前回のブログで、

「投資初心者は、まず投資信託から。

株式は、ある程度経験を積んでからが良い。」

と書きました。


専門家が運用してくれる投資信託と違い、

株式はあなた自身が、売買の判断を

しなければならないからです。


しかしもし、あなたが投資初心者で、

株をやってみたい場合どうすれば

良いでしょうか?


結論としては、投資初心者でも、

株式投資は可能です。


但し、成功するためには、業界研究

情報収集をまめに日々行わなければ

なりません。


今回のブログでは、投資初心者が株式投資

を行なう上での心得をまとめてみます。


その上で、「幾ら投資すれば良いのか?」を決める考え方をお伝えします。


結論としては、

「余裕資金の中で株式投資をするのが良い。」

言うのが、当ブログの考えです。


余裕資金については、下にある本稿を

お読み下さい。



  投資初心者は、やっぱり投資信託が無難!



やはり投資初心者は、投資信託から

始めるほうが無難です。


日経225(日経平均)SP500など

株式指数と連動した投資信託にすれば、

価格の変動は株式と同様に大きな数値と

なります、。


ある意味、指数連動型の投資信託は、

株式投資をやっているのと同じ感覚です。


例えば、2024年年初(2024年1月4日)に、

トヨタ自動車の株価は2,635円、

日経平均は33,288円でした。


約5ヶ月後の6/3月曜には、トヨタ自動車は3,341円、日経平均は38,923円に値上がりしていました。



トヨタ自動車の株価

2024年1月4日  2,635円

2024年6月3日  3,341円

上昇率 26%



日経平均

2024年1月4日  33,288円

2024年6月3日  38,923円

上昇率 16%



トヨタ自動車は26%、日経平均は16%の値上がりです。どちらも、それなりに値上がりを楽しめるでしょう。


冒頭に大変だとお話しした情報収集も、関連する指数を毎日(毎営業日)確認すれば、ある程度は大丈夫です。


週末に、金利、雇用、主要企業の動きなどを追えば、売買の判断の根拠となる情報は集める事が出来るでしょう。


それでも投資信託ではなく、株式にしたいというのなら、その理由をはっきりさせることだと思います。



  それでも株で勝負したい場合


それでも株式で勝負したい理由には、どんなものがあるでしょうか?


例えば、こんな感じだと思います。


・将来有望で、個別に投資したい業界や

 会社がある。


・指数連動型の投資信託

 (インデックスファンド)よりも

 高い収益を目指したい。

 

・自分の好きな会社があり、

 そこに投資したい。


・どうせ情報収集が必要ならば、

 中途半端に他人(投資信託)に任せる

 ことはしたくない。

 自分で徹底的に調べてみたい。


・投資信託の分配金より、高配当の会社

 の株式を長期運用したい。



株に投資したい理由が分かれば、

やり方(投資のスタイル)も決まってきます。



  目的に合った投資スタイルを



自分の好きな会社、有望だと思う会社に

投資したい場合、まずその会社と、

その会社がある業界研究をします。


あなたが仕事をしている業界であれば、十分な知識があるでしょうから、それを最大限活用しましょう。


私の場合は、日米の半導体業界とIT業界で10年近く働きました。また、現在では日本の福祉業界にいます。


これらの業界の中から技術や人口統計などのトレンドを見て、有望な会社を探します。


業界研究のやり方は、コチラをお読み下さい。

介護業界の場合

半導体業界の場合



  投資サイクル、短期か長期か?


もう一つ、投資スタイルを決める上で、

お金を運用するサイクル(周期)があります。


年単位の長期で持ち続けるのか?

あるいは、短期で値上がりしたところで、

売却して儲けを狙うのでしょうか?


先ほどの例で、高配当株に投資するパターンがありました。配当は年に数回しか出ません。配当勤務先狙いならある程度の期間持ち続ける必要があります。


短期売買の場合は、チャートを参照します。


日経平均のチャート
(TradingView社)



移動平均線を追って、売買の判断を自分でします。移動平均とは、過去25日間など一定の日数の毎営業日ごとの株価の平均値のことです。長期の移動平均線を、短期の移動平均線が突き破ると、株価上昇の兆候と言われます。(ゴールデンクロスと言います。)







上の図の例では、赤い13日移動平均線が、

青い25日移動平均線を、下から上に

突き破っています。


これがゴールデンクロスで上昇のサインです。

日々、これを確認しなければなりません。


売買のサイクルが短ければ、それだけ頻繁に情報をチェックします。デイトレ(1日単位で売り買いをし、利益を追求する方法)なら、ホント1日中です。デイトレなら、配当はほぼ関係ありません。


株の収益は、売買による収益(キャピタルゲイン)と、長期保有による配当収益(インカムゲイン)に分かれます。



どちらを狙うかで、投資する会社(株の銘柄)も、自ずと変わってきます。


  初心者は、株には、幾ら投資出来ますか?



もう一つ。大前提のお話しをします。

株式投資は余裕資金で行います。


キャピタルゲインかインカムゲインかは、

関係ありません。どちらも、余裕資金で行います。


また、株式投資だけではありません。

投資信託でも、国債でも、不動産でも、

投資ならば、全てそうです。


生活費をつぎ込むのは論外としても、

人はみな人生の節目節目で、

お金が必要になります。


住宅資金、子供の教育資金、自分の

老後資金など。


これらを払って、残った余裕資金で投資を

しましょう。


余裕資金は、次の式で表されます。



余裕資金

= 手取り収入 −

 (生活費+長期で必要な資金÷月数)


幾ら投資できるかは、その人の余裕資金によります。


例えば、もしあなたが会社員で月給の手取りから毎月の生活費を引くと2万円残るとします。1年間で24万円。ボーナスを一部を株の資金に回してざっと30万円〜40万円。これを、株式投資の軍資金として、投資を初めてみてはどうでしょうか?日本株の場合、100株単位の売買です。3000円〜4000円までの株が買えます。


買いたい会社の株価がそれより高ければ貯金の一部を崩すことになります。


どこまで崩せるかの判断には、やはり長期資金の見積もりと計画が必要です。そんなときは、ファイナンシャルプランナーに診てもらうと良いでしょう。


関心がある方は、コチラをご覧下さい。


あるいは、最初は小口から買える投資信託で運用しつつ、目標金額になったら、株に切り替える手もあります。株に買えるまでの間に、情報収集やチャートの読み方を練習してもよいでしょう。


  最後に


株式投資には性格的な向き不向きもあります。


株で勝負したいという方は、積極的な方で、

おそらく株式投資向きの性格なのでしょう。


その性格は、才能です。

色々言う人があっても、才能を信じて伸ばすと良いでしょう。



そのためには、毎日、マクロ経済と、その会社、業界を見ることです。


このブログでも、今後様々な株価情報を配信します。一緒に勉強しましょう!また、毎月無料のオンライン講座があります。一度覗いてみてください。



(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者、介護職員向け実務者研修を修了)