画壇の仙人 熊谷守一

(もっとほっといて 長生きさせてくれ!)



 今の芸大を首席卒業の熊谷守一

 今朝は尊敬に値する その方のお話

 

 裕福な家に生まれたが其の生涯は貧しく

 六、七十代になって絵が売れ始めたけれど

 半世紀近く隠遁生活 

 純潔の画家と呼ばれ 

 “わたしはわたし“を貫く

 九十七歳の生涯

 

 澄んだ美しい眼 その風貌に生き様が…

 「画壇の仙人」 そう呼ばれることを嫌った

 一度見たら忘れられない 彼の絵


       バカは馬鹿の絵を

      下品な人は下品な絵を 

      ヘタな人は下手な絵を


 どんなに取り繕おうが 他人の書く絵は描けない

 自分の絵しか描けない

 中身無い人が 中身ある絵は✨描けない

 守一はそう言いたかったか…


 所詮 猿真似は サルマネ

 無駄な抵抗は やめておけ!

 愚かしさ 恥の上塗りはするな

 無いものは 出せはしないと…

 


 父は私によく言って聞かせた… 

 ❝全ては吾からの人である❞


 いじめられようが 褒められようが

 全てワレカラの人であると…ネ

 また

 半端な 小賢しい人にはなるなよ❗と…

 

 原因は総て

 自分自身から発している

 父は私には そう教えたかったか?!

 

 人を恨んではいけない

 己のココロが、態度言動が

 人をそうさせているのだと…ネ


 熊谷守一も

 其の彼の雄弁な

 色合いと線描で 

 無いものは 出せはしない…

 それを物語っているかのよう


 彼は潔癖な

 その通りの生涯を貫き

 文化勲章を辞退した



 


 (蛇足付記)

 名声を博すよりも 長生きを選択した

 どんなに無欲と言われようが

 文化勲章レベルになるとね…

 節を曲げ??

 ありがたく頂戴するのが

 並の人間❗

 謹んでお受けいたします…となる


 そんな名誉を惜しげもなく

 投げ捨てたかに想える彼


 美しく捉えたいがネ 実際は

 ワタシは 

 この行動に 大きく共感❗

 ソレは

 名を捨て 実を採ったと…

 

 蛇足の

 蛇足ながら付け加えると

 強かさも 兼ね備えた彼

 キョウホウヘン

 崇め奉られることの

 奇しさ 虚しさも

 どんな栄誉もいっときの事…だと

 熟知していたのではないかと

 法外に褒められたり 焦られたり

 そんなドサクサから逃げ出し

 穏やかに 自然を眺めながら

 

 もっと納得出来る絵を書き続けるための

 時間に充てたいと

 長生きな方に 大きく舵を切ったのだと…ネ

 彼が❝本当に❞欲しかったのは 名誉ではなくて

 時間❗ 


 すべてを投げ捨て

 その画業に全生涯を費やし

 九十一歳で亡くなった

 葛飾北斎も言っている

 後、十年生かしてくれれば~ 

 もっとマシな絵が

 描けるやうになれるのに…と

 ピカソもそうだが…

 画家は往々にして長生き❗

 指先使うだけでなく

 色合いのコントラストは

 脳をいつまでも最大マルチに

 若々しく保たせてくれるから~


 賞は辞退しても

 箔をつける必要など無い

 その卓越した秀逸さ

 熊谷守一の生き様の統べては

 その遺された作品群が

 証明書である❣❣

 永遠に

 生き遺る