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せともん道楽だもんで・・・

主に東海地方の焼き物である瀬戸・美濃焼が好きで集めています。
ボクのブログを見て「せともの」に興味を持っていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします(^0^)

 

岐阜市土岐市にある陶器生産の窯屋が並ぶ下石(おろし)町の中心地で、

長年にわたり日展等の全国公募展で活躍した陶芸作家、

安藤博允 (あんどうひろのぶ)先生のぐい吞の紹介です🍶

 

 

安藤博允 「志野ぐい吞」

 

安藤博允先生は1940(昭和15)年1月2日生まれ。

地元の美濃の土を使い、志野・織部・青釉・灰釉系を手掛け、

美濃の伝統系だけでなく日展や朝日陶芸展などの公募展で活躍されました👏

安藤博允先生の長年の作陶・釉薬研究の成果として、

晩年期に発表した「金華志野」と言う光に当たると金色に輝く志野を手掛けられています✨

 

今回紹介する志野ぐい吞は、その金華志野ではありませんが、

土と志野釉が違うだけで、いっしょの窯で焼成された兄弟的な作品です❕

ぜひ安藤博允先生の晩年期の志野ぐい吞を見てください👇

 

 

この志野ぐい吞は、ガス窯で焼かれた作品で、

桃山時代に志野や黄瀬戸・瀬戸黒などを焼いた穴窯同様に、

長時間の焼成によって生まれたぐい吞です🔥

安藤先生の長年研究を重ねて生み出した、志野釉と酸化鉄を融合させたもので、

写真ではわかり難いですが、金色に光輝いているんです✨

 

 

濃さの違う釉薬を二重掛けし、

釉薬の変化に富む景色、ヒビ割模様や無数のピンホールが全体に現れています👀❗

酸化鉄を釉薬の中に混ぜて、その酸化鉄が窯の中で化学変化して光を当てると金色に輝くのです✨

 

 

上から見るとかなり口が広いことがわかると思います👀

ある古い酒器の本に、良いぐい吞の条件は、飲んだときに鼻がぐい吞の中に入るようなものが良い!とありました❗

その理由は、お酒の香りを感じることができるから・・・だそうです😋

このぐい吞は、正に鼻がすっぽり納まるようなような口が広い、お酒好きのための作品かもしれません❕

 

 

高台にも釉薬がかけられています。

横幅が広くどっしりと重く大ぶりなぐい吞を支える高台だから、

大きく丸い円の高台で、とても安定性があります❗

 

 

箱書きの安藤先生の字体、ボクは個人的に好きな字体です🥰

やっぱり凄いベテラン陶芸家は、書も字も違いますね~

 

 

 

👆最後に去年の夏に陶房にて安藤博允先生のお写真を撮らせていただきました📸パシャリ

素敵なお写真に、今でも楽しい大切な時間を思い出すことができます✨

 

 

安藤博允先生、

これからくる寒い冬が終わり、

あたたかい春🌸になったら、

また🚗会いにいきますね😊😊😊

 

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美濃を代表する人気中堅陶芸家 一郎 先生。

 

今回紹介する陶芸家は美濃焼の一大産地のひとつ、

岐阜県瑞浪(みずなみ)市土岐町の山中で、

薪窯による焼成にこだわる 一郎 先生のぐい吞です❕

 

 

一郎 (ほりいちろう)先生は、

1952(昭和27)年9月11日に瑞浪市の量産型の食器等を作る窯屋・製陶工場の長男に生まれ、

1971年から故 加藤孝造先生に弟子入りします。

独立後は、家業を手伝いながら公募展や伝統工芸展に出品を重ね、

32歳の時に瑞浪市大湫に穴窯(薪窯)を作り、

1997年に工房を現在の瑞浪市土岐町大草に移して新たに窯を築きました。

 

堀一郎先生の主な技法は5つあり、

すべて地元美濃のやきものである、志野鼠志野黄瀬戸瀬戸黒・唐津風です❗

師である人間国宝の故 加藤孝造先生の技法を受け継ぎ、

堀先生が独自に研究・改良したものです✨

 

そんな美濃の山中で薪窯にこだわる堀一郎先生のぐい吞の紹介です🍶

ぜひ見てください😄👇

 

 

「志野ぐい吞」

薪窯らしい優しい火色が魅力の志野ぐい吞です💛

堀先生らしい力強いロクロの造形も魅了です💛

 

 

裏面は志野の長石釉が厚くかかり、

志野らしい白色の景色となっています😀

撫でまわしたくなるようなしっとりすべすべとした肌が愛らしいぐい吞です🥰

 

 

