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2/29に書いた記事ですが、その後日経平均が更に上がり、4万円を超えました!改めて高株価の持つ意味を一緒に考えましょう。

 

 

一緒に考えましょう!

 
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  なぜ、今、日経平均が最高値なのか?

 

2月22日に、日経平均が過去最高値である39,098円を更新しました。34年ぶりの価格だそうです。

 
 
(大ニュースとして報じる2/23の日経新聞)

 

以降も株価は、3万9千円台を推移しています。

日経平均とは、日本の代表的な企業225社の株価を平均して作られる数値で、日本の株式市場全体の良し悪しを判断するのに、用いられます。
 
株価好調を裏付ける事実は、色々あります。  
 

例えば、次のような点です。

 

新NISAで一般投資家が金融商品を買うようになったこと、


世界的なAI需要を支える日本の半導体企業の好調、

(東京エレクトロン、SCREENホールディングス、レーザーテックなど)

 


マイナス金利の継続
日本株を買っているのは、主に外国人投資家です。低金利は一般に株価が上がるとされています。世界の中で日本だけが金利のつかない世界であり、この点を理由に買われています。

 

 

  日経平均株価の最高値が意味すること

 

 

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でも、正直、好景気の実感が湧きません。

 


しかし、多くの人が感じているように、過去最高値の実感が湧きません。

日本のGDP成長率をみると、直近の10-12月の四半期は、前期比(7-9月期)で、マイナス1%となっています。

コチラのデータのほうが実感に近いのではないでしょうか?  

GDPは、日本国の1年間の稼ぎです。

・物価高で、生活が苦しい。

・世間では賃上げが必要と云うが、まだ自分の所まで、その流れが来ていない。

・この先、住宅ローン金利が上がるのではないかと言われ、不安。

そんな中、なぜ今、日経平均株価が最高値なのでしょうか?
 

 

 

  高すぎる株価は、マイナス金利が限界であることを示している。

 


私の個人的な意見を書きます。
 

2016年1月から始まった

マイナス金利が、限界に来ているというサインなのではないか?

と考えます。

マイナス金利とは、中央銀行である日銀(日本銀行)の政策です。

日本の各銀行は日銀に預金口座を持っています。この日銀当座預金の利息をゼロとし、かつ手数料を日銀に払うように定めたのです。
 

これにより、各銀行は、おカネを日銀当座預金に眠らせるのではなく、企業や個人に積極的に融資するようになります。

 

いわゆる金融緩和政策です。政策金利がゼロですから市中の金利は低く、おカネを借りやすくなります。おカネを借りやすくすれば、企業は設備投資を行いやすくなり、株価が上がりやすくなるという訳です。

 


金融緩和の副産物として円安が発生しました。金融を緩和すれば、それだけ通貨の価値は下がります。円安は、日本企業が製品を輸出するときに安く売れますから、海外に市場を持つ会社(自動車、半導体など)の収益は上がりました。

 


でも日本国内の顧客を主とする企業は、なかなか収益が上がりません。GDP成長率が示すように、日本国内の消費者がモノを買う力は弱いままなのです。低金利で不動産や住宅ローンは活発ですが、これ以外は総じて弱いままです。

マイナス金利政策の限界がここにあります。

日本のGDPの約6割が個人の消費者が購入したモノやサービスです。この記事を読んでくださるあなたの生活が苦しいままなら、約8年続いたマイナス金利政策は、失敗なのです。

 

 

  私の投資の状況

 

 

ここまでは、世の中全体(マクロ経済)のお話しでした。

 

 

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ここで、私個人の投資の話しをします。

 

マクロ経済に対するミクロ経済の動きとお考え下さい。

 

実は、長年のあいだ特定口座にあった投資信託を2024年2月末に売却しました。妻からは、「もう少し上がるだろうに、もったいない」と言われました。

 

 

確かに、日本、アメリカとも、昨年後半から、株価は順調です。

 

特に、アメリカはAI向けの半導体企業やIT企業が、好調です。特に米国では、半導体のエヌビディア社が半導体の売上で世界一になりました。

 

