を考慮してタスクをこなしていったりする力も身についてくると思います。


また、今日やることや明日やることと言うタスクの粒度を考慮し、それを時間軸に当てはめていくと、何が無駄なタスクかと言うことも見え出します。

突き詰めれば、それはやる必要のあるものか、無いものかと言うことの判断にもなり、余計な自分の作業量を削減できる効果も出てくると思います。



細かいカイゼンを考える


最後に、その一日の作業時間を如何に効率的に使うか、と言うことを考え出すようになると言う点です。

なるべく時間を浪費する、無駄なことはしたくなくなります。

上司の無駄な自慢話に無理に付き合うことは苦痛以外の何者でもありませんよね。

決められた時間内に終らせるには、計画通りに実行するための無駄な行動や作業を極力抑えるよう考えます。


また、どんな些細なことでもカイゼンの余地ってものはあるんだな、と言うことが頭をめぐってくると思います。

ショートカットキーを覚えるとか、そんな些細なことでも一日の数分を削ることもできますし、どうやったらより時間を省略できるかということを考えます。


こういうのってありふれていて、何気なく時間を浪費してしまっているというのはかなりあるはずです。

せっかくITに頼るのであればより効率的にできる知識を身につけていくのも大事かと思いますし、無駄な作業はしないと言う心がけや意識にもつながってくると思います。



まぁ、これらを考えるようになり、時間を効率かつ有効に使う行動を心がけた場合、1日の仕事が終った際の疲労感それまで以上にあったりもしますが、早く帰れる分ゆっくり寝ることもできますし、飲みにいってストレス解消することも可能な時間があとにあるわけです。


そして企業側も、ある時間だけ働かせるということではなく、時間枠を決めて各々が供する仕事と言うものの意識をより高めるほうに持っていったほうが、効率的で健全な職場と言うものが作れるのでは、と感じます。