上から見る👀と、このぐい吞は輪花型🌸をしているんです❕

この輪花型は師の加藤孝造先生の師匠である故 荒川豊蔵先生が良く用いた形でもあります😄

 

 

高台部分は土が縮緬状⚡に荒れて、

この土の雰囲気が酒器党の方から堀先生が人気がある理由のひとつです😄イイですね~💛

 

 

箱書き

「志野ぐい吞 一郎」

 

 

「志野ぐい吞」

作品名は志野ではありますが、鼠志野のぐい吞作品です❕

鉄分を多く含んだ土の成分で真っ赤な火色が男性的でカッコイイです😍

丸みのある形もボクのお気に入りポイントです👍

 

 

薪の灰が降りかかり、その灰が高温で溶けて口元に茶色の景色を作り、

さらに窯の中で土の中に含まれている鉄分が噴出し、黒い点々模様も生まれています❗

この景色は薪窯の強還元焼成🔥で無ければ生まれない、正に炎の芸術品です🥰

 

 

ところどころに見えるホクロのような黒い点々が鉄分が噴いたところです👀❕

 

 

この赤い火色が、見る人によってピザ🍕やトマトスパゲッティ🍝に見えるようです😋

確かに・・・🍕🍝

 

 

箱書き

「志野ぐい吞 一郎」

 

 

「黄瀬戸ぐい吞」

薪窯の焚口手前に裸で置かれ、

薪の灰や炎の窯変が魅力の堀先生の黄瀬戸作品です😀

 

 

灰が降りかかりガサガサの肌になり、高温の炎で釉も一部が剥がれ落ち、

更にその灰が焦げて黒くなっています❕

この独特な黄瀬戸の一群は荒川豊蔵が生み出し、加藤孝造に引き継がれたものなんです🤗

 

 

ぐい吞の底には黄瀬戸釉と薪の原料である松灰が溜まり、

黄緑色に変化した釉薬が美しいです💚

でも飲み口はガサガサなので、口当たりは悪そうですね・・・😅💧

 

 

高台周りには様々な釉薬が織りなす景色や窯変、表情があって面白いです✨

ちなみに高台の左側にある線は、堀先生の彫名です❕

 

 

箱書き

「黄瀬戸ぐい吞 一郎」

 

 

「唐津風ぐい吞」

堀先生の作品群の中でも圧倒的に点数が少なく珍しいのが唐津風(美濃唐津)の作品です❕

唐津風ぐい吞を保有している方は少ないのではないでしょうか😀

ちなみに唐津風(美濃唐津)とは、佐賀などの本場の唐津の土を使わずに、

唐津焼と似たような鉄分の多い瀬戸や美濃の土と釉薬で作られた唐津焼風な焼き物と言う意味です。

美濃には桃山時代から江戸初期に作られた「美濃唐津」と言う焼き物の種類があります。

 

 

堀先生の唐津風作品は変化が大きく、

このぐい吞は美濃の山から採れる植物を燃やした灰などから作った堀先生のオリジナルで、

それを6日間に及ぶ薪窯還元焼成で生まれた作品です❕

釉が青く変化し、それが滝のように下に落ちる景色が素晴らしいです😍

 

 

きっとお酒を注いだら綺麗だろうなぁ~🥰

織部のようなグリーンの色彩が美しいです💚

 

 

還元によって茶色に変化した荒い美濃の土がハッキリ見えます👀❗

ボクのような土マニアには、この高台はたまりません😄

 

 

箱書き

「唐津風ぐい吞 一郎」

 

ボクの堀一郎先生のぐい吞コレクションはいかがでしたか👀❓

美濃陶が好きな愛好家の中では非常に人気のある堀一郎先生❗

その理由は、ボクが思うに男性的な動きのある造形に、

今の時代に6日間を要する過酷な薪窯焼成にこだわるスタイル、

そんなところが愛好家や若手陶芸家からカッコイイと憧れ人気があるのだと思います😆

 

本当なら堀先生の主要な技法である瀬戸黒のぐい吞も紹介できれば良かったのですが、

残念ながらボクは堀先生の瀬戸黒のぐい吞を保有していないので紹介できませんでした💦

今後、もしご縁があり入手できたら紹介しますね~😄

間違えなく5種類の技法の志野鼠志野黄瀬戸瀬戸黒・唐津風のぐい吞を揃えて並べたら、壮観で感動的だろうなぁ~😍

 

堀一郎先生は現在72歳の中堅陶芸家です❕

72歳では中堅とは思われないかもしれませんが、

ボクは80歳以上の瀬戸・美濃の戦前生まれの陶芸家と関わっていることを思うと、

まだまだ1950年代生まれは中堅作家だと思っています😅

 

