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せともん道楽だもんで・・・

主に東海地方の焼き物である瀬戸・美濃焼が好きで集めています。
ボクのブログを見て「せともの」に興味を持っていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします(^0^)

 

美濃桃山陶(黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部など)が生まれた聖地、

それが岐阜県可児市久々利(くくり)地区と言われています❕

そんな美濃陶の神聖なる久々利大萱の地で、

ひたすら本物の志野・瀬戸黒・・・造りに挑んでこれれた陶芸家さんのぐい吞の紹介です🍶

 

 

守谷宏一 先生の 「志野ぐい吞」 です🍶

このぐい吞は守谷先生のご自宅兼陶房に直接うかがい🚗頂いた逸品です✨

 

今回紹介する守谷宏一(もりやこういち)先生は、山形県出身の1944(昭和19)年6月生まれ。

東京の玉川大学で教員をしていた故 加藤十右衛門(1894年~1974年)先生と出会い、

大学卒業後に十右衛門先生に弟子入りします。

 

師である加藤十右衛門(かとうじゅうえもん)先生は、

荒川豊蔵や加藤唐九郎と同じ時代に活躍した美濃の陶芸家で、岐阜県重要無形文化財保持者に認定されていました。

主に茶陶を手掛け、志野や黄瀬戸、織部、美濃伊賀などに名品を多く遺されました。

岐阜県土岐郡笠原町(現多治見市)の町長もされていたそうです。

 

その後、国宝・志野茶碗の卯花墻(うのはながき)などの志野の名品を数多く焼いた岐阜県可児市久々利大萱の地で独立し、
桃山時代の志野や瀬戸黒、黒織部、美濃伊賀などの復興・再現を目指しました💪
2018年に 可児市重要無形文化財「志野」技術保持者 に認定されました👏

 

 

守谷先生は美濃桃山陶の聖地・可児市久々利で桃山時代の志野や瀬戸黒の再現に挑んでこられました❗
地元の美濃のもぐさ土、桃山の陶工と同じ手回しのロクロ、そして薪窯でじっくり時間をかけて焼く。
徹底的に古の桃山時代の陶工と同じ作り方にこだわっておられます🫡

 

 

この志野のぐい吞は、志野本来の色である白いを基調としたぐい吞で、

その白い釉に無数の小さな穴と貫入と言われるヒビが見えます👀

この肌合いが志野の持つ魅力のひとつです✨

 

鉄絵で正面には抽象的な二匹の千鳥🐤、

この👆の面には格子柄に○△の絵が描かれています❕

守谷先生は「何かわからないようなもののほうがおもしろい」と言っていました😁

 

 

白い肌にほんのりと淡いオレンジ色の緋色が美しいです🧡

この緋色は、薪窯の中で燃やされ、窯の火を止めて温度が自然にゆっくり冷まされていく過程で、

土の中に含まれている微量の鉄分が発色した、自然的で偶然性のあるものです😆

市販の顔料には出せない、優しい色合いが素敵です🧡

 

 

上から見ると飲み口になる部分にも緋色が発色していますね~👀

底も深く、たっぷりお酒が入ると思います。

使っていけばどんどん育って、いつかは桃山の志野になるんではないでしょうか・・・🥰

 


 

高台全体に釉薬が掛けられ見えにくいですが、わずかに見える白いもぐさ土は、

自ら40年以上前に地元の山の断層や、ゴルフ場造成時や宅地造成中の工事現場などから集めた宝の土を使い、
その原土に含まれる不純物を水簸と砂鉄を取り除く工程を何度も繰り返して真っ白な土を作られます❕

原土から土造りをするのは非常に手元と時間がかかります😅タイヘンダ・・・

もぐさ土の中でも真っ白な土は、希少で極上品だと言われています✨

 

 

桐箱も作品に負けない素晴らしい仕立てにしてくださいました😍

「今は日本産の桐が手に入れられなくなってしまって、外国産で申し訳ないけど・・・」

それでもできる限り上質な桐で仕立て、側面は組箱、フタは盛り蓋使用、

現在では最高級の桐箱となっています😂アリガトウゴザイマス

(現在、日本産の桐はほぼ絶滅、外国産の桐でも年々高騰しており、

外国産でも桐箱は高価となっています)⇐日本の象徴でもある桐なのに悲しいことですね・・・😢💧

 

