IT Minute:好むと好まざるとに関わらず職場環境をWeb 2.0化すべき時代
Web2.0がもたらしたもの、それは様々あるものの、良くも悪くもここまで外の世界で広がっているWeb2.0の波というものは、確かに近いうちに社内にも壁を越え押し寄せてくるものと感じます。
Web上で日常に触れる多くのものは、今ではそれを基にしたものであるが故に、それに触れている人は、何故それが社内ではダメなのかと疑問に持つことが多いのではないでしょうか。
また、アイデアが豊富な人はそのサービスを利用した業務の効率化や活かし方が頭に簡単に思い浮かぶ事でしょう。
利用者が声を上げることは簡単ですが、その導入を検討する、またその運用を行う情報システム部門では以前に書いた「社内システムの現状 - 社内システムとWeb2.0 - 」のような事に頭を悩ませる事になります。
社内に持ち込むことに懐疑的な人は、一昔前(Web1.0)と今(Web2.0)のシステムの違いが解り難いのだと感じます。
一昔前にも、共有知を活かすなどユーザー参加型のシステムはあったものの多くは失敗に終わりました。
その頃のそういったシステムの多くはルールによって利用者を縛り付けて知を溜め込もうとするようなものが多かったので、今のものとは違ってユーザー「強制」参加型だったわけす。
しかも、日常にはそういった類のシステムと言うのは数が少なかったですから利用者自身がそれによるメリットと言うものを肌に感じていなった。
そうして失敗に終わったプロジェクトに対してのトラウマを持っている人も多いのではないでしょうか。
外の世界でもWeb2.0という概念に対して否定的な考えや、その効果に関して疑問を抱く人も多くいます。
結局のところ、今のような盛り上がりがWeb2.0という概念で括られたサービスによって生まれたものなのか、はたまたWebの進化として必然的ににそうなっただけなのかがはっきりしないところもあるわけです。
そういうはっきりしないものを社内に持ち込むことに疑問を感じている人はさらに多くいるかもしれません。
それでも旧態依然のシステムが今後大きなメリットをもたらす保障はどこにもなく「社外」で起きた大きな潮流をうまく社内にも活かす方法を模索する他ありません。
その答えは、「社内システムの現状 - 社内システムとWeb2.0 - 」のまとめに書いたように、外の世界で起こっているWeb2.0と同じ経路を辿るものなのか、違うブランチとして進化していくところなのか、今はちょうどその過渡期にあるのだと感じます。