【FPの長期投資ブログ 2024年2月3日記】 



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今回の投資ブログは、

注目される米国SP500のお話しです。


  新NISAでのSP500の評判

 

新NISAが、今年(2024年)から始まりました。始まって、ちょうど一ヶ月です。

人気のある銘柄も決まってきました。
オルカンと呼ばれるemaxis slim全世界株式のインデックスファンドは、1ヶ月で3400億円のお金が投資されたそうです。

それと継ぐ人気銘柄が
S&P500ベースの投資信託です。

どちらが良いのでしょうか?

新NISAを始めたばかりで、何を買ったらよいか迷っている方は、一度読んでみて下さい。

 


  この投資ブログを読んで得られること



当ブログでは、投資初心者向けに投資の解説を行います。ペースは月に1〜2回。


個人が投資を始めようと、教科書や資格本を買う人は、結構いらっしゃると思います。でも、実際の経済の動きは、教科書通りには行きません。

初心者向けの投資の解説は、

時事解説

・個人投資家の記録

からなります



立派なエコノミストや先生の説明ではなく、いち個人投資家の等身大の姿が分かります。

まとめると、この記事を読むメリットは次の通りになります。


・リアルの経済をリアルタイムで体感出来る

 (ライブ感)


・実際の個人投資家の投資記録が読める。

投資をするということの感覚がつかめます。

(実感)


※私の投資記録は、本文の最後の方にあります。

・経済と個人が繋がっていることが、よく分かります。

毎月、投資デビュー講座と題して、オンライン講座を行っています。これに参加されると、更にライブ感は高まるでしょう。


それでは、新NISAの話しを続けます。


 

  過去1年の成績をみるとオルカンが良さそう!

 


オルカン(emaxis slim 全世界株式)は、日本を含む全世界の様々な株式に投資した投資信託です。

S&P500は、米国の株価指数の1つです。
IT、ヘルスケア、消費財など
米国新興企業500社の時価総額を加重平均して算出します。「エスピーごひゃく」と読みます。

ここで、2つの投資信託のシャープレシオという数値を見てみましょう。

オルカンのシャープレシオ 

1年 2.62 

3年 1.30

 

 

S&P500のシャープレシオ

1年 2.00

3年 1.37

※eMAXIS Slim米国株式の場合
 


シャープレシオとは、

収益率(投資金額に対する儲かった割合)を

価格の変動率(標準偏差という統計学の数値を使います)で割った値です。

式で書くと、

 

シャープレシオ

= 収益率÷標準偏差

となります。

数値が大きいほど、投資の成績が良いことになります。1.0を超えていることが望ましいです。

オルカンもS&P500も過去1年は2以上ありますから、立派な成績。

ただ、過去3年では大きな差は、ありません。長期投資ならば、どちらでも大差はないのではないかと思います。

ただ、標準偏差をみるとS&P500の方が大きいようです。


オルカンの標準偏差

1年 11.62%

3年 13.64%


S&P500の標準偏差

1年 15.51%

3年 15.70%


標準偏差は、価格の変動率です。リスクと言い換えても、良いでしょう。


価格の下落に精神的に耐えられない人は、オルカンが少し良いかもしれませんね。
 

 

 

  「オルカンか?S&P500か?」よりもっと大切なこと

 


投資初心者に、もう1つアドバイスがあります。
 

株式の投資信託はオルカンでもS&P500でも良いです。あわせて、先進国債券インデックスファンドを買いましょう。



このあと、書きますが、今は日本も米国も株式市場は好調です。でも、この好調は永続しません。

万が一、大幅な下落があったときも、債券のインデックスファンドを、一緒に買っておけば、下落の幅を押さえることができます。
 

なぜなら、株式と国債は、反対の値動きをする傾向があるからです。株が上がれば、国債は下がる。あるいはその逆。

 

なぜなら国債は国の借金。国が破産しない限り、確実に得られるお金です。株価がさがるときは、安全資産の国債が好まれます。


分散投資は、オルカンのように、投資国を分散するだけでは不十分。株式と反対の動きをする傾向がある債券も買いましょう。

「オルカンかS&P500か?」より、投資初心者にとっては、大切な問題です。

特に、S&P500の場合は、価格変動リスク(標準偏差)が大きい訳ですから、国債ベースの投資信託を買う事で、リスクを軽減できるのです。
 

 

 

  私のポートフォリオ


私は、ニッセイ外国債券インデックスファンドという先進国債券に分散投資したインデックスファンドを中心に買っています。ポートフォリオの7割が外国の国債。

残りは、ベイリーギフォードインパクトファンドという社会貢献型企業の株式ファンドです。
 

 

 

  2024年1月の私の運用成績

 


今月の収益率は次のような成績でした。

 

+14.86%

 


オルカンのような派手さはありませんが、安心して投資を続けられます。インフレに対する対策にもなっています。


収益率を確認したら、毎月、米国を中心とする世界経済の動きを見ておきます。

以下は、初心者の方は、少し難しいと感じるかもしれませんが、参考程度にご覧下さい。
 

 

 

  経済の状況

 


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ここからは、少し投資初心者さんには難しくなります。気楽にお読み下さい。





先月、2024年1月末は、月足で、次の通りでした。

 

・米国債10年利回りは、3.918%

・日本国債10年利回りは、0.730%

・ダウ平均は、38,150ドル

・日経平均は、36,286円

 


その一ヶ月前、2023年12月末は、月足で、次の通りでした。

 

・米国債10年利回りは、3.879%

・日本国債10年利回りは、0.620%

・ダウ平均は、37,689ドル

・日経平均は、33,464円


(日本時間2/01午前7時現在)


日米とも株価は大きく上昇。
国債利回りは上昇(国債価格は下落)です。

そう、株と国債が反対の動きをしています。


投資家の皆さんは、株を買って債券を売る傾向が強かった。

金利と物価を見てみましょう。

1月末に、アメリカの中央銀行FRB は、政策金利(FFレート)の据え置きを決定しました。FFレートは、5.25-5.50%のままです。

日銀は、マイナス金利の継続を1月の会議で決めています。


消費者物価指数をみると
日本は12月、2.6%
米国は3.4%です。

一時期の4%を下回っています。
インフレが収まるのではないか、という期待です。インフレが収まれば、政策金利は下がることが期待されます。

金利が下がれば、一般に株価は上がります。

米国の株高は、米国利下げに対する期待
利下げ後の経済の好調を織り込んだものでしょう。

同時にマイナス金利の日本の株が割安ということで買われた。

この傾向はもう、何ヶ月か続くだろうと予想します。


年頭の、私の予想では、日経平均の上限は38,000円台です。

ダウ平均は、現在の3万7千ドルを中心に、プラスマイナス1000ドルで推移。

この予想に従えば日本はもう少し上がる、米国は上限に近い。

日本利上げ後の下期の反動に注意しましょう。そう、米国債など海外債券を買って、暴落に備えるべきです。

繰り返しになりますが、株式と国債は反対の動きをします。株価が暴落したとき、債券は上がる傾向があります。


(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者、介護職員実務者研修を修了)



【関連記事】


2024年の経済予想は、
1月の投資デビュー講座の第二部 です。

 

 

 

 


コチラ⇓もあわせてお読み下さい。
投資信託入門その1、投資信託とは?  

 

 

 

 

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ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

最後に、

※ここに書かれているのは、筆者の知見に基づく一般論です。例にあげている実際の金融商品の原稿作成時点のデータです。実際の投資で同様のリターンが得られることを一切保証しません。投資は、自身の判断に基づいて行って下さい。また、このブログでは特定の金融商品を推奨、勧誘することは一切ございません。