 

神聖なる守谷先生の薪窯の写真を撮らせていただきました📸パシャリ

やっぱり薪窯は独特な雰囲気がありますね~

周りには今は使われていない窯道具などが、積み重ねられています👀❕

 

 

ご自宅の机の上に並べられた先生の瀬戸黒茶碗と黒織部ぐい吞・志野ぐい吞たち。

どの作品もまさに、古典的な桃山風な作品ばかりで感動です💚

ボクはこの中から、この 「志野ぐい吞」 をひとつ頂いてきました🥰

 

守谷先生と奥様はボクにこう言っていました❗
「志野や瀬戸黒なども、今では原料屋さんから買って焼けば簡単に志野も瀬戸黒も作れるが、
すべて自然の土や石から作るのは本当に難しい。
私の目指すものは、桃山の志野であって瀬戸黒なんです!
市販の土や釉薬ではやっぱり味気ないし、つまらない・・・」
と。

師である故 加藤十右衛門先生から薫陶を受けた一派の方々でご存命なのは守谷宏一先生ただ一人となってしました😥
そんな守谷先生も病気を患い数年前に窯を閉じて陶芸家を辞めてしまいました💧
先生は弟子も後継ぎもいません💦
守谷先生の技術を伝承し、次の時代に継承し伝えていくことは、本当に難しくなってしまいました😨
とても残念なことです・・・

守谷宏一先生は紛れもなく幽遠なる桃山志野・瀬戸黒に立ち向かい、
そしてほんの指先だけでも触れることができた最後の陶芸家であったに違いありません❗
この 「志野ぐい呑」 には、守谷先生のこれまでの陶芸人生、

そして桃山志野への憧れと情熱が詰まっているんです😊😊😊

 

 

これは守谷先生がお土産にボクにくれた美濃産の水晶の原石です💎

昔、美濃の山で土や釉薬原料を取りに行った際に偶然見つけたものだそうです🥰

ありがとうございました😊

 

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5月29日に岐阜県瑞浪市にある瑞浪市陶磁資料館に行きました🚗

瑞浪市が運営している瑞浪市の名産品、美濃焼を紹介する市営の美術館なんですが、

そこで、「やきもの風鈴絵付け」ができるとのことで、やってみましたよ~😁

👆実際に行った理由は、企画展と図録を購入するために行ったのですが、

すぐにできると言うことで挑戦してみました💪ガンバルゾ!

 

 

👆これがボクが絵付けしたやきもの風鈴です🎐チリンチリン

コンセプトはカエルさん風鈴です🐸

受付で500円を支払い、真っ白の風鈴にマジックペンで絵を描くだけです🎨

書き終えたら、全体にニスを塗布し完成です。

幼児の子にも出来て良いと思いますよ~

 

 

👆ボクのオリジナルのカエルさんが2匹🐸ケロケロ

水草がヒラヒラ、青いお魚もスイスイ🐟

 

 

カエルさん🐸とお魚さん🐟

 

 

こちらの面には、大きなカニさんを書きました🦀

カエルさん🐸とお魚さん🐟もねっ❗

 

 

カエルさん🐸とカニさん🦀

 

いかがでしたか👀❓

なかなか可愛くて涼しげでイイでしょ~🥰

意外とボクは絵を描くのが好きなので、楽しくできました✨

このカエルさん風鈴を見て、

資料館の館長とスタッフさんが「見本に置いて飾っておきたい」と言って褒めてくださいました💛

 

ぜひ、夏休み🌻にでもお近くの方はいかがですか😊

マジックペンで描くだけなので、20分ほどでできますよ~🎐🎐🎐

 

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岐阜県多治見市生田町で主に志野、織部、黄瀬戸、鉄釉、天目釉の作品を手掛けるベテラン陶芸家、

1941(昭和16)年2月1日生まれの 久野勝生 (くのしょうせい)先生の 「志野ぐい呑」 です。

 

 

久野勝生先生は岐阜県立多治見工業高校卒業したのちに、

母校である多治見工業高校🏫に勤務されていました❗

その後は本格的に陶芸家として活動し、全国の公募展にて数々の輝かしい陶芸賞🏆を受賞されております👏

 

