TOKYO
日本の首都、東京。
欲望と混沌が渦巻く大都会、東京。
大阪だけが勝手にライバルと思っている東京。
「ここが東京か・・・」
とある夏のAM5時、僕は東京駅に佇んでいた。
当時、高校生だった僕は友人2人と共に
青春18切符を駆使して電車での旅に出ていた。
言っておくが電車オタクではないし
ましてや電車男ではないことだけは先に断っておく。
そして残念ながらエルメスたんには出会っていない。
基本的に目的などありゃしません。
言うなれば気の向くままに。行ける所まで行こうと
この旅は僕にとって初の東京上陸。(だと思う)
否応にもテンションは高まるわけなんですよ。
関西弁にも力が入る!
しかしこんな朝早くでは人影はほとんどなく
何故か大道芸人が芸の練習をしているのみ。
練習・・・練習ですよ。
もっとこう、なんというか
バリバリ刺激があると思うじゃないですか。
だって東京ですよ。
もうね、酔っ払いのおねーちゃんが全裸で熟睡とか余裕であると思ってたのに。
(すごい偏見でごめんね)
なのにいるのは練習中の大道芸人のみ。
しかも「何見てんだよ」的な鋭いホームラン級の眼光をかっ飛ばしてきます。
うう、怖い・・・
とても「じゃ、外ですんなよ」とは言えませんでした。
僕はチキンなハートを出し惜しみしなかった。
数時間後にはもう東京を離れてしまう。
なんとか東京らしい体験をせねば。
ある種の強迫観念と共に何故かダッシュで山手線に飛び乗る。
せめて「森田一義アワー」で有名なアルタだけでも。。
調子ぶっこいて「アルタ前集合ね」などと言いたい。
それにしても行き先に全くセンスが感じられない。
うう、涙で前が見えないや・・・
新宿に降り立つとまばらに人が行き交う。
どいつもこいつも「じゃんじゃんじゃんじゃん」
言ってそうな奴らばかりだ。
「大阪モンだと思ってからに!」
被害妄想炸裂。
狭い世界に生きていると異文化を受け入れられないという
格好の例のようで悲しい気分で一杯だ。
どこの少数民族なんだ、僕は・・
アルタを目の前にするが
正直、これと言って特筆すべき点が見つからない。
ただ「あぁ、テレビで見たことある」
田舎モノ&ボキャブラリー不足を大いに発揮した。
ないのか!?
修学旅行には枕投げ、結婚式には感動の涙、お笑い番組にはパイというような定番。
THE・東京というモノは!?
フンフン鼻息を荒くしながら来た道を引き返していく。
・・・あった。
山手線大混雑・・・
「肋骨折れちゃう」「息が出来ねぇ・・」「いやん、くっつかないで」
東京駅に戻ろうとした時、ちょうど出勤時間にドンピシャだったらしい。
手荒い東京の洗礼を受け枕を涙で濡らしたものだ。
東京め!
その後、東京には何度か行く機会があり昔のような無様な醜態は演じていない。
しかし未だに東京は未知なる大都市であり
借りてきた子猫のような振る舞いに終始する。
自分
僕は人に弱みを見せるのを極度に嫌う傾向にある。
それは自分が弱いからに他ならない。
どんなに辛かろうがそうそう周りにそれを見せる事はない。
見る事ができた人はある意味、奇跡体験!アンビリーバボーだ。
弱い犬ほどよく吠えるというが
まさにその通りと僕はうなずかずにはいられない。
そして弱さを隠すためなのか
一人で抱え込んでグッと我慢するのが格好いいとか
宗教まがいの思想を持つ究極アホ生命体なのだ。
でも信者はいないか・・
背景にあるのはまぁ、僕は一応、長男として育ってきた。
初めての子とあって当然、親も手探り状態。
僕は僕で期待に応えようとするわけだ。
健気じゃねぇ。
その結果、自分の欲望(我侭)を抑える事が当然のように過ごしていくようになる。
慣れとは恐いもので当初は過度に抑えていた事であっても過度でなくなり
それが普通の状態、つまりナチュラルとなる。
過度が過度でなくなるのだ。
言い換えれば感覚が麻痺した状態だろうか。
最近、そりゃあんまりにも寂しいなと思うことがあった。
当然、バランス感覚が大事だがもうちっと、素直に生きていこうかなと考えた。
弱さも含めて自分だから。
てかすでにこの日記自体、こっぱずかしい!
何とかしてくれ。。
惜しいな・・・
まぁ、昨日の夜は一人寂しく、晩飯を食いに行ってたんですよ。
金もあんまりないから迷わず、ご飯お変わり自由の定食屋さんへいざ行かん!
そしたら、あれですよ。
金の匂いのしなさそうな奴らばっかり
死んだ魚のような目で夢中で飯を食ってるんです。
あぁ、落ち着く・・・
あかんがな!
僕は格差社会を奴らに思い知らせてやろうと思い、
エビフライ&ハンバーグ定食というどこぞのお坊ちゃんが食うようなメニューを選択した。
値段はあっと驚く780円也。
財布の中をちらりと見て涙がほろり。。
なんとか器を取り直して
快調に箸を進めていると、後ろから騒がしい聞こえてくる。
二十歳前後と思われる女の子が周りを気にすることなく喋り散らしていたんです。
僕は寛大な男なので「うんうん、これも青春」と平静を装っていたんです。
女の子が集まれば当然、話のネタは恋愛。
「いいね、若いってのは」
会話の流れから一人の女の子はどうやらトラウマを抱えているらしい。
「傷つきながら大きくなっていくのさ」と
僕は恋愛経験が少ない割りに偉そうなことを思っていた。
その時、女の子の一人が言った。
「私、○○くんに、お前惜しいなって言われたわー!惜しいってなんやねん!!なぁ?」
ぬぬ、惜しい・・・とな・・?
その言葉に僕は興味を引かれた。
気になった僕はハンバーグをもしゃもしゃしながら恐る恐る後ろを振り向く。
あっ!目があっちゃった・・・
「何、見てんのよ!」
あぁ、触らぬ神に祟りなしとはこのことだわ。
いらんことをした・・・
そして僕から咄嗟にでた一言
「た、確かに惜しいね・・・」
???
・・・・
何を言ってんだ、僕。。。
どこぞの核実験実施国並みに危ない発言!!
なかったことにしようと前を向こうとする。
すると・・・
女の子「てめぇはまったく惜しくもねぇよ!」
ヽ( ゜ 3゜)ノ
激しく傷つきました・・・・