いっそ、汁になりたい。 -626ページ目

着信アリ

「よっしゃ!行くで!」

ラストサムライ並の渋さで向かった先。


男の戦場、コンパである。

戦場に降り立とうとしている戦士は武者震いが止まらなかった。


僕は大した場数を踏んでいないにも関わらず
大概、モンスター級を相手に闘ってきた。


類は友を呼ぶと言う事だろうか・・・


うう、涙で前が見えないや・・・


遡る事、数年前。
僕たちは京都に降り立っていた。


僕「今日の対戦相手の戦闘力は?」

友人K「ある意味、手強いぞ。いや、かつてない強敵だ。一人はキレイだ。他は・・・言えん!」


なににに!!
コンパ界にデビューして以来、初めての展開。

友人の発言から危険極まりない香りが遠慮なしに漂ってきた。


友人K「なぁに、数々の修羅場を潜り抜けたいそたかなら大丈夫」

根拠のない励ましを受けてますます暗雲が立ち込める。


確かに僕は「ギブアンドテイクの精神を大切にしようぜ」と
とにかくコンパを開催しろと無理から彼に頼んだ。


そのツケが来てしまったのか・・!?

しかし待ったなし!
事件は現場で起こるのだ。


待ち合わせ時間に少し遅れて女性陣が姿を現した。

「さぁ、どうなんだ・・・」


先頭を歩く女性・・・
おお!!キレイだ!!

「やるじゃないか、K」
僕たちは周りを顧みず「やっほーい」とハイタッチを交わす。

しかしその後ろから不穏な空気が。



「あ・・ああ・・あぁ・・そんな・・ばかな・・・」
それはド○ゴンボールのクリ○ンみたいな驚き方をしてしまうほどだった。

「か、勝てねぇよ、こんな奴に・・」


満を持して登場したのは・・・



ド○リアさん


かの有名なフリーザの側近、ド○リア様
ベジータにはあっさりやられた。
チョイキャラの割りにインパクトは強かったように思う。


ま、まさか地球でお目にかかるとはヨソウ・ガイ!
まさに青天の霹靂


「はっ!他にも大きな戦闘力反応が!?」


ババッ


ド○リアの影に隠れていたのは・・


ド○リアさん

またかよ!!


なんとドドリアには子供がいたのだ。通称、コドリア。


もう一人は、ド○リアの後だけにものすごく普通の子に見えた。


かくして異種格闘技戦・・じゃないやコンパが始まった。

幸いにも僕の目の前にはド○リアではなく、一番の華が座った。
よかった、なんとか直接攻撃は避けられそうだ。


ド○リア(コドリア付き)を目の前にしたO君など泣きそうな顔になっていた。
思わず噴出しそうになるが「下手に刺激してはならん!」と
本能が呼びかけ、なんとか耐えた。


酒さえ入ってしまえば後は無理にでもテンションを上げていくだけだ。

たまにド○リアを攻撃しながらまぁ、楽しむことに努めた。


宴もたけなわ。
もともと電話番号交換する切り出しが
苦手である僕は無理する必要はねぇと思い、交換はしなかった。


その後当然、恒例の反省会が厳かに執り行われる。


「ある意味、清清しさすら感じる合コンだったよ」
これがその時の結論だった。



後日、合コン幹事のKと遊んでいた。。
友人K「なんかド○リアがいそたかのこと気に入ったらしいで。メアド教えといたし」

僕「あ、アホか!貴様!!やっていいことと悪い事があるじゃろがい!!」

友人K「今日、教えたし、そろそろなんかあるんちゃう?ぐはは!」

僕「なんてこった・・・」


・・・
果たして死刑執行までの猶予は・・・?


ピリリピリリリ・・・


・・「着信アリ」




あんた、電話番号まで教えたのか・・・orz


恐怖のチャルメラ

恐かったのだ。
理由は分からんがとにかく恐かった。


何がって?


・・・
ラーメン屋台のあのチャルメラの音色。
誰しも縦笛で実践したであろう、あのメロディだ。


本来なら
「かーちゃん、ラーメン屋さんが来たよ!」
「あら、マー君食べたいの?」
「うん!」
「しょうがないわね、パパには内緒よ」
「やったね!」
とか微笑ましい会話が展開されるはずなのです。