 

この志野ぐい吞は、初めて久野先生とお会いし(電話ではお話したことがある)直接頂いた最新作です🥰
「遠くから若い子が来てくれたからと・・・」わざわざボクのために先生が自らお気に入りのぐい吞持ってきてくださいました✨
それが今回紹介するこの 「志野ぐい呑」 です🍶


 

久野先生の志野と言えば、独自に研究・調合した釉薬から生まれる赤が強い火色が特徴で、
その鮮やかな赤と白の色対比が魅力的です😍

赤色と白色の発色とコントラスト、センスが一番だと思うベテラン作家さんで、

この紹介する志野ぐい呑🍶は、そんな久野先生の赤志野のセンスがキラリと光る逸品です✨

 

 

このぐい吞は、ベテラン作家の持つ独特なオーラがあり、光沢をおさえた肌に赤茶色の火色と隙間に見える白い肌、
ボツボツ大きなピンホールが豪快で力強い印象ですが、
気品のある姿・形がボクの心をつかんで離しません🧡

 

 

側面は地元美濃の山々で採れる鬼板と言われる鉄分多く含む土を水に溶き、

その鬼板を全体にたっぷりかけて、その上から長石釉をかけて作られています❗

ぐい呑の内側にはロクロ🌀の削り部分が赤い渦の模様になっています👀

 

 

高台部分を見ると釉薬のかかっていない部分に白い土が使われていることがわかり、

久野先生が探し選び抜いた希少なもぐさ土が使われています😆

真っ白で上質なもぐさ土は本当に希少なんだそうです❗

 

 

付属の桐箱のフタに書かれた「志野ぐい呑」と名「勝生」、

迷いのない書きなれた昔の書物のような濃く伸びやかな字体でカッコイイです😊👏

 

 

ボクが「このぐい吞は先生のお気に入りですか?」と聞いたら、
先生は笑いながら「はい!すごくお気に入りです!」とハッキリおっしゃいました❗
これは久野先生本人が認めた最上級の志野ぐい呑であります🧡

 

 

 

👆2年前に紹介した久野先生の志野ぐい吞の記事もよかったら見てくださいね~👀

光沢や赤い火色の発色に違いがあっておもしろいので、ぜひ見比べて見てくださいね😊

どちらのぐい吞も最上級な赤志野作品であることにかわりませんので・・・👍

 

ボクはこれからもずっと「久野勝生」の最年少ファンであり続けます😊✨✨✨

 

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美濃焼のふるさと、岐阜県土岐市にある土岐市美濃焼伝統産業会館で、

3年前に亡くなられた俳優さんに偶然出会いました😃🧡

 

その方は・・・「ほたるぅ~😗」の故 田中邦衛 (たなかくにえ)さんです❗

 

 

田中邦衛(たなかくにえ)さんはボクが大好きな男性俳優さんで、

ボクが小学校の頃に「北の国から」で邦衛さんを知り、

その後は、「男はつらいよ」で学校の先生や船長さん役、

「若大将シリーズ」「私をスキーに連れてって」の田山さん役で見て知っていました📺

 

田中邦衛 (たなかくにえ)さんは意外にも岐阜県土岐市に1932(昭和7)年11月23日に生まれ、

100年以上続く美濃の焼き物の窯屋に生まれました。

子供の頃はよく窯の仕事を手伝っていたそうです❕

地元の短大卒業後、中学校の代用教諭を務め、役者を志し俳優座養成所の試験に3度目に見事合格したそうです✊

 

 

👆このポスターは美濃焼宣伝用に作られたもので、

なかなか古いと思います❕邦衛さんも若いし・・・

推測するに赤い字で「笠原町」と書かれているところから、少なくとも2006年以前のポスターで間違えありません💦

この土岐郡・笠原町は2006年に多治見市に編入されたそうで、

つまり・・・20年以上前のポスターですねっ❗きっと😅

 

この邦衛さんの表情がすばらしいですね~✨

薪窯から焼き上がったばかりの志野茶碗を眺めながら「おぉ~!ものスゴォ~イィ~のが焼けたなぁ~😙」と言っているようですね🥰

こんな我が子を見つめるような優しい表情は、邦衛さんが窯屋の息子に生まれ焼き物に囲まれて育ち、

美濃の焼き物が大好きだから、自然と生まれた表情なんでしょうね😊🧡

 

