交通事故鑑定人になるには6 新人鑑定人に未来はあるか? | 事件鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ

事件鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ

私が事件鑑定人としてこれまで経験したことを書きます。
特定を避けるため、一部、ぼかしたりフェイクもありますが、概ね実体験です。

今まで、交通事故鑑定人になるには というタイトルで5本の記事を書いてきた。

交通事故鑑定人になるには1 兼業鑑定人
  https://ameblo.jp/ishibashi-kantei/entry-12113436116.html
交通事故鑑定人になるには2 最初の一件
  https://ameblo.jp/ishibashi-kantei/entry-12113446132.html
交通事故鑑定人になるには3 初学者の壁
  https://ameblo.jp/ishibashi-kantei/entry-12179741792.html
交通事故鑑定人になるには4 私の場合
  https://ameblo.jp/ishibashi-kantei/entry-12180241733.html
交通事故鑑定人になるには5 リクルート
   https://ameblo.jp/ishibashi-kantei/entry-12273127958.html

初学者が、交通事故鑑定人を開業して生計を維持していくことは並大抵ではない。
交通事故は年々減少傾向で、多くの調査会社や鑑定人等が苦しい経営を強いられている。
弊所、FALで仕事が減るどころか増えているのは主に交通事故にまつわる映像絡みだ。
映像や画像の解析については、誰にも負けない実績があると自負している。
交通事故ではないが、最高裁で逆転無罪を頂いたのも、映像解析だ。
https://ameblo.jp/ishibashi-kantei/entry-12275412557.html

画像や映像分野は、司法で取り扱う鑑定人が少ないので、どうしても依頼が集中する。
特に、ドライブレコーダの急速な普及で、依頼件数は急激に増えた。
映像抜きの交通事故事案に限定すれば、確実に鑑定の依頼件数は年々減少傾向である。
衝突回避ブレーキなどの普及で、今後、交通事故発生件数は加速度的に減る筈だ。
また、道路センサスなどを読み解くと、交通量自体も少子高齢化で減っている。
交通量の減少と、技術の向上で、事故が減れば新人鑑定人の出る幕はない。
それでも、鑑定人になりたいというのであれば、画像処理技術の習得を勧める。
この分野こそが、技術者不足で、新人が食い込める唯一の分野だからだ。
では、どうやって、画像技術を習得するのかについては別の機会に書く。