まずは社内にWeb2.0「風」システムを | A Day In The Boy's Life

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とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

Web 2.0は説明不能、体験必須 / @IT


Web2.0を体感せよといっても、そのシステムの導入に懐疑的な人にとっては、そのために人が動くコストさえも嫌うのではないでしょうか。


そしてWeb2.0の本質は、つながり。
例え導入ができたとしても、多くの人の協力が必要になるわけです。
そして、その多くの人の協力によりつみあがる結果が出るまでには多くの時間を要すことになります。

その懐疑的な人たちは、それまで待ってくれるでしょうか・・・?


であれば、社内にWeb2.0系システムを導入するのは何から始めればよいのか?
私が感じるのは、まず「Web2.0風」のシステムを作ると言うことではないかと思っています。
そのシステム自体がWeb2.0でなくてもかまいません。
何らかの業務アプリに、Web2.0系のシステムやサービスで多く使われる要素を取り込み、それっぽく仕上げてしまうと言う事です。

多くの社内システムは、未だに白と灰色と黒を基調としたモノクロで単調なシステムが多くを占めます。


インターネット上にあふれる鮮やかで華やかで、使っていてワクワクするようなシステムは社内で見かけることはほとんどありません。
それは、業務を遂行するための道具と言う位置づけなので仕方の無いことかもしれませんが例え、それが単調でつまらないものでも外面を変えるだけでも少しは違うもの。
Web2.0に多く見られるようなインターフェースの革命をそこに取り入れて触れさせてみると言う事で、「こんな事もできるんだ!」という意識の変革を起こさせてみると言う手段も良いのではと思うわけです。


社内では、バズワードに躍らせる人は多くいても、その言葉を再現した実物のシステムに触れた事のある人は、そこまで多くはないように感じます。

特に、システム導入の意思決定権を持つような上の人になればなるほど。

触れた事がある人でも、例えばGoogle マップのような斬新なインターフェースを持つシステムを社内で構築するには、特別な技術や高額なソフトウェアが必要だと感じている人が多いのだと思います。


もちろんあそこまで大規模なものを作るにはそれ相応のコストはかかりますが、既存の単調なシステムとは一線を画するインターフェースを実装する事はそう難しいことでもありません。

いまはかなり多くのライブラリやパッケージ、そしてそれらを実装する為のTipsがインターネット上に公開されていますので、それらを上手く組み合わせる事で、そこまでの時間をかけずに既存のシステムへも取り込む事が出来るのではないでしょうか。


こうする事で、一つは既存のシステム開発の工数の一部として動く事が出来る点、そしていきなりWeb2.0系のシステムを社内に導入するよりは、はるかに工数がかからずに対応できる点などのメリットもあります。

実際には、Web2.0系のシステムを導入すると言う目的は果たしてはいませんが、それらに導入に億劫な人たちを動かすには、まず旧態依然のインターフェースだけではなく、巷にあふれる革新的なインターフェースに触れさせてみて、世の中の変革と言うものを少しはその人に印象付けることもからと感じます。