堀一郎先生は紛れもなく10年後、

美濃を代表する巨匠陶芸家になります❗

師である加藤孝造先生などの美濃の偉大な諸先輩から学んだ技術やスピリットを、

これからも継承し続けてほしいです🔥🔥🔥

 

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お待たせいたしました😄

また新たなボク自身で作った陶芸作品(酒器)を紹介します👏👏👏

先月9月に焼き上がったばかりの最新作ですよ~👍

ぜひ見てくださいね~🥰

 

 

自作の 「美濃からつ酒盃」 です❗

作品名をいろいろ悩んで考えた結果、
ボクの愛する美濃にちなみ 「美濃からつ」 にしました👍
唐津の土を用いている訳ではないので、

唐津焼風と言う意味で「美濃唐津(からつ)」としました😀

 

 

この作品は、陶芸教室の信楽赤土を手びねりで成型し、

指先を使ってつまむ様に立ち上げながら成型して、
手びねりらしい風合いと味を意識してつくりました👐

 

 

この釉薬は陶芸教室の先生オリジナル釉薬で、

ガラス釉+長石釉のブレンド釉が施されています❕
ガラス釉による無数の細かな貫入によるヒビ割れ模様と気泡が現れ、
その上から先生が何らかの灰釉を掛けてくださり、
まるで薪窯焼成による松灰が上から被ったような模様・景色になりました👀❗

 

 

飲み口となる口元は、

手びねりらしく自然に凹凸に作りました😋

 

 

上から見ると、楕円形をしているのがわかると思います❕

理由はボクの手に合うように、さらに正円よりも持ちやすく使いやすいからです😋

 

 

高台は遊び心で、削りや細工をせずにひも状にした粘土をドーナツ形にして高台にしました😄

小さな丸い形の高台でカワイイですよ~🥰
 

今回の 「美濃からつ酒盃」 いかがでしたか😄
楽しんでいただけましたか❓
コロッとした姿で、愛嬌があるような酒器に焼き上がりました💛

ボクの気持ちが純粋に良く反映されて、

いつまでも手の中で撫でまわしたくなるような、そんな作品になりました🥰

 

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岐阜県土岐市鶴里町の里山で、群雄割拠の瀬戸・美濃陶作家人の中でも、

数少ない黄瀬戸の名手として知られていた陶芸作家である 浜田純理 (はまだじゅんり)先生のぐい吞の紹介です❗

あえて過去形の紹介にしたかと言うと・・・、

浜田純理先生は2022年9月2日に残念ながら亡くなりました😢💧

そんな浜田先生が生前手掛けたぐい吞です❗

 

 

浜田純理 「黄瀬戸山柿ぐい吞」

 

浜田純理先生は1947年に岡山県備前市(備前焼の地)で生まれました。

それから1981年に備前から遠く離れた美濃の地で開窯され、

薪窯とガス窯を駆使し黄瀬戸を中心に、織部・粉引・灰釉系・黒釉系などを手掛けられました❕

 

 

このぐい吞は、浜田先生のライフワーク💪でもある黄瀬戸の作品で、

独特なザラザラしたカセた肌合いと、

黄金色の変化した黄瀬戸釉の発色が魅力✨

 

抽象的な彫り模様が施され、

その上から黄瀬戸には欠かせないタンパンと言われる緑色のアクセントもあります😄

 

 

ロクロ🌀成型で動きのある造形に、

側面には2本の横に走る彫のライン(胴締め模様)があります👀❗

 

 

縦にもヘラ🔪で削りを入れてあります❕

この部分が指にかかり、持ちやすくなっています👐

 

 

飲み口になる口元には、釉の薄くなったところに茶色の焦げがあり、

この焦げも黄瀬戸の魅力のひとつです🥰

飲み口が薄く作られているので、とても口当たりが良さそうです😋

 

 

高台にも釉が掛けられています。

ヘラ🔪で豪快に土をえぐり取ったような作りの高台の左横に、

浜田先生の彫り名がハッキリ見えます😊

 

 

桐箱の箱書きの字が可愛らしいですね😆

独特な丸みのある字体ですね~

「山柿」とは平成21年から発表された、浜田先生が改良を重ねた晩年の黄瀬戸の証明でもあります✨

 

浜田純理先生の黄瀬戸の特徴は光沢をおさえた釉調に、

全体に茶色く焦げの景色が趣があって素晴らしく、そこが魅力で人気がありました😍
やはり古典的な黄瀬戸には、緑のタンパンと茶色の焦げが欠かせないもの。
この浜田先生の 「黄瀬戸山柿ぐい吞」 は、