日本は、好調な米国経済に引っ張られて、成長を続けています。まだまだ成長の余地はあります。

 

実は妻は、長期投資の私と反対の、デイトレなどの短期投資を行なっています。おそらくすぐに下落が来ることはないでしょう。


しかし、私はこの辺で株価の調整が入ると考えます。
 

売却した投資信託のリターンは約25%でした。

 

現在の私のイデコとNISAにある投資信託のポートフォリオ※のリターンは19.4%と成りました。

 

 

私のポートフォリオ

 

・外国債券ベース 7割

 

・外国株式ベース 3割

 

 

年間収益率 19.4%

 

※ポートフォリオの考え方を知りたいかたは、

コチラをお読み下さい。

投資信託入門その4 

 

 

 

 

  私の相場観。「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。」(桜の満開や、満月が、一番の見頃ではない)

 


花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。 

これは、平安末期の随筆家、吉田兼好の言葉です。

多くの人が満開の桜や満月を一番の見どころだと考えています。

桜の花は満開になれば後は散るだけ。

月は満月になれば後は欠けるだけ。
 

相場では、過去最高と浮かれているときは、既に買いのチャンスは過ぎています。花咲く前の仕込みの段階こそ、醍醐味なのではないでしょうか?

 

兼好法師は、いわばブロガーの大先輩。

世の中を客観視する姿勢には、相場の世界に通じるものがあります。

 

世の中が、実感なき株高で少し浮かれ気味なとき。まだまだ上がると思われるとき。その時が売り時と考えます。


私の相場観は以上です。
 

人が何と言おうと、投資する本人の考え方が一番大切です。

 


読者の方は、ご自分の相場観を作る上で参考にしてください。

 

 

  最後に、先月のマーケット情報のまとめ

 

 

 

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ここからは、投資初心者の読者さんには少し内容が難しくなります。

 

気楽にお読み下さい。

 

私は、毎月の月末に、日本と米国の株価と国債の指数を確認しています。月に一回、これを調べることで、自分の投資している外国債中心のファンドの立ち位置を確認できます。

 

投資を実際に始めた方は、ぜひ参考にして下さい。


先月、2024年2月末は、月足で、次の通りでした。
 

 

・米国債10年利回りは、4.251%

 

・日本国債10年利回りは、0.710%

 

・ダウ平均は、38,996ドル

 

・日経平均は、39,166円

 


その一ヶ月前、2023年1月末は、月足で、次の通りでした。
 

 

・米国債10年利回りは、3.918%

 

・日本国債10年利回りは、0.730%

 

・ダウ平均は、38,150ドル

 

・日経平均は、36,286円

 

(データは、2024年3月01日、日本時間午前7時現在)

 

こうしてみると、日本国債の10年利回りがほぼ横ばいである点が気になります。(0.7%台)。

 

日経平均は、3000円ほども上昇しています。株が買われる場合、一般に株ほど儲からない国債は売られる傾向があります。

 

国債が売られ、値段が下がれば、利回りは上昇します。(国債利回りについて正しく知りたい方は、コチラの記事 をご覧下さい。)

 

現に、アメリカのダウは上昇し、米国債10年利回りは3.9%から4.2%と上昇(国債価格は下落)しています。

 

断言はできませんが、日本国債は持ったままの人が多いということは、日経平均は3月も更に上昇するように思われます。

 

そう、私の妻の見立ては一理あると思います。


 

(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者、介護職員の実務者研修を修了)

 

本稿は、初稿を2024年2月29日に提出しました。

 

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NISA口座を作っただけで、その後、何もしていない人のための記事 

 

 

 

 
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※ここに書かれているのは、筆者の知見に基づく一般論です。例にあげている実際の金融商品の原稿作成時点のデータです。実際の投資で同様のリターンが得られることを一切保証しません。投資は、ご自身の判断に基づいて行って下さい。また、このブログでは特定の金融商品を推奨、勧誘することは一切ございません。