摩天楼の苦悩 | いっそ、汁になりたい。

摩天楼の苦悩

「スポーツは何をされてたんですか?」


初対面の方々に大概される質問。
僕の背が高いからである。


おそらくバレーとかバスケをやってたという答えを想定して質問しているのだろう。
しかしそれらの競技は学校の体育ぐらいでしかやったことがない。

残念ながらちゃんとやったスポーツは野球と剣道ぐらいである。


正直、背の高さはそこまで大きなメリットではない。


実はこれでも僕は中学時代、背が伸びないということで悩んだ時期もあった。
いや、ホント。
日々、星に願ったものですよ。
「僕をビッグマンにしてくれ」と


それが今や天を突きかねない高槻の摩天楼へと成長を遂げた。
最盛期では1年で20センチ近く伸びたね。


たけのこみたいである・・・


おそらく僕ぐらいの身長はいらないだろうが

背の高さを羨ましいと言ってくれる人が多いのも事実である。


だから僕は常々言っている。
「身長の譲渡ができる技術が開発されたら
 最高値をつけた人に何センチか売ってやる」と


今回は背が高いことで損をすること、したことを書いて苦労を知ってもらいたい。
あくまで僕目線であって一般論じゃないかもしれんよ。
悪しからず。


まずなんと言っても腰を痛めやすいよね。

とうとう気付いたのだが日本家屋は僕を基準として設計されていないようです。

僕を中心に世界が回ってると思ってたのに・・・


嘘です。そんなことありません。
例えるなら僕はすったもんだの末に
太陽系から外された冥王星の衛星ぐらい矮小な存在です。


話を戻して家の台所で皿洗い、料理でもしようものなら
確実に腰が破壊されますよ。


「僕を殺すのに刃物はいらぬ!皿洗いをさせろ!」ってね。


すごい中途半端な中腰を維持しなくてはならない。
その背中にはオヤジの哀愁すら漂うかもしれん。


あとね、背の高い人なら
賛同してくれる人も多いんじゃないかと思うのが
イベントやライブで前の方に行けない。
なぜなら後ろの人が見えなくなってしまうんじゃないかと心配になるからだ。

そりゃ僕だって前の方でぎゃーぎゃー騒ぎたいですよ。
でもね、昔から「背の順信仰」が染み付いたジャポネーゼですから無理な話ですわい。
たまには「小さく前にならえ」とかしたいですよ。


「断念!いそたか前に行けず!」


他には大きい人がよく言われる。
「動きが緩慢に見える」と


本人はきびきび動いているつもりでも

どうやら他人にはのそのそと動いているように見えるらしい。


こりゃ、たまらん!
接客業など出来んじゃないか!!
前職ではよく怒られたもんだ。


「僕を競歩の選手にしたいのか!?」


下世話な話をすると愛の証「接吻」だってやりにくいですよ。
ファンタジー及びロマンス溢れる行為なのに
僕は不細工にかがまないと届かねぇ・・・

傍から見たら絶対、異様だ。
人間が人間食ってるよ、みたいな・・・


「恐怖!人を食す謎の巨人!!」


うう、涙で前が見えないや・・・


でもいいんだ。
背が高いおかげでイッパツで人に覚えてもらえるもの。
「あぁ、あの背の高い人ね」って具合に。


背が高い=いそたか
なんて簡単な方程式。1=1ぐらい自明の理。


目印などにされることも多々あるが
それはそれで役立ってるからいいや。


新しい特技として避雷針になれるようにがんばります。