黄瀬戸の名手が作った浜田先生にしか作ることができない現代の黄瀬戸であります❗


浜田純理先生が遺した数々の美しい黄瀬戸たちは、

いつまでも黄金色に輝き続けるのです😇✨✨✨

 

ちなみに現在は故 浜田純理先生のご子息さまの浜田敦士先生が引き継がれておられます😊

 

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【織部焼】

武将であり茶人でもあった古田織部の指導で創始され、

奇抜で斬新な形や文様を駆使した焼き物の種類で、

主に桃山時代から江戸時代にかけて美濃や瀬戸で作られた焼き物。

織部焼と言っても多くの種類があり、

緑色の青織部、全体が真っ黒で歪んだ形の織部黒、黒い器に模様を描いた黒織部、

その他にも鳴海織部、弥七田織部、伊賀織部、唐津織部、志野織部・・・など、

伝統的な織部焼でも多くの種類や形、模様があります。

 

そんな古典・伝統的な織部焼では無く、

現代の織部焼を確立し 「今織部」 と名付け創作する美濃の巨匠陶芸家がいます❕

その名を 玉置保夫 (たまおきやすお)先生と言います。

 

玉置保夫 先生は1941(昭和16)年5月21日生まれの現在83歳。

岐阜県重要無形文化財「織部」保持者 に認定されている地元美濃を代表する大陶芸家のお一人です👏

玉置先生は織部だけでなく美濃焼伝統の志野や黄瀬戸なども手掛けられ、

美濃の陶芸美術館に作品が展示されています🤩

 

ぜひ令和の織部焼「今織部」お抹茶碗を感じて見てください🫡

(美濃陶芸協会や日本工芸会などからお写真をお借りしました)

 

 

「今織部茶垸」

 

 

「今織部茶垸」

 

 

「今織部茶垸」

 

 

「黒織部茶垸」

 

 

「今織部茶垸」

 

 

「今織部茶垸」

 

 

「黒織部茶垸(天空 地の星)」

 

👆いかがでしたか😄❓

初めて見る方や、お抹茶茶碗と言えば楽茶碗を思い浮かべる人には驚かれる派手で個性的な茶碗ですよね😅💧

でもジー👀と見ていると現代的な大ぶりで豪快、

個性的なその姿に自然と引き込まれ魅了されてしまいます🥰カッコイイ~

美濃の大ベテラン巨匠陶芸家が作った茶碗だけあって、

様々な技術が隅々に凝縮された、オーラを放つ紛れも無い本物の焼き物。

 

近年ボクの自作の陶芸作品(ぐい吞)の多くがこの玉置先生の今織部茶碗の意匠を意識したもので、

それをボクの感性で独自にアレンジしたものがほとんどです😄❗

 

手びねりで作られたゴツゴツ凹凸のある形や、色の違う土を練りこんだり、つなぎあわせたりして生まれた茶碗。

そこに黒釉で模様にして多彩な色の釉薬で彩りを与える。

モダン🌟で飾っていても華になる織部茶碗。

これが 玉置保夫 と言う美濃の巨匠が手掛ける現代の織部焼 「今織部」 なんです🥰

 

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今回紹介するぐい吞は東京・銀座黒田陶苑で購入したものです❕
7月20日(土)~25日(木)に開催されていた 「寺田家三代展」 と言う個展に出品された 寺田康雄 先生の最新作です✨
ボクは21日(日)、仕事終わりの夜勤明けでそのまま行きましたよ🚃go!go~!

 

 

寺田康雄 「志埜金彩ぐい吞」

 

寺田康雄(てらだやすお)先生は1948年生まれの瀬戸市赤津町(西窯町)の陶芸家。
現在75歳を超えた瀬戸のベテラン陶芸家です👴
康雄先生は陶芸作家としての活動だけでなく、
地元愛知の大学講師・愛知淑徳大学教授などを勤めるなど、
後進の指導、育成にも尽力されています💪

 

 

この「志埜金彩ぐい吞」は、薪窯焼成による作品です🔥
自ら築いた穴窯の中でも限られた場所で、ごく少数しか取れない、緋色がピンク色に発色した紅志野のぐい吞です😍

ボクはこの薄紅色(ピンク色)の志野が大好きです🩷

このピンク色に発色する志野は薪を燃料とする穴窯焼成で無ければ出すことができない色だと言われています❕

 

 

胴回りに釉薬の掛け外しによる線のアクセントが施され、

それがぐい吞にキュッとくびれを作り引き締める効果が感じられます❗

 

 