田中邦衛さんは残念ながら2021年3月24日、88歳で旅立ちました😇

邦衛さんは美濃が生んだ大俳優さんですが、

まさにこのポスターの「土の人、土の国。」のように、美濃の人で美濃の風土で育った・・・

邦衛さんは間違えなく窯の人(陶器作り人)だったんです😊✨✨✨

 

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お待たせいたしました❕

新作のボクの手びねり陶芸作品を一点紹介します😁💛

焼き上がったばかりですよ❗

ぜひ見てくださいね~

 

 

「今織部酒盃」

ボクは【ダルちゃん】と呼んでいます🐶

101匹わんちゃんのダルメシアン柄に似た、ボクのオリジナル模様の織部作品です。

ボクが考えた現代の織部焼と言う意味を込めて 「今織部(いまおりべ)酒盃」 と作品名にしました😁

 

 

粗目の瀬戸黄土が7割、信楽赤土2割、信楽白土1割をブレンドし、

その土を手びねりで造形しました👐

ロクロではできない、手びねりならではの造形による土のやわらかさ、

土の形のおもしろさ、土の動きのおもしろさが魅力だと思っています🥰

 

 

黒化粧土、白化粧土(カオリン)、ベンガラの三種類で模様付けしています🎨

このドット模様は黒・白・赤茶色の三色に、赤い土の色で構成され、

草間彌生先生が好みそうな模様かなと思ったりもします😁ハハハ

 

 

釉薬は透明感のある長石(志野)釉を全体に施し、

緑色に発色する織部釉と黄色に発色する釉を流しかけて、

その効果で青緑色と黄色の景色も追加されています✨

 

 

👆上から見ると👀なかなか良いでしょ~🧡

かなり大ぶりでたっぷりお酒が入るし、小鉢としても良いかも😋

黒・白・赤・黄・青・・・多彩の色が喧嘩せずに主張しあっています🌈

 

 

高台の部分には模様を付けず、シンプルに仕上げました。

我ながら気に入っている高台の造りに満足しています👍

意外とボクの酒器つくりのこだわりがいちばん見えるのが高台部分かもしれません😁

 

 

👆今回のボクの新作陶芸作品はいかがでしたか👀❓

かなり個性的な作品なので、好みがわかれてしまうかもしれませんね・・・🥲💦

ボクの焼き物の趣味的に、派手で個性的な作品を好まない傾向があるのですが、

このダルちゃんをある場所で飾ってもらう予定があって、

今回は特別にあえて使いやすさよりも、大きくて目立って個性的な作品を作りました😁✨

どちらかと言えば使うよりも、見て眺めて楽しむオブジェ的な作品となっています✨

 

でも織部と言うのは革新的な前衛芸術(アバンギャルド)だと言われています❕

なのでボクのダルちゃん「今織部酒盃」は、現在の織部焼と言う気持ちを込めて「今織部(いまおりべ)」。

 

意外と作家さんの作品を紹介するよりも、

むしろボクの作品の方を楽しみにして頂いているブロガーさんが多くて嬉しいです🥰ウレシ~ウレシ~

今回のダルちゃんは個性的なので、気に入って頂けたか、期待に添えることができたか不安ではありますが・・・

ボクの酒器つくりのこだわりと感性がいっぱい詰まっています😊✨

 

これからもボクのゆるゆる陶芸作品見て楽しんでくださいね~😊😊😊

 

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陶磁器の一大産地である愛知県の瀬戸市。

そんな焼き物の町、瀬戸市赤津町にある人気の窯元があります😁

その窯元の名は 翠窯(SUIYU) です❕

数年前にカレーの皿🍛で一躍人気になり、全国的に有名になった窯元さんです✨

もしかしたら、ボクのブログを見てくださっているブロガーさんの中には、

すでに翠窯さんをご存じの方や、お皿を持っているよ👍と言う方もいるかもしれませんね😀

 

その翠窯さんのお皿の紹介です👇

 

 

翠窯(SUIYU)

瑠璃釉の平皿です。

翠窯さんと言えばこの草花文の模様ですね🧡

 

 

