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304 Not Modified / 「私は違う」「それは承知の上です」
から。
ここで書かれていることはよ~くわかります。
私は、どちらかというとサービス精神が旺盛な方なので(笑)、「こんな事もできますよ」「あれも(機能を)つけましょうか?」なんて言ってしまって納期が膨らんだり、周りから「また仕事増やしやがって・・・」と思われてしまうほうなんですが、こういう否定から入るエンジニアは周りには非常に多いです。
理由を考えてみると、私が勤める情報システム部門ってコストセンターなわけですよ。
つまり何をするにしろ、「タダ」と言う事になるわけです。
それをいいことに、あれこれ言ってくる人を疎ましく感じるエンジニアが多いようです。
だから、情報システム部門の最大の武器がそのコストの明確化して提示することで(つまりはそのコストの提示によって相手に否定を受け入れさせる)、それによって受け流したりしています。
外のお客さん相手のようにサービス精神というのは薄いかもしれません。
それは、逆に言ってくるお客さん(情シスの場合は社内の人)もそのコストを意識していないという事もいえますので、仕事における等価交換の原理がそこには成り立っていないわけなんですね。
なんせ与えるもの(情報システム)はあっても得るもの(対価、評価)は薄いと考えているエンジニアが多いですから。
確かに情報システム部に依頼してくる仕事のほとんどは実現が不可能と言うものはありません。
ですので、大体の要望は実現が可能なわけです。
ただ、簡単に言いますけどそれを具現化するの労力をあなたは知っていますか?と問題視するエンジニアが多いのではないでしょうか。
相手は単なる希望的観測観測なのかもしれませんが、それが具現化することをエンジニア側は恐れているわけです。
そこで否定が入る。
この元になったサイトを見てたらふと思い出したことがあるんですが、エンジニア(これはエンジニアだけではない事は確かですが)には、足し算をして判断をしていくエンジニアと、引き算をして評価するエンジニアがいます。
私の経験上は前者が多いです。
足し算をしていくなんて前向きだなぁと思うかもしれませんが、足し算の原点は「0点」です。
つまり、何かを判断する時にまず起点を「0」にセット(否定)し、そこから自分にとっての良し悪しで点数を加算をしていくわけです。
100点にたどり着くには至難の業です。(まずありえません)
これは人に対する信頼度というか評価に対してもそのように考えたりしています。
初めて会った人を「0点の人」と位置づけて(つまり全否定)、付き合いの中で評価をプラスしていくわけです。
一方で引き算のエンジニアは、起点を「100点」にセットしています。
とりあえず、その人は最高の人だと位置づけて、嫌な事があったり「これは違うな」と言う評価でどんどんマイナスしていきます。
まぁ、大抵はどちらも平均点(50点)で収まりがつく場合が多いのでしょうけど、考え方としては足し算をしていく方が相手にとっては気が気じゃないですよね。
話を戻すと、エンジニアにとって最も避けたいのはあれこれ言ってくる要件が入り乱れてプロジェクトがデスマーチ化することです。
ですので、否定を武器にしているのだと思います。
よくわからない漠然とした要件だけでそれを実現しようとしたらいとも簡単にその状態に陥る事を経験の長いエンジニアほど肌に感じているのではないでしょうか。
だから否定が癖になっているのだと思います。
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