それなのに僕はあの音楽が聞こえるたびに
プルプル震え、耳を塞いでしのいでいた。

もうね、ほとんど失禁してたんちゃうか、っちゅーぐらい恐れてたね。
1回、気絶しかけたからね。


あまりの恐れっぷりに親が心配したかどうか分からんが
「あれはラーメン屋さんが来た合図や」とか
一応、僕に教えてくれるわけですよ。


それでも僕は頑なに信じず
「悪魔が来た」とか頭のねじが90%ぐらいぶっ飛んだ事をのたまっては困らせていた。


何を言っても僕が信じなかったからだろうか。
ある日、「証拠見せたる」とオトンが僕を外に連れ出した。


僕は「いややー!ぐわー!」と泣き叫ぶ。

傍から見たらこの上なくおかしい。


無理やり、ラーメン屋台に連れて行こうとする親。
それを怒涛の勢いで拒否する子供。


絶対、おかしい。
誘拐犯でももっとうまくやる。


「オトンが悪魔に魂、売りよった」などと
途方もなくアホな事を喚いていた。


際限なくイタイ・・・。。


音はだんだん近くなってくる。
「あぁ・・僕死んじゃう」


その時ばかりは子供ながらに死を覚悟したね。



・・・
「あれ?」

美味そうな匂いがする・・・

なんで?どうして?悪魔ってラーメン食うの?


オトン「ここや。ただのラーメン屋やろ」


僕は状況が飲み込めずポカーンとしている。
何回目か分からんが、ほんっっっっとアホである。


オトン「おっちゃん、ラーメン2つ」
店主「はいよ!」

美味しそうなラーメンが目の前に置かれる。


オトン「食え」
僕「う、うん」


・・・
黙々、そしてブヒブヒとラーメンをすする。



恐怖を克服したその日のラーメンは格別の味がした。
以来、僕は無類のラーメン好きとなった。


まっ、普通チャルメラを恐がらんがな!

出会いは突然に

織姫と彦星


言わずと知れた7月7日七夕の夜、天の川を隔てて輝く、
わし座の1等星アルタイル(牽牛星)彦星と こと座の1等星べガ(織女星)織姫が
1年に1度だけ逢うことを許された夜。


まっ、元々、生真面目だったのだが、
二人は出会ってから呆けて仕事をほっぽり出してはしゃぎすぎたわけ。


それで「あんた達、別れなさい」とね。
ただお父ちゃんも鬼じゃないので真面目にしてたら

1年に1回ぐらいは会わしてやろうと許可したの。


てか鬼だよね。
七夕の日に雨降ったら「また来年」だからね。


という切ない恋物語ですわ。


ご対面ということでこんな事があった。


先週の日曜日、久しぶりに草野球に行って来たんですよ。
約1ヵ月ぶりとあって、ふがふが鼻息荒く参戦です。


でもね、前日の酒のせいかはたまた変なモン食ったのか
お腹が緩くてしょうがないのです。
危うく10数年ぶりに漏らすぐらいやばかったの。


野球では打率3割というのが一流バッターの1つの目安だが
その日の僕のトイレ滞在率は確実に3割を超えていた。


トイレの歴史に新たな1ページが記録さ・・・
されるか!!


・・・
とまぁ、お腹の調子ぐらいグダグダな駄文を展開しているわけだが
この際、力一杯、外野の声を無視して続投。


試合は序盤から点の取り合い。
乱打戦。


その中にあって僕は見事、三振の山を築く。
流れをぶった切る見事な三振。
2打席目なんかね、緩いカーブを自信満々に見送ったら
「ストラーイク!」ですからね・・・


うう、涙で前が見えないや・・・


そして回は進み、おそらくこの試合、最後の打席に向かう。

歯が気持ち悪いぐらい真っ白な新庄のように
感極まって涙する事は一切なかったがこの打席に期するところはあった。


「絶対、打ってやる」と


一球目、スライダーが内角にズバっときて見送る。
「手を出したらボテボテの内野ゴロだったぜ」
と偉そうに脳内で解説している僕。


ストライクだったんだけどね・・・


2球目、僕の今にも放出されそうなうん・・
いや、オーラに気圧されたのかボールは迷うことなく僕に直進。

もうね、実は10年ぶりなんじゃないかと疑わんばかりの
勢いで織姫(ボール)彦星(僕)感動のご対面。


デッドボール・・・


やっと塁に出れたと思ったらデッドボールですわ。
ホント、ありえない。


でも塁に出られてちょっと嬉しくなり
ちょこちょこ動き回っていたら牽制球が僕に直撃。

これは半年振りぐらいのご対面って感じ。
ホント、ありえない。


結局、試合は僕の活躍なしに辛くも逃げ切った。
次回からクリーンナップを外されそうで恐い。


せっせと素振りをしなくては!
借りたバットでな!


なんで前置きに織姫と彦星を持ってきたのか甚だ謎だ。
繋ぎが強引過ぎたわ。