「(康雄先生が)今流行っとるから・・・(笑)」

ぐい吞全体にいくつか金箔を貼付け模様付けされています🪙

ベテラン作家らしく金箔を作為を持って焼き付けてあるにも関わらず、
落ち着いた気品のある金彩作品であり、薪窯作品でもあります❕

 

 

👆上から見ると口元と内側にも金箔が貼り付けられていますよ~👀❗

 

 

高台部分を見ると黒く焼けた土が見えて、

本来はもっと肌色に近く焼き上がるそうですが、「温度が上がりすぎて黒くなった」と言っていました❕

それが薪窯焼成の予期せぬ魅力で面白さでもあります🔥

 

 

桐箱の側面に「東京 銀座 黒田陶苑」のシールが貼ってあります👀

これは黒田陶苑で購入すると張られる購入の証明みたいなものです。

作品名を志野では無く「志埜」としているところもイイですね~😊

 

康雄先生が最近始められたこの金彩や銀彩の技法のきっかけは、

本当のところ「(康雄先生が)今流行っとるから・・・(笑)」・・・では無く、奥様に介護が必要となり、

その奥様の介護で、少しでも近くで寄り添えるように、

奥様の傍らで再作できるようにするために新たな挑戦、試行錯誤の結果なんだそうです🥲感動です💧

 

 

👆のぐい吞は康雄先生のぐい吞といっしょに購入させて頂いた、
寺田鉄平 先生の 「瀬戸黒ぐい吞」 です❗
鉄平先生(1975年~)は康雄先生の息子さまであられます。
ボクが応援している若手作家さんでもあります😄
この新作の瀬戸黒ぐい吞、まるでお抹茶茶碗のミニチュアの様でカッコイイでしょ~👍

 

 

 

最後に康雄先生・鉄平先生と一緒に写真を撮って頂きました📸
左から鉄平先生、ボク、康雄先生です❕
室内が暗くて画質も写りも・・・😂ピンボケ~~(笑)

 

康雄先生は瀬戸の窯屋に生まれ、瀬戸の土で育ち、
瀬戸の風土そのまんまの方でした😊✨✨✨

 

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ボクが以前、カエル🐸大好きの「カエラー」だと言いましたが、

カエルと同じくらいお魚🐟も大好きです💛

 

今回はそんなボクの家にいるお魚さんたちをちょっとだけ紹介します😄

陶器(焼き物)のお魚さんたち紹介しますね~🐟🐟🐟

 

 

・瀬戸焼 クラフト悠季 あまご

瀬戸の陶芸作家さんの作品で、7年程前にせともの祭りで購入しました。

お目目がクリクリ大きくカワイイです🥰

ちなみに赤い点々のあるのがアマゴ、赤い点々が無いのがヤマメです❕

これは赤い点々👉アマゴ

 

 

・有田焼 北川美宣窯ジンベイザメ

有田焼の北川美宣窯さんの作品で、いつかの焼き物祭りで購入しました。

この子は肌がザラザラのマットな仕上げですが、

他のもグレーやブルーの色もあるようです👀

ツルツル肌のタイプもあるようですよ~👀👀

 

 

・美濃焼 玉山窯箸置き

岐阜県多治見市にある玉山窯の作品で、

2匹のハゼと(北大路魯山人風)草魚の箸置きです。

他にも玉山窯の魚形箸置きはヒラメ風もあったような気がします❗

もっと種類があるカモ・・・😄❓

 

 

・有田焼? 鯛箸置き

たぶん有田焼(中国産かも)のイシダイと思われる箸置きです❗

この子は20年以上前、ボクが小学生の頃に地元にあった100円ショップ💰で買いました😄

なんとなく懐かしい気持ちになります😊

 

 

・美濃焼 幸兵衛窯ナマズ箸置き

岐阜県多治見市にある幸兵衛窯のナマズの箸置きです❕

上が緑色の織部釉、下が青釉のタイプです。

この子たちもボクの大のお気に入りです🥰

 

ボクのお魚さんさんたちはいかがでしたか・・・👀❓

お気に入り🐟はおりましたか・・・👀❓

どの子たちも本物の魚をデフォルメされた姿や形がかわいいでしょ~💛

まだまだ家にはお魚のお皿などがたくさんあります。

細かなお皿とか入れると水族館になります(笑)

 

3年以上前になりますが、アメブロにお魚好きなあるブロガーさんがいたのですが、

残念ながらアメブロを止めてしまったようでいなくなってしまいました😢💧

そのブロガーさんが紹介するお魚グッズを見るのが好きで楽しみしていました😌

その方がもし見てくれていたら、きっとこのお魚さんたちを見て喜んで頂けただろうな・・・

 

