初心者が考えがちな「Linuxの普及しない理由」 @ 狐の王国
言わんとしていることはわかるのですが、理由が少し古すぎるような。
5年ほど前に挙げられたのであれば、「そうだな」となりますが今ではその理由はあまり当てはまらなくなっています。
インストールが難しいというの事もなくなっています。
ただ単にインストールするだけなら、インストールCDを入れて「次へ」ボタンを連打しているだけで完了します。
(それで目的のOSが完成するかどうかは別として)
昔のLinuxのように、ディスクパーティションをどう割り当てるやら、初期のインストールパッケージの依存関係がどうとか言う事もありません。
それらも全て勝手に解決して進めてくれます。
キーバインドが違う点は、OSが違えばみな違いますし、コマンドラインで操作しないといけないというのも、今では理由にはならなくなってきています。(最近のデスクトップLinuxはかなり優秀だと思う)
OSの用途がなんなのかで結果も違ってきます。
サーバーOSとして、Linuxの普及度ってどうなのよ、となれば「結構普及しているよ」となりますが、コンシューマ向けのOSとしてなら「全然ダメだよね」となります。
なので、コンシューマ向けOSとしてWindowsとLinuxを比較するなら、やりたいアプリが動かないからという理由もでてきますが、サーバーOSとしてならそういった理由はあまり出てきません。
(コンシューマ向けOSとしての)デスクトップLinuxで、ゲームをしたいとなると選択肢がかなり狭まるので、利用者もそれを選ばないという事は多いでしょうが、サーバーOSとしてLinux上で業務用のプロプライエタリ製品を動かしたいとなるとメーカ側での対応状況はそれほど悪くありません。
今回の議論の焦点がコンシューマ向けOSとしての普及度を挙げているのであれば、利用者にとってはWindowsだろうがLinuxだろうが関係なく「ネットにつなげたい」、「ゲームがしたい」、「デジカメで取った写真を加工したい」とかそんな捉え方しかしてないだろうなと。
なので、目的が何なのかでOSの選択肢は変わってきます。
ただ、初心者が家電量販店に行って「ネットにつなげたい。これだけできればいい」と言ったところでLinuxの選択肢は出てきませんけどね。
店員が勧めるはずもないですから。
Linuxでも「ネットにつなげるだけ」なら十分に要件を満たしているのに。
単に言葉の普及度をみれば、ここまで広く普及してしまったWindowsの方に分がある事はあきらかです。
あなたの使っているOSは?と聞いても「わかりません」と答える人も多いと思いますが、PCを使っている過程でWindowsという言葉を見る機会は多いでしょうから、選択肢を示してしまえば「使っているのはWindowsです」と答える人は大多数を占めると思います。
Windowsという言葉があまりにも一般化しすぎているからかと。
じゃあ、あなたの使っているPCのOSを下記から選んでください。
・ Whistler
・ Longhorn
・ Linux
多分、大体がカンで答えるでしょうから票は割れるような気がするんですよね。
※ WhistlerはWindows XPの、LonghornはWindows Vistaのコードネーム