交通事故鑑定人になるには5 リクルート | 事件鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ

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私が事件鑑定人としてこれまで経験したことを書きます。
特定を避けるため、一部、ぼかしたりフェイクもありますが、概ね実体験です。

私の元にもどうやったら鑑定人になれるかという問い合わせは多い。
テレビの影響であろう。
交通事故鑑定人になるための記事は今まで4本上げた。
 

 
交通事故鑑定人になるには1 兼業鑑定人

  https://ameblo.jp/ishibashi-kantei/entry-12113436116.html

交通事故鑑定人になるには2 最初の一件

  https://ameblo.jp/ishibashi-kantei/entry-12113446132.html

交通事故鑑定人になるには3 初学者の壁

  https://ameblo.jp/ishibashi-kantei/entry-12179741792.html

交通事故鑑定人になるには4 私の場合

  https://ameblo.jp/ishibashi-kantei/entry-12180241733.html

 
 

今回は、組織に属して鑑定人を目指すケースについて述べる。
そもそも、鑑定会社で採用する鑑定人は一本釣りでリクルートされる事が多い。

つまり、採用の過程は外部から見えないのが実態だ。
これは、鑑定書のエンドユーザーが裁判官であることに由来する。
裁判官は、自由心証主義といいながら、独自の判断を嫌う傾向が否めない。
鑑定の内容と同じくらい、その鑑定人について他の裁判官がどう判断したかを見ているようだ。
つまり、どういう結論かというより、誰が鑑定したかを重視するようである。
一般人が、amazonで評価を見て購入する心理と似ているのかもしれない。
裁判官の特性を鑑みると、ネームバリューのある人物の一本釣りの方が有利だ。
鑑定会社が鑑定人の登用を一本釣りに頼るのにはこういった事情がある。
逆に、公募した瞬間、その会社は、一本釣りできる人脈がないことが露呈させてしまう。
もしくは、ネームバリューのある鑑定人から相手にされていませんと自認するようなものだ。
鑑定人の一般募集が少ないのはこういった事情が大きい。
 
ところで、新人で鑑定を志す人間はどうすれば組織に属することができるか・・・・・
これはかなり難しいが、全く方法がないわけではない。
これについては、別の機会に書く。

   

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