このお皿は、2017年か2018年に毎年9月に開催される焼き物祭り「せともの祭り」で、

当時、露店に出店していた翠窯さんのブースで購入したものです❕

もう早いもので6年以上も前になります😰

露店販売だけあって、通常では流通しないようなアウトレット(B品)商品もあり、

この瑠璃釉のお皿もアウトレット品で正規品よりも安く購入できました😁ラッキ~

 

どこがアウトレット品かと言うと、

よ~く見る👀と、上側が歪んでいるのがわかると思います❗

こんな形の板状(タタラ板)の形は、焼成時に歪みが生じることがよくあります💦

その歪みが出てしまった為に正規品とはならずB品になってしまったものです😅モッタイナイ・・・

 

 

でも焼き物マニアのボクにとっては、歪んだこのお皿は個性があってとても良いと思います👍

機械生産と違う、1点1点手作りにこだわる翠窯さんのお皿だからこそ、歪みがあって良いと思います😁キニッテマス!

・・・とわ言え、食器類では歪んでいると失敗作となって、

ほとんどが世に出る前に割り捨てられてしまいます・・・🥲💧

 

 

裏側を見ると瀬戸の土らしく粒子の細かい白い土が用いられています。

瑠璃釉の青と、土の白は色の対比が本当に美しいですね🥰

 

 

裏面には印が押されています❗

「瀬戸窯元 翠窯」

 

現在、翠窯さんは瀬戸を代表する名実ともに人気の窯元となっています。

手作り品の為、人気のあまり生産が追い付かずなかなか手に入れるのも難しい状況のようです😅

通販等💻でも、品切ればかりです💦

 

現在、この瑠璃釉のお皿は作っていないようで、

もしかしたらこの青色の翠窯さんの作品は希少かもしれません😊✨

 

 

最後に、このお皿を購入した当時、東京の御徒町(おかちまち)に実店舗をOPENした直後だったようです👏

でも残念ながら、その店舗も2019年9月29日閉店してしまったそうです😭💦

恐らく人気のあまり生産が追い付かず、品薄になってしまったのかな・・・

今この名刺を見ると、

瀬戸の田舎から華の東京(上野・御徒町)で店舗を出す夢と希望が詰まっているかのようで、ちょっと悲しいです💧

 

翠窯(SUIYU)さんのお皿や、人気のカレー🍛皿が瀬戸市のふるさと納税等でも手に入れられるようなので、

興味があったら調べて見てくださいね😊✨✨✨

 

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2日間過ぎてしまいましたが・・・

4月15日で 33歳 になりました🎂

 

ここ数日、仕事と休日も用があってブログの更新ができませんでした😅スミマセン・・・

 

 

👆はボクのオリジナル・かえるさん🐸絵の丸皿です❕

自作の陶芸作品です👍カワイイデショ

陶芸教室で余った時間で作ったもので、

タタラ状に伸ばした粘土を、円状にカットし内側に反らしています❗

あえて無骨な雰囲気にするために、側面をヘラで削り落としました。

 

 

千枚通しでボクのオリジナルかえるさん🐸を彫り描き、

彫った部分に白化粧土を埋め込み、薄く長石釉を施して焼いた作品です❕

かえるさん口角が上がって、なかなかカワイイでしょ~🐸💚

 

ボクは陶芸教室で基本的にお抹茶碗かぐい吞などの酒器しか作らないのですが、

時間や粘土が余った時に、こんな作品も作ったりしますよ~😁

普段作らないので慣れていなくて下手なのですが、おもしろい作品ではあると思います✨

 

33歳 ボクはこれからも、焼き物に囲まれたドーナッツの真ん中で、

焼き物を集めたり、美術館を観に行ったり、自分でも陶芸をしたり・・・楽しい一年になりますように😊💛

 

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桃山時代に瀬戸窯、現在の美濃で生まれた黄色の焼き物 「黄瀬戸」 に心酔し、
長年に渡り本歌の黄瀬戸を追い求め続ける陶芸作家、 憲司 先生の新品未使用ぐい吞の紹介です❕
ですが、、、今回紹介するのは黄瀬戸ではなく「志野」です😂ハハハ

 

コメントでこの作品の名前をいっぱい考えて頂いてありがとうございました🥰←追記

名前は 白ねこプリン さんに考えて頂いた 款冬 (かんとう)」 と名付けました❗

「款冬(かんとう)」とは何ぞや❓調べたところ・・・

フキノトウの別名で、つまりフキだそうです!