また新たなお魚さんをゲットしたら紹介しますので、

ぜひ見てくださいね~🐠🐠🐠

 

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毎年、愛知県名古屋市にあるテレピアホールで開催されていた陶芸展 「東海陶芸展」

今から6年程前の2018年9月14日(金)~9月17日(月・祝)、

「東海陶芸展2018」 が開催され、その陶芸展で特別出品されたぐい吞を紹介です😁

 

 

「東海陶芸展2018 東海テレビ放送開局60周年記念特別販売品」
「美濃巨匠ぐい吞揃」

 

「東海陶芸展」とは東海三県(愛知・岐阜・三重県)で活動されている陶芸家の作品を展示販売する催しで、
人間国宝🏅などの巨匠、中堅・若手まで一堂に展示され、
手に取り眺めながら、購入もできると言うボクのような東海地方のやきもの好きな方には夢のようなイベントでした✨

 

今回紹介する 「美濃巨匠ぐい吞揃」 とは、
「東海陶芸展2018」の主催者でもある東海テレビが放送開局60周年を記念して特別に販売したぐい吞セットです👏
東海陶芸の最高峰の5名の巨匠のぐい吞をひとつの桐箱に収めたもので、
限定5セット100万円(税込)で販売されました😍でも・・・高か~😰💸

 

 

この「美濃巨匠ぐい吞揃」は左から・・・👆

 

・玉置保夫 「織部盃」 (岐阜県重要無形文化財「織部」保持者)

・安藤日出武 「黄瀬戸ぐい吞」 (岐阜県重要無形文化財「黄瀬戸」保持者)

・若尾利貞 「鼠志野ぐい吞」 (岐阜県重要無形文化財「志野」保持者)

・加藤孝造 「瀬戸黒ぐい吞」 (国指定重要無形文化財「瀬戸黒」保持者(人間国宝))

・鈴木 「志野くい呑」 (国指定重要無形文化財「志野」保持者(人間国宝))

 

5名の東海陶芸・美濃を代表する巨匠陶芸家のぐい吞セットです。

どれも色や形、個性が光っていておもしろいでしょ~🥰🧡

写真を見ただけでも分かる、100万円と言われても納得のオーラーと高級感をまとって、

ぐい吞🍶でありながら、正に宝石類💎と変わりません😍

瀬戸黒の人間国宝だった加藤孝造先生は去年4月に亡くなられてしまったため、
今後、後にも先にも実現することは絶対に無い、新作だけの本物のぐい呑たちですよ❕

 

このぐい吞揃は一点でも欠ける(無くなっていたり)、使っていたり、箱が無かったら価値は無くなってしまいます😭💧
もしも購入された方が今でも新品未使用✨のまま完器で保管されていたら、
本当に10年先の未来には資料的な価値はスゴイと思います👏

 

ボクはこの 「美濃巨匠ぐい吞揃」 を知って感動🥲し、
流石にこのセットは買えないので(欲しかったですが・・・)💦、
自らの力で、これと同じものを集めてボクのオリジナル 「美濃巨匠ぐい吞揃」 を作ろうと決め、集めるべき指標にしていました❗
それからこれを目標に、安藤日出武先生⇒玉置保夫先生⇒若尾利貞先生⇒加藤孝造先生⇒鈴木 藏先生の順にぐい吞を揃え、
約4年かけてボクのオリジナル「美濃巨匠ぐい吞揃」を完成させました👏大変だったよ~😂

そのぐい吞たち、ボクのオリジナル 「美濃巨匠ぐい吞揃」 もついでに見てくださいネ👇

 

 

・玉置保夫 「今織部ぐい吞」 (岐阜県重要無形文化財「織部」保持者)

 

 

・安藤日出武 「黄瀬戸ぐい吞」 (岐阜県重要無形文化財「黄瀬戸」保持者)

 

 

・若尾利貞 「志野ぐい吞」 (岐阜県重要無形文化財「志野」保持者)

 

 

・加藤孝造 「瀬戸黒ぐい吞」 (国指定重要無形文化財「瀬戸黒」保持者(人間国宝))

 

 

・鈴木 「志野くい呑」 (国指定重要無形文化財「志野」保持者(人間国宝))

 

👆いかがでしたか~👀❓

「東海陶芸展2018 東海テレビ放送開局60周年記念特別販売品」
「美濃巨匠ぐい吞揃」

ボクはこれを指標に集めていったので、

形などが違えども、この5点のぐい吞たちを並べたら似たような感じになりますよ~💚💛💜・・・

 

ボクはこの「東海陶芸展2018」特別出品の「美濃巨匠ぐい吞揃」を知らなければ、
間違えなく今のボクはありませんでした❗
そんな意味でもボクにとっては大切で忘れられないぐい吞セットなんです🥰

