70代運転の車が店に突っ込む、歩行者死亡 事故原因は? | 事件鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ

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私が事件鑑定人としてこれまで経験したことを書きます。
特定を避けるため、一部、ぼかしたりフェイクもありますが、概ね実体験です。

70代運転の車が店に突っ込む、歩行者死亡
 東京・港区にある金物店に、70代の男性が運転する乗用車が突っ込み、歩行者の男性が巻き込まれ、死亡しました。 18日午前7時20分ごろ、港区白金の金物店で、「車が家に突っ込んでいる」と110番通報がありました。警視庁によりますと、70代の男性が運転する乗用車が店に突っ込み、店の前を歩いていた30代の男性が巻き込まれたということです。男性は病院に運ばれましたが、まもなく死亡しました。「寝ていて、すごい衝撃があって、家の中にある物も倒れてきたので地震かと思った」(店にいた男性) 
 現場は片側一車線の見通しの良い直線道路で、警視庁が事故に至った経緯を詳しく調べています。

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180218-00000010-jnn-soci


嫌な事故が起きた。
事故を起こしたのは、とも東京地検特捜部長で現在弁護士の78歳男性だそうである。
現場は見通しの良い直線道路であり、歩車道には車止めの柵も設置されていた。

事故原因として最も疑われるのが日射の眩惑である。
事故当時、加害車両の進行方向方位角は、約100度に対し、太陽方位角は110度。
ほぼ、真西からの日射だ。
太陽高度も約9度で、サンバイザーが役に立たない低高度である。
何らかの錯覚でハンドルを右に切り、突っ込んだと捉える事が合理的だ。
強い太陽光は、羞明(しゅうめい、英: photophobia)を惹起させやすい。
羞明とは、強い光を受けた際に感じる不快感や目の痛みなどが生じる事だ。
脳疾患や神経疾患のトリガーになることもある。
朝夕で太陽高度が低い場合の運転には、サングラスが必携だ。
これは、高齢ドライバーに限らず、全ての世代にいえることである。

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末尾になりましたが、この事故でお亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

FAL