茶色の模様が雪の下から顔を出す、春の使者といわれるフキノトウに見立てました。

原先生のご自宅兼陶房のある岐阜県可児市久々利の自然豊かな凍てつく野山の土を割って、

力強くニョキッと顔を出すフキノトウが、正にこの白いぐい吞にピッタリだと思い 「款冬」 と名付けました😊

 

 

 

憲司 「志野(ぐい吞)」

 

憲司 (はらけんじ)先生は1947(昭和22)年、東京の焼け跡(江東区の下町)に生まれ、
1969年から人間国宝の故 加藤卓男先生に13年間師事、
1982年に独立後、美濃桃山陶の聖地・可児市久々利で黄瀬戸を中心に志野・瀬戸黒などを手掛けられています。
2018年 可児市重要無形文化財「黄瀬戸」技術保持者 に認定されました。

 

 

👆この志野ぐい吞は、美濃桃山陶を愛する原憲司先生らしく古典的な志野が持つ本来の色「白」を基調にしたぐい吞です。
低く腰の張った、どっしり地に足を付いたような堂々とした姿のぐい吞です❗

ぽってりとしたボク好みの志野らしい形のぐい吞です💛

 

現在流行りの赤やピンク、オレンジ、紫、などの派手な色合いの志野焼は、近・現代(昭和陶芸家)に作られた色で、

桃山時代の本歌の志野は白(乳白色)色が基本です。

この紹介する原先生の志野ぐい呑は、正に桃山時代の志野を目指した古典・伝統的な志野と言って過言ではありません❕

現代ではちょっと地味や時代遅れと言われてしまうかもしれませんが…😅💧

 

 

大ぶりで重たく見えますが、実際はとても軽いんですよ~

実物よりも大きく・重く見える作品は名品の証✨だと言われています❕

このぐい吞には名品の素質がしっかり兼ね備わっていますよ😁✨

 

 

飲み口となる口作りは凹凸が三山に削り作られ、
側面に打たれた鉄絵の模様とヘラによる削り、とてもカッコイイです😍カッコイイ!

月面のクレータの様なピンホールの現れた志野釉の景色・肌合いもイイ感じです😍

 

 

上から見ると楕円形をしているのがわかると思います👀❗

歪んだ形も手作りの焼き物らしくて良いです。

底の部分には渦巻き状のロクロ目がハッキリ見えています🌀

 

 

碁笥底と言われる高台部分には原先生のこだわりがたっぷり詰まった希少な白い美濃の土(もぐさ土)がハッキリ見えます❕

ボクのようなマニアには、この上質なもぐさ土を見ているだけで楽しめます👍good

高台にある三つの焦げ跡にも趣がありますね💛

 

 

付属の桐箱も上質で側面を凹凸に組んだ仕様、

新品でありながら桐箱の色合いも赤く焼けた様な肌色をしています。

箱書きも「志野」のみ❗正にこれが本物の志野だと言っているかのようです❗❗

 

 

👆上の写真はある陶芸本に載っていた原憲司先生の最上級🏅の志野ぐい呑3点です🍶

どのぐい呑も最上級の作品が持つ高級感と気品があり、原先生のこだわりとセンスが見えますね✨

みんな同じ筒型ですが、志野の色のバリエーションがどれも違っていておもしろいですね~

 

 

ボクは現在流行りの赤やオレンジ、紫、ピンクなどの鮮やかな緋色の志野ではなく、
美濃桃山陶復元を志し、その生涯をささげる原憲司先生の志野は「白志野」がいちばん美しく合っていると思っています❗
だからボクが保有する原先生の最上級🏅の志野ぐい吞は、この白い志野なのです🥰🧡


近頃、原先生の奥様の体調があまりよろしくないようで、制作ができていない模様・・・💦
先生は奥様との二人三脚で釉掛け等を行っているため、今後の動向が非常に気になります😰ダイジュウブカナ・・・