ちなみに東海陶芸展は毎年開催されていましたが、2020年のコロナ禍😷に伴い開催が中止されてからは一度も開催されていません💦
東海三県の作家の作品が一堂に見える優良な展示販売会だっただけに残念です😭💧

 

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ボクはカエル大好きです🐸ケロケロ

世間ではカエル好きな人を 「カエラー」 と言うそうです🐸

そうです❕ボクは「カエラー」です😁

 

そんなカエラーのボクはカエルさんのグッズをたくさん持っています😆

自らカエルグッズを作ったりもします🪛

 

今回は数あるボクのカエルグッズの中から、

陶器(焼き物)のカエルさんたち4匹紹介しますね~🐸ミテケロ

 

 

・クラフト悠季 福々カエル

瀬戸の陶芸作家さんの作品で、7年程前に購入しました。

非常にリアルでカワイイです🥰

クリクリお目目が大きくてキュートです💛

手の上に乗っていると、本物のカエルにしか見えません。

 

 

・ロイヤルコペンハーゲン フロッグ

現在では恐らく販売されていないと思われるロイヤルコペンハーゲンのカエルさん。

この子は15年近く前になりますが、ボクの就職祝いに伯母さまが新宿・伊勢丹で買ってくれた子です🐸

就職祝いに何がいいかと聞かれて、この子を選んだ当時のボクは、すでにカエラーさんだったんだなぁ~💚

デンマーク製だけあって、デザインが洋風だね❕君は❗

 

 

・豆カエル

爪ぐらいの小さな陶器製のカエルさん。たぶん信楽か常滑辺りで作られているものだと思います❕

左の子は、多治見の窯元さんからお土産に貰ったもの。

右の子は、岐阜県恵那峡にあった「かんぽの宿 恵那」と言うホテルの売店に売っていた子です。

他にも赤や青、黄色、ピンクなど、色んな色のバリエーションがあるようです👀

 

 

・お座りカエルさん(お香立て)

ボクの家にいる陶器製のカエルさん中でいちばん好きな子です🥰

美濃の作家さんがひとつひとつ手作りで作り、そこが愛情を感じ素朴で愛らしい姿に💚

ちょっと後悔していることがあって・・・

この子にするか悩んだ子がいて、その子は顔が歪んでブサメンのカエルさんでした🥲

きっと売れ残ってしまうだろうなぁ・・・💦と思いながらも止めてしまいました😢どっちも買っておけばよかった・・・

まだ売れ残っていたら今度買ってあげるからねっ😊✨

 

ボクのカエルさんたちはいかがでしたか・・・👀❓

お気に入り🐸はおりましたか・・・👀❓

どの子たちも個性的でかわいいでしょ~

まだまだ家にはカエルのお皿などがたくさんあります。

時折、自ら陶芸でカエルさんの置き物やお皿も作ったりします😁

 

カエル好きな人には悪い人はいないと思っています❕

個性的な人ではあると思います(笑)

ねぇケロちゃん🐸

 

ボクはケロケロ大好き「カエラー」です🐸🐸🐸

 

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美濃桃山陶(黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部など)が生まれた聖地、

それが岐阜県可児市久々利(くくり)地区と言われています❕

そんな美濃陶の神聖なる久々利大萱の地で、

ひたすら本物の志野・瀬戸黒・・・造りに挑んでこれれた陶芸家さんのぐい吞の紹介です🍶

 

 

守谷宏一 先生の 「志野ぐい吞」 です🍶

このぐい吞は守谷先生のご自宅兼陶房に直接うかがい🚗頂いた逸品です✨

 

今回紹介する守谷宏一(もりやこういち)先生は、山形県出身の1944(昭和19)年6月生まれ。

東京の玉川大学で教員をしていた故 加藤十右衛門(1894年~1974年)先生と出会い、

大学卒業後に十右衛門先生に弟子入りします。

 

師である加藤十右衛門(かとうじゅうえもん)先生は、

荒川豊蔵や加藤唐九郎と同じ時代に活躍した美濃の陶芸家で、岐阜県重要無形文化財保持者に認定されていました。

主に茶陶を手掛け、志野や黄瀬戸、織部、美濃伊賀などに名品を多く遺されました。

岐阜県土岐郡笠原町(現多治見市)の町長もされていたそうです。

 

その後、国宝・志野茶碗の卯花墻(うのはながき)などの志野の名品を数多く焼いた岐阜県可児市久々利大萱の地で独立し、
桃山時代の志野や瀬戸黒、黒織部、美濃伊賀などの復興・再現を目指しました💪
2018年に 可児市重要無形文化財「志野」技術保持者 に認定されました👏

