面白くない英語をオモシロく | ひとときのときのひと

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広告業界で鍛えたから、読み応えのある文が書ける。
外資系で英語を再開し、アラカンでも英検1級1発合格。
警備業界にいたから、この国の安全について語りたい。

そんな人間が、ためになる言葉を発信します。
だいたい毎日。



まずは英語から。

 TOEICや英検といった、資格試験が、予想以上に役に立つものなのだ。という話は既に多数投稿している。

 

 アラカンだろうが、アラフィフだろうが、アラフォーだろうが、英検1級1発合格はできる。その実現のために自分が収集して実践したノウハウを、相当数投稿している。 

 

 ここでは、それとは少し切り口を変えた形で「ためになる英語」について考えを共有したい。既に日本の英語学習者は、過保護に慣らされ過ぎているのではないかという問いかけはしてみたが、(未読の方は↓をご一読いただきたい)

もう少し補足してみたい。

 

 それは、「英語学習に楽しさを求めるな、しかし、やりようによっては、オモシロさは見つかるかもしれない」と言う趣旨である。

 

 暴論と指弾されるのを覚悟であえて申し上げるが、「英語学習はこんなに楽しい、ランランラン♪~」などと言ったお誘いは、徹頭徹尾無視することをおすすめしたい。本当に使える英語を身に付けたいのであれば、だ。

 

 と言っても、もちろん、たとえばスポーツであれ、音楽であれ、「素振り1000回」とか「血を吐くまで弾け」と言った理論もへったくれもない、ゴリゴリ主義を礼賛するわけではない。その世界に戻れなどというつもりはない。

 

 しかし、「楽しくなければ勉強じゃない」といった考え方は、日本人にはあまり向いていない。そのことに、そろそろ気が付いて見直すべきだと考える。もう、戦後80年近く立っているのだ。アメリカ式の「楽しくなければ」は、いいかげんにしないか。

 

 だいたいアメリカ人のほとんどが英語しかしゃべれないのに(ヒスパニック系除く)、つまり外国語を覚えないのに、なぜそんな国から頂戴した「楽しい」英語学習などをいつまでも有難がるのでせうか。

 

 たとえるなら、飲まない方がいい薬、試さない方がいい杖のようなもの。一見弱いじぶんのためになるようで、だめにしてしまいかねない。

 

 いや、百歩も千歩も譲って、つまり、英語事始めのような、本当の初心者の初心者は、「こんなに楽しい、ランランラン♪~」でもいいかもしれない。

 

 しかし、大の大人が、すでに一回英語学習をしている大人が「ランランラン♪~」で自己満足して、その先に何が待っているというのか。さして英語が使えないままではないのか。

 

 単語の暗記とか文章の暗誦(あんしょう)抜きに英語が上達するような楽園があったら、いまごろ日本人全員が英検1級、TOEIC990になっているだろう。

 

 とはいえ、このつまらない英語(学習)も面白くすることはできる。この自分もできるだけそうしてきたから、ここまで続けられたのだ。

 

 「楽しいと面白いとは、どこがどう違うのか」という疑問がわく方には以下でお答えしたい。

 

 たとえば、rの発音に関してだ。以前一度指摘したことがあるが、(未読の方は一読いただきたい)、その教え方、教わり方は結構難しい。

 

 しかし、先日、ひょんなところから、おもしろいことを発見した。

 

 それは、猫舌は「食べ方が下手なせいである」ことを知ったところから始まる。自分も猫舌だったので、どこが下手なのかと思ったのだが、それは「無意識に舌先を食べ物にだらんと出してしまうがため」であるそうな。

 

 猫舌でない人は、無意識に熱い食べ物に対して舌を少し奥の方に引っ込めているから、「あっちっち」にならないのである。なんだそんなことか、と思ってやってみたら、その通りだった。

 

 ヒントはrの発音の時の舌の動きだ。rの発音の要領を知っていれば、舌を意識的に奥に引っ込めることは、カンタンだ。それなら、やってみる。そのまま、熱い味噌汁を飲んでみる。あれ、なあんだ、大丈夫ではないか。熱くないではないか。

 

 こんな風にあっちの知識とこっちのノウハウを結び付けるとき、そこに「面白さ」がやってくる。これは「英語学習はこんなに楽しい、ランランラン♪~」とは違うだろう。やや、飛び過ぎの例かもしれないが、注意していると、結構面白さは転がっているものなのだ。

 

 いや、もっと身近なところでもいい。和訳する時は、主語は刈り込んでいかないと、読んでいて、わずらわしい、くどい文章になってしまう。逆に英訳する時は、主語をしっかり据えなければいけないし、所有格とかにも配慮することが求められる。といったことを発見するおもしろさとか。

 

 以上、英語や英会話の参考書には記載されていないだろうが、本当に「ためになる英語」を身に付けるためのヒントとして読んでいただければ、幸いである。