原先生は古典的な本物の美濃桃山陶を作る最後の世代の作家と言っても過言ではありません❗
志野・黄瀬戸・瀬戸黒などの桃山陶の名品を生んだ岐阜県可児市久々利の地で、

桃山時代と同じ様式の穴窯、桃山の陶工と同じ手回しのロクロ、志野の原料である長石類は石臼を手動で突いて砕き、

自らの足で探し手に入れた美濃の土「もぐさ土や五斗薪土」で志野を作る。
古典的な美濃陶を作る作家が注目・評価されにくい今この時代に💦、
美濃陶を愛し、本物の志野・黄瀬戸を目指す原憲司先生に感動と尊敬をしてやみません🥲✨✨✨

 

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今回は酒器🍶を題材にした書籍(古本)を紹介します❕

 

 

北辰堂 「現代ぐい吞集」

初版本で1995年9月10日で、29年程前の書籍となります。

数年前に古本屋さんで1000円で購入しました。

当時の定価3200円❕こう言った趣味の専門書は高いですね・・・😅💸

1995年当時の全国の陶芸作家、希少な物故作家のぐい吞が紹介されています❕

 

この本の中からボクが厳選したお気に入りの作家さんのぐい吞を紹介しますね。

どれも日本有数の焼き物産地、瀬戸と美濃周辺(多治見・土岐・可児・瑞浪・・・)の重鎮(75歳以上)の陶芸家です❗

カラー写真だけでなく白黒写真もありますが、雰囲気だけでも感じて頂けたら嬉しいです😄

現在すでに亡くなられている方もおられます・・・💧

 

 

加藤重髙 (かとうしげたか) 故人

「唐津ぐい吞」

1927年~2013年 愛知・名古屋

 

 

水野澤三 (みずのたくぞう) 故人

「鼠志野ぐい吞」

1927年~2015年 岐阜・土岐

 

 

加藤清之 (かとうきよゆき)

「鼠志野ぐいのみ」

1931年~ 愛知・瀬戸

 

 

山田勢児 (やまだせいじ) 故人

「志野ぐい吞」

1932年~2013年 岐阜・多治見

 

 

加藤賢司 (かとうけんじ) 故人

「トルコ青 盃」

1933年~2008年 岐阜・多治見

 

 

若尾利貞 (わかおとしさだ)

「志野ぐい吞」

1933年~ 岐阜・多治見

岐阜県重要無形文化財「志野」保持者

 

 

岸本謙仁 (きしもとけんにん)

「伊賀盃」

1934年~ 岐阜・土岐

 

 

鈴木 (すずきおさむ)

「志埜ぐい吞」

1934年~ 岐阜・多治見

国指定重要無形文化財「志野」保持者(人間国宝)

 

 

加藤孝造 (かとうこうぞう) 故人

「志野ぐい吞」

1935年~2023年 岐阜・多治見

国指定重要無形文化財「瀬戸黒」保持者(人間国宝)

 

 

吉田喜彦 (よしだよしひこ)

「粉引酒盃」

1936年~ 岐阜・可児

 

 

酒井甲夫 (さかいこうぶ)

「鼠志野ぐい吞」

1937年~ 岐阜・土岐

 

 

瀧口喜平爾 (たきぐちきひいじ) 故人

「鳴海織部酒呑」

1937年~2024年 岐阜・可児

 

 

安藤日出武 (あんどうひでたけ)

「志野ぐい吞」

1938年~ 岐阜・多治見

岐阜県重要無形文化財「黄瀬戸」保持者

 

 

孝太郎 (はやしこうたろう) 故人

「志野ぐい吞」

1940年~1981年 岐阜・土岐

 

 

各務周海 (かがみしゅうかい) 故人

「黄瀬戸ぐい吞」

1941年~2009年 岐阜・恵那

 

 

久野勝生 (くのしょうせい)

「志野ぐい吞」

1941年~ 岐阜・多治見

 

 

鈴木五郎 (すずきごろう)

「志野ぐいのみ」

1941年~ 愛知・豊田

 

 

玉置保夫 (たまおきやすお)

「赤志野盃」

1941年~ 岐阜・多治見

岐阜県重要無形文化財「織部」保持者

 

 

豊場惺也 (とよばせいや)

「染付酒盃」
1942年~ 岐阜・可児

 

 

近藤精宏 (こんどうせいこう)

「粉引盃」

1945年~ 岐阜・瑞浪

 