 

 

守谷先生は美濃桃山陶の聖地・可児市久々利で桃山時代の志野や瀬戸黒の再現に挑んでこられました❗
地元の美濃のもぐさ土、桃山の陶工と同じ手回しのロクロ、そして薪窯でじっくり時間をかけて焼く。
徹底的に古の桃山時代の陶工と同じ作り方にこだわっておられます🫡

 

 

この志野のぐい吞は、志野本来の色である白いを基調としたぐい吞で、

その白い釉に無数の小さな穴と貫入と言われるヒビが見えます👀

この肌合いが志野の持つ魅力のひとつです✨

 

鉄絵で正面には抽象的な二匹の千鳥🐤、

この👆の面には格子柄に○△の絵が描かれています❕

守谷先生は「何かわからないようなもののほうがおもしろい」と言っていました😁

 

 

白い肌にほんのりと淡いオレンジ色の緋色が美しいです🧡

この緋色は、薪窯の中で燃やされ、窯の火を止めて温度が自然にゆっくり冷まされていく過程で、

土の中に含まれている微量の鉄分が発色した、自然的で偶然性のあるものです😆

市販の顔料には出せない、優しい色合いが素敵です🧡

 

 

上から見ると飲み口になる部分にも緋色が発色していますね~👀

底も深く、たっぷりお酒が入ると思います。

使っていけばどんどん育って、いつかは桃山の志野になるんではないでしょうか・・・🥰

 


 

高台全体に釉薬が掛けられ見えにくいですが、わずかに見える白いもぐさ土は、

自ら40年以上前に地元の山の断層や、ゴルフ場造成時や宅地造成中の工事現場などから集めた宝の土を使い、
その原土に含まれる不純物を水簸と砂鉄を取り除く工程を何度も繰り返して真っ白な土を作られます❕

原土から土造りをするのは非常に手元と時間がかかります😅タイヘンダ・・・

もぐさ土の中でも真っ白な土は、希少で極上品だと言われています✨

 

 

桐箱も作品に負けない素晴らしい仕立てにしてくださいました😍

「今は日本産の桐が手に入れられなくなってしまって、外国産で申し訳ないけど・・・」

それでもできる限り上質な桐で仕立て、側面は組箱、フタは盛り蓋使用、

現在では最高級の桐箱となっています😂アリガトウゴザイマス

(現在、日本産の桐はほぼ絶滅、外国産の桐でも年々高騰しており、

外国産でも桐箱は高価となっています)⇐日本の象徴でもある桐なのに悲しいことですね・・・😢💧

 

 

神聖なる守谷先生の薪窯の写真を撮らせていただきました📸パシャリ

やっぱり薪窯は独特な雰囲気がありますね~

周りには今は使われていない窯道具などが、積み重ねられています👀❕

 

 

ご自宅の机の上に並べられた先生の瀬戸黒茶碗と黒織部ぐい吞・志野ぐい吞たち。

どの作品もまさに、古典的な桃山風な作品ばかりで感動です💚

ボクはこの中から、この 「志野ぐい吞」 をひとつ頂いてきました🥰

 

守谷先生と奥様はボクにこう言っていました❗
「志野や瀬戸黒なども、今では原料屋さんから買って焼けば簡単に志野も瀬戸黒も作れるが、
すべて自然の土や石から作るのは本当に難しい。
私の目指すものは、桃山の志野であって瀬戸黒なんです!
市販の土や釉薬ではやっぱり味気ないし、つまらない・・・」
と。

師である故 加藤十右衛門先生から薫陶を受けた一派の方々でご存命なのは守谷宏一先生ただ一人となってしました😥
そんな守谷先生も病気を患い数年前に窯を閉じて陶芸家を辞めてしまいました💧
先生は弟子も後継ぎもいません💦
守谷先生の技術を伝承し、次の時代に継承し伝えていくことは、本当に難しくなってしまいました😨
とても残念なことです・・・

守谷宏一先生は紛れもなく幽遠なる桃山志野・瀬戸黒に立ち向かい、
そしてほんの指先だけでも触れることができた最後の陶芸家であったに違いありません❗
この 「志野ぐい呑」 には、守谷先生のこれまでの陶芸人生、

そして桃山志野への憧れと情熱が詰まっているんです😊😊😊

 

 

これは守谷先生がお土産にボクにくれた美濃産の水晶の原石です💎

昔、美濃の山で土や釉薬原料を取りに行った際に偶然見つけたものだそうです🥰

ありがとうございました😊

 

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