お受験よ!
「浪人覚悟で受けろ!」
衝撃のお言葉。。
高校時代、まぁ所謂、進学校に通ってたわけなんですよ。
実績的には中間レベルの高校なんですけどね。
進学校なので当然、進路指導にも熱が入る。
そりゃ、そうだ。
有名大学進学の実績が今後の学校経営に直結してくるのだから。
そんな中、親を交えた三者面談なるものが開催された。
今の成績の現状把握や志望先などを詰めていくためだ。
鳴り物入りのルーキー(?)として入学したはずなのに
高校2、3年の時期は成績は芳しくなかった。
2年目のジンクスというやつか?
いや、ちょっと違うな・・・
俗に言う関西有名私大の合否判定など「再考せよ」レベルでしたからね。
日本史だけ突出して良かったのが唯一の自慢だ。
まさに詰め込み教育の産物。
今や、その面影すらないのは悲しい。。
そんな訳で進路相談では「もっとがんばらなあかんで」とか
辛らつな、でも愛のある言葉をを頂戴すると思っていた。
ところが予想に反して「浪人覚悟で受けろ!」ですからね。
進路相談でもなんでもなくてほぼ学校の方針の押し付け。
そりゃ、若手芸人のように
「なににに!?もっと愛ある言葉をおくれよ」と意味もなく立ち上がるってなもんだ。
先生「あっはっは、大丈夫、大丈夫、落ちても来年がある」
とても担任とは思えない発言。
この豪胆ぶり、素晴らしい・・・
このままでは学校の方針に飲み込まれてしまう。
なんとかせねばーー!!
・・・
飲み込まれました・・・
てへっ
最終的にその気になって俗に言う関西有名私大に
願書を提出するという江頭2:50がトレンディ俳優に転進するかの如き
無謀な挑戦に打って出たのである。
「まぁ、大丈夫やろ」と根拠のない自信を覗かせながら。
それは「東方見聞録」で有名なマルコポーロが
日本を「ニッポンは黄金の国デース。金クレー!」と
言った事に例えられるぐらいの勘違いぶりだ!
もう一度言う。
模試判定で「再考せよ」です。
再び考えろ、無理っぽいから考えろって事ですよ。
むしろ「止めとけ!」と同意語。
冬を迎えても相変わらずうだつの上がらない成績。
「こりゃ、マジでやばいな・・・」
僕はすでにペナントを諦めたジャ○アンツのように
来季に向けた編成を準備する勢いだった。
この頃は来期への鋭気を養うために友人宅でマリオカートに勤しんでいた。
「マリオカートが試験科目だったらいいのに」などと脳みそ崩壊末期症状。
2月
とうとう受験がやってきた。
僕は3大学で8学部の受験をした。
しかも8日連続試験。
中盤以降はパンチドランカーのようになっていた。
そして何故か頭の中でKinkiKidsの「硝子の少年」が延々とループ
きっと精神的に病んでいたんだ・・・
結果はというと野性の勘で
選択問題が当たりまくったのか合格することができた。
正直、自分が一番びっくりした。
予想もしない事に嬉しくなり、先生に意気揚々と報告に出向く。
僕「先生、受かりました!」
先生「な、大丈夫言うたやろ」
僕「あの成績のどこで大丈夫と思ったんすか?」
・・・・
先生「ん?・・・・あ、あれや!いそたか頑張ってたやろ」
どうやら根拠はなかったようだ。
僕の頭の中で何故かまた「硝子の少年」が流れ出した。
Stay with me
硝子の少年時代の 破片が胸へと突き刺さる♪
いつか栄冠を
「さ、詐欺だぜ、こりゃ・・・」
急転直下、うきうきした気分は一瞬にして消し飛んだ。
これほど空気に溶け込みたい、僕を在らぬ事にしてくれと願った日はなかった。
事の発端はある友人からの一本の電話だった。
友人「なぁ、コンパこーへん?」
僕「い、行くに、き、決まっちょちょろーが!!」
僕は久しぶりのコンパという響きに
どこの方言かも微妙に分からぬ言葉を、
しかも若干、噛みながらアグレッシブに答えた。
まるで餌を数日振りに前にしたワンコのように
前のめりの興奮を隠し切れなかった。
大コ・ウ・フ・ン
「実親の葬式以外ならどんな事があっても行くぜ」とあまり格好良くない決意表明をする。
友人は僕の熱き魂にたじろぎながら電話を静かに切った。
翌日、僕は友人と会い情報収集に励んだ。
僕「おい、いったいどういう繋がりなんだい?」
友人「じ、実はネット関係なんすよ、旦那」
僕「うぬ・・ちょっと危険なフレイバーがするな」
友人「大丈夫やって。ほら写メもあるし」
携帯を受け取り見てみる。
僕「ほほぉ、悪くねぇ」
友人「お代官様、悪い顔をしてますぜ」
僕「ふははは、お主も悪よのぉ」
二人「ぶひゃひゃひゃはー!」
アホなやり取りである。
若さは無限の可能性を秘めているのだ。
写メとは言え面子の顔も確認できて僕は安心しきっていた。
「早くコンパの日が来ねぇかな」と・・・
季節は冬だったがもはや僕の心は常夏。
半そで短パンでも耐えられそうな気分。