 

正太郎 (はやししょうたろう)

「志野ぐい吞」

1947年~ 岐阜・土岐

岐阜県重要無形文化財「志野」保持者

 

いかがでしたでしょうか👀👆

どれもボクの愛する瀬戸・美濃で活躍する(した)陶芸家のぐい吞たちが紹介されています❕

昭和元年から昭和20年前後に生まれの方で、ボクが好きなベテラン作家を厳選して選びました😁

白黒写真が多くて、ぐい吞の色彩がよくわからないものもあったとは思いますが、

どれも個性にあふれる魅力的な作品ばかりです🥰

このぐい吞を購入しようとすると、どのぐい吞も3万円以上、高いのは20万円以上する作品もあると思います😨💸

 

瀬戸と美濃は、全国でもここだけの多種多芸の焼き物があり、様々な作家がいます。

赤・青・黄・緑・紫・白・黒・・・様々な色と形、種類の違う焼き物が作られています❗

そこが日本有数の焼き物産地たる所以ではないでしょうか✨

 

この本に載っていたぐい吞たちを見て、

酒器・ぐい吞って面白いんだ❕と思って頂けたら嬉しいです😊✨✨✨

 

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お待たせいたしました❕待ってないか(笑)

新作のボクの手びねり陶芸作品を一点紹介します😁💛

焼き上がったばかりですよ❗

ぜひ見てください👇

 

 

「黒織部酒盃」

織部焼の種類で「黒織部」と言う桃山時代に美濃で生まれたお抹茶碗があり、

その黒織部風に作った作品です。👈黒織部を検索してみてくださいね📱

黒織部を知っている方なら「あっ!黒織部だな」と思っていただけるのではないでしょうか😁❔

 

 

鉄分を含む信楽赤土を手びねりで筒状に作り、

側面を木やプラ製ヘラで削って🔪います。

この側面の削りにも、ボクのこだわりが詰まっているんですよ~😄

 

 

飲み口になる口作りはあえて滑らかな凹凸を付けています。

やっぱり織部には歪んだり曲がったり傾いたり・・・している方が織部らしいと思います❕

むしろピシッと整っていない方が良い織部です🥰

 

 

本来の黒織部は真っ黒の鉄釉が施されているのですが、

ボクの陶芸教室の性質上、同じ釉薬、陶芸窯も違うので作ることはできません💦

なのでボクと教室の先生と試行錯誤して作った黒織部風な作品です❗出来に非常に満足しています💛

黒織部は基本的には白土⇒ボクのは赤土

黒い釉薬は鉄釉⇒ボクは黒化粧土を塗り、長石釉を施しました。

さらに教室の先生が一度焼けたものを、再び窯に入れ二度焼して生まれたのが、この「黒織部酒盃」です❗

この作品の肌は荒れていて、それは二度焼したことにより釉がふつふつと煮だってなった効果です。

これも作品の武骨な雰囲気にあっていて気に入りました😄👍

 

 

上から見るとこんな感じです👀

特に変わったところはないですかね・・・

 

 

ボクのこだわりポイントの高台の造りも、

釉薬が上に乗っているのでわかりにくいですね🤣

でもこの作品は、そこに重点を置いていませんのでね😜

 

 

👆の三点の酒盃もボクの作品で新作です✨

ボクの通う陶芸教室の入口玄関に飾って頂いています😍

手元にないので詳細を紹介できないですが、

左から楽茶碗風な「織部酒盃」、中央と右は「今織部酒盃」

「今織部」とは、現代の織部焼作家のトップである玉置保夫先生(1941年生まれ)が作り上げた現代の織部焼と言う意味で、

ボクの感性から作った現代の織部焼「今織部酒盃」なんですよ❗

教室の先生がとても気に入って頂いたので、飾ってもらっています🥰ウレシ~

好き嫌い好みがわかれる作品だと思いますが、「今織部酒盃」ボクは気に入っています💛

 

ボクの新作の陶芸作品はいかがでしたか👀❓

意外と作家さんの作品を紹介するよりも、

むしろボクの作品の方を楽しみにして頂いているブロガーさんが多くて嬉しいです🥰ウレシ~ウレシ~

これからもボクのゆるゆる陶芸作品見て楽しんでください😊😊😊

 

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