いよいよ当日。
お胸がドキンちゃんな面持ちで待ち合わせ場所まで移動する。
「おっと、いけね。男たるもの紳士たれ」
僕は心を落ち着けて待っていた。
友人の携帯に連絡が入る。
「いよいよか!?」沸き立つ男性陣。
友人「迎えに行ってくるぜ」
一同「ご武運をお祈りいたします!」
ビシっと敬礼して友人を送り出す。
しばらくして友人が戻ってくる。
友人「す、すまねぇ・・・」
僕「い、いったいどうしたんだ!?」
困惑する一同。
そして後ろを見やる。
一同「なにににに!!」
そこには団子3兄弟ならぬ団子3姉妹が鎮座しておられた。
僕「ま、まさか・・・」
友人はコクリと頷く。
僕「今一度、写メを見せたまへ!」
友人はそっと僕に携帯を手渡す。
写真と実物を交互に見比べる。
僕「さ、詐欺だぜ、こりゃ・・・」
しかし僕は大人なので「取り敢えずミッションを遂行するしかねぇ」と
周りを促し、居酒屋へ移動する。
別に僕たちも格好いい訳ではない。
そりゃ格好よくないことぐらい僕だって自認している。
ただイケてない者同士というある意味、夢のコラボレーションにより
計り知れない相乗効果が生まれてしまう。
確実に空気が歪んでたね。
居酒屋に到着し、まず僕がした事。
そう、メガネをそっとテーブルに置いた。
おかげで景色がぼんやりして前に座る団子3姉妹が少し女性らしく見えた。
精神修行とも洗脳とも思われたミッションは約2時間で終結した。
・・・
・・・・・
僕「おい、これから反省会じゃ!」
友人「はい・・・」
そして夜は更けて行く。
摩天楼の苦悩
「スポーツは何をされてたんですか?」
初対面の方々に大概される質問。
僕の背が高いからである。
おそらくバレーとかバスケをやってたという答えを想定して質問しているのだろう。
しかしそれらの競技は学校の体育ぐらいでしかやったことがない。
残念ながらちゃんとやったスポーツは野球と剣道ぐらいである。
正直、背の高さはそこまで大きなメリットではない。
実はこれでも僕は中学時代、背が伸びないということで悩んだ時期もあった。
いや、ホント。
日々、星に願ったものですよ。
「僕をビッグマンにしてくれ」と
それが今や天を突きかねない高槻の摩天楼へと成長を遂げた。
最盛期では1年で20センチ近く伸びたね。
たけのこみたいである・・・
おそらく僕ぐらいの身長はいらないだろうが
背の高さを羨ましいと言ってくれる人が多いのも事実である。
だから僕は常々言っている。
「身長の譲渡ができる技術が開発されたら
最高値をつけた人に何センチか売ってやる」と
今回は背が高いことで損をすること、したことを書いて苦労を知ってもらいたい。
あくまで僕目線であって一般論じゃないかもしれんよ。
悪しからず。
まずなんと言っても腰を痛めやすいよね。
とうとう気付いたのだが日本家屋は僕を基準として設計されていないようです。
僕を中心に世界が回ってると思ってたのに・・・
嘘です。そんなことありません。
例えるなら僕はすったもんだの末に
太陽系から外された冥王星の衛星ぐらい矮小な存在です。
話を戻して家の台所で皿洗い、料理でもしようものなら
確実に腰が破壊されますよ。
「僕を殺すのに刃物はいらぬ!皿洗いをさせろ!」ってね。
すごい中途半端な中腰を維持しなくてはならない。
その背中にはオヤジの哀愁すら漂うかもしれん。
あとね、背の高い人なら
賛同してくれる人も多いんじゃないかと思うのが
イベントやライブで前の方に行けない。
なぜなら後ろの人が見えなくなってしまうんじゃないかと心配になるからだ。
そりゃ僕だって前の方でぎゃーぎゃー騒ぎたいですよ。
でもね、昔から「背の順信仰」が染み付いたジャポネーゼですから無理な話ですわい。
たまには「小さく前にならえ」とかしたいですよ。
「断念!いそたか前に行けず!」
他には大きい人がよく言われる。
「動きが緩慢に見える」と
本人はきびきび動いているつもりでも
どうやら他人にはのそのそと動いているように見えるらしい。
こりゃ、たまらん!
接客業など出来んじゃないか!!
前職ではよく怒られたもんだ。
「僕を競歩の選手にしたいのか!?」
下世話な話をすると愛の証「接吻」だってやりにくいですよ。
ファンタジー及びロマンス溢れる行為なのに
僕は不細工にかがまないと届かねぇ・・・
傍から見たら絶対、異様だ。
人間が人間食ってるよ、みたいな・・・
「恐怖!人を食す謎の巨人!!」
うう、涙で前が見えないや・・・
でもいいんだ。
背が高いおかげでイッパツで人に覚えてもらえるもの。
「あぁ、あの背の高い人ね」って具合に。
背が高い=いそたか
なんて簡単な方程式。1=1ぐらい自明の理。
目印などにされることも多々あるが
それはそれで役立ってるからいいや。
新しい特技として避雷針になれるようにがんばります。